日本の歴史と風情を感じられる名古屋の紅葉名所7選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

人気観光地である「名古屋」では、秋になると紅葉も楽しめる。
「名古屋」の紅葉名所の魅力は、神社仏閣や城など日本ならではの建築物と紅葉が調和した美しい風景。
郊外へと足を伸ばせば、豊かな自然の中でも紅葉を楽しめる。
この記事では紅葉の見頃とともに、名古屋の紅葉スポットと名古屋近郊の紅葉スポットをご紹介。
記事を参考に「名古屋」の紅葉を満喫しよう。

目次

風情あふれる名古屋の紅葉名所を巡ろう

手羽先やみそかつなどのご当地グルメで有名な「名古屋」だが、「名古屋城」を筆頭に歴史ある観光スポットも多い。
食や景観など、様々な楽しみ方を組み合わせながら観光できるのが「名古屋」の魅力だ。
主要都市のひとつでもあるため、交通手段が充実しており、各観光スポットへのアクセスも良い。
日本庭園や神社仏閣、城など日本ならではの景観が紅葉に染まる様子を見られるのが大きな魅力で、日本ならではの風情を存分に感じられる。
日没後にライトアップされた、幻想的な光景を眺められるスポットが多いのも特徴のひとつだ。
豊かな自然の中で色づく紅葉を楽しめるスポットもあるため、好みに合わせて訪れるスポットを選ぼう。

名古屋で日本の秋の風情をたっぷり感じよう
名古屋で日本の秋の風情をたっぷり感じよう

名古屋の紅葉の見頃

名古屋の紅葉の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。
名古屋は紅葉の名所ごとに見頃が大きく変わらないので、11月中旬ならどのスポットに行っても見頃の紅葉を楽しめるだろう。

名古屋市東山動植物園
11月中旬〜12月上旬
白鳥庭園
11月下旬〜12月上旬
徳川園
11月下旬~12月上旬
名古屋城
11月中旬〜11月下旬
名城公園
11月中旬〜11月下旬
熱田神宮
11月下旬~12月上旬
八事山 興正寺
11月下旬~12月中旬
定光寺・定光寺公園
11月中旬〜12月上旬

秋の名古屋を観光するなら訪れるべき紅葉の名所7選

ここからは「名古屋」に数ある紅葉の名所の中でも、特にお勧めしたいスポットを例年の見頃と併せて紹介しよう。
秋に「名古屋」を観光するなら、これから紹介するスポットをぜひ訪れてほしい。
心に残る思い出が作れるはずだ。

1. 動物園とは思えないほどの秋の絶景が広がる「名古屋市東山動植物園」

約60万㎡の敷地内に動物園や植物園、遊園地などがある、一日では回りきれないほどスケールの大きい動植物園。
特に約450種の動物を展示する動物園には園のシンボル的存在のコアラをはじめ、人気者がたくさん。
自然の地形をそのままに活かし、植物の展示を行う植物園にもぜひ足を伸ばしたい。
秋には園内にある日本庭園を中心に500本ほどの樹木が色づき、美しい自然景観をより鮮やかに彩る。
日本庭園の奥池を囲むモミジや茶室・合掌造りの家と紅葉など、日本ならではの秋の景色を楽しめるスポットが盛りだくさん。
緑から赤や黄色に染まっていくのがわかる、美しいグラデーションも見どころだ。
園内にある洋風庭園でも紅葉が見られ、日本庭園とは全く異なる趣も感じられる。
期間限定で紅葉のライトアップも行われるため、1つのスポットで様々な紅葉の景色を楽しめるのが最大の魅力だ。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜12月上旬
日本庭園の奥池を囲む、ライトアップされたモミジ
日本庭園の奥池を囲む、ライトアップされたモミジ
日本の秋ならではの景色を見られるスポットが多い
日本の秋ならではの景色を見られるスポットが多い

2. 日本情緒を深く感じられる紅葉の名所「白鳥庭園」

中部地方の地形をモチーフにして作庭された、池泉回遊式日本庭園。
敷地面積は3.7haと東海地方最大級の規模を誇る。
築山を御嶽山に見立て、そこを源流とする木曽川が寝覚の床の渓谷へと下る様子など、中部地方の自然美が描写されている。
木曽川の流れが穏やかになり揖斐川・長良川と分流する風景はスケールが大きく、イマジネーションを膨らませながら庭園を散策すると楽しい。
そんな「白鳥庭園」では1,500本ほどの木々が赤や黄色に染まり、日本情緒を深く感じられる園内がより華やかな姿に変わっていく。
中でも水面に映る紅葉が大きな見どころで、鮮やかな色彩が揺らめく様子はとても風情がある。
見頃の時期にはライトアップも施され、輝きを増した紅葉はフォトスポットとしても魅力的だ。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬〜12月上旬
雪吊りと紅葉のライトアップが同時に楽しめるのも魅力のひとつ
雪吊りと紅葉のライトアップが同時に楽しめるのも魅力のひとつ

3. バリエーション豊かな秋の絶景を楽しめる「徳川園」

尾張藩二代藩主・光友が、1695年に造営した隠居所「大曽根屋敷」の跡地に作られた日本庭園。当時の敷地は約13万坪(約44ha)の広さだったという。
様式は江戸時代の大名庭園で最も主流であった池泉回遊式。
清流が滝から渓谷を下り海に見立てた池へと流れる様子は、日本の自然景観を象徴的に表現している。
さらに徳川園は高低差の大きな地形をそのまま活かすなど、変化に富んだダイナミックな景観を楽しめるのが特長。
300本ほどの鮮やかな紅葉で彩られた「徳川園」では、日本ならではの風情や景観を思う存分感じられる。
「徳川園」における日本庭園の特徴は、高低差が大きくて立体的な空間使いにある。
そのため、赤や黄色に色づいた紅葉が大迫力で眺められる。
日が落ちるとライトアップも行われ、昼間とは違った印象を受ける幻想的な紅葉が楽しめる。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬~12月上旬
紅葉に彩られた日本庭園を散策してみよう
紅葉に彩られた日本庭園を散策してみよう
ライトアップされた紅葉は幻想的な空間を演出する
ライトアップされた紅葉は幻想的な空間を演出する

4. 紅葉が彩る日本屈指の名城「名古屋城」

江戸幕府を開いた徳川家康の命により、江戸時代初期に築かれた日本最大級の城郭。
5重の屋根がある天守閣の頂には雌雄2体の金鯱が輝いており、名古屋のシンボルとなっている。
1615年に藩主の住まい、政治の場として創建された本丸御殿も見ごたえがある。
内部は室町時代から江戸時代に活躍した絵師の集団、「狩野派」による障壁画に彩られ美しい。
紅葉と一緒に見る名古屋城には独特の雰囲気があり、壮大な景観の中に華やかさがある。
紅葉越しに見上げる名古屋城も美しいが、遠くの場所から紅葉の中に佇む名古屋城を眺めるのもお勧め。
ぜひ、写真に収めておきたい景色だ。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜11月下旬
日本最大級の城郭を紅葉越しに眺めよう
日本最大級の城郭を紅葉越しに眺めよう
近くで見るのとは異なる魅力を持つ、紅葉の中に佇む名古屋城
近くで見るのとは異なる魅力を持つ、紅葉の中に佇む名古屋城

5. 開放感ある空間で紅葉をゆっくり楽しめる「名城公園」

約80haの広大な敷地に広がる総合公園。季節の花々が咲く花壇や芝生広場、名古屋城が一望できるおふけ池、野球場などのスポーツ施設などがあり、名古屋市民憩いの場となっている。
名城公園フラワープラザには、自然光を採り込んだ明るい雰囲気のアトリウムやサニールームがあり、花や緑に関係したさまざまな展示会を開催している。
「名城公園」の紅葉は水面に映る様子や、芝生の緑とのコントラストが見どころのひとつ。
ベンチなども多く、開けた空間でゆったりと紅葉を楽しめる。
特に「おふけ池」から眺める名古屋城と紅葉が最大の見どころで、水面に反射する紅葉と遠くに見える名古屋城はお勧めのフォトスポットでもある。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜11月下旬
公園らしい開放感がある自然豊かな秋の景色を楽しもう
公園らしい開放感がある自然豊かな秋の景色を楽しもう

6. 神聖な雰囲気の中で紅葉を楽しめる「熱田神宮」

約1900年前に、三種の神器(日本神話において天照大神が授けた3種類の宝物。
天皇の皇位の証として継承されてきた)のひとつである「草薙神剣」をここに祀ったことが始まりとされる。
合格祈願や学業成就の絵馬が奉納されている上知我麻神社や安産の神として女性から信仰されている楠御前社など、本宮のほか別宮、摂社、末社、合わせて45社が祀られている。
「神楽殿」など、歴史情緒を感じられる建造物と紅葉との調和が大きな見どころ。
荘厳で落ち着いた雰囲気の境内に赤や黄色の鮮やかな色彩が加わり、境内全体が華やかな印象になる。
熱田神宮」で特に訪れてほしいのはイチョウ並木で、通路沿いをボリューム満点の黄色い葉が美しく彩る。
絨毯を敷いたように黄色く染まる落ち葉も特徴のひとつで、写真映えする絶好のフォトスポットだ。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬~12月上旬
神社で秋ならではの風情を楽しもう
神社で秋ならではの風情を楽しもう

7. 紅葉が彩る歴史的建造物が魅力の「八事山 興正寺」

四季折々の自然と共に、歴史情緒を感じられる建造物の数々を鑑賞できるのが「八事山 興正寺(やごとやまこうしょうじ)」の大きな魅力だ。
「名古屋市」の昭和区に位置し、「名古屋駅」から電車で約30分というアクセスの良さもポイント。
荘厳な佇まいが特徴の木造建築物「興正寺五重塔」は特に人気が高く、国の重要文化財に指定されている。
秋になると紅葉が境内を華やかに彩り、日本らしい風情を感じられる。
重厚な建造物と赤や黄色に染まる鮮やかな紅葉が調和した景観は、日本の秋ならではだ。
紅葉の見頃を迎える時期には日没から、五重塔と紅葉がライトアップされ、昼間とは異なる表情を見せる。

紅葉の見頃(例年)
11月下旬~12月中旬
紅葉で染まる境内をゆっくり散策しよう
紅葉で染まる境内をゆっくり散策しよう

名古屋の奥座敷「定光寺 定光寺公園」で紅葉狩りを楽しもう

「名古屋市」に隣接する瀬戸市にあるのが「定光寺 定光寺公園」。
臨済宗のお寺である「定光寺」を中心とする、自然豊かな公園だ。
歴史的建造物も見どころのひとつで、本堂である「無為殿」は国の重要文化財に指定されている。
「名古屋の奥座敷(都市部近郊の観光地という意味)」とも称される景勝地で、桜と紅葉の名所でもある。
秋になると敷地内の200本を超える紅葉が色づき、風格ある歴史的建造物に鮮やかな色を添える。
池にかかった橋の朱色の欄干と、池の周囲を囲む紅葉が織りなす情緒ある景色も必見だ。
名古屋市から足を伸ばしてでも、ぜひ訪れてほしい。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜12月上旬
風格と華やかさを感じられる秋の定光寺
風格と華やかさを感じられる秋の定光寺
様々な要素が織りなす秋の絶景を楽しもう
様々な要素が織りなす秋の絶景を楽しもう

さらに足を伸ばして国内有数の紅葉名所「香嵐渓」へ

巴川(ともえがわ)にある渓谷で、国内有数の紅葉の名所として知られる香嵐渓(こうらんけい)。
1634年に香積寺(こうじゃくじ)の和尚が植樹したのがはじまりとされ、現在は約4,000本の木々が秋になると赤や黄色に色づき、圧巻の景観美を見せてくれる。
例年11月1日から30日までの一ヶ月間、「香嵐渓もみじまつり」を開催。
毎年テーマに沿ったイベントなどで訪れる人を楽しませてくれる。なかでも日没から21時までのライトアップは必見。
紅葉がライトに浮かびあがる幻想的な風景は、心に残ること間違いなしだ。
名古屋市内からは少し遠いが、美しい紅葉を見たいなら、ぜひ足を運んでほしい。

紅葉の見頃(例年)
11月中旬〜11月下旬
国内でも屈指の紅葉の名所である香嵐渓
国内でも屈指の紅葉の名所である香嵐渓
紅葉がライトに浮かびあがる幻想的な風景はまさに絶景だ
紅葉がライトに浮かびあがる幻想的な風景はまさに絶景だ

名古屋の紅葉の名所に関するよくある質問

Q

名古屋の紅葉の見頃は?

A

場所やその年の気候によって異なりますが、11月中旬から12月上旬が例年の見頃です。

Q

名古屋近郊でお勧めの紅葉の名所は?

A

名古屋市と隣接する場所にある「定光寺 定光寺公園」と、国内有数でも有数の紅葉名所「香嵐渓」がお勧めです。

まとめ

この記事では「名古屋」における紅葉の名所と見頃を紹介してきた。
豊かな自然景観に加え、名古屋城などの歴史的な建造物と紅葉との調和が秋の「名古屋」の大きな魅力だ。
ぜひ、見頃を迎えた紅葉の美しさを「名古屋」で堪能してもらいたい。
「名古屋」を訪れるなら、観光スポットやお勧めのグルメを紹介している以下の記事も参考にしてプランを立ててみてほしい。