【日間賀島の観光ガイド】名古屋から最も近い離島で絶景と海鮮料理を満喫!

【日間賀島の観光ガイド】名古屋から最も近い離島で絶景と海鮮料理を満喫!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

三河湾に浮かぶ離島「日間賀島」は、名古屋から約1時間というアクセスの良さを誇りながら、島内にはゆったりとした時間が流れている。
朝日や夕日を望む絶景スポット、港町ならではの風景など、離島ならではの景色を楽しめる場所が多い。
また、三河湾で獲れた魚介を使った海鮮料理も魅力のひとつだ。
この記事では、日間賀島の人気観光スポットをはじめ、地元の味覚を楽しめる飲食店や、絶景を望む宿泊施設を紹介する。
初めて訪れる人は、この記事を参考に日間賀島の魅力を存分に満喫してほしい。

日間賀島ってどんなところ?

愛知県知多半島と渥美半島のあいだ、三河湾に浮かぶ小さな離島が「日間賀島(ひまかじま)」。
島の周囲はおよそ5.5km。のんびり歩けば約2時間で1周できるほどコンパクトな島だ。
中部国際空港・名古屋から約1時間と、気軽に訪れられる離島として人気を集めている。
温暖な気候と穏やかな海風が1年を通して心地よく、昔ながらの港町の風景が残る島内には、どこか懐かしい空気が漂う。
軒先に吊るされたタコの干物など、港町ならではの素朴な風景も見どころのひとつ。海辺を散歩したり、展望スポットから夕日を眺めたり、波音を聞きながらのんびり過ごすだけでも、不思議と心がほどけていく。
観光地でありながら素朴な人の温かさが息づく日間賀島は、都会の喧騒を離れてリセットしたい人にぴったりの場所だ。
また、三河湾の豊かな漁場では新鮮な魚介が1年中味わえる。なかでも、島の名物として知られるタコとフグを使った料理はぜひ試してほしい。

名古屋から最も近い離島
名古屋から最も近い離島
日間賀島ならではの吊るされたタコの干物が並ぶ様子
日間賀島ならではの吊るされたタコの干物が並ぶ様子

日間賀島のおすすめの観光シーズンは?

日間賀島を訪れるなら、春と夏がお勧めだ。
春は穏やかな気候に包まれ、島全体がやわらかな陽光に照らされる。
海辺の散策にも最適で、心地よい潮風とともにゆったりとした時間を過ごせるだろう。
夏になると透明度の高い海が輝き、島の活気が一層増す。
新鮮な海の幸を味わいながら、海水浴やレジャーを楽しむのもこの季節ならではだ。
また、タコ漁が盛んになる時期でもあり、新鮮なタコ料理を味わえるのも魅力。

日間賀島の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、厚手のセーターやジャケット

日間賀島への移動方法は?

離島である日間賀島へは、河和港から出ている高速船を利用するのが一般的だ。
中部国際空港や名古屋からの主なアクセス方法は、以下の表にまとめた。
中部国際空港から河和港までは電車でも行けるが、乗り換えを考えるとタクシーを利用した方がスムーズでお勧めだ。

出発地点 経路 所要時間
中部国際空港 1. 中部国際空港からタクシーで河内港へ
2. 河内港から高速船に乗船
3. 日間賀島に到着
約1時間
名古屋 1. 新名古屋駅から名鉄電車に乗車し、河内駅で下車
2. 徒歩約5分の河内港から高速船に乗船
3. 日間賀島に到着
約1時間10分

日間賀島観光の主要交通手段

日間賀島はコンパクトな島で、観光スポットの多くが徒歩圏内にある。島を1周しても2時間ほど。
心地よい海風を感じながら、散歩気分で観光スポットや飲食店を巡るのがお勧めだ。
効率よく回りたい場合は、レンタサイクルや電動バイクの利用が便利。

美しい自然景観をゆっくり堪能!日間賀島の人気観光スポット5選

日間賀島には、自然の美しさと穏やかな島の時間を感じられる魅力的なスポットが点在している。
朝日と夕日を楽しめるビーチや、海を望むブランコ、歴史を感じる寺院など、どれも島の個性と癒しを体感できる場所ばかりだ。
そんな日間賀島の魅力を感じられる、人気の観光スポットを紹介する。
島の景色とともに、心がゆるむ特別なひとときを味わってほしい。

1. 恋人ブランコ

三河湾に浮かび、全域が三河湾国定公園に指定される周囲約5.5kmの日間賀島。
東港近くのサンライズビーチから高台へと続く階段を登ると、海に向かって「恋人ブランコ」が設置されている。
大きな松の木にロープで丸太が吊されていて、大人2人でも並んで乗ることができる大きさ。恋人同士2人で乗ると、幸せになれるともいわれている。

2人で乗ると幸せになるという絶景ブランコ
2人で乗ると幸せになるという絶景ブランコ

2. 日間賀島東浜海水浴場(サンライズビーチ)

東浜海水浴場「サンライズビーチ」は、師崎港から高速船に乗って約10分でアクセス可能。
遮るものなく昇る朝日を正面に望めることからその名がつき、島の東端に広がる穏やかな海岸は「日間賀島の原風景」とも称されている。毎年7月と8月には海水浴がオープン。
長さ約300m、奥行約70mのビーチは遠浅で、小さな子ども連れのファミリーでも安心して遊ぶことができる。

水平線から昇る朝日が美しい遠浅のビーチ
水平線から昇る朝日が美しい遠浅のビーチ

3. 安楽寺(たこ阿弥陀)

三河湾に浮かび、夏のタコ、冬のフグをはじめとする豊かな海産物で知られる日間賀島。島にある安楽寺は明応3年(1494)に創建され、島民から「たこ阿弥陀」の愛称で親しまれる曹洞宗の寺院。
吸盤を使って相手に吸い付くタコの習性になぞらえ、良縁を吸い寄せる縁結びのパワースポットとしても人気を集めている。
南知多エリアにある9カ所の寺社で構成される「南知多七福神」のひとつで、七福神+2つの宝船のうち亀宝船を司るこちらには七福神の満願を目指して訪れる参拝者も多い。

タコに守られた阿弥陀如来を祀る、縁結びのパワースポット
タコに守られた阿弥陀如来を祀る、縁結びのパワースポット

4. サンセットビーチ

日間賀島の玄関口に位置する「日間賀島西港」からすぐにあるビーチ。本土越しに望む夕日の美しさから「サンセットビーチ」と呼ばれている。
全長約200m、奥行約30mの開放的な砂浜が広がるビーチは、毎年7月・8月に海水浴場としてオープン。
海の家はないものの、監視員が常駐し、救護所や無料のシャワー・トイレも完備されているので安心して遊ぶことができる。

夏にはイルカとの触れあい体験、イベント開催もある夕日が美しいビーチ
夏にはイルカとの触れあい体験、イベント開催もある夕日が美しいビーチ

5. 東西タコのモニュメント(がっしー・にっしー)

日間賀島全域が三河湾国定公園に指定されており、のんびりとした漁師町の風情が今も残っている。
タコとフグが名物であることから「多幸(タコ)の島、福(フグ)の島」としても有名だ。
1周約5.5kmの島には、西と東に定期便が発着する港があり、そこで訪れるものをユーモラスに出迎えてくれるのがタコのモニュメント「がっしー」と「にっしー」だ。

高速船が発着する港でユーモラスなタコがお出迎え
高速船が発着する港でユーモラスなタコがお出迎え

日間賀島の名物を味わえる人気飲食店3選

日間賀島を観光するなら、タコ・しらす・フグといった島の名物はぜひ味わいたい。
そんなときは、これから紹介する人気の飲食店へ足を運んでみよう。
名物を使った海鮮丼や刺身、パスタなど、島ならではの多彩な料理を楽しめる。

1. 島カフェ Barca

島内でも静かで穏やかな雰囲気が漂う「東港」のすぐそばにある、海鮮料理がメインのカフェ。
しらす工場の直営店ならではの鮮度抜群の「生しらす丼」や、日間賀島名物の「たこ飯」を味わえる定食が人気だ。
そのほかにも、たこ串や魚介が詰まったコロッケなど、軽食メニューも充実している。
潮風が心地よく吹き抜けるテラス席では、島ならではのゆったりとした時間を過ごせるのも魅力のひとつ。

鮮度抜群のしらす丼も味わえる(※写真はイメージです。)
鮮度抜群のしらす丼も味わえる(※写真はイメージです。)

2. 桂三

西港の浅橋のすぐ近く、便利な立地に佇む旅館「乙姫」内にある食事処「桂三」。
人気メニューは、海の幸を贅沢に使った「かき揚げ丼」。
日間賀島名物のたこを使った「たこめし」や「たこぶつ定食」、「たこしゃぶ」など、豊富な海鮮料理が揃う。
10月中旬から3月末までは、旬のフグ料理も味わうことができ、日間賀島の名物料理をここだけで堪能できる。
座敷中心の店内はアットホームな雰囲気に包まれ、窓際の席から西港を眺めながら、潮風とともに料理を楽しむひとときは格別だ。

たこ飯をはじめとする日間賀島の名物料理を味わえる(※写真はイメージです。)
たこ飯をはじめとする日間賀島の名物料理を味わえる(※写真はイメージです。)

3. KITCHEN macha

西港から徒歩約100m、海沿いに佇むシーサイドカジュアルレストラン。
独学で料理を学んだオーナーが、日間賀島の新鮮な食材を使って作るオリジナルメニューを提供している。
パスタやカレーといった洋食から、刺身や揚げ物などの和食まで幅広く揃い、ビールをはじめアルコール類も充実。
ひとりでも利用しやすいカウンター席やグループ向けのテーブル席があり、天気の良い日にはテラスで潮風を感じながらのんびり過ごせる。

日間賀島ならではのしらすパスタも絶品(※写真はイメージです。)
日間賀島ならではのしらすパスタも絶品(※写真はイメージです。)

離島の絶景とグルメを満喫!日間賀島のお勧め宿泊施設3選

日間賀島に滞在するなら、ぜひ泊まってほしい宿泊施設を紹介する。
新鮮な海の幸を使った料理や、心温まるおもてなし、波音が届く癒やしの客室など、島時間を存分に感じられる宿を厳選した。
旅の疲れを癒やし、朝夕の絶景を楽しめるのも、この島ならではの魅力だ。

1. いすず館

日間賀島サンセットビーチの正面に建つ旅館。
三河湾に沈む美しい夕日を客室から眺められるのが最大の魅力だ。
特に展望露天風呂付き客室では、プライベートな空間で湯船に浸かりながら、海に沈む夕日をゆっくりと楽しめる。
大浴場に設置された、たこつぼを模した「たこつぼ風呂」にも注目したい。
地元・常滑焼の伝統工芸士「前川賢吾氏」が手がけた「たこつぼ風呂」では、日間賀島名物のタコが生き生きと表現されている。
また、館内では三河湾で水揚げされた新鮮な魚介を使った海鮮料理も味わえる。
素材本来の旨みを生かした料理の数々が、旅の思い出をより深いものにしてくれるだろう。

透き通る海が美しいビーチが目の前に広がる
透き通る海が美しいビーチが目の前に広がる

2. すず屋海游亭

高速船が発着する西港から徒歩1分。日間賀島へ到着してすぐにチェックインできる、便利な立地にある旅館。
最上階の大浴場にある展望露天風呂「天海の湯」からは、湯船に浸かりながら三河湾や伊勢湾、師崎、篠島までを一望できる。
日中は行き交う船や島々の景色を、夜にはきらめく夜景を眺めながら、贅沢な湯浴みのひとときを楽しめる。
客室からも、知多半島に沈む夕日や港など、離島ならではの美しい景観を望めるのが特徴。
館内では、タコやトラフグなど新鮮な魚介を使ったコース料理を堪能できる。
冬の時期には高級食材「フグの白子」を味わえることもあり、訪れる季節によって異なる旬の味覚を楽しめる。

冬季限定で味わえるとろける食感が魅力のフグの白子(※写真はイメージです)
冬季限定で味わえるとろける食感が魅力のフグの白子(※写真はイメージです)

3. 和みの宿&Café 大成

日間賀島の北部に位置する、アットホームな雰囲気の宿。
スタッフや女将の温かいもてなしが魅力で、民宿ならではの距離の近い心地よさがある。
客室は和モダンの落ち着いた空間で、ゆっくりと寛げる雰囲気。食事処では、旬の地魚をふんだんに使った海鮮料理を堪能できる。
伊勢海老のお造りや車海老の踊りが付いた「スタンダードコース」、旬魚のお造りやゆでだこを味わえる「お気軽コース」など、内容も充実している。
朝食では、ワタリガニの出汁が効いた味噌汁が絶品と評判だ。
また、宿泊客だけでなく日帰り観光客も利用できるカフェを併設。
島の時間を感じながら、のんびりと過ごせる癒やしの空間となっている。

伊勢海老のお造りも味わえるスタンダードコース(※写真はイメージです。)
伊勢海老のお造りも味わえるスタンダードコース(※写真はイメージです。)

日間賀島観光に関するよくある質問

Q

短い時間で日間賀島を満喫するためには、どこに行けば良い?

A

ゆっくり歩いても島を1周するのに約2時間なので、海沿いをゆっくり散策しながらスポットを巡るのがお勧めです。

Q

中部国際空港からの日間賀島へのアクセスは?

A

空港からタクシーで河内港へ向かい、高速船に乗れば約1時間で到着します。

まとめ

日間賀島の人気観光スポットをはじめ、名物を堪能できる飲食店や、絶景をゆったり眺められる宿泊施設を紹介してきた。
離島ならではの魅力が詰まった日間賀島へは、名古屋や中部国際空港から約1時間でアクセスできる。
名古屋・愛知を観光するなら、ぜひ日間賀島にも足を伸ばしてみてほしい。
愛知の定番観光スポットや人気グルメをまとめた、こちらの記事も要チェックだ。