瀬戸蔵ミュージアム

瀬戸市とその周辺で生産される瀬戸焼は、古瀬戸、黄瀬戸などの茶器も有名だが、日用の器も多く作られている。10世紀後半に成立したとされる瀬戸窯は日本六古窯のひとつ。「瀬戸蔵」は、やきものの町として栄えてきた瀬戸の魅力を発信するための拠点となる複合施設で、2階と3階に瀬戸蔵ミュージアムがある。

2階では、20世紀の瀬戸にタイムスリップして、旧尾張瀬戸駅、モロと呼ばれるやきもの工場、石炭窯や煙突などを再現し、瀬戸物が大量生産された時代の活気ある瀬戸の歴史、文化、伝統を伝える展示となっている。3階は全長30mもの大パノラマ展示で、1000年余りの歴史をもつ瀬戸焼の変遷を知ることができる。

1階にある窯元直販ショップ「瀬戸蔵セラミックプラザSETO MONO SHOP」では、釉薬や絵付けなどの特徴や窯元別に分けて並べ、多種多様な瀬戸焼を販売している。普段使いの器から本格的な茶道具、洋食器まで、現在の瀬戸焼を知ることができる品揃え。