挽いて飲んで深く知る!「宇治茶」の基本情報、宇治茶の体験施設「茶づな」モデルコース

挽いて飲んで深く知る!「宇治茶」の基本情報、宇治茶の体験施設「茶づな」モデルコース

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筆者 :  元村颯香

京都の老舗茶舗では、品切れや購入制限が一時的に行われるなど、その人気の高さがうかがえます。
抹茶は飲み物としてだけでなく、ラテやアイス、お菓子、さらには調味料としても活用されており、日本文化を象徴する「茶道」とも切っても切れない関係にあります。長い歴史の中で育まれてきた抹茶の魅力は、今や世界中の人々を惹きつけています。

京都府宇治市は、鎌倉時代初期に中国から伝わった茶が日本で広まり、発展した中心地のひとつです。長い歴史の中で育まれた“宇治茶”は、その高い品質から日本を代表するブランド茶として知られています。

そんな宇治市には、宇治茶や宇治のまちの歴史や文化を深く楽しく学べる観光施設「お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな(愛称:茶づな)」があります。館内のミュージアムに加え、自然豊かな広場や茶畑を眺めながら、お茶にまつわるさまざまな体験を楽しむことができます。茶臼で茶葉から抹茶を挽き、自分で挽いた抹茶を点てて味わう――そんな贅沢で特別な体験も楽しめます。茶づなで、宇治茶を学び、抹茶をはじめとするお茶の魅力をもっと深く知ってみませんか?

宇治茶とは

「京都府・奈良県滋賀県三重県の4府県産茶を京都府内業者が京都府内において宇治地域に由来する製法により仕上げ加工した緑茶」のことを「宇治茶」と呼び、宇治茶は、地域団体商標として登録されており、日本を代表するブランド茶として広く知られています。
良質なお茶づくりには、自然環境も大きく関わっています。
宇治には、宇治川や木津川などが流れていて、砂の混ざった水はけのよい土壌が広がっています。また、年間1500mm以上の雨が降り、さらに小高い傾斜のある地形のため、朝と昼の寒暖差が大きく、茶の芽を霜から守る霧が発生しやすい環境です。こうした恵まれた自然条件のもとで、おいしいお茶が育まれてきました。なかでも、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)や玉露の生産は全国的にも高く評価されています。宇治茶の歴史や種類などについてご紹介します。

修景茶園
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 修景茶園

宇治茶の歴史

はじまりは鎌倉時代。1191年、僧侶の栄西(えいさい)が中国・宋からお茶を持ち帰り、日本でお茶を飲む習慣を広めました。栂尾にある高山寺の僧侶・明恵(みょうえ)が、栄西から分けられた茶種を京都の宇治に植えたのが、宇治での茶栽培の始まりです。

1211年、栄西が茶の解説書「喫茶養生記」を書きました。抹茶の原料になる碾茶の作り方やからだを健康にするお茶のはたらきなどについて記されています。これは日本で一番古い科学書と言われていて、その中では“茶は養生の仙薬なり。延齡の妙術なり”と書いてあります。実はお茶ははじめ、薬として日本に伝わってきました。そのため、いまでもお茶を飲むことを“一服する”といいます。

室町時代には足利幕府の奨励を受けて、宇治に茶園が開かれ、日本中に宇治茶が広まっていきます。

1738年に宇治田原湯屋谷の茶の製造業者である永谷宗園(宗園の末裔は、お茶漬け海苔メーカー「永谷園」の創業者)が、煎茶の作り方である「宇治茶製法」を生み出しました。
この「宇治茶製法」が大和(奈良)、近江(滋賀)、伊勢(三重)に広まって、宇治茶製法で作られたお茶が日本中で愛されるようになります。この「宇治茶製法」が現在の玉露と煎茶の作り方へ発展していきます。

お茶の種類

お茶にはさまざまな種類がありますが、実はすべて同じツバキ科の植物「チャノキ」の葉からできています。お茶の種類の違いは、発酵の度合いや栽培・加工方法によるものです。

「緑茶」は発酵を行わない不発酵茶。摘み取った茶葉をすぐに蒸し、発酵を止めてしまいます。そのためフレッシュな緑色をしていますよね。
緑茶はさらに栽培方法で分別されます。茶畑に覆いをして育てる「碾茶(てんちゃ・抹茶の原料)」「玉露」「かぶせ茶」と、覆いをせずに育てる「煎茶」「京番茶」などがあります。また、「ほうじ茶」や「玄米茶」は、主に煎茶の葉よりも少し大きい茶葉を焙煎したり、玄米を加えたりしてつくられるお茶です。それぞれに異なる香りや味わいを楽しむことができます。

一方、「烏龍茶」は半発酵茶といわれ、茶葉を途中まで発酵させてから、炒って発酵を止めた香り高いお茶です。

「紅茶」は、茶葉を完全に発酵させてから乾燥して作っています。赤みがかったオレンジ色が特徴で、香り高い風味があります。

お茶の種類
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな お茶の種類

栽培方法

緑茶の栽培方法は、大きく分けて2つあります。
ひとつは太陽の光をたっぷり浴びて育てる「露天栽培」、もうひとつは茶畑に覆いをかけて育てる「覆下栽培」です。
お茶の葉には、うま味成分のひとつであるアミノ酸「テアニン」が含まれています。テアニンは、お茶特有の甘みやまろやかな味わいを生み出す大切な成分ですが、日光を浴びることで渋み成分である「カテキン」へと変化します。
抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)や玉露は、このテアニンをできるだけ多く残すため、摘採の時期が近づくと茶畑に覆いをかけて育てられます。ただし、チャノキも植物のため、成長には適度な光が必要です。そのため宇治では、お茶摘みの約1〜2か月前から少しずつ覆いをかけ、徐々に光を調整していきます。
こうして茶葉にうま味成分を蓄え、抹茶ならではの濃厚なうま味を味わえるようになるのです。

覆下栽培でのようす
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 覆下栽培でのようす

新茶とは?

「新茶」は、「一番茶」とも呼ばれ、4月下旬から5月下旬頃、その年に初めて萌え出た新芽から作るお茶のことです。お茶は1年に2回から3回の茶摘みが行われますが、お茶は摘む時期によって味が変わっていきます。6月下旬から7月上旬に摘まれたお茶を「二番茶」、7月中旬から8月下旬に摘まれたお茶を「三番茶」といいます。宇治では、高品質なお茶を守り続けるため、1年に1回しか収穫しない「一番茶」で、さらには、約95%以上がお茶摘みさんによる手摘み。だから宇治茶の抹茶や碾茶は最高級品といわれているのです。

茶摘みのようす
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 茶摘みのようす

お茶と宇治のまち歴史公園茶づな

宇治茶の魅力をミュージアムや体験プログラムを通して伝える施設が、京都府宇治市の「お茶と宇治のまち歴史公園茶づな」です。お茶にまつわるさまざまな体験ができます。

茶づな外観
©お茶と宇治のまち歴史公園茶 茶づな外観

茶づな オススメ5選

見どころたっぷりの茶づな。特にオススメのポイントを5つご紹介します。

1. お茶にまつわるさまざまな体験プログラムが充実

宇治茶を知る・学べる・楽しめる体験や、お茶以外にも宇治ならではのものづくり体験が日替わりで開催されています。季節限定の体験も。気になるプログラムを体験してみましょう。
予約はこちらから

<茶づなミュージアム+茶臼から抹茶づくり体験>

人気No.1の体験プログラムは、通年で楽しめるこちらの体験。自分の手で茶臼を挽き、茶葉から抹茶へと変化していく過程を楽しんだ後は、挽きたての抹茶を自ら点てて味わうことができます。
日本茶インストラクターの資格を持つスタッフが、抹茶の点て方を丁寧にレクチャー。茶臼で挽いたばかりの鮮度の高い抹茶を、最もおいしい状態で味わえるよう、初心者でも楽しめる点て方を教えてくれます。初めて抹茶に触れる方でも、安心して特別な一服を楽しめます。また、ミュージアムのチケット付きなので、体験前後にはミュージアムでお茶について深く学ぶことができます。

料金
2,800円(大人1名)、2,500円(小人7-12歳)、2,200円(幼児0-6歳)
所要時間
約60分〜90分

<和紙から選ぶ!オリジナル茶筒づくり体験>

約30種類以上になるデザイン和紙から選び、オリジナルの茶筒を作ることができます。茶筒は茶葉を湿気や光、酸化から守り、風味を長持ちさせることができるので、お土産に日本茶を買って帰るのであれば、茶筒があると便利です。ぜひお気に入りの柄で自分だけの茶筒を作って、お土産の日本茶を入れてください!

料金
1,300円(大人1名)、1,100円(子ども1名)
所要時間
約60分

ほかにも10種類以上の体験プログラムが充実。ぜひチェックしてみてください。

2. ミュージアムでお茶を楽しく学べる

宇治の魅力を「お茶」と「歴史」の両面から体感できるのが「茶づなミュージアム」です。

ミュージアム入り口
ミュージアム入り口

宇治茶の奥深い世界や宇治のまちの歩みをデジタル展示や体験型展示でわかりやすく紹介されています。

ミュージアム内に入るとまずは「宇治茶の間」でお茶について知ることができます。

宇治茶の間
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 宇治茶の間

お茶がどうやってできるのか、その種類、宇治茶誕生の歴史などお茶に関する疑問をデジタル展示や実際に手に触れて体験できる展示で紹介されています。オリジナルフォトフレームで宇治茶になりきれる撮影スポットも。

「宇治茶の間」を抜けると続いて現れるのは「歴史の間」です。

歴史の間
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 歴史の間

宇治のまちや宇治川が悠久の時を超えてどのような変化を遂げたのか、デジタル展示などから見えてきます。

3. 茶畑を間近で見られる

公園内には茶畑を見ることができます。

浜の茶園
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 浜の茶園

宇治川は本来、西に向かって流れようとする川で、上流からの砂を流す川だったそうです。そのため西に流れる宇治川の右岸は砂がたまりやすく、中洲が作られていきました。砂地は水はけが良くて肥料の調整もしやすかったため、茶園として最適な土地でした。
その、宇治川の中州で営まれた茶園の景観を再現したのが浜の茶園です。
宇治では、「覆下栽培」でお茶が作られていますが、春頃になるとその風景を見ることができるほか、この茶園での茶摘み体験も行われています。

4. 豊臣秀吉によって築造された歴史的遺跡の再現

宇治は、地形から見ると、3つの大きなポイントが関係しています。

  1. 平安時代において、京都と奈良の都の中間に位置していたこと
  2. 宇治川が京都盆地へ流れ出る場所であったこと
  3. 宇治の北西には、3つの川が流れ込む場所に「巨椋池(おぐらいけ)」という大きな池があったこと

豊臣秀吉が晩年、日本の政治の中心として伏見に城を築くために、宇治川の水流をすべて伏見城の下に集め、人や物資を円滑に運べるよう、宇治川から伏見、淀川へとつながる水路・陸路の整備を進めました。その一環として、宇治川には「太閤堤」と呼ばれる堤防が築かれました。
約14年前に行われた発掘調査では、「太閤堤」の築堤の際の護岸の一部が発見され、「史跡宇治川太閤堤跡」として国指定史跡の整備が進められています。
希少で貴重な宇治茶が、なぜ多くの人々に知られるようになったのか。その背景には、宇治が持つ地形的な特徴と、歴史の中で積み重ねられてきた人々の営みがあります。地形と人々の営みから宇治茶の発展を考えることは、とても興味深いものです。
未来へこの貴重な歴史を残していくためにも、再現された「史跡宇治川太閤堤跡」を実際に歩き、宇治の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

太閤堤
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 太閤堤

発掘調査では、約2m下から実際の太閤堤跡が発見され、その上に史跡宇治川太閤堤跡の遺構を再現されています。

5. 隠し味はひやしあめ!?京都の飴工房が運営するレストラン

茶づなにはレストランが併設されています。

レストラン とにまる茶づな本店
レストラン とにまる茶づな本店

このレストラン「とにまる」を運営しているのは、茶づなに隣接している京の飴工房「岩井製菓」です。

茶づなに隣接する岩井製菓
茶づなに隣接する岩井製菓

飴の製造会社が運営しているため、名物はひやしあめやひやしあめのパフェ。料理にも隠し味でひやしあめが使われているそう。

名物ひやしあめ
名物ひやしあめ

宇治茶体験や公園散策の合間に休憩するのにぴったりのレストランです。

お茶を知り尽くす!プレミアムなモデルコース

10:35 京阪宇治駅

お茶と宇治のまち歴史公園茶づなへ向かうには、京阪宇治線の終点、京阪宇治駅で下車するのが便利です。電車の車窓からも茶づなが見えます。

10:45 お茶と宇治のまち歴史公園茶づな到着&体験プログラム受付

茶づなに到着するまで茶畑や広場があり、公園になっています。近隣住民のかたが散歩したりランニングをしたりしていました。

茶づな外観
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 茶づな外観

大きな建物が見えてきたら、それが「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」です。
正面の入り口から入ると、右手に受付があります。
体験プログラムの受付をおこないましょう。
参加者全員で一斉に体験が開始されるため、体験の開始15分前には到着し受付を済ませておくようにしましょう。

11:00 茶臼から抹茶づくり体験

今回の体験プログラムは、茶臼を挽いて自分で抹茶を作り、さらに挽きたての抹茶を飲むことができるミュージアムの見学もついたプレミアムなプランです。
11時になると会場が開放されます。指定されたテーブルに着席しましょう。ほかの参加者と相席になる場合もあります。

体験を開催している会場

内観
内観

講師の先生から今回の体験の流れやお茶の説明を受けたあと、さっそく茶臼で抹茶を挽く体験が始まります。

茶臼で抹茶を挽く
茶臼で抹茶を挽く

茶臼の上臼には茶葉がのっています。これを碾茶と呼び、抹茶の原料です。これを茶臼で挽くことで抹茶になります。

また茶臼とは、茶壷の中の葉茶を挽いて抹茶にするための石でできた挽臼のこと。受け皿のある下臼と上臼からなっていて、どちらにも溝がついていて、挽木をまわすとその溝によって茶葉が粉砕されて抹茶となり、下臼の受け皿に落ちていきます。

挽木を回すのは力がいる
挽木を回すのは力がいる

石製なだけあって、それなりの重みを感じながら挽木を回します。
反時計回りに、遅すぎず速すぎずペースを守りながら回すのがポイントです。
速く回しすぎると、摩擦で苦い抹茶ができたり、反対に遅く回しすぎると粒子が大きい抹茶になったりしてしまいます。
1周回した途端、お茶のいい香りが漂ってきます。いい香りと、同じペースで回る茶臼の擦れる音が心地よくて、作業に没頭することができます。茶臼を回すことはあまり難しい作業ではないので、小さい子どもでも気軽に体験できるところがいいですね。

下臼から抹茶が落ちてくる
下臼から抹茶が落ちてくる

挽いたあとは、日本茶インストラクターの資格をもったスタッフのかたからお茶の歴史などについて教わります。身近な存在であるお茶ですが、意外と知らないことが数多くあることがわかりました。お茶について小さな疑問にも答えてくれます。ぜひ色々お話を聞いてみてください。

今度は挽きたての新鮮な抹茶を使ってお茶を自身で点てていきます!挽きたての抹茶でお茶を点てることができるのは、お茶どころ宇治ならではの特別な体験です!

抹茶の点て方もスタッフのかたに教えてもらえるため、おいしいお茶を点てることができます。今回はカジュアルスタイルでお抹茶をいただきます。茶道をしたことがなくても誰でも簡単にお茶が点てられる方法です。

茶筅などの茶道具の使い方やそれぞれの作業の意味も丁寧に教えていただきました。

実際に点ててみると、手の動かし方が難しく、ぎこちない動作になってしまいます。ですが、スタッフのかたどうすればうまく点てられるのかコツをしっかりと教えてくれたので、少しずつコツをつかみながらできました。

しっかりと点てる
しっかりと点てる
できあがり
できあがり

自分で挽いて点てた、できたての抹茶を味わってみてください!
挽きたてのため、苦みも感じず、フレッシュな味わいになっていることでしょう!
また、抹茶の原料である碾茶は一般的には出回らない茶葉です。原料となる茶葉から自分でつくり、その場で味わえるのは、茶どころ宇治ならでは。宇治茶の魅力を存分に学びながら体験できる、ここでしか味わえない特別なプログラムです。

12:00 レストラン「とにまる」でランチ

体験が終わったら、施設内にある「とにまる」でランチをいただきます。
三方ガラス張りになっていて、とても景色が良い開放感にあふれた店内です。
定食やハンバーガーセット、カレーのほかに、パフェやアイスなどスイーツやひやしあめなどのドリンクまで充実しています。
今回いただいたのは一押しメニューの「おろしポン酢のとりから定食」と、「ひやしあめパフェ」、名物の「ひやしあめ」です。
まずは「おろしポン酢のとりから定食」を。

おろしポン酢のとりから定食
おろしポン酢のとりから定食
大きなからあげがごろっと
大きなからあげがごろっと

大きなからあげが目を引きます!ごはん、味噌汁、サラダ、漬物のほかに、れんこん・ごぼう・にんじんのきんぴらと、にんじんと青菜の和え物の2種類の小鉢付き!ボリュームたっぷりです。
大きなからあげはそのまま食べるとスパイシー!鶏のジューシーさも感じられます。実はこのからあげ、隠し味に「ひやしあめの素」が入っているそう。というのも、このレストランを運営しているのは、茶づなに隣接する京都の飴工房「岩井製菓」。飴づくりを得意とするレストランならではの隠し味ですね。この「ひやしあめの素」にはしょうがが入っているため、からあげと相性抜群なのだとか。さらに、お肉を柔らかくしたり臭みを消したりする効果もあるそうです。
からあげをそのまま食べるのもおいしいですが、ポン酢がついているので、青しそがのった大根おろしとともにいただくのもオススメです!味変になってさっぱりといただくことができます。絶品のひとしなです。

スイーツはひやしあめパフェがオススメ。

ひやしあめパフェ
ひやしあめパフェ

手づくりのひやしあめ味のゼリーと抹茶ゼリーでコーンフレークをサンドし、そのうえにはひやしあめのジェラートと、ゆずのシャーベット、ホイップクリームと、いちご味のピコラがのっています。ジェラートはひやしあめの爽やかさとゆずの酸味がマッチしています。ひやしあめ味のゼリーもほんのりとその味を感じることができます。

名物ひやしあめは、もちろん自家製!

名物ひやしあめ
名物ひやしあめ

厳選された素材を使用して、昔ながらの製法で作り上げているそう。素材の豊かな風味を最大限に味わってほしいという思いから、着色料・添加物は一切使用していません。
こちらのひやしあめの大きな特徴は、原料に米飴を使用しているというところ。米飴を使うことで、あっさりした品のある味に仕上がるのだそう。
サッパリとしていて、どこか懐かしさを感じる甘味が特徴です。夏はアイスで、冬はホットでいただくのがオススメです。

また、飲む前には付属のしょうがを自分ですりおろして入れましょう。

しょうがをすりおろす
しょうがをすりおろす

全部入れてもお好みの量を入れてもOK。少しずつ味を見ながら入れるのがオススメです。

店内入り口には岩井製菓の飴やひやしあめの素も販売されています。お土産にぴったりです。

岩井製菓の飴などを販売
岩井製菓の飴などを販売

13:00 茶づなミュージアムでお茶を深く知ろう!

午後からは、体験とセットで楽しめる茶づなミュージアムで、お茶と宇治のまちの歴史文化について学びましょう。
ミュージアムは「お茶の間」と「歴史の間」の2つのゾーンに分かれています。

お茶にはどのような特徴があり、なぜ世界中の人々が希少で価値の高い宇治茶を求めるのでしょうか。世界にはもちろん、日本茶としてもさまざまなお茶がありますが、人々が求める「良いお茶」とはどのようなお茶を指すのでしょうか。
茶づなミュージアムでは、お茶づくりに適した地形や気候、お茶の品種や製茶方法、そして長い歴史の中で育まれてきた人々の営みや文化まで、お茶を楽しく学ぶことができます。
お茶の魅力だけでなく、その背景にある豊かな自然や、宇治の歴史を物語る寺社仏閣など、まち全体の文化にも触れながら多角的に学ぶことで、自分に合ったお茶の選び方や楽しみ方を見つけることができます。さらに、お茶が人と人をつなぐ文化であること、そして宇治茶が自然・歴史・人の営みの中で大切に受け継がれてきた価値や魅力を、より深く感じていただけます。
宇治茶は約800年という長い歴史のなかで、豊臣秀吉などさまざまな大名たちに愛されていました。豊臣秀吉が宇治茶の保護を行ったこと、宇治などのエリアは、お茶が育てやすい地域であること、東海道や大和街道に位置することなどさまざまな条件が揃ったからこそ、長年高い品質を守って作り続けられていることを知れました。

ミュージアムで宇治のお茶やまちの特徴を知れたことで、実際に宇治のまちにあるお茶屋さんやお茶にゆかりある地をめぐり、地形や気温を感じながら散策してみたくなりました!
「お茶の間」ゾーンには写真映えするスポットもあります。

茶の形のソファー
茶の形のソファー

たくさん積まれた茶箱は圧巻でフォトスポットにもなりますが、実はこれ、茶箱が扉状になっていて、開けることができます。扉の中には人にちょっと教えたくなるようなお茶の豆知識が書かれています。お茶のことを知っているつもりでも意外と知らないんだなという情報がたくさん詰まっていました!茶箱を開けるとどんな情報が飛び出してくるのか、お楽しみに。

茶箱の中にはお茶の豆知識が書かれている
茶箱の中にはお茶の豆知識が書かれている
「歴史の間」では宇治の歴史について知ることができる
「歴史の間」では宇治の歴史について知ることができる

14:00 お土産購入

施設の正面入り口には、土産物コーナーがあります。

土産物コーナー
土産物コーナー

抹茶入りのサイダーや宇治玉露茶、抹茶のクッキーなどのお菓子、お茶のハンドクリーム、茶器などが販売されています。ぜひ旅の思い出にお土産を購入してみてください。

14:20 宇治のまちのお得情報をゲット!

施設内にはレストラン「とにまる」の横に「宇治まちさんぽ」というコーナーがあります。

宇治まちさんぽ
宇治まちさんぽ

周辺店舗の情報が掲示されていて、気になるお店のQRコードを読み取ることで、お店の詳細を確認することができます。一部店舗では詳細ページの画面提示でうれしい特典があります!ぜひここでお得情報をゲットして、実際に店舗に行ってみてください。

14:30 公園散策

2階にあがると展望デッキがあり、公園と茶畑が見渡せます。

2階の展望デッキ
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 2階の展望デッキ

民間の茶畑のほかに、茶づなが管理している茶畑「浜の茶園」があります。4月下旬になると茶葉が立派に成長するということでした。期間や人数を限定し、茶摘み体験もしているそうで、気になるかたは茶摘みの時期がきたらHPをチェックすることをおすすめします。茶畑のなかにある建物は覆小屋(おいごや)と呼ばれ、覆いなどの茶道具を収納しておく納屋です。

茶畑と覆小屋
©お茶と宇治のまち歴史公園茶づな 茶畑と覆小屋

公園の南エリアの川岸は、もともと平坦だった土地が宇治川の流れで削られてできた崖面です。川の流れを制御し、水害から川岸を守るために作られた“石出し”のレプリカがあります。
このあたりを豊臣秀吉が治水していたと考えると、なんだかロマンを感じますね。

まとめ

お茶の背景を知り、気軽に体験できるのが茶づなの素晴らしい特徴です。お茶の成り立ちや自身で抹茶を作る体験を通して、お茶についてより詳しくなれました。自分で挽いて作った抹茶を自分で点てて飲む体験はなかなかできることではありません。茶どころ宇治でしかできない、まさにプレミアムな体験です。茶づなを訪れることで、宇治茶マスターになれることでしょう。ぜひ京都を訪れた際は宇治に来て、茶づなを訪問してみてください!

また、茶づな周辺には、由緒ある神社仏閣や抹茶スイーツを味わえる喫茶もたくさんあります。モデルコースを参考にしながら、宇治のまちを周遊してみてはいかがでしょうか。

元村颯香

筆者

フリーアナウンサー

元村颯香

伝統文化や芸能、歴史を中心に発信