東京から北海道への移動方法を徹底紹介!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

北海道には世界自然遺産である知床をはじめとする雄大な景観や、色彩鮮やかな四季折々の風景、札幌時計台や小樽運河など、SNS映え間違いなしの人気観光スポットが数多い。
そんな魅力たっぷりの北海道に、東京から足をのばすにはどうすれば良いのだろうか。

実は東京から北海道、または北海道から東京を一回の旅で巡るには、様々なアクセス方法があるが、それぞれにメリット、デメリットもある。そこで、東京から北海道へのアクセス方法・料金・所要時間を徹底比較し、それぞれのメリットとデメリットを解説する。さらに、旅を楽しむためという視点からオススメのアクセス方法も紹介。

人気の観光地北海道
人気の観光地北海道

目次

東京から北海道に行くにはどんな方法がある?

一言に「北海道に行く」と言っても、面積が広く、都市間の距離も長い北海道。ルートも交通手段も数多くあるので、どの地域に行くか、どの手段を選択するかによって、旅は全く違うものになる。主には飛行機、新幹線、フェリー、レンタカーを利用する方法だ。

・東京から北海道へ飛行機で行く方法

広大な面積を持つ北海道には10以上の空港があるが、札幌駅までのアクセスが最も良いのが新千歳空港だ。
東京に近い空港として、羽田空港と成田空港という2つの大きな空港がある。2つの空港は異なる特徴を持っているので、ここでは羽田空港から新千歳空港、成田空港から新千歳空港に行く飛行機を利用する場合について、それぞれ紹介する。

羽田空港から行く方法

羽田空港は、都心から鉄道を利用して30分程度で行けるアクセスの良さが魅力。国内線が充実しており、東京の中心から日本全国へすぐ行くことができるハブ空港だ。
羽田空港から新千歳空港までの便は、1日50本以上出ている。

成田空港から行く方法

成田空港は東京都と隣接する千葉県にあり、海外115都市と日本を結ぶ日本の玄関口である。国内線よりも国際線が充実している空港であったが、近年、LCCターミナルによる格安航空会社の就航により国内線も大幅に拡大している。

東京からは2つの空港がある
東京からは2つの空港がある

都心からは距離があるため、鉄道で1時間ほど、バスだと1時間半以上かかり、都内からのアクセスは良いとは言えない。また成田空港は第3ターミナルまであるのだが、特に第3ターミナルは他のターミナルから離れていて空港内でも移動に時間がかかるので、所要時間に注意する必要がある。
北海道の新千歳空港も、東京の羽田空港、成田空港も、市街地に行くためには鉄道やバスで移動する必要がある。東京駅から札幌駅までの所要時間と料金を考える場合、その鉄道やバスの時間と料金も考えなければならない。
成田空港からLCCを利用する場合、東京駅〜成田空港の距離は、東京駅〜羽田空港の距離より長いので、その分、交通費と時間がかかる。

・東京から北海道へ新幹線で行く方法

2016年に北海道新幹線が開業し、東京駅から新幹線で北海道に行くことができるようになった。ただし、2019年現在の終着駅は新函館北斗駅であるため、札幌に行く場合は、そこからさらに電車やバスを利用しなければならない。

札幌までの直通新幹線は2030年に開通予定
札幌までの直通新幹線は2030年に開通予定

・東京から北海道へフェリーで行く方法

ゆったりと太平洋を眺めながら、フェリーで東京から北海道に行くという方法もある。大洗港発、苫小牧港到着ではあるが、東京駅から大洗港まで、苫小牧港から札幌までそれぞれ直通バスが出ており、便は良い。バス料金も含めたお得な乗船プランもあるので、それを利用した場合、かなり低料金で札幌に行くことができる。

ゆったりと海を眺めながら旅を楽しめるフェリー
ゆったりと海を眺めながら旅を楽しめるフェリー

・東京から北海道へレンタカーで行く方法

レンタカーで東北地方を経由して北海道に行く方法もある。自由なペースで気ままに旅を楽しむことはできそうだが、東京から北海道まで休まず運転しても17時間はかかるため、かなりの所要時間になることは覚悟しなければならない。
また、本州から北海道にレンタカーで渡るには、津軽海峡フェリーを利用する必要がある。高速料金とフェリー乗船賃、レンタカー代とガソリン代が発生するため、レンタカーで北海道に行く場合、高額な料金がかかる。

レンタカーは自由度の高さが魅力
レンタカーは自由度の高さが魅力

それぞれの交通手段の料金と所要時間が知りたい!

それぞれの交通手段には、どのくらいの料金と時間がかかるのか。2021年3月の情報に基づき、具体的に比較、検討してみたい。

各交通手段の料金と所要時間を徹底比較
各交通手段の料金と所要時間を徹底比較

・羽田空港発の飛行機

羽田空港発の航空便を利用して、東京駅から札幌駅に行くためには下記3段階の移動が必要になる。

  1. 東京駅から羽田空港まで鉄道またはリムジンバスを利用する
  2. 羽田空港から新千歳空港まで飛行機を利用する
  3. 新千歳空港から札幌駅まで鉄道または高速バスを利用する
羽田空港から新千歳空港までのアクセス
羽田空港から新千歳空港までのアクセス

羽田空港からかかる時間と料金は下記の通り。

①東京駅から羽田空港

鉄道を利用する場合・・・

京急線
「東京駅」からJR東海道本線に乗り「品川駅」で京急線に乗り換え「羽田空港国内線ターミナル駅」下車
 所要時間は30〜40分、料金は460円

東京モノレール)
「東京駅」からJR山手線に乗り「浜松町駅」で東京モノレールに乗り換え「羽田空港第2ビル」下車
 所要時間は30分、料金は649円

*料金はIC利用時のもの

バスを利用する場合・・・

東京駅八重洲北口 (鉃鋼ビル) から乗車
 所要時間は50〜60分、料金は950円 (03:55発のみ1,900円)

②羽田空港から新千歳空港

羽田空港から新千歳空港までのフライト時間は約1時間半
料金は、普通席で8,000〜40,000円ほど

③新千歳空港から札幌駅

  • 鉄道を利用する場合・・・JR快速エアポートを利用すると、所要時間は約40分、料金は1,150円
  • バスを利用する場合・・・所要時間は約75分、料金は1,100円

上記①〜③を合計すると、羽田空港を利用した場合、トータルでだいたい4時間〜5時間前後かかることがわかる。料金は最安の便を利用する場合、総額10,000円前後で行くことも可能だが、羽田空港発の便の平均額を考えると、およそ20,000〜40,000円ほどと考えるべき。

・成田空港発のLCC

そもそもLCCとはローコストキャリアの略称で、効率化によって低い運航費用を実現し、低価格かつサービスが簡素化された航空輸送サービスを提供する航空会社である。 これに対して日本航空や全日本空輸のような従来型の航空会社は「フルサービスキャリア」とも呼び区別される。

成田空港から新千歳空港までのアクセス
成田空港から新千歳空港までのアクセス

成田空港から新千歳空港までの航空便を提供しているLCC は、2019年10月現在、ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本、ピーチ・アビエーションの3社であり、各航空会社によって料金やサービス内容、運用ルールが異なる。低価格でのフライトが可能なLCCだが、各航空会社のルールによって、航空券と別途に料金が発生する可能性もあるので注意が必要。
また、羽田空港を利用する場合と同様、東京駅から成田空港を利用して札幌に行くには、以下のような3段階の移動が必要になる。

  1. 東京駅から成田空港まで鉄道またはリムジンバスを利用する
  2. 成田空港から新千歳空港まで飛行機を利用する
  3. 新千歳空港から札幌駅まで鉄道または高速バスを利用する

それぞれにかかる時間と料金は下記の通り。

①東京駅から成田空港

鉄道を利用する場合・・・

JR総武線快速
「東京駅」からJR総武線快速に乗り「空港第2ビル」下車
 所要時間は約90分、料金は1,342円

成田エクスプレス
「東京駅」からJR特急成田エクスプレスに乗り「空港第2ビル」下車
所要時間は約50分、料金は3,072円

京成本線
「東京駅」からJR山手線に乗り「日暮里駅」で京成本線に乗り換え「空港第2ビル」下車
 所要時間は約90分、料金は1,199円

スカイライナー
「東京駅」からJR山手線に乗り「日暮里駅」で京成スカイライナーに乗り換え「空港第2ビル」下車
所要時間は約55分、料金は2,664円

*料金はIC利用時のもの

バスを利用する場合・・・

所要時間は80〜90分、料金は1,000円前後

②成田空港から新千歳空港

成田空港から新千歳空港までのフライト時間は1時間50分前後
料金は、普通席で4,900〜28,000円ほど

③新千歳空港から札幌駅(羽田発の便を利用した場合と同じ)

  • 鉄道を利用する場合・・・JR快速エアポートを利用すると、所要時間は約40分、料金は1,150円
  • バスを利用する場合・・・所要時間は約75分、料金は1,100円

上記①〜③を合計すると、成田空港を利用した場合、トータルでだいたい4時間半〜5時間半前後かかることがわかる。料金は最安の便を利用する場合、総額7,000円前後で行くことも可能だが、航空会社の規定によって別途料金が発生する可能性があるので注意しなければならない。航空券購入手数料や荷物の重量制限を上回る場合の積載料などよく確認しておく必要がある。

また、LCCは欠航時の対応についても確認しておいたほうがよい。悪天候など、航空会社に非がない欠航の場合、運賃の払い戻しについては同会社でのみ使える金券での払い戻し対応のみ(現金での返金ができない)であったり、日をまたいだ振替便を利用する際の宿泊費は自己負担といったケースがある。

・新幹線(東京駅〜新函館北斗駅~札幌駅)

北海道新幹線の終着駅が現在では新函館北斗駅なので、札幌駅まで行くには2段階の移動になる。

  1. 東京駅から新函館北斗駅まで新幹線を利用する (約4時間)
  2. 新函館北斗駅から札幌駅までは鉄道または高速バスを利用する (約3時間半)
新幹線で、東京駅から札幌駅までのアクセス
新幹線で、東京駅から札幌駅までのアクセス

新幹線を利用すると、トータルで8時間ほどかかる。
料金については、現在、外国人旅行者のみ使える、お得な「JR East-South Hokkaido Rail Pass」があるのでそちらを紹介する。日本を訪れ(90日以内の短期ビザを持つ)、外国人パスポートを保持している旅行者のみが利用できる特別割引チケットで、金額は訪日前の購入で26,900円(6〜12才の子どもは13,450円)。このパスで発行日から14 日間の内の任意の6日間、JR北海道線(北海道南部)およびJR東日本線(関東および東北エリア)などが乗り放題となる。このパスは、新幹線や特急列車でも無制限に利用可能。東京と新函館北斗の間の新幹線での移動にも使えるので、「JR East-South Hokkaido Rail Pass」の利用をおすすめする。

・フェリー

続いてフェリーで東京から北海道に行く方法を紹介。

フェリーで東京から札幌までのアクセス
フェリーで東京から札幌までのアクセス

①東京駅⇨大洗港

東京駅から大洗港までは直通バスが出ており、料金は2,280円(子ども1,140円)、所要時間は約2時間半。

②大洗港⇨苫小牧港

運賃は期間や部屋の等級によって異なるが、9,900〜57,200円。所要時間は18時間前後。

③苫小牧港⇨札幌駅

苫小牧港から札幌駅に行くには、苫小牧西港からバスで苫小牧駅に行き、そこから電車で札幌駅に向かう方法と、苫小牧西港から高速バスで札幌駅に向かう方法がある。

鉄道を利用する場合・・・

「フェリーターミナル」から北海道中央バス [高速とまこまい号]で「苫小牧駅前」下車、「苫小牧駅」よりJR千歳線 特急スーパー北斗で「札幌駅」下車 
所要時間80分前後で、料金は3,080円

高速バスを利用する場合・・・

「フェリーターミナル」から北海道中央バス [高速とまこまい号]で「札幌駅」直通 
所要時間は約2時間、料金は1,330円。

フェリーを利用した場合、所要時間はおよそ23時間、つまりほぼ1日かかるが、料金は最安値の部屋を利用すれば14,200円で札幌に行くことができる。2019年10月1日〜2020年3月31日の間は、さらにお得な「パシフィック・ストーリー」というプランを利用することができる。
「パシフィック・ストーリー」を利用した場合、東京駅から大洗港まで、苫小牧港から札幌駅までの高速バスの料金も含め10,260円でフェリーを利用することができる。東京から北海道に行くリーズナブルなコースだ。

・レンタカー(高速道路、フェリー)

レンタカーを利用した場合、東京から札幌まで寄り道せずに運転をしたとしても、17時間以上かかる。適宜休憩を取り、寄り道して観光をすることを考えると1日で行くのは難しいだろう。料金は高速道路の利用料金が約20,000円、青森から函館までの津軽海峡フェリー乗車賃が約20,000円、さらにレンタカー料金と約1000km走行するガソリン代が加わる。最も時間と費用のかかる方法だと言えるだろう。

まとめ!東京から北海道に行くには最もおすすめの方法は?

東京駅から札幌駅まで、飛行機、新幹線、フェリー、レンタカーを利用した場合の所要時間や料金を紹介した。
結論はこちら:

  • 時間重視飛行機
  • 時間とコストのバランス重視新幹線
  • 移動途中で観光を楽しむレンタカー
  • 移動自体をレジャーの一つとして楽しめるフェリー

それぞれの方法について、所要時間、料金、その他の面を比較し、各交通手段の長所と短所を分析してみる。

・羽田空港発の飛行機を利用した場合

長所
所要時間が短い(3時間半〜5時間)
短所
価格が高い(40,000円前後かかることもある)
天候の影響を受けやすい(天候不良で欠航になる可能性がある)
羽田空港利用は所要時間が長所
羽田空港利用は所要時間が長所

・成田空港発LCCを利用した場合

長所
便によっては最も低価格(4,490円〜)
短所
成田までの移動が必要(羽田空港より30〜60分。2,500円前後)
荷物制限がある(荷物の重量によっては追加料金が発生)
天候の影響を受けやすい(欠航の場合、払い戻し不可になる場合もある)
成田空港発LCCは便によっては最も低価格
成田空港発LCCは便によっては最も低価格

・新幹線を利用した場合

長所
天候の影響を受けにくく、運行が安定している
※外国人の場合、「JR East-South Hokkaido Rail Pass」を利用すれば低価格
短所
所要時間がかかる(約8時間)
鉄道は運行が安定している
鉄道は運行が安定している

・フェリーを利用した場合

長所
価格が安い(10,260円〜)
船内をレジャーの一つとして楽しめる
短所
所要時間がかかる(およそ1日)
船内をエンジョイできるのが魅力のフェリー
船内をエンジョイできるのが魅力のフェリー

・レンタカーを利用した場合

長所
自由度が高い
短所
価格が高い(高速料金20,000円+フェリー乗車賃20,000円+レンタカー代、ガソリン代)
時間がかかる(1日以上)
レンタカーは自由に旅を楽しめる
レンタカーは自由に旅を楽しめる

4つの方法を比べて、とにかく短い時間で移動するなら飛行機が良いだろう。比較的短時間で、さほど天候を気にせず旅をするなら新幹線。乗り換えが少ない点も新幹線の魅力だろう。時間とお金に余裕があり、東北縦断も楽しみたいならばレンタカー、というところだろうか。安くゆったりと北海道までの旅を楽しみたい場合にはフェリーがおすすめだ。

付:東京から北海道までの移動を旅の素敵な思い出にできるオススメの方法

コストパフォーマンスの良いフェリーでの旅。しかし、利用した経験が無ければ、どのようなものかイメージしにくいのではないか。フェリーでの旅は単なる移動ではなく、その時間を豊かに楽しむことができる点で大いに有益だ。飛行機や列車では味わえない船旅ならではの体験がある。そこで、最後にフェリーでの旅がどのようなものか紹介する。

船旅ならではの体験を味わおう
船旅ならではの体験を味わおう

商船三井フェリー さんふらわあ

一番オススメなのはフェリーを運行している商船三井フェリーの「さんふらわあ」だ。
2017年就航の新造船で、贅沢なスイートや落ち着ける和室も。 片道10,800円~で気軽に船旅が体験でき、深夜からでも出発可能だ。
Sunflower船旅的魅力を簡単にまとめると:

1. ゆったり味わう太平洋。夜景や朝日の景色がSNS映え

およそ丸1日フェリーに乗っているということは、1日を通して、太平洋の様々な表情を楽しむことができるということだ。出航し、夕闇が少しずつ深まり、夜がくる。夜の海では、天気が良ければ月や満点の星空が見える。早朝、低い空が少しずつ明るくなる中、水平線からゆっくり顔を出す日の出は絶景。SNS映え間違いなしだ。日が昇れば、水面はキラキラ輝き、大海原は視界いっぱいに広がっている。思いっきり深呼吸をして潮風を吸い込むと爽快な気分になるだろう。運が良ければイルカに出会うこともできる。

朝日の昇る美しい太平洋
朝日の昇る美しい太平洋

2. 多彩な船内イベント

フェリーの楽しみは風景ばかりではない。船内で催される多様なイベント、充実した設備によって、船旅はとても充実したものになる。音楽、マジック、ジャグリングなど多様なショー、似顔絵に加え、フラダンスなど体験自分で体験できるイベントもある。また、自身のスマホやタブレットで映画約100タイトルの無料視聴も可能。

船内音楽イベント
船内音楽イベント

3. 豪華で充実した船内設備

大海原を眺めながらくつろげる展望浴場と無料で利用できるサウナ、土産物屋やゲームコーナーもあり、家族やグループで楽しむことができる。小さい子どもが遊べるキッズランド、赤ちゃんのためのオムツ替え授乳スペースであるベビールームがあるのもファミリーには嬉しい。ペットスペース、ドッグランまであるのだから驚きだ。船内は老若男女の様々なニーズに応えられる細やかな心遣いが行き届いている。開放的なレストランでの食事も魅力のひとつ。水平線を眺めながらセットメニューが1,530円で食べられる。セットメニューには天ぷらや刺身などの入った和食メニューと、肉料理などをメインとした洋食メニューがあり、好みや気分に応じて選択できる。

レストランでは充実した料理を提供している
レストランでは充実した料理を提供している

4. 客室をグレードアップすればホテルのような個室で快適に過ごせる

最も低価格なのは、カーテンで仕切られた専用棚付きの寝台がある「ツーリスト」を利用するプランだが、自分の旅のスタイルに応じて客室をグレードアップさせることもできる。

ツーリストはカーテンで仕切られ全席コンセントを完備
ツーリストはカーテンで仕切られ全席コンセントを完備

2,000円前後で、プライバシーを確保したテレビ付き寝台(全席にコンセント完備)「コンフォート」にグレードアップさせることができ、7,000円前後で個室にグレードアップさせることもできる。
和室、洋室はもちろん、スイートルームやオーシャンビューが楽しめる部屋、ペットと泊まれる部屋など様々な種類の船室が用意されている。

専用バルコニーでプライベートな船旅が楽しめるプレミアム(洋室)
専用バルコニーでプライベートな船旅が楽しめるプレミアム(洋室)

リーズナブルではあるものの、利用したことがない人からしてみれば不明な点が多いと思われるフェリー。その魅力が少しでもお分かりいただけただろうか。
たしかに時間はかかるが、その時間は単なる移動時間ではなく、太平洋の雄大な風景、豪華な船内、さまざまなイベントによって、数々の新たな体験ができる旅の楽しみの一つになる。船の上での時間は地上では得られない濃密な時間。その時間を、乗り合わせた人々と共有できるのもフェリーの旅ならではの楽しみだ。
ゴージャスな旅を楽しみたいシニア世代もいれば、リーズナブルな旅を楽しみたい若者たち。家族でゆったり旅をしたいファミリー層。あらゆる旅行者のニーズに応えることができるプランと設備がフェリーにはある。
一つの船に乗り合わせた人々との穏やかな時間。慌ただしい旅では決して気づくことのできない発見と感動がある。
時間に余裕があるならば、是非フェリーで北海道を訪れることをおすすめする。

今回は人気の目的地である北海道へのアクセス方法を徹底比較し、さらに、まだあまり知られてないであろう交通手段である、フェリーについて詳しく紹介した。
今回紹介した記事で、飛行機、新幹線、フェリー、レンタカーそれぞれの交通手段の長所と短所を理解し、次の北海道への旅行の参考にしてもらえれば幸いだ。