
【日本の世界遺産完全ガイド】魅力・見どころ・場所がこれだけでわかる!
日本には人々の心を魅了する、素晴らしい文化・建造物が全国各地に散らばっている。なかでもその魅力が凝縮された世界遺産は、間違いなく訪日観光客にお勧めの観光スポットだ。ただし、日本の世界遺産がどの地域にあり、どんな歴史を持つのかはっきりとわからない人も多いだろう。この記事では、日本にある全27件の世界遺産の場所・見どころとともに紹介する。

「特別史跡」と「特別名勝」、国から二重に指定されている毛越寺には、平安時代の仏教建築物の礎石などの遺構が数多く残っており、当時は堂塔40、僧坊は500を数え、中尊寺を超えるほどの規模であったといわれている。浄土庭園もほぼ完全な状態で保存されており、およそ800年前の世界を感じることができる貴重な場所。
仏国土を地上に再現しようとした毛越寺の浄土庭園は、浄土式庭園の代表作。平安時代に2代当主藤原基衡が造営し、3代秀衡が完成させた。
庭園の中心にあるのが「大泉が池」で池のほぼ中央に勾玉の形に似た中島が作られている。中島に橋が架かっていた証として当時の橋杭が残存、宝物館に陳列されている。美しい海岸線を表している「洲浜」、断崖の姿を作り出している「築山」、荒磯の情景を表現している「出島石組と池中立石」、自然の景観を取り入れた作庭技法が随所に見てとれる。
また、毛越寺の遣水(池に水を引き入れるための水路)は、平安時代の唯一の遺構で全国的にも極めて珍しいもので、この遣水を舞台に毎年「曲水の宴」が開催されている。「曲水の宴」とは遣水に盃を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠む、平安時代の優雅な歌遊びのこと。平安装束を身にまとった姿は古の時代へと誘ってくれる。

平安時代の優雅な歌遊び「曲水の宴」(© 岩手観光協会)

本堂。健康祈願・當病平癒にご利益あり(© 岩手観光協会)

3万株の花菖蒲が咲く、初夏のあやめ祭りも人気のイベント(© 岩手観光協会)

心を無にして座る座禅体験(© 岩手観光協会)

出島石組と池中立石は庭の象徴(© 岩手観光協会)