山代温泉

「湯の曲輪（ゆのがわ）」と呼ばれる、総湯を中心に広がる温泉情緒あふれる温泉街。1300年の歴史を誇り、与謝野晶子、泉鏡花、北大路魯山人といった文化人らも魅了してきた。魯山人が半年間滞在した「魯山人寓居跡いろは草庵」、九谷焼の美術館や窯元、ギャラリーなど見どころも多い。

温泉街に２つある外湯のうちのひとつ「古総湯」は、明治時代の総湯を完全復元し、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの湯治の入浴方法を再現。浴室の床や壁に使われている九谷焼のタイルや情緒あふれる休憩室など、入浴しながら温泉の歴史や文化が楽しめる“体験型温泉博物館”となっている。一方、開湯1300年を記念して誕生した「総湯」は、加水なしの100％源泉の良質な温泉が自慢。広々とした造りで、快適に利用できる。

周辺には20軒余りの宿泊施設があり、それぞれに趣向を凝らした温泉を楽しむことができる。ほとんどが立ち寄り入浴可能なので、いろいろ巡ってみるのも楽しい。