箱根元宮

約2400年前から北にそびえる霊峰・神山を御神体とする山岳信仰の場所になってきた駒ヶ岳。標高1,356ｍの山頂に鎮座する箱根元宮は「箱根大権現」として崇敬されてきた箱根神社の奥宮にあたる。駒ヶ岳山頂へのアクセスは芦ノ湖畔にある「箱根園」内の駅から駒ヶ岳ロープウエーを利用しよう。

ロープウエーの山頂駅から続く階段を登った先には朱塗りの社殿と鳥居だけのシンプルな神社が建ち、晴れた日は青い空と赤い社殿のコントラストが美しい。参道の脇にはかつて神様が馬に乗って降臨した場所といわれる「馬降石」もあり、近年は「天空のパワースポット」として人気を集めている。社殿のある山頂からは神山や芦ノ湖はもちろん、富士山や相模湾など360度の景色をさえぎるものなく一望。基本毎月1・13・15・24日と土・日曜、祝日は登拝開所の日として神職の方に祈禱の奉仕や御朱印を授与してもらうことができる。

箱根園内の森の中にあり、芦ノ湖の守り神である「九頭龍大神」を祀る九頭龍神社（本宮）は箱根神社の境外末社。箱根を訪れた際は箱根神社、箱根元宮と合わせて三社参りするのがおすすめだ。