【嬉野温泉完全ガイド】宿・グルメ・美肌の湯の魅力をまるごと紹介!

【嬉野温泉完全ガイド】宿・グルメ・美肌の湯の魅力をまるごと紹介!

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP

佐賀県にある「嬉野(うれしの)温泉」は、日本三大美肌の湯のひとつに数えられる人気の温泉地。
非常に古い歴史を持ち、温泉街には風情と伝統を感じさせる建造物や老舗飲食店が立ち並び、散策するだけでも充分に楽しめる。
この記事では「嬉野温泉」の見どころや魅力、お勧めの宿泊施設などを中心に紹介する。
初めて訪れる人でも最大限楽しめるようにまとめているので、ぜひ最後まで読んでほしい。

嬉野温泉ってどんなところ?

佐賀県嬉野市にある嬉野温泉は「武雄温泉」と並び、県を代表する温泉地だ。
ナトリウム-炭酸水素塩泉のとろりとした泉質で、源泉温度は85度~90度と高温。
肌にやさしく溶け込むような湯触りが特徴で、入浴後はつるつるすべすべの肌になると評判だ。
伝説によれば、開湯は200年代まで遡るとされる。
江戸時代(1603年~1868年)には長崎街道の宿場町として栄え、今につながる湯治文化(温泉旅館に長期滞在して療養すること)を育んだ。
現在も温泉街には、木造の大浴場や足湯スポットが点在し、川沿いの石畳や大正ロマンあふれる建築物からは昔ながらの情緒が漂う。
その景観は「日本百景」にも選ばれており、茶畑・山間とともに四季折々の自然美を楽しむ湯巡りができる。
また、まろやかな甘みと香りが特徴の「嬉野茶」や、ミネラル豊富でふんわりした食感の「湯どうふ」をはじめ、嬉野ならではの名物グルメも見逃せない。
温泉水を使った料理も多く、温泉と併せて楽しめば、体の内も外もきれいになれるだろう。

日本三大美肌の湯として知られる嬉野温泉で、湯めぐりや温泉グルメをとことん満喫!
日本三大美肌の湯として知られる嬉野温泉で、湯めぐりや温泉グルメをとことん満喫!

嬉野温泉へのアクセス

嬉野温泉の最寄り駅は、西九州新幹線「嬉野温泉駅」。
「嬉野温泉駅」の開業によって、武雄温泉駅・博多駅・長崎駅からのアクセスも格段に便利になった。
同駅からバス・タクシー・徒歩で、市内の観光スポットを巡れる。
「嬉野温泉駅」と隣接する道の駅「うれしの まるく」のレンタサイクルを利用するのもお勧め。
ここからは、佐賀の空の玄関口である「九州佐賀空港」と、九州の空の玄関口である「福岡空港」を起点とする、嬉野温泉への行き方を紹介する。

九州佐賀空港からの嬉野温泉へのアクセス

九州佐賀空港には電車の乗り入れがなく、最寄り駅も離れているため、JR「佐賀駅」まではバスで移動することになる。
佐賀駅からは2本のJR線を乗り継ぐ必要があるが、どちらも1時間1本程度と運行本数が少ない。
そのため、事前にフライトと電車の時間を確認し、スケジュールを調整しておくとスムーズに移動できる。
また、2日前までの予約制で利用条件もあるが、「直行・乗合リムジンタクシー」も選択肢のひとつ。
1人4,000円~、約1時間で空港より直通で嬉野温泉にアクセスが可能だ。

経路
1. 「九州佐賀空港」から「空港バスターミナル」まで徒歩で移動
2. 「空港バスターミナル」から佐賀市営バス・佐賀駅バスセンター行に乗車し「佐賀駅バスセンター」で下車、徒歩でJR「佐賀駅」まで移動
3. JR「佐賀駅」からJR特急みどり号orかもめ号に乗車し、「武雄温泉駅」で下車
4. 「武雄温泉駅」からJR新幹線かもめ号・長崎行に乗車し、「嬉野温泉駅」で下車、到着
所要時間
1時間30分~2時間程度

福岡空港から嬉野温泉へのアクセス

福岡空港からは複数の手段で行けるが、わかりやすい電車でのルートを紹介する。
なお、宿泊先や目的の観光スポット次第では、嬉野温泉駅よりも嬉野バスセンターの方が近い場合もある。
その場合は、国際線バスターミナル8番乗り場から長崎駅前行の高速バスに乗車すれば、電車とほぼ同じ時間、直通でアクセスできる。

経路
1. 「福岡空港」から「福岡空港駅」まで徒歩で移動
2. 「福岡空港駅」から福岡市地下鉄空港線・姪浜行に乗車し、「博多駅」で下車、JR線に徒歩で移動
3. JR「博多駅」からJR特急リレーかもめ号・武雄温泉駅行に乗車し、「武雄温泉駅」で下車
4. 「武雄温泉駅」からJR新幹線かもめ号・長崎行に乗車し、「嬉野温泉駅」で下車、到着
所要時間
約1時間45分

嬉野温泉へ行くなら公衆浴場と足湯巡りを楽しもう

公衆浴場とは、地域の人々が気軽に使える共同の浴場を指す。法令によって入浴料が定められているのが特徴だ。
細かな点は施設ごとに異なるが、男女別の大浴場に広々とした浴槽に加え、かけ湯やサウナといった設備が整った入浴施設をイメージすると良い。
また、足湯とは、膝下ぐらいまでお湯につかる浅い浴槽が設置された施設のこと。
靴を脱いで腰をかければ利用できるため、旅の途中や散策の合間にふらっと立ち寄れるのが魅力。
ここでは、嬉野温泉で楽しめる公衆浴場と足湯を紹介していく。
いずれも徒歩圏内にあるため、観光する際は公衆浴場と足湯をぜひプランに入れてほしい。

1. 公衆浴場シーボルトの湯

嬉野温泉公園の対岸に佇む「公衆浴場シーボルトの湯」は、温泉街のシンボル的存在だ。
ひときわ目を引くオレンジ色のとんがり屋根と、大正ロマンを感じさせるゴシック風木造建築が特徴だ。
名称は、西洋医学の発展に貢献した医師・シーボルトが立ち寄ったことに由来する。
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉の泉質は美肌効果が高く、湯上がりは肌がしっとりすべすべに。
大浴場・貸切湯のほか、館内の2階には市民ギャラリー・休憩室もあり、地元の人々はもちろん、観光客同士の交流や憩いの場として親しまれている。
段差を抑えたバリアフリー設計で車いす対応浴室もあり、誰でも快適に利用できる。
営業時間が6時~22時までと長く、大人1回の入場料も450円と手頃なのもポイント。

観光客にも親しまれている嬉野温泉のシンボル的存在
観光客にも親しまれている嬉野温泉のシンボル的存在

2. 湯遊広場 シーボルトのあし湯

「湯遊広場 シーボルトのあし湯」は、嬉野市内で最初に設置された足湯スポット。
開放感あふれる露天風の岩風呂スタイルが特徴で、源泉かけ流しの湯のぬくもりが足元からじんわりと広がる。
24時間営業かつ無料で利用可能。旅の疲れや冷えを癒やしてくれるため、長時間歩いた後のリフレッシュにピッタリ。
移動式のスノコ椅子が置いてあり、自分の好きな場所に座って街並みを眺めながらゆっくり過ごせるのも魅力だ。

嬉野市内で最初にオープンした足湯
嬉野市内で最初にオープンした足湯

3. 湯っつら広場

”ゆっつら”は佐賀の方言で「ゆっくり」を意味し、一般公募によってその名が決まった「湯っつら広場」。
足湯にはテーブルが設置されているので、コーヒーやお弁当を味わいながら過ごすのもお勧め。小石が底に敷かれた小さな足湯もあり、子供と一緒に楽しめる。
また、気軽に温泉文化を体験できる手湯の存在も魅力のひとつ。
タオルがなくてもハンカチがあれば充分で、手はツルツル、体はポカポカになる。

足湯・手湯の両方を楽しめるスポット(※写真はイメージです。)
足湯・手湯の両方を楽しめるスポット(※写真はイメージです。)

4. 湯宿広場

「湯宿広場」は、バリアフリー設計の足湯スポット。
車いすに座った状態で直接入浴でき、スロープも設置されていて、誰でも快適に利用できるよう配慮されている。
全国でも珍しい「足蒸し湯」も備え、珍しい体験もできる。7人掛けの円形席に座り、膝に木箱をかぶせて温泉ミストで足元を10分ほどじんわり温めると温浴効果が感じられる。
お湯の代わりに嬉野温泉の天然水を使っているため、熱が体の深部まで浸透しやすい。

足蒸し湯も体験できるユニークな施設
足蒸し湯も体験できるユニークな施設

5. 道の駅「うれしの まるく」の手湯足湯

うれしの まるく「手湯足湯」は、新幹線の開通に合わせて2022年に開業したスポット。
屋根付きの開放的な空間で、目の前に広がるのどかな景観を眺めながら、地元の名湯を無料で体験できる。
足場の肌触りも気持ち良く、膝下からポカポカになるとともに心も癒やされる。
上記4つとは異なり、嬉野温泉駅すぐそば、道の駅「うれしの まるく」にあり、温泉街から少し離れているので、観光の最初か最後に立ち寄ると良いだろう。

嬉野温泉駅すぐそばの道の駅「うれしの まるく」施設内のスポット
嬉野温泉駅すぐそばの道の駅「うれしの まるく」施設内のスポット

「豊玉姫神社」で美肌の神様へのお参りも忘れずに

「豊玉姫神社」は、嬉野温泉街の中央に鎮座する美肌祈願のパワースポット。
御祭神の豊玉姫大神(とよたまひめおおかみ)は、竜宮城の乙姫様のモデルとされる絶世の美女で、美しい肌の持ち主として知られている。
また、境内には「白なまず様」が祀られており、美肌を願う多くの人々が訪れる。
なまずは嬉野に住み着く豊玉姫の神使(しんし/神のつかい)で、古くから肌の病を治すご利益を持つと信仰を集めてきた。
手水舎(ちょうずしゃ)にも立派な「白なまず様」の像があり、温泉水で手を清めるという温泉地ならではの体験ができる。
絵馬ならぬ「絵なまず」の風習もあり、多くの人がお肌に関する願い事を書くほど、美肌のご利益への信仰が厚い。
趣深い雰囲気も楽しめるため、公衆浴場や足湯巡りと合わせてお参りしよう。

嬉野温泉街にある美肌祈願のパワースポット
嬉野温泉街にある美肌祈願のパワースポット

1泊するならココ!嬉野温泉でお勧めの宿泊施設5選

嬉野温泉とその周辺でお勧めの宿泊施設をご紹介。
いずれも館内で温泉を楽しめるほか、それぞれ異なる個性があり、利用客からの評判も高い人気施設だ。
温泉街から近く、公衆浴場や足湯巡り、観光拠点にピッタリなので、好みや旅行相手に合わせて、気になる施設に泊まってほしい。

1. ホテル華翠苑

「ホテル華翠苑(ひすいえん)」は、日本情緒と快適さが調和した、心休まる大人の宿。
嬉野インターチェンジから車で約5分の場所にあり、西九州新幹線「嬉野温泉駅」、嬉野バスセンター、バス停「嬉野インター」の3カ所から、無料送迎バス(要予約)も出ている。
館内は落ち着いた上品な空間で統一され、和室・洋室を中心に全6タイプの客室を用意。
様々な見どころがあるが、最大の魅力は「日本三大美肌の湯」に浸かれる2つの浴場だ。
最上階9階の「空中露天風呂」からは、日中なら田園風景、夜なら星空や月を眺めながら開放的な湯浴みを楽しめる。
一方、地下1階にある「大浴場」は美と癒しをテーマに、やさしいBGMや緑豊かな庭園によって心身ともにリラックスできる。

異なる魅力を持つ2種類の浴場を堪能できる(※写真はイメージです)
異なる魅力を持つ2種類の浴場を堪能できる(※写真はイメージです)

2. 和多屋別荘

「和多屋別荘」は、西九州新幹線「嬉野温泉駅」からタクシーで約5分の場所にあり、ゆっくりと流れる嬉野川に沿って広大な敷地に佇む温泉旅館。
薩摩藩(現在の鹿児島県)の領主・島津家が利用していた上使屋(旅途中の休憩所)に起源を持ち、現在も建物の一部には島津家の紋章が配されている。
館内には、木造建築を基調とする様々なデザインの客室が揃い、いたる所から日本の伝統文化や歴史を感じられるだろう。
佐賀の旬の食材を夕食に味わい、とろりとした肌触りの美肌の湯にゆっくり浸かれるのも魅力のひとつだ。
川のせせらぎに耳を澄ませたり、優美な水鳥の立ち姿を眺めたりと、四季折々の自然に囲まれた空間で思い思いの時間を過ごせる。
また、お茶と読書を楽しむ書店、アート展示といった施設が充実しているのも特徴だ。

和多屋別荘が位置する嬉野川沿いの桜並木
和多屋別荘が位置する嬉野川沿いの桜並木

3. 大正屋

「大正屋」は1925年創業以来、脈々と受け継いできた”おもてなし”の心が息づく老舗旅館。
西九州新幹線「嬉野温泉駅」よりタクシーで約5分(要予約の無料送迎あり)という温泉街の中心にありながら、静寂と品格に満ちた純和風の佇まいが魅力だ。
杉木立に囲まれた敷地内に足を踏み入れると、日本建築界の巨匠・吉村順三(よしむら じゅんぞう)氏が設計した情緒豊かな空間が広がり、宿泊者を非日常へと誘う。
客室は本館・東館・離れの3棟で構成され、選ぶ部屋によってデザインや景観が変わるのも面白い。
また、自家源泉から湧き出る館内の大浴場「四季の湯」と「滝の湯」に加え、姉妹館「椎葉山荘」の温泉施設も利用でき、趣の異なる4カ所の湯巡りを楽しめるのもうれしいポイント。

歴史と伝統、おもてなしの心が息づく老舗旅館
歴史と伝統、おもてなしの心が息づく老舗旅館

4. ホテル桜 嬉野

「ホテル桜 嬉野」は、嬉野バスセンターより徒歩約6分。西九州新幹線「嬉野温泉駅」よりタクシーで約5分と、便利な立地にある宿泊施設。
お勧めのポイントは最上階10階、温泉街で最も高い場所にある展望大浴場「茶畑の湯」。
嬉野の街並みと遠くの山々を一望しながら、ナトリウムを多く含んだ「美肌の湯」を堪能できる。
絶妙な湯温が心地良さを引き立て、露天風呂や壺風呂など様々なタイプの浴槽があるのも嬉しい。
また、佐賀牛のローストビーフや新鮮な刺身、しゃぶしゃぶなど、地元食材を活かした数々の料理が並ぶ、ビュッフェも魅力のひとつ。

佐賀や地元の食材を堪能できるビュッフェも堪能しよう(※写真はイメージです。)
佐賀や地元の食材を堪能できるビュッフェも堪能しよう(※写真はイメージです。)

5. 大江戸温泉物語 嬉野館

「大江戸温泉物語 嬉野館」は、全国に展開する大江戸温泉物語グループの温泉リゾートのひとつ。
西九州新幹線「嬉野温泉駅」からは、片道30円の送迎車(予約制)で約10分の場所にある。
自分で選んだ浴衣で自由に過ごせる館内は、のどかな景色が広がる足湯テラスやカラオケルームなど、見どころが盛りだくさん。
特に無料の屋外プール(夏季限定)・卓球・キッズコーナーといった、家族で楽しめる施設が充実し、子供連れでも楽しめるのが特徴。
ご当地グルメや期間限定メニューを含む、和洋中70種類以上の料理が並ぶバイキングも魅力のひとつだ。

自分好みの浴衣で思い思いの時間を過ごそう(※写真はイメージです。)
自分好みの浴衣で思い思いの時間を過ごそう(※写真はイメージです。)

嬉野温泉の名物グルメを味わえる人気飲食店3選

嬉野温泉で押さえておくべき、人気の飲食店を紹介しよう。
いずれも地元の食材を使ったこだわりの料理を提供しており、趣のある店の雰囲気も魅力的だ。温泉街からも近いので、散策の合間の休憩やランチにもピッタリ。

1. 宗庵よこ長

嬉野温泉の名物「温泉湯どうふ」発祥の店として有名な「宗庵よこ長」。
国内外を問わず多くの人が訪れる行列必至の人気店で、店内には古き良き湯宿の風情が漂っている。
看板メニューの「湯どうふ」は、嬉野の温泉水を使用して丁寧に作り上げた「自家製豆腐」が魅力の逸品。
白濁した湯汁に濃厚な旨みが溶け出し、口に入れた瞬間にとろけるような滑らかな食感を味わえる。そのままでも、大豆本来の甘みを感じられるだろう。
小鉢とご飯もセットになった「湯どうふ定食」と、豆腐屋の技が光る「カツ丼」も人気メニューだ。
甘めの出汁が染みた柔らかなカツは、一口ごとに深いコクと甘みが広がる。

名物「温泉湯どうふ」を堪能できる人気店(※写真はイメージです。)
名物「温泉湯どうふ」を堪能できる人気店(※写真はイメージです。)

2. RestaurantCafe&Shop kihaco

創業から100年を超える「旅館吉田屋」に併設された、レストランカフェ&ショップ。
嬉野川沿いの桜並木に面した場所に店を構えており、白を基調に大人の好奇心をくすぐる遊び心溢れる空間が魅力。
開放的なレストランにはカウンター席とテーブル席があり、大きな窓越しに広がる景色を眺めながら、優雅なひとときを過ごせる。
料理は季節に合わせた週替わりのフレンチスタイルが中心で、現在はランチ営業のみ。
写真映えする美しい見た目に加え、一品一品のクオリティが高いと評判だ。
「嬉野茶パフェ」・「嬉野豆乳ぷりん」など、地元食材を使ったデザートもお勧め。

満開の桜が咲き誇る嬉野川を眺めながらコース料理を味わえるレストラン
満開の桜が咲き誇る嬉野川を眺めながらコース料理を味わえるレストラン

3. 一粒茶屋すいしゃ

塩田川沿いに佇む、古民家風の和食レストラン。
高い天井に大きな柱が印象的な店内は和洋折衷の空間で、ジャズの音楽と木の温もりを感じながら心地良い時間を過ごせる。
元々は1901年創業の老舗精米・製粉所で、石うすと杵で5時間かけて精米した「熟成すいしゃ米」を使用しているのが特徴。
日替わりで提供するこだわりの佐賀県産米は、ふっくらとして味わい深い。
人気メニューは佐賀県産の豚肉と新鮮な大葉に、チーズを重ねたサクサクのカツをさっぱりしたポン酢で味わう「ミルフィーユ御膳」だ。
ご飯は1杯までおかわり無料なのも嬉しいポイント。
お米や地酒を取り揃える売店も併設され、お土産選びも楽しめる。

こだわりの熟成すいしゃ米を味わえる和食レストラン(※写真はイメージです。)
こだわりの熟成すいしゃ米を味わえる和食レストラン(※写真はイメージです。)

嬉野温泉駅と隣接する道の駅「うれしのまるく」にも立ち寄ろう

西九州新幹線「嬉野温泉駅」の目の前に位置する嬉野の玄関口である、道の駅「うれしの まるく」。
人々の心を“丸く”包み込むような、嬉野ならではの癒やしを感じられるスポットだ。
定期的にマルシェやワークショップを開催しており、タイミングが合えば地元の人との交流も楽しめる。
広大な敷地には上述の「足湯・手湯」のほか、24時間開放の緑に囲まれた公園や観光交流施設「まるくアイズ」などが点在。
特に観光案内・イベント情報・特産品の紹介を行う「まるくアイズ」は、観光前に嬉野温泉の情報を集める場所にピッタリ。
また、有料だが手荷物預かりとレンタサイクルサービスがあるため、すき間時間ができたら、レンタサイクルで街並みを走ってみるのもお勧め。

嬉野温泉の玄関口となる道の駅
嬉野温泉の玄関口となる道の駅

道の駅「うれしのまるく」と隣接する魅力的な施設

道の駅「うれしのまるく」には、様々な施設が隣接している。
その中でも、特にお勧めの施設を厳選して紹介するので、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

UPLIFT SHIMOJYUKU

カフェとセレクトショップが融合した施設で、県内のみならず県外や海外からも多くの人が集まる注目のスポットだ。
地元の酪農家ナカシマファームが手がけるカフェでは、冷たいミルクで抽出する「ミルクブリューコーヒー」をはじめ、ここでしか味わえないドリンクやスイーツを堪能できる。
一方、ショップエリアには、佐賀県の農家が作った農産物および加工品、伝統工芸品など、地元に寄り添った商品が約600〜700点も揃う。
福田豆腐店の「湯豆腐セット」や「嬉野紅茶チロリアン」(焼き菓子)といった、お土産に喜ばれる商品も扱っているのも魅力のひとつ。

ドリンクやスイーツだけでなくお土産選びも楽しめる施設(※写真はイメージです。)
ドリンクやスイーツだけでなくお土産選びも楽しめる施設(※写真はイメージです。)

フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀嬉野温泉

地域の魅力をより深く楽しむ、新しい旅のスタイルを提案する「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」。
全国14道府県で道の駅のそばにホテルを展開しており、「道の駅 うれしのまるく」と隣接する「フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀嬉野温泉」もそのひとつ。
館内には、24時間利用可能なロビーラウンジに加えて、電子レンジ・オーブントースター・コーヒーやお茶を無料で楽しめるフリーカフェのある共用スペース、地域の食材を使った軽食やお酒などを購入できるマーケットプレイスがあり、寛ぎながら旅の計画を立てられる。
ホテルにレストランや大浴場がないからこそ、温泉街の湯めぐりやご当地グルメを楽しむ旅の拠点として最適だ。

嬉野温泉エリアの魅力を深く堪能できる、新しい旅のスタイルを提案する宿泊特化型ホテル
嬉野温泉エリアの魅力を深く堪能できる、新しい旅のスタイルを提案する宿泊特化型ホテル

嬉野温泉と併せて訪れるべき周辺観光スポット3選

最後に嬉野温泉周辺にあるお勧めのスポットを紹介しよう。
旅行相手や好み、予算に応じて探せるように、特徴・趣向が異なる場所を選んだ。
いずれも嬉野温泉駅・嬉野バスセンターからタクシーで10分弱と近い。
ぜひ嬉野温泉と併せて巡る観光プランを立ててほしい。

1. うれしのお茶ちゃ村

嬉野茶発祥の地・不動山入口にある「うれしのお茶ちゃ村」は、嬉野茶の魅力を五感で楽しめるスポット。
全国初の製茶工場見学施設で、最新のオートメーション設備や昔ながらの製茶機械の見学が可能だ。
炒りたての緑茶・紅茶・ほうじ茶など、種類豊富なお茶を工場価格で購入できる。
さらに、有料の「御抹茶立て体験」に参加すれば、自分で抹茶を点ててお茶菓子と併せて味わえる。
併設の売店では、仕上げたての嬉野茶やその他のお茶を使ったお菓子をはじめ、スキンケアアイテムや有田焼など多彩な商品が揃い、お土産選びを楽しめるのも魅力のひとつ。

嬉野茶の魅力をより深く楽しめるスポット
嬉野茶の魅力をより深く楽しめるスポット

2. 肥前吉田焼窯元会館

「肥前吉田焼窯元会館」は、400年以上の歴史を持つ肥前吉田焼(吉田皿屋)の伝統と技術を守る窯元の拠点施設だ。
嬉野市の山間部にある吉田地区は、古くから磁器生産を続けており、現在も5社の窯元が伝統産業を今に伝えている。
館内では、各窯元が丹精を込めて作った代表商品を展示・販売。その優れたデザイン性と機能性に魅了される人も多い。
日常使いの食器・マグカップ・小皿などラインナップも多彩で、見て回るだけでも楽しめる。
また、絵付け体験や手びねり体験のコーナーがあり、オリジナルの器作りに挑戦できる。

肥前吉田焼の作品鑑賞だけでなく陶芸体験も可能(※写真はイメージです。)
肥前吉田焼の作品鑑賞だけでなく陶芸体験も可能(※写真はイメージです。)

3. 元祖忍者村肥前夢街道

「佐賀元祖忍者村 肥前夢街道」は、江戸時代初期の長崎街道を再現した歴史体験型テーマパークだ。
園内には、鉄製の手裏剣投げやからくり屋敷の探索、地獄巡りなど様々な施設が点在。
江戸時代の雰囲気が漂う「本陣(大名専用の宿)」、忍者の七つ道具を展示する「代官所」など、無料フォトスポットも充実し、大人から子供まで楽しめる。
「はがくれ忍者屋敷」での忍者ショーは、迫力満点の殺陣やコミカルな演出が魅力で、観客との距離が近く臨場感あふれるステージが評判。
さらにリピーター数No.1の手相占い、民芸品を扱うお土産処もあり、1日中遊べる。忍者服をレンタルして楽しむのもお勧めだ。

江戸時代の雰囲気や文化を感じながら遊べるテーマパーク
江戸時代の雰囲気や文化を感じながら遊べるテーマパーク

嬉野温泉に関するよくある質問

Q

嬉野温泉に日帰り施設はあるの?

A

「公衆浴場シーボルトの湯」のほか、嬉野市内にある主要宿泊施設では日帰りで温泉を楽しめます。

Q

嬉野温泉の名物グルメは?

A

独特の丸みを帯びた形状を持ち、強い甘みと香りを感じられる「嬉野茶」、ふんわりとした食感にやさしい味わいが特徴の「湯どうふ」が特に有名です。

まとめ

佐賀を代表する温泉地「嬉野温泉」の魅力や見どころ、お勧めの宿泊施設を中心に紹介してきた。
美肌の湯はもちろん、風情や伝統を感じられる街並みや四季折々の自然景観を楽しめるのが嬉野温泉の特徴だ。嬉野温泉を巡り、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがだろうか。
佐賀を観光するなら、定番観光スポット・人気ショッピングエリアなど、観光プラン作りに役立つ情報をまとめた、こちらの記事も参考にしてほしい。