【湯田温泉の観光ガイド】足湯・飲泉場巡りで気軽に温泉を楽しもう
美肌の湯として知られ、古くから多くの観光客や地元の人々に愛され続ける天然温泉。
豊富な湯量や風情ある温泉街を魅力としているのが「湯田温泉」だ。
この記事では「湯田温泉」の基本的な情報に加え、観光をより満喫するための楽しみ方などを紹介する。
この記事を読めば、満足度の高い「湯田温泉」への観光方法がわかるだろう。
ぜひとも参考にしながら、観光プランを組み立ててほしい。
湯田温泉ってどんなところ?
山口市に位置し、山口県を代表する温泉地として知られる「湯田温泉」。
都市部にあることから、アクセスのしやすさも魅力のひとつだ。
「湯田温泉」には無料で使える足湯が多く、日帰り入浴できる施設も豊富にある。
低コストで足湯を楽しめるだけでなく、様々な施設で温泉に入れるのは観光客にとって嬉しいポイントだ。
そんな「湯田温泉」はアルカリ性で癖がないのが特徴。
たっぷりと長湯して楽しめるほか、温泉に入り慣れてない人にも楽しみやすい泉質だ。このことから国内のみならず、海外からの観光客にも支持されている。
神経痛や筋肉痛に効くとされ、アルカリ性が高いため、美肌の湯としても人気を集めている。
「湯田温泉」には白い狐の姿をした公式キャラクターが存在し、その名も「ゆう太」と「ゆう子」。
白い狐がモチーフになっているのは「湯田温泉」における白狐伝説から。
ある時、傷を負った白狐は村のお寺にある小さな池に、毎晩浸かりにやって来ていた。
お寺の和尚さんが池の水をすくってみると温かいことに驚き、さらに掘ってみると大量の湯が湧き出てきたのだ。
この他にも「湯田温泉」の地には、様々な伝説や言い伝えなどがあることから、古くから人々を魅了してきたことがわかる。
湯田温泉へのアクセス
「山口宇部空港」を起点とする、「湯田温泉」へのアクセスを紹介しよう。
国際線を有する「山口宇部空港」は、山口観光における玄関口となっている。
- 経路
-
1.「山口宇部空港」から空港連絡バスに乗車し、「新山口駅」で下車
2.「新山口駅」から路線バスに乗車し、「湯田温泉」で下車 - 所要時間
- 約1時間
湯田温泉のお勧め観光シーズンは?
「湯田温泉」を訪れるなら秋がお勧めだ。
秋は観光しやすい気候であり、少し肌寒さを感じる中で入る露天風呂は格別だ。
場所によっては紅葉を見ながら入浴もできるので、温泉と一緒に絶景も楽しめるはずだ。
湯田温泉を満喫するために知っておくべき3つの楽しみ方
「湯田温泉」には本格的な温泉施設だけでなく、足湯など気軽に温泉を楽しめる施設もたくさんある。
山口県特有の瓦そばなど、名物グルメを堪能できる場所も豊富だ。
リラックスして落ち着いた時間を過ごせる魅力的な場所と言える。
そんな「湯田温泉」の楽しみ方を紹介しよう。
1. 気軽に温泉を楽しめる足湯・飲泉場を巡る
「湯田温泉」には無料で入れる足湯がたくさんある。
足湯は洋服を脱ぐ必要がない場所も多いので、より気軽に温泉を体験できる。
「湯田温泉」で特徴的なものといえば「飲泉場」であり、2ヶ所ある。
飲泉とは字のごとく温泉の湯を飲むことで、「湯田温泉」はアルカリ性の単純温泉で飲みやすい。
温泉の効能を得られだけでなく、パワースポットとしても知られる「湯田温泉」での飲泉には、開運などのご利益まであるとされる。
特にお勧めしたい場所は、「湯田温泉観光回遊拠点施設」の「狐の足あと」の足湯。
有料ではあるが、着物をイメージした足湯衣装や更衣室、ロッカーなど環境が充実している。
足湯だけでなく、山口県の名物グルメを施設内で堪能できるのも魅力のひとつと言える。
2. 入浴後に山口グルメを堪能
「湯田温泉」では山口県ならではのグルメを食べられる。温泉との相乗効果でより美味しく感じられるだろう。
「湯田温泉」の名物グルメといえば瓦そばだ。瓦そばは熱せられた瓦の上に茶そばが乗っており、その上には錦糸卵などの具材がトッピングされている。
瓦の上とそれ以外で食感の違いを楽しめるのがポイント。
1つあたり大きな瓦で提供されることが多く、1人前以上あることも少なくないので注意してほしい。
名物グルメを楽しむなら、ふぐ刺しも外せない。本場である山口で食べる、ふぐ料理の数々は絶品だ。
観光に訪れたら温泉だけではなく、山口県の名物グルメも忘れずに満喫してほしい。
3. 山口のグルメや名産品をお土産に
「湯田温泉」にはお土産品を購入できるお店も多く、山口県の名産品も数多くある。
中でもお勧めしたいのは外郎(ういろう)だ。
外郎は名古屋が有名なものの、山口県の伝統的な銘菓でもある。
米粉や小麦粉に砂糖や水を混ぜ込んで蒸す和菓子だが、山口県の外郎はわらび粉を使うのが特徴。滑らかで口当たりの良さが魅力だ。
その他にも茶道で使われる陶器の茶陶(ちゃとう)が山口県では名産品で、萩焼と呼ばれる。
使い込むほどに萩焼ならではの風合いが現れて来るのが魅力で、現在は茶道具だけでなく、お茶碗やお皿など様々な物が作られている。
外郎も萩焼どちらも、山口観光のお土産にお勧めだ。
湯田温泉で泊まるならココ!個性豊かな宿泊施設3選
「湯田温泉」に訪れるなら足湯だけではもったいない。温泉宿に宿泊して、ゆっくり温泉に浸かって癒されよう。
多くの宿泊施設が点在しているが、その中でも個性が光る宿泊施設を厳選してご紹介。
宿泊するなら、ぜひ紹介したホテルに泊まってほしい。
1. 松田屋ホテル
明治維新の偉業を成し遂げた志士たちが集った宿として知られる。
1階にある「明治維新資料室」には、幕末から明治にかけての貴重な資料が展示されるなど、館内の随所で歴史ロマンに浸れる。
大浴場の「蔵の湯」は、志士たちが多数集った旧瓦屋の庭園に臨むロケーション。
85年前の蔵を移設した建物の中には、「龍馬の湯」と「おりょうの湯」の2つの浴槽がある。
2. 西の雅 常盤
テレビなどで取り上げられることも多く、幅広い年齢層が楽しめると評判の湯田温泉にあるエンタメ旅館。
最大の見どころは年末年始を除いて毎日開催され、約60年続くという「女将劇場」。
女将自らが出演し、マジックショーや水芸、太鼓や琴の演奏といった多彩なパフォーマンスを次々に披露する。
野趣あふれる石積みの露天風呂や楊貴妃にちなみ中国から取り寄せた石造りの風呂など個性豊かな6つの浴場を楽しむこともできる。
3. 防長苑
白狐が見つけたとされ、約800年の歴史を有する、山陽路屈指の名湯「湯田温泉」が楽しめる温泉宿。
肌をなめらかにすべる「美肌の湯」としても知られる弱アルカリ性単純泉の湯田温泉のお湯を、大浴場でのんびりと楽しむことができる。
山口グルメを食べ尽くそう!湯田温泉で訪れるべき人気飲食店3選
飲食店も多い「湯田温泉」で迷ったら、これから紹介する人気の飲食店に足を運んでほしい。
山口の名物である茶そばはもちろん、様々な絶品グルメに出会えるはずだ。
1. 長州屋 湯田店
湯田温泉のメインストリート、県道204号沿いにある居酒屋「長州屋 湯田店」。
「山口県の魅力を県内外に伝える」をモットーに、県産の食材を使った料理を提供している。
人気メニューは茶そばに錦糸卵や牛肉などを乗せ、熱した瓦を皿替わりにする山口名物の瓦そば。
2~4人前を合わせて注文し、1枚の瓦で出てきたものをシェアして食べる豪快なスタイルは体験の価値あり。
2. 本格馬肉料理 ゆい
湯田温泉街の中心、温泉通りと呼ばれる通り沿いに店を構える、山口県内では数少ない馬肉料理の専門店。
国際的衛生規格SQF2000/HACCPの認証を受けた熊本の工場から直接届けられる、安心安全な生肉を使った馬肉料理が自慢だ。
そんな馬肉の美味しさをダイレクトに味わうなら、まずは馬刺から。
3. やまぐち料理と地酒 福の花 湯田本店
山陽路を代表する温泉地「湯田温泉」の温泉街に店を構える郷土料理と地酒の店。
山口県の各地から仕入れた旬の食材を使った料理が、単品はもちろんバラエティ豊かなコース料理で楽しむことができる。
湯田温泉を拠点に巡ってほしい山口の人気観光スポット3選
「湯田温泉」を有する山口市や1時間前後でアクセスできる周囲の場所には、山口県における人気の観光スポットが点在している。
「湯田温泉」を拠点としながら満喫できる、周辺の観光スポットを紹介する。
「湯田温泉」に負けないほど魅力的な場所ばかりなので、こちらにも足を運んでみると良いだろう。
1. 瑠璃光寺五重塔
1399年、応永の乱で命を落とした大内義弘を弔うために弟の盛見が建立を計画、1442年に完成したといわれる五重塔。
高さ31.2m、建築様式はおおむね和様式で一部唐様式が使われている。
檜皮葺で塔身部は上層部に向かって細くなっており、すっきりとした印象。
室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに大内文化の最高傑作であり、法隆寺、醍醐寺に並んで日本三名塔の一つにも数えられている。
2. 秋吉台・秋芳洞
山口県中心部、美祢市の中・東部に広がる日本最大級のカルスト台地、「秋吉台」。約3億年前の暖かい海のサンゴ礁が、長い年月をかけプレートに乗って移動する間に石灰岩となり、地上に押し上げられ現在の「秋吉台」になった。大草原の草の間から顔を出す白肌の石灰岩は圧巻だ。
秋吉台の地下には、網の目のように鍾乳洞が広がっている。特別天然記念物の「秋芳洞」、戦に敗れた平家の武将が隠れ潜んでいたという「景清洞」、立体的で迷路のような「大正洞」など、その数は450以上。
3. 角島大橋
2000年に開通した角島大橋。山口県下関市本土側と離島の角島を結ぶ橋で、全長は1,780mと無料で渡れる離島架橋としては国内有数の長さを誇る。
北長門海岸国定公園内に位置する橋は、周囲の景観に配慮し橋脚の高さを18mに抑えて設計。
海面から道路までの距離が近く、海を間近に感じながらドライブを楽しめる。また本土と角島をまっすぐに結ぶのではなく、中間地点にある鳩島を迂回してゆるやかにカーブするフォルムが非常に美しい。
湯田温泉に関するよくある質問
Q
湯田温泉の名物グルメは?
瓦そばをはじめ、ふぐ刺しなどのふぐ料理が名物です。
Q
湯田温泉のキャラクターが白い狐の理由は?
白狐が温泉発見のきっかけになったとされる伝説からです。
まとめ
この記事では「湯田温泉」の見どころや楽しみ方、周辺の観光スポットなどを紹介してきた。
風情ある温泉街の中で、足湯など気軽に温泉を楽しめる施設が充実しているのが魅力だ。
都市部であるがゆえのアクセスの良さもポイントで、観光スポットとしては重要と言える。
ゆったりと落ち着いた観光をしたければ、「湯田温泉」へ訪れるのがお勧めだ。
以下の記事では厳選した山口県の観光スポットを紹介している。
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