古くから受け継がれる、日本の「おもてなし」を、三献茶で体験!

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筆者 : 編集部

710~1185年頃に中国大陸からもたらされたと推定されるお茶。長らく貴族階級など一部の人の嗜好品でした。その後、武士の社交の道具として広まり、15世紀後半からはお茶の粉末にお湯を入れて点てる、「茶の湯」が完成。豪商なども楽しむようになりました。これは「抹茶」と呼ばれ、今でも人気の高いものです。庶民が茶葉を煮出したお茶を楽しむようになったのは、1603年以降。長い年月をかけて、日本人の食卓には欠かせない「お茶」が広まっていったのです。

創業260年以上! 老舗茶舗の代表がレクチャー!

1590年、日本で最初に天下統一を果たした武将・豊臣秀吉。その忠実な臣下として知られる石田三成が、秀吉に出会った際に献上した3杯のお茶にまつわる有名なエピソードがあります。「三献茶」と呼ばれる、秀吉が心から感心した三成の「おもてなし」術を、1756年創業の茶舗で、実際に体験してみましょう。

三成がいた寺に偶然立ち寄った秀吉を三杯のお茶でもてなした「三献茶」を、実際に淹れたり飲んだりする今回の体験。「三献茶」は、抹茶を点てていただく「茶道」とは異なる「煎茶道」といって、日本で体験できる場所も少ない珍しいものです。レクチャーしてくださるのは、茶舗「政所園」代表の小椋政昭さんです。体験は1人から大人数まで可能。「三献茶」のお話しから、茶道具の説明、淹れる順序など身振り手振りで楽しく教えてくれます。

株式会社政所園代表、小椋政昭さん。
株式会社政所園代表、小椋政昭さん。
三献茶について紙芝居で紹介。その後、使用する道具の説明があります。
三献茶について紙芝居で紹介。その後、使用する道具の説明があります。

天下人・秀吉が喜んだお茶を実際に淹れてみよう!

「三献茶」の一杯目は、ゴクゴクと飲めるよう少しぬるめのお湯でたっぷりと淹れます。のどが潤ったあとは、二杯目。こちらはじっくり味わえるように少し熱めに。最後は小さい器で熱々のお茶をグッと飲んでもらいます。喉が渇いていた秀吉が、ゆっくりとお茶を味わえるよう考えた、三成のおもてなし精神を、この体験で感じてみてください。

使用するのは秀吉も愛した、政所茶。生葉を蒸して、揉んで、乾かす「青製煎茶製法」で作られたお茶です。
使用するのは秀吉も愛した、政所茶。生葉を蒸して、揉んで、乾かす「青製煎茶製法」で作られたお茶です。
急須の取手が横にあるのは日本独自! 道具を通して日本の文化が学べます。
急須の取手が横にあるのは日本独自! 道具を通して日本の文化が学べます。
お茶を淹れるときは三成の気持ちになって、お茶を飲むときは天下人の基部になって楽しみましょう。
お茶を淹れるときは三成の気持ちになって、お茶を飲むときは天下人の基部になって楽しみましょう。

400年前の製法で作られたお茶が味わえる!

体験の締めくくりは、戦国時代以前に飲まれていたお茶をいただきます。蒸して、揉んで、乾かすという現代の煎茶は1738年以降に考案されたといわれています。それより前は、お茶の生葉を蒸して、むしろ畳の上で天日干しするスタイルでした。「三献茶」のお茶と飲み比べて、その味や風味の違いを体験してくださいね。

これが昔のお茶の葉です。お茶は政所園のスタッフが淹れてくれます。
これが昔のお茶の葉です。お茶は政所園のスタッフが淹れてくれます。
完全無農薬栽培で、赤ちゃんや妊婦さんにもやさしい「政所大番茶」。葉っぱのままでも食べられます。
完全無農薬栽培で、赤ちゃんや妊婦さんにもやさしい「政所大番茶」。葉っぱのままでも食べられます。

この体験ができる施設はこちら!