【支笏湖の観光ガイド】神秘的かつ雄大な自然景観に出会える

【支笏湖の観光ガイド】神秘的かつ雄大な自然景観に出会える

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本でも有数の水質と美しさを誇る淡水の「支笏湖」。
「支笏火山」の噴火で形成された陥没地帯に水が溜まることで形成された、いわゆるカルデラ湖だ。
人気の観光地である「北海道」の中でも、高い評価を得ているスポットのひとつと言える。
この記事では、そんな「支笏湖」の魅力や周辺の観光スポット、人気のグルメなどを余すことなく紹介していく。
「支笏湖」や「北海道千歳市」への観光を考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。

支笏湖ってどんなところ?

「支笏湖」は、北海道千歳市の「支笏洞爺国立公園」の中に存在する。
「支笏洞爺国立公園」は「支笏湖」や「洞爺湖」に加え、多くの火山によって構成されている世界的にも貴重な地質遺産でもあり、火山群が織りなす他では類を見ない景観を堪能できる。
そんな地質遺産の貴重さが認められ、洞爺湖地域の「洞爺湖有珠山ジオパーク」は、日本で初めてユネスコの「世界ジオパーク」にも認定されている。
豊かな自然に囲まれている「支笏湖」の最大の魅力は支笏湖ブルーと呼ばれる、青く輝く美しい湖面の色にある。
「支笏湖」の透き通った水が太陽の光に照らされることでこの輝きを放ち、日本でも有数の水質を誇るからこその現象と言える。
周囲の施設では特徴的な肌触りの泉質を持つ「支笏湖温泉」や、ヒメマスを代表とするグルメも堪能できる。
季節ごとにイベントも開催されており、特に夏のカヤックやスノーシューなどのアクティビティは雄大な自然を肌で感じられるとあって大いに人気がある。

支笏湖ブルーと周囲の雄大な自然景観は必見だ
支笏湖ブルーと周囲の雄大な自然景観は必見だ

支笏湖へのアクセス

ここでは「新千歳空港」を起点とする「支笏湖」へのアクセス方法を紹介する。
「新千歳空港」は国際線がある空港であり、「支笏湖」をはじめとする「北海道」観光の要所となる。
電車とバスどちらでもアクセスできるが、電車を利用する場合は途中でバスに乗り換える必要がある。
そのため、乗り換えがないバスのみを利用する、下記の経路がお勧めだ。

経路
新千歳空港バスターミナルの28番(国内線)/85番(国際線)のバス「支笏湖行き」に乗車
所要時間
約55分

いつ訪れても楽しい!季節によって異なる魅力を持つ支笏湖

「支笏湖」では四季折々の美しい景観が楽しめるほか、季節に合わせたイベントやアクティビティも存分に楽しめる。
ここからは季節ごとの「支笏湖」の魅力を詳しく紹介するので、目的に合わせて観光時期を調整して訪れることをお勧めする。

花々が咲き乱れる春の支笏湖の魅力

冬が終わった春の「支笏湖」ではフキノトウやキタコブシなど数多くの花々が咲き誇り、色鮮やかな色彩と自然の息吹を感じられる。
「支笏湖」では桜も咲いており、春の北海道を訪れるなら見逃せないポイントだ。
そんな「支笏湖」の桜は5月上旬~6月頃が見頃となっている。

本数が多いわけではないが、支笏湖周辺に咲く桜も美しい
本数が多いわけではないが、支笏湖周辺に咲く桜も美しい

雄大な自然の中でアクティビティを満喫!夏の支笏湖の魅力

夏の「支笏湖」は自然を活かしたアクティビティを最も楽しめる季節だ。
SUPやシュノーケリングなど魅力的なアクティビティが満載だが、特に人気なのはカヌーツアーだろう。
2時間前後で気軽に楽しめるほか、「支笏湖」の美しい自然を間近で楽しめる。
毎年開催される「支笏湖湖水まつり」ではステージイベントに加え、地元のグルメも堪能できる。

水上から眺める迫力ある風景も見逃せない
水上から眺める迫力ある風景も見逃せない

紅葉が織りなす絶景を満喫!秋の支笏湖の魅力

「支笏湖」は美しい紅葉が見られる名所としても知られている。
紅く燃えるような紅葉と青い「支笏湖」とのコントラストや、山々のグラデーションの美しさは一見の価値がある。
そんな「支笏湖」の紅葉の見頃は10月中旬から下旬となっている。

グラデーションや色彩豊かな紅葉が楽しめる
グラデーションや色彩豊かな紅葉が楽しめる

光と氷が生み出す北海道ならではの景観が魅力!冬の支笏湖の魅力

青と白の世界に囲まれた冬の「支笏湖」では、自然の厳しさを全身で感じられる。
「北海道」らしい観光体験をしたいのであれば、氷上を歩くアイスウォーク体験ができる冬がお勧めだ。
様々な氷のオブジェが立ち並ぶ「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」では、氷と光が織りなす幻想的な世界を散策できる。

氷と光が生み出す幻想的な世界
氷と光が生み出す幻想的な世界
北海道ならではの景観に出会える
北海道ならではの景観に出会える

北海道の雄大な自然を満喫!支笏湖周辺のお勧め観光スポット4選

支笏湖周辺には、広大で豊かな自然を満喫できるスポットがたくさんある。
ここからは、その中でも特に人気の観光スポットをいくつか紹介していく。
「支笏湖」と合わせて、周囲を観光する際の参考にしてほしい。

1. 樽前山

標高1,041mの活火山「樽前山(たるまえさん)」。
プリンのようなユニークな形の溶岩ドームが特徴的で、国内でも珍しい三重式火山と言われる。
本格的な登山が楽しめるスポットとしても人気が高い。
苫小牧市内からは車で40分ほどで7合目ヒュッテまで行くことができ、駐車場から10分ほど登ると見晴らし展望台も。
眼下には国内有数の透明度を誇る、真っ青な支笏湖を見ることができるので、ドライブで訪れるのもおすすめだ。

プリンのような形の溶岩ドームが特徴的な活火山
プリンのような形の溶岩ドームが特徴的な活火山

2. 山線鉄橋

明治32年(1899)にイギリス人技師の設計によって架けられた鉄道橋で、現在は支笏湖畔の千歳川の源流に架かる歩道橋として利用される「山線鉄橋」。
X字型に斜材を交差させた英国製ダブルワーレントラス橋で、その赤い橋は支笏湖周囲の自然によく映え、支笏湖のシンボルに。
フォトジェニックなスポットとして観光名所にもなっている。

千歳川の源流に架かるフォトジェニックな英国製ダブルワーレントラス橋
千歳川の源流に架かるフォトジェニックな英国製ダブルワーレントラス橋

3. オコタンペ湖

支笏湖の北西約7kmの場所に位置。支笏湖より標高が300メートル高い600メートルの場所にあり、恵庭岳(えにわだけ/1,320メートル)と漁岳(いざりだけ/1,318メートル)に囲まれ、人気のない山間にひっそりと佇んでいる。
北海道上士幌(かみしほろ)町の東雲湖(しののめこ)、足寄(あしょろ)町のオンネトーと並び「北海道三大秘湖」にあげられる神秘の湖として知られている。

国立公園特別保護地区に指定され、北海道三大秘湖にあげられる神秘の湖
国立公園特別保護地区に指定され、北海道三大秘湖にあげられる神秘の湖

4. 支笏湖野鳥の森

支笏湖東岸にはモラップ山(506メートル)とキムンモラップ山(478メートル)の二つの小高い山がある。
このうち、北側にあるキムンもラップ山麓の国有林を、野鳥観察の場として開放している。
園内には散策路が整備されており、一年中みられる留鳥や季節ごとの漂鳥(渡り鳥)に出会い、緑のじゅうたんのように苔むした歩道を歩いて森林浴を楽しめる。

さまざまな野鳥に出会うことができる湖に面した巨木の森
さまざまな野鳥に出会うことができる湖に面した巨木の森

地元ならではの名物グルメを満喫!支笏湖周辺で人気の飲食店3選

支笏湖周辺では地元ならではの名物グルメも味わえる。
特に名物と言えるのはヒメマスであり、塩焼きや刺身など様々な調理法で楽しめる。
その他にもジンギスカンなど「北海道」観光では外せないグルメばかりだ。
「支笏湖」周辺には魅力的な飲食店が軒を連ねているが、その中でも特に訪れてほしいお勧めの飲食店を紹介していく。

1. お食事処 寿

国内有数の透明度を誇る支笏湖のほとり、「支笏湖ビジターセンター」からも徒歩すぐの場所で営業するヒメマス料理専門店。
冷凍ものは使わず、新鮮なヒメマスのみを使用するこだわりでさまざまなヒメマス料理を提供する。
アイヌ語で「チップ」と呼ばれる支笏湖のヒメマスを、寿司や刺身、塩焼きなどバリエーション豊かなメニューで食べることができる。

支笏湖畔で営業するヒメマス料理の専門店
支笏湖畔で営業するヒメマス料理の専門店

2. ヘルシービュッフェ アマム

「癒しと健康」をテーマにした、支笏湖畔のリゾートホテル「しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌(うた)」内のレストラン棟にある健康食ビュッフェレストラン。
自社農園「鶴雅どりーむふぁーむ」や千歳近郊の旬野菜などヘルシーな食材にこだわり、シンプルに調理する新しいスタイルで提供する。
ディナータイムは宿泊者のみになるが、ランチはレストランのみの利用も可能だ。

北海道らしさを満喫できる、ヘルシーな食材を活かした健康食ビュッフェレストラン
北海道らしさを満喫できる、ヘルシーな食材を活かした健康食ビュッフェレストラン

3. 支笏湖レイクサイドキッチン「トントン」

支笏湖観光の拠点に訪れたい、支笏湖ビジターセンターの向かいで営業する。
名物は、アイヌ語で「チップ」と呼ばれる姫鱒(ヒメマス)料理。
北海道でも有数の産地である支笏湖の姫鱒は、臭みもなく淡白な味わいが特徴。
支笏湖の姫鱒漁は6月に解禁。8月に漁を終えるまで、新鮮な姫鱒を使った天丼や塩焼き、支笏湖チップ御膳などで食べられる。

支笏洞爺個国立公園内で営業する、姫鱒料理が名物の食事処
支笏洞爺個国立公園内で営業する、姫鱒料理が名物の食事処

落ち着いた雰囲気で癒される支笏湖の温泉宿2選

「支笏湖」には温泉が湧き出ており、そんな「支笏湖温泉」に入浴できる温泉宿をご紹介。
とろみのある泉質が特徴的な「支笏湖温泉」は、神経痛や関節痛、冷え性に効くとされている。
どの温泉も落ち着きのある大人の雰囲気で、観光で疲れた身体をゆったりと癒してくれるはずだ。
「支笏湖」や周辺の観光スポット、アクティビティなどを満喫するのは、日帰りでは難しい。最低でも1泊はしてほしいところだ。

1. しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌

日本有数の透明度を誇る支笏湖のほとりにあるリゾートホテル。
命の源である水の力に着目、「癒しと健康」をテーマに、館内のレストラン「ヘルシービュッフェ[アマム]」、日本食レストラン「料理茶屋 天の謌(うた)」での食事や、温浴、エステ、フィットネスから睡眠に至るまでさまざまな面から美と健康をトータルプロデュースする新しいスタイルが特長だ。

水の力に着目、「癒しと健康」をテーマにした新スタイルのリゾートホテル
水の力に着目、「癒しと健康」をテーマにした新スタイルのリゾートホテル

2. 支笏湖第一寶亭留 翠山亭

「日本最北の不凍湖」としても知られる支笏湖畔に佇む温泉宿。
手つかずの自然が残る支笏洞爺湖国立公園内にあり、春の桜や夏の新緑、秋の紅葉と純白に包まれる冬と、四季折々の美しい景観に心癒されるステイが満喫できる、大人の隠れ家宿だ。
美人の湯とも呼ばれる支笏温泉は岩風呂や露天風呂のほか寝湯やサウナまで備えられた大浴場のほか、家族や友人などとプライベートな湯浴みができる貸切露天風呂(事前予約制、別途料金要)で楽しめる。

手つかずの自然が残る、支笏洞爺湖国立公園内に佇む大人の隠れ家宿
手つかずの自然が残る、支笏洞爺湖国立公園内に佇む大人の隠れ家宿

支笏湖に関するよくある質問

Q

支笏湖の名物グルメって何?

A

一番の名物グルメは「ヒメマス」であり、地元では「チップ」の愛称で親しまれる

Q

支笏湖氷濤まつりはいつ開催される?

A

毎年1月の下旬から2月下旬まで開催されている

まとめ

複数の火山に囲まれた美しい景観を持つ「支笏湖」。
四季折々の景色に加えてアクティビティや名物グルメ、温泉まで楽しめる「支笏湖」の魅力を余すことなく紹介してきた。
自身の目的に合った季節を見据えながら、ぜひ「支笏湖」への観光をお勧めする。
「北海道」での観光スポットに迷った場合は、以下の記事も参考にしてほしい。