令和6年(2024)能登半島地震の被害状況と観光可能な地域情報

令和6年(2024)能登半島地震の被害状況と観光可能な地域情報

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

2024年1月1日に石川県能登地方で発生した「令和6年(2024年)能登半島地震」。
ニュースを見て、その被害が心配な方や旅行に訪れるべきか迷っている方も多いだろう。
ただ、北陸地方新潟県・富山県・石川県・福井県)への旅行を支援する、「北陸応援割」が2024年3月16日からスタートしている。
このことから分かるように、被害が少ないエリアでは観光施設も宿泊施設も通常通り営業している。
被害が大きいエリアを避けて観光することは、訪れた地域や復興を支援することにも繋がるため、過度な不安から旅行や観光を取りやめることのないようにしてもらいたい。
この記事では、北陸地方の現状をお伝えする。観光できるエリアが分かれば、気兼ねなく現地へ足を運べるだろう。
記事の情報は2024年4月29日時点の情報のため、現在の状況とは異なる可能性があることには注意してほしい。

令和6年(2024)能登半島地震の概要

2024年1月1日16時10分に能登半島で、マグニチュード7.6・震度7の「令和6年(2024)年能登半島地震」が発生した。
本州中央部の日本海側に位置する能登半島は、石川県の12市町と富山県の1市から成る地域だ。
マグニチュードとは地震の大きさを表す指標で、震度は揺れの強さを表す指標。
2024年1月1日の地震発生後の津波注意報は、全て解除されている。
余震の数は緩やかに減少しているものの、能登半島では余震が断続的に発生しており、今後も注意が必要な状況だ。
「令和6年(2024)能登半島地震」によって、大きな被害を受けた地域は石川県。富山県と新潟県の一部も大きな被害を受けた。福井県は幸いにも被害が比較的小さかった。

地震による被害を受けた北陸地方
地震による被害を受けた北陸地方

旅行・宿泊代金が50%OFFになる「北陸応援割」

大まかな現状を先にお伝えすると、石川県の能登地域を除く地域は観光しても問題がない。
ただ、風評被害や過剰な旅行自粛によって、石川・富山・新潟・福井の旅行者は減少している。
冒頭でもお伝えしたように、北陸地方に旅行することは、その地域への応援になるのにもかかわらずだ。
そこで北陸地方への旅行を促すために、石川・富山・新潟・福井の国内旅行者・訪日旅行者を対象に「北陸応援割」がスタートした。
2024年4月29日時点では、富山・新潟・福井の実施期間は終了している。
ただ、石川のみ第2弾が実施されることになった。第2弾の実施期間は、2024年5月7日から2024年7月31日まで。予約は2024年4月19日から開始している。
石川への旅行を検討しているのであれば、ぜひ北陸応援割の利用も検討してほしい。

北陸応援割の概要

対象地域
・富山県
・新潟県
・福井県
・石川県
実施内容
・割引額:旅行・宿泊代金の50%
・割引上限額:県ごとに異なる
実施期間
2024年3月16日〜2024年4月26日
予約開始日
・富山県/新潟県/福井県:2024年3月8日
・石川県:2024年3月12日
※予算額に達し次第終了
申し込み・予約先
キャンペーン登録施設/キャンペーン登録旅行会社

キャンペーンの詳細や申し込み先・予約先については、公式サイトを参考にしてほしい。

石川県のみ第2弾実施:北陸応援割「いしかわ応援旅行割」

旅行商品の利用者
石川県内の登録宿泊施設への旅行・宿泊 (訪日旅行者も対象)
ビジネス利用は対象外 ※子ども・幼児も1名としてカウント可能
対象地域
石川県
実施期間
2024年5月7日〜2024年7月31日
予約開始日
4月19日※予算額に達し次第終了
利用条件
宿泊施設チェックイン時に「本人確認書類(コピー可)」を提示すること(旅行代表者分のみ)
例:運転免許証、運転経歴証明証、マイナンバーカード、健康保険証、学生証、在留カード、母子手帳、障がい者手帳、国または地方公共団体の機関が発行した身分証明書 など

「いしかわ応援旅行割」もキャンペーンの詳細や申し込み先・予約先については、公式サイトを参考にしてほしい。

石川県の現状

震源地に近い能登半島の大部分は石川県であるため、他の県と比べても被害が大きい。
石川県の30の町・地区では、今も地震による地滑りや土砂崩れの恐れが高く、避難指示が出ている。
そのほとんどが、金沢市のすぐ北にある津幡町・内灘町から北部である「能登地域」の町・地区だ。
能登地域は特に被害が大きいため、復旧に時間がかかると見込まれている。
能登地域の一部では、通常営業を開始する施設も増えてきているが、2024年4月29日時点では観光は控えた方が良いと言える状況だ。
金沢市では日常生活が戻っており、ほとんどの施設が通常営業している。
石川県知事も「石川県へ、ぜひ旅行に来てほしい」とコメント。
能登地域以外では、一部の観光施設や宿泊施設が閉館・休業しているものの、観光できる状況だ。
能登地域より以南であれば、観光に訪れても問題ない。

ひがし茶屋街や兼六園はほぼ通常通り営業している
ひがし茶屋街や兼六園はほぼ通常通り営業している

地震の影響で閉館・休館している施設・観光スポット

地震の影響によって、閉館・休館している石川県の施設・スポットを市ごとにまとめたので、参考にしてほしい。
ただ、以下の内容は引用先のホームページで発表があったものなので、他にも閉館・休館している施設やスポットが存在する可能性もある。

金沢市の閉館・休館中の施設・スポット

金沢21世紀美術館
当面の間、交流(無料)ゾーンのみ利用可
展覧会(有料)ゾーンは 整備・修繕のため6月21日まで休場
石川四高記念文化交流館
当面の間休館

小松市の閉館・休館中の施設・スポット

小松市公会堂
点検調査のため当面の間、臨時休館

石川県の公共交通機関の運行状況

現時点(2024年4月28日)の公共交通機関の運行状況は、以下の表を参考にしてほしい。
これまでお伝えした通り、運行に影響が出ているのは金沢市より北の能登地域だ。

空港
・小松空港:通常通り運行
・のと里山空港:4月15日~10月26日
※毎日運航(週7回、1日1往復)
鉄道(七尾線)
・七尾線では、金沢駅から七尾駅の区間において運転時刻が変更
・七尾線の特急花嫁のれん号は当面の間、終日運転を取り止め

石川県への義援金の受付

石川県では、以下の口座と募金箱にて義援金を受け付けている。

振込先の銀行口座

口座名義
石川県令和6年能登半島地震災害義援金
銀行名
北國銀行 県庁支店
口座番号
普通預金28593

ゆうちょ銀行及び郵便局

加入者名
石川県令和6年能登半島地震災害義援金
口座番号
00100-8-452361

募金箱の設置場所

募金箱は以下の4ヶ所に設置されている。
また、募金箱が設置されている場所には義援金の受付窓口もあるため、不明点があれば合わせて確認してほしい。

県庁(行政庁舎1階総合案内)
石川県金沢市鞍月1丁目1
東京事務所
東京都千代田区平河町2-6-3 都道府県会館14階
大阪事務所
大阪府大阪市北区西天満4丁目14番3号リゾートトラスト御堂筋ビル2階
小松県税事務所
石川県小松市園町108番地の1(石川県小松合同庁舎内)
兼六園(桂坂料金所)
石川県金沢市兼六町1

義援金の詳細は以下のページを参考にしてほしい。

富山県の現状

富山県では、能登半島に位置する氷見市や日本海側のエリアが被害を受けた。
特に氷見市の被害が大きく、1万以上の世帯が断水していたが、2024年1月21日には完全復旧した。
観光施設やスポットも通常通り営業している場所が多い。
地震による公共交通機関への影響もない。

素晴らしい雪景色を見られる時期なので、被害の大きなエリアを避けて観光してみよう
素晴らしい雪景色を見られる時期なので、被害の大きなエリアを避けて観光してみよう

地震の影響で閉館・休館している施設・観光スポット

地震の影響によって、閉館・休館している富山県の施設・スポットを市ごとにまとめたので、参考にしてほしい。
ただ、以下の内容はあくまでも市のホームページで発表があったものなので、他にも閉館・休館している施設やスポットが存在する可能性もある。

富山市の閉館・休館中の施設・スポット

富山市役所展望塔
当面の間休止
北前船廻船問屋 森家
当面の間休館
北前船廻船問屋 馬場家
当面の間休館
呉羽ハイツ
5/10より再開

高岡市の閉館・休館中の施設・スポット

高岡御車山会館
土蔵棟のみ当分の間観覧不可

富山県の公共交通機関の運行状況

鉄道・空港・路面バスなどは通常通り運行している。

新潟県の現状

新潟県の県庁所在地であり、最大の都市でもある新潟市の西区を除き、大きな被害は受けていない。
ただし、新潟市西区は地震が発生した際、地盤が液体状になる液状化によって、多くの住宅が被害を受けている。
新潟市西区を避ければ、観光スポットや宿泊施設もほぼ通常通り営業しているため、観光に訪れても問題ない。

過剰に反応して、ウィンタースポーツが楽しめる季節を逃さないようにしてほしい
過剰に反応して、ウィンタースポーツが楽しめる季節を逃さないようにしてほしい

地震の影響で閉館・休館している施設・観光スポット

新潟県内の施設や観光スポット、宿泊施設はほぼ通常営業している。
ただ、休業している施設もあるため、観光する予定がある方は事前に観光先や宿泊先の公式ホームページをチェックするか、問合せてみよう。

新潟県の公共交通機関の運行状況・道路の通行止め状況

鉄道・空港・路面バスなどは通常通り運行している。

日本を観光する上で知っておくべき防災知識

令和6年(2024)能登半島地震をニュースで知って、「旅行中に地震が起きたらどうすれば良いのだろう」と不安になった方も少なくないだろう。
また、「令和6年(2024)能登半島地震の余震が怖い」という方も多いかもしれない。
だからこそ、旅行前に地震に対する知識と地震が発生した際に起こすべき行動を、今のうちから知っておこう。
以下の記事では、日本を旅行する上で知っておくべき防災知識をわかりやすく紹介しているので、ぜひ旅行前に一読してほしい。

安心して旅行を楽しむために防災知識をしっかり身につけておこう
安心して旅行を楽しむために防災知識をしっかり身につけておこう

令和6年(2024)能登半島地震に関するよくある質問

Q

まだ余震は続いていますか?

A

2024年4月29日時点でも断続的に余震が発生しています。

Q

主にどのエリアが被害を受けたの?

A

特に被害が大きいのは、能登半島です。

まとめ

令和6年(2024)能登半島地震の被害を受けた地域の現状をお伝えしてきた。
記事の冒頭でもお伝えした通り、過度に旅行や観光を控えるのではなく、被害の少ない地域へ旅行・観光することで、その地域への支援・復興への支援になると思って、足を運んでみてほしい。
ただ、くれぐれも被害が大きなエリアには訪れないようにしてほしい。
繰り返しにはなるが、記事の情報は2024年4月29時点の情報のため、現在の状況とは異なる可能性があることには注意してほしい。