横手市増田まんが美術館

『釣りキチ三平』で一世を風靡した漫画家、矢口高雄の故郷増田町に、平成7（1995）年にオープンした「マンガ原画」に特化した美術館。漫画家が心血を注いで描いてきた原画の保存と展示を第一のテーマとし、180名以上の漫画家の40万枚以上におよぶ原画を収蔵している。

子供の頃の心象風景を表したブナの木が立つ常設展示室には、誰もが夢中になった名作マンガの名シーンの原画がずらりと展示され、見学しているうちに心は幼少時に引き戻されてしまう。マンガ文化展示室では、マンガのコマ割をイメージしたディスプレイで、文化としてのマンガをわかりやすく解説している。また内蔵の町として知られる増田町らしく、まるで蔵のように堅固に原画を保存したマンガの蔵展示室がある。

ほかにも約25000冊のマンガを自由に閲覧できるマンガライブラリー、オリジナルグッズが揃ったミュージアムショップ、マンガカフェなど、ファンにはうれしい施設が目白押しだ。マンガに関するさまざまなイベントや企画展示も行われている。