雄大な自然と歴史的景観が魅力!福井の厳選観光スポット18選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

迫力満点の断崖絶壁が続く東尋坊や雲海に浮かぶ天空の城「越前大野城」など、雄大な自然景観が魅力の福井県
今も残る伝統的な街並みや歴史ある遺跡・寺社仏閣など、日本の歴史・文化を感じられる観光スポットも多く、見どころ満載だ。
そんな見どころ満載の福井を観光するなら、ぜひ訪れてほしい観光スポットやお勧めの宿泊施設などを紹介しよう。

目次

福井ってどんなところ?

日本海に面した北陸に位置する福井県。
自然に恵まれた福井では越前海岸や奥越の山々、田園の広がる平野など、様々な自然景観が楽しめる。
豊かな自然がもたらす、透き通った美味しい水も有名。
上質な水で作られた厚揚げをはじめとする、ご当地グルメは絶品だ。
また、日本の歴史を堪能できるスポットも福井の魅力の一つ。
戦国時代に越前国を支配していた朝倉氏が拠点とした城下町が、ほぼ完全な姿で発掘された「一乗谷朝倉氏遺跡」は一見の価値あり。
若狭と京都との交易の拠点として栄えた「熊川宿・鯖街道」では、江戸時代の町並みを楽しめる。
自然・グルメ・戦国時代や江戸時代の街並みと、様々な魅力が福井には詰まっている。

福井の街並み
福井の街並み

福井のおすすめの観光シーズンは?

年間を通じて楽しめる福井だが、秋が最も福井を楽しめる季節だ。
10月〜11月にかけて見頃を迎える紅葉が彩った、風情ある城下町を散策してみよう。

福井の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

福井への移動方法は?

福井は大都市である東京名古屋からのアクセスも良好。
東京から福井まで新幹線なら3時間程度、名古屋・大阪からは特急列車を利用すれば1〜2時間程度で移動できる。

福井観光の主要交通手段

福井県には北陸本線・小浜線・越美北線の3つの路線が走っており、バスも併用すれば
お目当ての観光スポットまで快適に移動できる。

福井の魅力をギュッと凝縮!厳選観光スポット14選

福井の見どころといえば、国の天然記念物及び名勝に指定されている東尋坊だ。
重要文化財でもある丸岡城や一乗谷朝倉氏遺跡など、日本の歴史を堪能できるスポットも見逃せない。
また、国内随一の恐竜博物館では子どもから大人まで楽しめる。
見どころが多い観光スポットの中でも、必ず訪れるべき観光スポットを紹介しよう

1. 東尋坊

東尋坊は波の浸食によって荒々しくカットされた断崖絶壁。古くから名勝として称えられてきた。
ゴツゴツとした大迫力の断崖絶壁が、三国町の海岸線約1kmにわたり続く。
「輝石安山岩の柱状節理」という、地質学的にも珍しい奇岩は、世界にも東尋坊を含め3ヶ所しかないと言われ、国の天然記念物に指定されている。

迫力満点の断崖絶壁に荒波が打ち寄せる絶景!
迫力満点の断崖絶壁に荒波が打ち寄せる絶景!

2. 福井県立恐竜博物館

恐竜に関する資料を展示している、国内最大級の博物館。
勝山市で恐竜をはじめとする多数の脊椎動物の歯、骨、足跡等の化石が発見された。
そのことから、2000年に開館し、多い年には年間100万人の人が訪れている。

「恐竜」を中心とした地質・古生物学の国内最大級の博物館
「恐竜」を中心とした地質・古生物学の国内最大級の博物館

3. 永平寺

日本曹洞宗の大本山。
道元禅師によって寛元2(1244)年、坐禅修行の道場として開かれた。
約33万㎡もの広大な敷地に七堂伽藍を中心とした大小70あまりの殿堂楼閣が立ち並び、100人を超える修行僧たちが日々修行に励んでいる。

荘厳な雰囲気に包まれた日本曹洞宗の大本山
©大本山永平寺
荘厳な雰囲気に包まれた日本曹洞宗の大本山
©大本山永平寺

4. 丸岡城

戦国時代の天正4(1576)年、織田信長の命で柴田勝家が甥で養子となった勝豊に築かせた城。
江戸時代には本多成重が城主となり丸岡藩が成立、その後は有馬氏が入封し、以後8代にわたってここを拠点に藩を治めた。
国内に現存する天守のなかでも最も古い建築様式のひとつで、国の重要文化財にも指定されている。

春には約400本のソメイヨシノが咲き誇り、古式豊かな現存天守とのコラボが楽しめる
春には約400本のソメイヨシノが咲き誇り、古式豊かな現存天守とのコラボが楽しめる

5. 越前大野城

越前大野城は福井県大野市の亀山(標高249m)山頂にそびえる城。
早朝に四方を囲む山々が冷えた空気を閉じ込め、真っ白な雲が盆地をみたし、まるで雲の上に城が浮かんでいるように見えるため、「天空の城」と呼ばれている。

朝霧につつまれた「天空の城」
朝霧につつまれた「天空の城」

6. 氣比神宮

702年に建てられたと伝えられる、北陸道総鎮守の越前國一之宮。
参道にそびえる朱塗りの大鳥居は、奈良の春日大社、広島の厳島神社の大鳥居に並ぶ「日本三大鳥居」のひとつ。
大鳥居は第2次世界大戦時の空襲を免れ、国の重要文化財に指定されている。

パワースポットとしても有名な神社
パワースポットとしても有名な神社

7. 白山平泉寺(平泉寺白山神社)

霊峰白山への参拝拠点として、養老元(717)年に泰澄によって開かれた霊場。
旧境内には約1.2㎞にわたって続く石畳の旧参道や全山焼失に耐えて残ったといわれる大杉などの見どころが点在。

杉木立と苔に包まれた、静寂の空間が広がる
杉木立と苔に包まれた、静寂の空間が広がる

8. 一乗谷朝倉氏遺跡

戦国時代、5代103年にわたり越前を支配した朝倉氏。戦国大名としてだけでなく、文化人としても優れていた5代目義景の時代、一乗谷文化は花開いた。
朝倉氏の栄華は語り継がれるものの実態が把握できずにいるなか、1967年に本格的な発掘調査が始まり、城下町の跡が保存状態のよいまま埋まっていることが判明。
278ヘクタールにも及ぶ山間に次々と館跡や庭園が発掘され、当時の姿がよみがえった。

戦国時代に栄華を極めた城下町で、当時の繁栄の様子を偲ぶ
戦国時代に栄華を極めた城下町で、当時の繁栄の様子を偲ぶ

9. 名勝 養浩館庭園

福井城下、北の外堀沿いにある、江戸時代初期から中期を代表する水の庭園。
この庭園はかつて福井藩主松平家の別邸だったもので、江戸時代には“御泉水屋敷”と称されていた。
かつての藩主と同じ目線で、座敷からゆったりと庭を眺めることができる。

かつて“御泉水屋敷”と称された、屋敷と池との一体感が見事な名勝庭園
かつて“御泉水屋敷”と称された、屋敷と池との一体感が見事な名勝庭園

10. 熊川宿

若狭湾でとれた鯖などの海の幸を京都へと運んだ鯖街道の宿場町。
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている10.8ヘクタールのエリアに、奉行所や番所、蔵屋敷跡などが点在。
街道沿いには宿が造られた当時からの用水路も流れ、昔ながらの町並みが残されている。
もともと村役場だった建物を改装した資料館「宿場館」では、熊川宿と鯖街道の歴史が学べる。

情緒豊かな街並みが魅力の重要伝統的建造物群保存地区
情緒豊かな街並みが魅力の重要伝統的建造物群保存地区

11. 芝政ワールド

芦原温泉や東尋坊、海水浴場などレジャースポットが点在するエリアで人気のテーマパーク。日本海に面した広大な敷地に多彩なアミューズメントが集まり、県内・県外を問わず多数の来園客で賑わいを見せる。

日本最大級のプールをはじめ遊びが満載! 北陸有数のテーマパーク
日本最大級のプールをはじめ遊びが満載! 北陸有数のテーマパーク

12. 越前松島水族館

「見て、触れて、楽しく学べる」をテーマに掲げる水族館には、子どもも大人も楽しめる個性的なコンテンツがいっぱい。
越前松島水族館では、巨大なミズダコやエイ、やヒトデをはじめ、おとなしい性格のネコザメ、ドチザメ、ウナギ、カニ、エビ等に直接触ることができるほか、夏季には1,000匹もの海の生き物と一緒に水遊びができる「じゃぶじゃぶ海水プール」が楽しめる。

子どもも大人も楽しめる個性派コンテンツが魅力の水族館
子どもも大人も楽しめる個性派コンテンツが魅力の水族館

13. 水島

北陸のハワイと称される、敦賀半島の先端に浮かぶ無人島。
毎年7・8月の時期限定で運航中の観光船でアプローチでき、真夏のピーク時には大勢の海水浴客がレジャーを満喫している。
魅力はなんといっても非日常感。海底が見えるほど透き通った美しい水質、細長く伸びる白砂のビーチが創り上げるコントラストはまさに海の楽園そのもの。

透き通るほど美しい水質、細長く伸びる白砂が創り出す海の楽園
透き通るほど美しい水質、細長く伸びる白砂が創り出す海の楽園

14. 福井県児童科学館 エンゼルランドふくい

地元にゆかりのある宇宙飛行士・毛利衛氏が名誉館長を務める大型の体験型施設。
児童館と科学館の機能を持ち、屋内・屋外の施設内でさまざまな体験、遊びを楽しめる。
屋内の展示エリアでは、数・形・力など身近なテーマに沿って科学の原理を楽しく学ぶことができる。

体を動かして遊びながら科学を学べる体験型施設
体を動かして遊びながら科学を学べる体験型施設

福井の魅力が詰まった人気の温泉地2選

温泉が好きな方は、これから紹介する「福井」の魅力的な温泉地に少なくとも1泊することをお勧めする。
様々な泉質や効能の温泉に浸かれるのはもちろん、温泉街特有の風情を思う存分感じられるだろう。
「福井」の絶景を楽しめたり、地元の食材を活かした料理も楽しめたりと、様々な魅力が詰まった温泉地へ足を運んでみよう。

1. あわら温泉

明治16年に偶然発見されてから温泉街として発展し、「関西の奥座敷」と呼ばれて多くの文人墨客たちに愛されてきたあわら温泉
74本の源泉があり各施設が源泉を保有しているため、それぞれ異なる泉質や効能が楽しめる。
田園風景に囲まれた温泉街には約20軒の温泉宿が点在。
庭園露天風呂や露天風呂付客室といった設備を誇る宿をはじめ、旬の地元食材を生かした料理が自慢の宿も多数。

湯めぐりや町歩きが楽しい情緒あふれる温泉街
湯めぐりや町歩きが楽しい情緒あふれる温泉街

2. 東尋坊三国温泉

日本海に臨む断崖絶壁の名勝「東尋坊」の周辺に広がる温泉地。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、塩が肌を覆うようにして保温・保湿してくれる。
体の芯まで温まり、湯冷めしにくいのも特長で、冷え性や疲労回復にも効果が期待できる。

3つの源泉で楽しめる、名勝「東尋坊」周辺の温泉地
3つの源泉で楽しめる、名勝「東尋坊」周辺の温泉地

おもてなしに癒される!宿泊施設2選

福井にある様々な宿泊施設の中でも、おもてなしに癒され、心身ともにリフレッシュできる宿を厳選。
歴史ある老舗旅館と宿坊・旅館の両方の良さを兼ね添えた宿は、福井観光をさらに良い体験へとグレードアップしてくれるはずだ。

1. 伝統旅館のぬくもり 灰屋

明治17年創業の老舗旅館。
優美な日本建築を感じる陣屋風の玄関を抜けると、各天井や丸柱で彩られた和モダンなロビー、そしてその先には四季折々で表情を変える日本庭園が広がっている。
自家源泉から湧き出す天然温泉はナトリウム塩化物泉で、神経痛や筋肉痛、美肌などへの効果が期待されている。

137年の歴史が息づく老舗旅館で、自家源泉の温泉で癒され、地元食材を生かした郷土料理に舌鼓
137年の歴史が息づく老舗旅館で、自家源泉の温泉で癒され、地元食材を生かした郷土料理に舌鼓

2. 永平寺親禅の宿 柏樹関

永平寺を見学するだけでは物足りないという人にとっておきの宿で、旅館のような快適な設備とサービスのなか、宿坊のような坐禅や朝課(朝のおつとめ)、法要、写経など、禅の世界を体験できる。
レストランでは、精進料理と越前の銘酒を堪能することも。禅に親しみ、越前のおもてなしに癒され、心身ともにリフレッシュできる。

宿坊と旅館の両方の良さを兼ね添えた、さらに禅の心に触れたいと願う人にぴったりの宿
宿坊と旅館の両方の良さを兼ね添えた、さらに禅の心に触れたいと願う人にぴったりの宿

まとめ

雄大な自然景観や日本の歴史文化が楽しめる観光スポット、日本のおもてなしを感じられる宿泊施設などを紹介してきた。
福井を観光するなら、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に観光プランを組み立ててほしい。
旅の日程に余裕があれば、JR北陸本線で1時間20分ほどの古都・京都へ足を伸ばしてみよう。
歴史的建造物や重要文化財が見られる観光スポットなど、古都ならではの魅力も満喫してほしい。