河津桜だけじゃない!春の絶景を楽しめる静岡の人気お花見スポット12選

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本のシンボルでもある富士山を望む絶景スポットや、豊かな自然が魅力の静岡。
それだけでなく、歴史のある温泉地や名城、テーマパークなど、バラエティ豊かな観光スポットのある人気観光地だ。
そんな静岡の観光スポットや豊かな自然は、春になると桜に彩られる。
静岡の桜といえば河津桜が並ぶ河津川が有名だが、その他にも魅力的な桜の名所は多い。
記事で紹介する静岡の人気お花見スポットと桜の見頃を参考に、春の静岡の絶景を満喫しよう。

目次

静岡の桜開花予想

静岡の桜の開花日と満開日は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の開花日と満開日であるため、ある程度前後すると考えておこう。
人気の高い河津桜は2月上旬から咲き始め、3月上旬には満開となる。
他の桜と比べて開花も見頃も早いので、河津桜を見に行く方は訪れる時期に注意しよう。
また、花見スポットによっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。

開花日
3月24日
満開日
4月2日

【2024年】静岡の桜開花予想

2024年4月4日に発表された、静岡の桜の開花日・満開日は以下の表の通りだ。
見頃は4月5日から4月11日ごろ
河津桜は既に見頃を過ぎているため、3月以降に訪れるなら河津桜以外の桜が咲くスポットがお勧めだ。

開花日
3月30日
満開日
4月5日
見頃
4月4日から4月10日
南伊豆町・下賀茂の河津桜
南伊豆町・下賀茂の河津桜

春の静岡観光で訪れるべき花見・桜の名所11選

静岡で花見するなら、訪れるべき桜の名所を厳選してご紹介。
静岡の人気観光スポットや豊かな自然が桜で彩られる絶景を、ぜひその目で確かめてほしい。
河津桜の見頃を逃しても、これから紹介する花見スポットへ行けば、桜の魅力を満喫できるだろう。

1. 駿府城公園

江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康公が天正13年(1585)に築城、将軍職を退いたあと大御所として晩年を過ごした駿府城の城跡を整備。
静岡市の中心に位置し、二重のお堀と石垣で周囲を囲まれた市民公園として、観光名所としても多くの人が訪れている。
園内には、駿府城の東御門や巽櫓、坤(ひつじさる)櫓などが復元されており、それぞれ内部の見学も可能(別途料金が必要)。
春には800本以上もの桜が、「駿府城公園」を華やかに染める。
風情ある園内に咲き誇る桜、満開の桜が並ぶお堀、満開の桜越しに眺める富士山など、バラエティ豊かな春の景色を楽しもう。
日没後はライトアップされた桜がお堀の水面に映る、幻想的な景色を楽しめるので、昼と夜に二度訪れるのもお勧めだ。

夜桜が水面に映る幻想的な景色も楽しもう
夜桜が水面に映る幻想的な景色も楽しもう
桜の見頃(例年)
3月下旬

2. 浜松城公園

徳川家康が天下を取る前の日々を過ごした浜松城。
その天守閣を囲むようにして広がる浜松城公園は、市内中心部にありながら緑豊かな森に囲まれ、市民憩いのスポットとなっている。
約10haの広大な敷地を誇る園内は、1年を通して季節の花々を楽しめる自然の宝庫。
特に春の桜は市内随一の名所として知られており、ソメイヨシノを中心に約360本が花を咲かせる。
3月下旬から4月初旬はライトアップも行われ、夜桜と浜松城の競演が見事。城のそばには深山式回遊型の日本庭園があり、こちらも春の新緑や枝垂れ桜を楽しめる。

天守閣を桜が彩る春の浜松城公園
天守閣を桜が彩る春の浜松城公園
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

3. はままつフラワーパーク

自然の地形を生かした30万平方メートルの広大な敷地内で、約3,000種の植物が季節ごとに咲き誇る様子を楽しめる、浜名湖畔にある花と緑のテーマパーク。
2024年3月23日から6月16日にかけて開催される「浜名湖花博2024」の会場のひとつにもなっている。
フジやバラ、ハナショウブ、アジサイなどさまざまな花がリレーのように見頃を迎える春は特に人気の季節。
なかでもぜひ見ておきたいのが、3月下旬~4月中旬の「桜とチューリップの庭園」。
カラフルな50万球のチューリップと1,300本の桜が競演する姿は「世界一」と例えられるのも納得の美しさ。この時期は夜間にも開館し、夜桜ライトアップが行われる。

桜とチューリップの共演による圧巻の眺め
桜とチューリップの共演による圧巻の眺め
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

4. 家山の桜トンネル

最寄りの「家山駅」から徒歩で約12分、島田市にある「家山の桜トンネル」。
国道473号の両脇に280本ほどの桜が約1kmも並び、薄いピンクや白の花びらがトンネルを作り出す。
遊歩道から見上げる桜も美しいが、レンタカーを借りて桜並木を車で通り抜れば、桜の美しさと爽快感を同時に感じられる。
「家山の桜トンネル」のすぐそばにはSLが走る線路があり、SLに乗車すれば車窓から満開の桜を楽しめる。
外から桜並木のすぐそばをSLが走る、珍しい風景を見るのもお勧めだ。
例年3月下旬~4月上旬には「かわね桜まつり」が開催され、様々なイベントが実施される。
出店が立ち並び、桜を見ながらご当地グルメを味わえる。

満開の桜を車窓から楽しめるSL
満開の桜を車窓から楽しめるSL
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

5. 奥山公園

桜の名所として名高い、浜松市にある「奥山公園」。
ソメイヨシノなど、春には1,000本の桜が園内を彩る自然公園だ。
園内はやや起伏のある地形をしており、それを活かしたダイナミックな桜の景観が特徴。
最大の見どころは、園内の池に架かる「夢の浮き橋」から眺める桜だ。
せり出すように眼前に伸びてくる桜は圧巻で、水面に反射する姿も美しい。
「夢の浮き橋」は左右に長く、様々な角度から桜を楽しめる。
見頃を迎える時期には「奥浜名湖さくらまつり」が開催され、夜間にはライトアップも実施。
「夢の浮き橋」を渡りながら、幻想的な「奥山公園」の桜を楽しんでほしい。

絵画のような美しさを誇る桜彩る奥山公園
絵画のような美しさを誇る桜彩る奥山公園
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

6. 伊豆高原桜並木

国内外から高い人気を誇り、豊かな自然や温泉を楽しめる観光エリア「伊豆高原」。
春の伊豆高原を観光するなら、訪れるべき桜の名所が「伊豆高原桜並木」だ。
伊豆高原駅周辺の道路を約600本のオオカンザクラやソメイヨシノが全長3kmに渡って彩る、圧巻の風景が広がる。
オオカンザクラはソメイヨシノよりも1週間〜2週間ほど早く開花するので、長い期間美しい光景を楽しめるのも魅力のひとつ。
オオカンザクラは薄紅色の花を下向きに咲かせるため、見上げた時の美しさも格別だ。
最寄りの「伊豆高原駅」から徒歩1分ほどというアクセスの良さと、夜間はライトアップされるのも嬉しいポイント。

伊豆高原を代表する桜の名所「伊豆高原桜並木」
伊豆高原を代表する桜の名所「伊豆高原桜並木」
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

7. さくらの里

伊豆半島の中でも随一の桜の名所として、「日本さくら名所100選」にも選出されている伊東市の「さくらの里」。
大室山の麓にある約40,000mの広大な敷地を約40種類、1,500本ほどの桜が彩る。
桜の種類が多いため、早咲きの河津桜や静岡ならではのイトウザクラ、定番のソメイヨシノなど、長期間に渡って様々な品種の桜を楽しめる。
桜の品種によって花の色や咲き方に個性があるので、見比べながら楽しむのもお勧め。
好みの桜があれば、開花時期に合わせて訪れるのも良いだろう。
桜があるエリアは芝生で見晴らしが良く、開放感のあるお花見を体験できる。
ソメイヨシノの開花時期に合わせて開催される夜桜鑑賞会では、妖しくも美しい桜を味わえる。

様々な品種の桜を散策しながら見比べよう
様々な品種の桜を散策しながら見比べよう
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

8. 三嶋大社

合わせて三嶋大明神(みしまだいみょうじん)と称される、大山祇命(おおやまつみのみこと)と、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)という2柱の神を祭神とする「三嶋大社」。
その歴史は古く、明確な創建時期は不明なものの、社名の「三嶋」がそのまま「三島市」と地名にもなっている。
商売繁盛や家内安全のご利益があるとされ、注目すべきは本殿の大きさ。
国内最大クラスを誇り、その大きさは島根の「出雲大社」と並ぶほど。
荘厳かつ迫力のある佇まいに、圧倒されてしまうだろう。
境内には約15種、200本ほどの桜が咲き、参拝客を迎え入れる。
荘厳な雰囲気漂う境内に色鮮やかなに咲く桜は、日本ならではの情緒を生み出す。
3月下旬~4月上旬には夜のライトアップが行われ、この時期が見頃のソメイヨシノやシダレザクラを幻想的に演出する。

妖艶な美しさを漂わせる、境内のライトアップされたシダレザクラ
妖艶な美しさを漂わせる、境内のライトアップされたシダレザクラ
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

9. 御殿山

静岡市清水区に位置する「御殿山」では、ソメイヨシノを中心にオオシマザクラなど、約600本の桜が見られる。
山頂までは遊歩道が整備されているので、トレッキングにも最適。
身体を動かしながら、桜を楽しみたい方にお勧めだ。
道中の「さくらつり橋」から桜越しに見下ろす、市街地や駿河湾は絶景だ。
桜のシーズンに限らず、美しい富士山を一望できるのも魅力のひとつ。
「かんばら御殿山さくらまつり」の期間中は、ライトアップが施され、御殿山広場や麓の「八坂神社」の境内は出店と花見客で賑わう。

淡いピンク色の桜を眺めながら、トレッキングを楽しもう
淡いピンク色の桜を眺めながら、トレッキングを楽しもう
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

10. 那賀川沿いの桜並木

「那賀(なか)川」の河口から「大沢温泉」までの道のり約6kmに、1,200本ほどの桜が咲き誇る「那賀川沿いの桜並木」。
桜の木の下には、同時期に見頃を迎える菜の花も咲いており、薄紅色の桜と黄色の菜の花の対比が美しい。
山々を背景に川沿いに桜と菜の花が咲き乱れる様子は、まるで絵画のよう。
川に反射する桜や桜の花弁が水面に浮かぶ様子も美しい。
桜の開花時期にはライトアップが施され、青白く光る桜が鏡面のような川に反射する。

山々を背景に川沿いに桜と菜の花が咲く春の絶景
山々を背景に川沿いに桜と菜の花が咲く春の絶景
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

11. 粟ヶ岳

掛川市と島田市またがって聳える、標高532mの「粟ヶ岳(あわがたけ)」。
春にはソメイヨシノやヤマザクラ、サトザクラなど、約500本の桜が咲き誇る。
市街地のほか、「富士山」や「南アルプス」を望める山頂は、カメラ好きも集まる絶景スポット。
青い空と遠くに見える山々、眼下の市街地を桜越しに眺める開放感ある景色は必見だ。
道中にも桜が咲くため、ハイキングしながらのお花見も可能。
山頂付近には「阿波々(あわわ)神社」があり、例年「阿波々神社桜祭り」が開催される。

広大な茶畑と静岡の名所を見渡し、春には桜も楽しめる絶景スポット
広大な茶畑と静岡の名所を見渡し、春には桜も楽しめる絶景スポット
桜の見頃(例年)
4月上旬~4月中旬

静岡の桜といえばココ!人気・定番の花見スポット「河津川沿いの河津桜」

静岡の桜といえば、河津桜を思い浮かべる日本人が多いだろう。
1955年に河津町で発見された桜の品種で、花が大きく、濃いピンク色が特徴であり、伊豆の温暖な気候と早咲きの特色から約1ヶ月を経て満開となる。
その河津桜の名所が、伊豆の河津川沿いだ。
川沿いだけでも約850本もの桜が咲き、河津町全体では約8,000本の河津桜が咲き誇る。

河津桜が咲き並ぶ美しい河津川
河津桜が咲き並ぶ美しい河津川
桜の見頃(例年)
2月下旬~3月上旬

静岡の桜の名所に関するよくある質問

Q

静岡の桜の見頃は?

A

品種やスポットによって異なりますが、3月下旬~4月上旬に見頃を迎える桜が多いです。

Q

静岡で花見スポットが多いエリアは?

A

各地に点在していますが、静岡市や伊東市に多いです。

まとめ

この記事では、静岡で人気の花見スポットと桜の見頃を紹介してきた。
静岡の豊かな自然の中で咲き誇る桜が織りなす絶景を、ぜひ満喫してほしい。
以下の記事では、静岡で人気かつ定番の観光スポットを厳選して紹介している。
桜の名所と併せて、記事で紹介する観光スポットも巡ってみよう。