【鳥取砂丘の観光ガイド】雄大な自然景観とアクティビティを楽しもう!
日本最大級の砂丘であり、鳥取県のシンボルでもある「鳥取砂丘」。
「名前は知っているけど、具体的にどんな見どころがあるか知らない」という方も多いはずだ。
この記事では、1日中遊べるほど見どころが多い「鳥取砂丘」の魅力を、余すところなく紹介していこう。
鳥取砂丘ってどんなところ?
鳥取県鳥取市の日本海側に位置する「鳥取砂丘」は、その広さは東西16km・南北2.4kmの日本最大級の砂丘。
特別保護地区であり、国の天然記念物にも指定されている「砂丘」だ。
より深く「鳥取砂丘」のことを知ってもらうために、砂丘と砂漠の違いも簡単に説明しておこう。
砂丘は風で砂が積もって出来た丘状の地形で、砂漠は雨がほとんど降らない、岩石や砂などで出来た土地のことだ。砂丘には雨も降り、植物も生える。
「鳥取砂丘」も何千年もの間に海の流れと風によって、砂が運ばれて形成された。
「鳥取砂丘」の魅力といえば、時間によって変わりゆく風景と、自然が砂丘に生み出す造形美。
特に「鳥取砂丘」から見える、朝陽と夕陽が美しいと評判だ。
砂丘を散策するだけでなく、子供から大人まで楽しめるアクティビティが用意されているのも、魅力のひとつだ。
鳥取砂丘へのアクセス
「JR鳥取駅」から「鳥取砂丘」へは、路線バスとループ麒麟獅子バスでアクセスできる。
どちらも「鳥取砂丘」の最寄りのバス停である、「砂丘会館(鳥取砂丘)」まで約20分。
バス停から砂丘までは、徒歩5分程度だ。
路線バスは15分から30分ごとに運行し、片道380円。ループ麒麟獅子バスは土・日・祝日のみ運行で、片道300円。
土・日・祝日ならループ麒麟獅子バスがおすすめだ。
鳥取砂丘の入場料と散策可能な時間
「鳥取砂丘」の入場料は無料だが、施設やアクティビティには個別に料金が発生する。
24時間散策できるため、早朝や夜の景色を楽しめるのも嬉しい。
鳥取砂丘のお勧め観光シーズンは?
鳥取砂丘のおすすめ観光シーズンは春と秋だ。
春は花々が咲き、砂丘に美しい彩りが加わり、一般的なイメージとは異なる美しい景色が広がる。
散策に適した気候なのは秋だ。涼しい風が吹く中で、「鳥取砂丘」をゆっくり散策できる。
観光時期の調整が可能なら、春か秋に訪れて、「鳥取砂丘」の魅力を最大限に感じてほしい。
自然景観とアクティビティを満喫!鳥取砂丘の見どころ7選
「鳥取砂丘」では雄大な自然景観を楽しめるだけでなく、砂と風が作り出す造形美や
大自然を活用したアクティビティも楽しめる。
見どころを知っておけば、「鳥取砂浜」は丸1日かけて楽しめる観光スポットだ。
ここでは「鳥取砂丘」を満喫するなら、知っておくべき見どころを厳選して紹介しよう。
1. 自然が生み出した絶景スポット「馬の背」
「馬の背」とは、その名の通り、馬の背中に似た形をした砂の丘。
「鳥取砂丘」の最も有名なスポットで、「鳥取砂丘」に訪れたら絶対に外せない。
標高は約47メートルで、15階建てマンションと同じぐらいの高さだ。
間近で見る「馬の背」の独特の形状と高さには、圧倒されるはず。
「馬の背」の頂上から見える、海と空の絶景も訪れる人々を魅了している。
2. 運が良ければ出会える砂丘の「オアシス」
「鳥取砂丘」に水溜りができることはないが、「馬の背」の南側の斜面を下った先には、条件が揃うと「オアシス」が現れる。
降水量が多い秋から春に現れることが多く、水深1mになる場合も。
運が良くないと見られない「オアシス」を発見したら、近くや遠くから「オアシス」がある光景を楽しもう。
3. 異国の地にいるような体験ができる「らくだライド体験」
「らくだライド体験」では、本物のらくだの背に乗って、「鳥取砂丘」を散策できる。
1人乗りはもちろん、2人乗りも可能だ。
別途料金はかかるが、らくだと記念撮影もできる。
料金は下記を参考にしてほしい。
- 1人乗り
- 1,500円
- 2人乗り
- 2,600円
- 写真撮影
-
・らくだのみ撮影:100円
・らくだと並んで撮影:100円
・らくだにまたがって撮影:600円
らくだのゆったりとした動きと、砂丘の美しい景色が心地良く、まるで異国の地にいるような特別な体験ができる。
4. 上空で鳥取砂丘の絶景とスリルを楽しむ「パラグライダー体験」
「鳥取砂丘」では、パラグライダー体験も可能だ。
空中散歩を楽しみながら、「鳥取砂丘」の壮大な景色を堪能できる。
初心者でもインストラクターがしっかり講習してくれるので、安心。
講習を含めて3時間かかる半日コースが最も人気で、1日に4回開催している。
機材はレンタルできるため、手ぶらでパラグライダーが体験できる。
5. 自然が生み出す美しい模様「風紋」と「砂簾」
「鳥取砂丘」では自然が生み出す様々な造形美を楽しめるが、その中でも「風紋」と「砂簾(されん)」は必見だ。
「風紋」とは、砂が波のような形になる模様のことだ。
その美しい模様は、「鳥取砂丘」が紹介される際には、必ず「風紋」の写真が使われるほどだ。
「砂簾」とは、雨で濡れた砂が乾いて出来る、すだれ状の美しい模様のこと。
出来る模様はその時の気候などによって異なるため、同じ模様は二度と出来ないかもしれない。
6. 朝陽と夕陽に染まる鳥取砂丘の絶景
いつ訪れても「鳥取砂丘」から見渡す景色は美しいが、朝と夕方の景色は特に美しい。
早朝なら人が少ないため、砂浜・空・海という雄大な自然景観だけを楽しめる。
朝焼けに染まる、美しい砂浜も必見だ。
夕暮れのオレンジに砂浜が染まり、日本海に夕陽が沈んでいく光景は、夕方に「鳥取砂丘」を訪れた人だけが見られる特権。
昼はアクティビティを楽しみ、朝か夕方に「鳥取砂丘」の絶景を楽しむのがお勧めだ。
7. 鳥取砂丘の観光拠点にピッタリな「砂丘センター 見晴らしの丘」
「鳥取砂丘」の道路を挟んだ向かい側にある「砂丘センター見晴らしの丘」には、鳥取砂丘と日本海を一望できる展望台や、鳥取のグルメを楽しめるレストラン、お土産屋などが入っている。
「砂丘センター見晴らしの丘」から、「鳥取砂丘」へ向かうリフトがあるため、「鳥取砂丘」の観光拠点として利用しよう。
鳥取砂丘を楽しむために知っておきたい3つのポイント
「鳥取砂丘」を快適に観光するために、知っておきたい3つのポイントを紹介しよう。
せっかくの絶景を楽しむために、準備は怠らないように。
1. 鳥取砂丘の平均気温
鳥取砂丘の季節ごとの最高気温と最低気温を、下記の表にまとめた。
夏の「鳥取砂丘」は気温以上に暑く感じるため、紫外線と熱中対策はもちろん、水分補給を忘れないようにしてほしい。
また、春といえど3月は寒い日も多いため、防寒対策を忘れないように。
- 春(3月・4月・5月)
-
・最高気温:11〜21度
・最低気温:6〜16度 - 夏(6月・7月・8月)
-
・最高気温:24〜30度
・最低気温:20〜25度 - 秋(9月・10月・11月)
-
・最高気温:15〜26度
・最低気温:10〜21度 - 冬(12月・1月・2月)
-
・最高気温:7〜10度
・最低気温:2〜5度
2. 鳥取砂丘を散策する際の服装
「鳥取砂丘」は歩きづらく、靴の中に大量に砂が入ってくる。
砂が入っても気にならない、サンダルを用意しておこう。
長靴やサンダルは「砂丘会館」で借りられるので、もし用意できなかったら、レンタルで利用するのもお勧めだ。
鳥取市と大きく気候が変わるわけではなく、強風と紫外線に気をつければ、服装についてはそこまで注意するべき点はない。
ただ、長い距離を歩くことになるので、動きやすい服装を用意しておこう。
3. 鳥取砂丘の観光に必要な時間
鳥取砂丘の主な見どころだけを観光する場合、約1時間で楽しめる。
らくだライド体験やパラグライダー体験など、アクティビティに参加する場合は、約3〜6時間程度は見ておこう。
日本ならではの「おもてなし」を満喫できる!鳥取のお勧め旅館3選
「鳥取砂丘」を遊び尽くすには、半日ほどかかる。
そのため、「鳥取砂丘」を観光するなら鳥取で1泊するのがお勧めだ。
日本海や日本庭園を眺望できる露天風呂に入れる旅館で、散策に疲れた身体を癒し、日本ならではの「おもてなし」を味わおう。
1. 皆生松月
米子市の北側にある海辺の温泉地、皆生温泉は白砂の美しい海岸と雄大な大山を望み、季節を問わず大勢の観光客が訪れるリゾート地。
その皆生温泉で昭和2年(1927)に創業したのが「皆生松月」。全19室と創業時と変わらぬ部屋数にすることで可能にした心を尽くしたもてなしが評判だ。
ミネラル豊富で保温・保湿効果に優れた皆生温泉を堪能できる大浴場・露天風呂は日本海と大山をパノラマで見渡せる眺望が自慢。
2. 華水亭
目の前に広がる日本海と秀峰大山の眺望で知られる、山陰屈指の老舗旅館。館内のいたる所から山陰の自然美を楽しめる。
皆生温泉内で唯一自家源泉を持ち、大浴場では大理石の浴槽や露天風呂から日本海を眺めながら湯浴みを楽しめる。
4つの貸切風呂のほか、露天風呂付き客室も備えていて、家族やカップルでプライベート感たっぷりのひとときを過ごせる。
3. 三朝館
白壁に瓦屋根を配した城郭風の純和風旅館。
建物は清流三徳川に面していて、雄大な自然を借景にした四季折々の日本庭園の姿を堪能できる。
敷地内には自家源泉を3本備える。三朝温泉随一の湯量を誇り、肌当たりの柔らかなラジウム泉が豊富に湧き出る。
館内には12の湯処があり、すべて源泉かけ流し。
1000坪もの広さの日本庭園と露天風呂を融合させた、野趣あふれる「庭の湯」「滝の湯」が特に好評だ。
鳥取砂丘の周辺観光スポット3選
「鳥取砂丘」を観光するなら、隣接する美術館や遊戯施設も合わせて訪れてみよう。
周辺には日本最大級のフラワーパークもあるため、遊ぶ場所には困らないはずだ。
これから紹介する3つの観光スポットを軸に、鳥取を満喫する観光プランを立ててみよう。
1. 鳥取砂丘 砂の美術館
砂像を専門に展示する世界初の美術館。
「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた、茶圓勝彦氏がプロデュースし、各国から砂像彫刻家を招いて世界最高レベルの砂像を造作している。
テーマは毎年変わり、会期が終わると砂像は全て元の砂へ戻るため、期間内しか見られないのが特徴だ。
環境に配慮し、凝固剤などを一切使わないのがポリシーで、鳥取砂丘の砂と水だけで細部までていねいに彫刻。
2. チュウブ 鳥取砂丘こどもの国
鳥取砂丘に隣接する遊戯施設。
約19万㎡の広い園内には、お城をイメージした大型アスレチック設備・ドリームキャッスルや、サイクルモノレール、レールトレイン、変形自転車などの遊具や乗り物が盛りだくさん。
さまざまな工作ができる木工工房や砂の工房、陶芸工房などで想像力を高めるものづくりが楽しめるほか、「自然と触れ合う」をテーマに、赤ちゃんから小学校中・高学年まで楽しめるイベントも多数開催している。
3. とっとり花回廊
秀峰大山を借景に、四季折々の花を楽しめる日本最大級のフラワーパーク。
メインフラワーはユリで、年間を通して100種類以上を見られる。
世界中のユリの品種の半数近くを栽培しており、幻のユリとも呼ばれる「ウケユリ」をはじめ、日本原種のユリ15品種をすべて展示している貴重な施設だ。
5月中旬~8月中旬がオンシーズンで、約8万本ものユリが一斉に咲き乱れる。
鳥取砂丘に関するよくある質問
Q
鳥取砂丘へのアクセスを教えて
JR鳥取駅からバスと徒歩で約25分です。
Q
鳥取砂丘のお勧め観光シーズンはいつ?
砂丘に咲く花が楽しめる春か、快適な気候で散策できる秋です。
まとめ
「鳥取砂丘」の見どころから、お勧めの宿泊施設や周辺の観光スポットまで、遊び尽くすために知っておきたい情報を紹介してきた。
この記事では紹介しきれなかった鳥取の魅力は、こちらの記事で紹介しているので、鳥取も遊び尽くしたい方は、ぜひ参考にしてほしい。