数々の豪華絢爛の建造物に圧倒される!祐徳稲荷神社の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本三大稲荷に数えられる「祐徳稲荷神社」。
佐賀でも屈指のパワースポットとして人気があり、年間300万人の参拝者で賑わう。
美しい歴史的建造物と美しい景観も見どころのひとつだ。
この記事では「祐徳稲荷神社」の見どころやアクセスなど、観光前に知っておきたい情報を紹介する。
事前にある程度の知識を持っておくことで、より「祐徳稲荷神社」をはじめ佐賀観光を楽しめるはずだ。

目次

祐徳稲荷神社ってどんなところ?

佐賀県鹿島市にある「祐徳稲荷神社」は、京都の「伏見稲荷大社」、茨城の「笠間稲荷神社」と並ぶ日本三大稲荷としても有名。
年間で300万人の参拝者が訪れる人気の高い神社だ。
「祐徳稲荷神社」で主祭神として祀っているのは、倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)と大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)、猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)だ。
神社には商売繁盛に加え、縁結びのご利益もある。
「祐徳稲荷神社」の魅力は豪華絢爛な建造物の数々で、鎮西の日光と称される。
鎮西とは「九州」の異称だ。
山頂からの景色も見どころのひとつで、豊かな自然が眼下に広がる。
境内には日本庭園もあり、建造物以外の景観も魅力的だ。
ライトアップされた境内も印象的で、幻想的な世界に引き込まれる。
「祐徳稲荷神社」にはエレベーターがある点も大きな特徴だ。
山の斜面に「本殿」がある関係上、階段を登る必要がある。
足の不自由な人や高齢者などのため、エレベーターが設置された。
300円の利用料で1日に何度でも利用できるほか、パワーストーンが付いたおみくじを貰える。

祐徳稲荷神社の成り立ち

現在の鹿嶋市周辺を領有した鹿島藩の初代藩主、鍋島直朝(なべしまなおとも)の夫人・花山院萬子媛(かざんいんまんこひめ)。
彼女が「伏見稲荷大社」より稲荷大神(いなりのかみ)の分霊を勧請したことが始まりとされ、1687年に「社殿」が建立された。
現在の「本殿」は1957年に再建されたもので、過去に再建されたものは焼失しており3代目となる。

朱色の建造物と豊かな緑とのコントラストが美しい
朱色の建造物と豊かな緑とのコントラストが美しい
境内にある日本庭園も忘れずに散策してみよう
境内にある日本庭園も忘れずに散策してみよう

祐徳稲荷神社へのアクセス

「佐賀駅」を起点とする、「祐徳稲荷神社」へのアクセスを紹介する。
「佐賀駅」は「祐徳稲荷神社」や佐賀観光における移動拠点になるからだ。

経路
1.JR「長崎本線」の特急に乗車し、「肥前鹿島駅」で下車
2.「肥前鹿島駅」でバスに乗車し、「祐徳神社前」で下車
3.徒歩で10分弱
所要時間
約40分

祐徳稲荷神社の拝観料と参拝可能時間

「祐徳稲荷神社」は24時間解放されており、参拝料もかからない。
境内にある祐徳博物館の営業時間と観覧料は、下記の表を参考にしてほしい。

祐徳博物館の営業時間と観覧料

営業時間
9:00〜16:30
観覧料
・大人:300円
・高校生〜大学生:200円
・小学生〜中学生:100円

祐徳稲荷神社のお勧め観光シーズンは?

「祐徳稲荷神社」はどの季節に訪れても美しい景観が見られる観光スポットだが、特にお勧めしたいシーズンは春と秋だ。
観光する時期を調整可能なら、ぜひ春か秋に「祐徳稲荷神社」へ訪れてほしい。

境内を桜が彩る「春の祐徳稲荷神社」

「祐徳稲荷神社」は桜の名所としても有名。
300本を越える桜が見頃を迎えると、境内に彩りを添えたように華やかになる。
その様子は格別に美しく魅力的。日が落ちると、桜を含めて境内がライトアップされる。
幻想的な空間の中で咲き誇る桜は必見だ。
桜の見頃は3月下旬から4月上旬。
観光時期を調整しつつ、ぜひ桜が見頃の時期に「祐徳稲荷神社」を観光してほしい。

朱色の建造物に薄紅色の桜が映える
朱色の建造物に薄紅色の桜が映える

朱色の建造物と真紅の紅葉が美しい「秋の祐徳稲荷神社」

美しい紅葉が見られる点も「祐徳稲荷神社」の魅力なので、秋の観光もお勧め。
燃えるような紅葉の色合いは圧巻で、色鮮やかな景色に心を奪われるはずだ。
紅葉の見頃は11月の中旬から下旬。桜よりも紅葉が広がる景色が好きな方は、ぜひ秋に訪れてほしい。

紅葉で彩られた風情ある祐徳稲荷神社も魅力的だ
紅葉で彩られた風情ある祐徳稲荷神社も魅力的だ

知識がなくても楽しめる!祐徳稲荷神社の見どころ5選

豪華絢爛で荘厳な建造物が数多くある点が、大きな見どころの「祐徳稲荷神社」。神社に関する知識がなくても楽しめるはずだ。
そんな「祐徳稲荷神社」に数ある見どころの中でも、外せないものを厳選して紹介しよう。

1. 圧倒されるほどの迫力と豪華絢爛さが魅力の「本殿」

主祭神を祀る建物である「本殿」。「祐徳稲荷神社」の「本殿」には倉稲魂大神と大宮売大神、猿田彦大神が祭神として祀られている。
この3柱は稲荷大神とも呼ばれ、商売繁盛や家運繁栄などのご利益がある。
「本殿」の最大の見どころは、豪華絢爛で大迫力な建築にある。
崖に迫り出す形で建築された舞台造(ぶたいづくり)の迫力には、圧倒されるだろう。
朱色に染まる柱と、金色をはじめ色彩豊かに施された装飾は見事の一言に尽きる。
「本殿」には天井絵に2羽の鳳凰が描かれているので、こちらも忘れずに鑑賞したい。

下から見上げる本殿の迫力に圧倒される
下から見上げる本殿の迫力に圧倒される
豪華絢爛な装飾も見逃せない
豪華絢爛な装飾も見逃せない

2. 鮮やかな装飾と周囲に広がる景観が魅力の「楼門」

神社の顔として機能することも多い「楼門」は、「祐徳稲荷神社」においても例外ではない。
鳥居などと同じく、清らかな領域との境目であり結界となる役割も持つ。
眩いほどに鮮やかな装飾と堂々たる姿が「楼門」の魅力であり、見どころでもある。
「楼門」の手前には「神池」があり、鯉を観察できるほか餌やりも可能だ。
また、「神池」に架かる「太鼓橋」は日本や中国特有の様式であり、こちらも見どころのひとつ。

楼門だけでなく、太鼓橋と神池にも注目してみよう
楼門だけでなく、太鼓橋と神池にも注目してみよう

3. 山頂からの美しい眺めも楽しめる「奥の院」

山の頂上に位置する「奥の院」には、「本殿」横の階段から登れる。
祭神には稲荷大神の使いとされる白狐を、命婦大神(みょうぶのおおかみ)として祀っており、願い事を稲荷大神へ取り次いでもらえると伝わる。
「奥の院」はそんな命婦大神を祀り、参拝するために建てられた。
山頂から眺める自然や街並みの景色は雄大で、まさしく絶景と言える。

山頂から広がる景色も見逃さないように
山頂から広がる景色も見逃さないように

4. 不思議な魅力があるフォトスポット「赤鳥居」

「本殿」から「奥の院」に向かう参道には、朱色の「赤鳥居」が並行して建てられている。
いくつもの鳥居が立ち並ぶ姿はどこか異質で、別の世界への入口のような錯覚を与えるほど。どこか不思議な魅力がある場所だ。
絶好のフォトスポットでもあるので、ぜひ写真で思い出に残してほしい。

鳥居が並ぶ不思議な空間にぜひ訪れてほしい
鳥居が並ぶ不思議な空間にぜひ訪れてほしい

5. 縁結びのご利益とハート型の絵馬が人気の「岩崎社」

祭神である岩崎大神(いわさきのおおかみ)を祀るための場所であり、「本殿」舞台の真下に鎮座されている。
岩崎大神は縁結びの神様として知られ、「岩崎社」にはそのご利益があるとされる。
ハート型の絵馬が見どころのひとつで、たくさんの数が奉納されている。
近年では特に、女性の参拝者に人気のようだ。

あまり目立たない場所にあるので見逃さないように
あまり目立たない場所にあるので見逃さないように

名物グルメを食べ歩き!祐徳稲荷神社門前商店街

「祐徳稲荷神社」の境内へと続く参道には商店街がある。
約400mの参道に飲食店やお土産屋がたくさん並んでおり、食べ歩きするのも楽しいはずだ。
一番の名物である「稲荷ようかん」は紙の筒から押し出し、糸で自分の好きな大きさに切って食べるのが特徴で、食べ歩きにも向いている。加えて、鯉料理などの珍しい名物グルメが食べられるので、思い出にも残るだろう。
その他にも食べ歩きにピッタリなグルメが多い。
春には桜並木が満開になるので、美しい景観も同時に楽しめる。

食べ歩きにもお土産にもピッタリ!祐徳せんべい屋 井手商店

井手商店は1912年に煎餅店として創業、長い歴史を有する和菓子店。
素朴な味わいで知られ、特に生姜せんべい・味噌せんべい・祐徳せんべいが多くの人に愛されている。
井手商店の煎餅は昔ながらの製法と高品質な素材を使用し、食べるとほっと心が和むような心地よい風味を楽しむことができる。
生姜せんべいは生姜の風味がほんのり香り、ほんのり甘い味わいが特徴。
味噌せんべいは濃厚な味噌の風味が広がり、祐徳せんべいはサクサクとした食感と香ばしい風味が人気だ。
祐徳稲荷神社門前商店街に訪れたら、ぜひ足を運んでほしい名店のひとつだ。

100年以上の歴史と最先端技術を有する老舗和菓子店
100年以上の歴史と最先端技術を有する老舗和菓子店

祐徳稲荷神社と合わせて訪れたい佐賀の神社3選

佐賀には「祐徳稲荷神社」だけでなく、魅力ある神社も多い。
「祐徳稲荷神社」の観光を満喫したら、これから紹介する佐賀の神社も併せて巡ってみよう。

1. 大魚神社の海中鳥居

干満の差が大きな有明海に面する太良町。
大魚神社の海中鳥居」は、満潮時に3基の鳥居が海に並ぶ、幻想的な雰囲気を楽しめると、近年SNSで話題を集めている。
有明海の沖のほうまで続く海中道路を歩ける。
この海中道路は太良町の漁業に欠かせない存在で、特に冬は海苔の養殖作業が行われるので、参拝時は邪魔にならないようマナーを守りたい。

海にたたずむ朱色の鳥居がフォトジェニックな、月の引力を感じられる神秘の風景
海にたたずむ朱色の鳥居がフォトジェニックな、月の引力を感じられる神秘の風景

2. 宝当神社

唐津湾に浮かぶ離島・高島にある神社。
約450年前に高島を荒らす海賊を撃退し、島を守った野崎隠岐守綱吉を祀るために建立された。
平成に入って、縁起の良い名前にあやかって開運祈願に訪れる人が増え、参拝者から宝くじの高額当選者が出たことから、宝くじが当たる神社として全国的に知られるように。
現在も小さな島に、全国から年間20万人もの参拝者が訪れている。

宝くじの高額当選や開運を祈願する、離島・高島にある神社
宝くじの高額当選や開運を祈願する、離島・高島にある神社

3. 武雄神社

御船山の東麓にある、1200年の歴史ある神社。
主祭神の武内宿禰は、日本一長寿の神様として知られ、武運や開運、厄除けにもご利益がいただけるといわれている。
御祭神である仲哀天皇・神功皇后の御神威で、2本の檜が根元で結ばれている夫婦檜にも注目したい。
男女の縁だけでなく、人との縁、仕事との縁、お金との縁など、さまざまな縁を結んでくれると多くの人が参拝する。

由緒正しい神社に参拝し、樹齢3000年の御神木からパワーをいただこう
由緒正しい神社に参拝し、樹齢3000年の御神木からパワーをいただこう

祐徳稲荷神社に関するよくある質問

Q

祐徳稲荷神社の桜の見頃は?

A

3月下旬から4月上旬です。

Q

祐徳稲荷神社の紅葉の見頃は?

A

11月中旬から下旬です。

まとめ

九州においては「太宰府天満宮」に次ぐ参拝者の数を誇る、「祐徳稲荷神社」の見どころやお勧めの観光シーズンなどを紹介してきた。
視覚的にも楽しめる神社であり、ご利益においても申し分ない。
佐賀に訪れるなら、豪華絢爛な建築物の数々を見ながら参拝できる、「祐徳稲荷神社」への観光をお勧めする。
「祐徳稲荷神社」以外で訪れるべき佐賀の観光スポットを知りたいなら、以下の記事も参考にしてほしい。