茶臼山（天王寺公園）

標高26mの小高い丘で、天保山や帝塚山などと並び、「大阪五低山」の一つに数えられる山。起源は諸説あり、一説では5世紀ごろの前方後円墳であったとも言われ、別の説では、788年に和気清麻呂が上町台地を横断する堀川を開削した際に出た土を積み上げてできたとも伝えられている。

江戸時代初期に起こった「大坂の陣」における戦場としても有名で、大坂冬の陣では徳川家康が、夏の陣では真田幸村がそれぞれ本陣を構えた「茶臼山の戦い」の舞台となった。山頂にはその歴史を伝える史料や地図、石碑などが設置されている。

山裾には河底池が広がり、和気橋で公園と繋がっている。天王寺公園内には、天王寺動物園、大阪市立美術館、旧住友家の名園・慶沢園などの見どころが点在するので、併せて観光を楽しもう。