豚骨ラーメンの本場・福岡で訪れるべきラーメン店7選
福岡のグルメといえば、やっぱりラーメン。
豚骨ラーメンの発祥地であり、今では全国に広がった「久留米ラーメン」「長浜ラーメン」「博多ラーメン」の本場でもある福岡。
ラーメン激戦区の福岡でラーメンを楽しむために知っておくべき、福岡のラーメンの特徴や三大ラーメンの違い、訪れるべき名店を紹介しよう。
福岡のラーメンの特徴
福岡は豚骨ラーメンの本場ということもあり、ほとんどのラーメン店が豚骨スープのラーメンを提供している。
福岡の豚骨ラーメンは、濃厚な豚骨スープとストレートな細麺が特徴。
同じ豚骨スープでも店舗によって、こってり系・まろやか系・あっさり系と全く異なる味わいが楽しめる。
屋台でラーメンを提供しているお店が多いのも、福岡の特徴のひとつだ。
福岡の三大ラーメンとは
豚骨ラーメンの本場である福岡で、確固たる地位を築いた「久留米ラーメン」「長浜ラーメン」「博多ラーメン」は福岡の三大ラーメンと呼ばれている。
それぞれに異なる特徴はあるものの、各ラーメン店が日々努力して、味を進化しているため、少しずつ明確な線引きが出来なくなっている。
とはいえ、福岡でラーメン屋を選ぶ時の指標のひとつになるため、ぜひ三大ラーメンそれぞれの特徴を知っておこう。
1. 最も濃厚で白濁したスープと太めの麺が特徴の「久留米ラーメン」
久留米市で生まれた「久留米ラーメン」は、豚骨ラーメンの源流と言われている。
「呼び戻し」と呼ばれる、スープを継ぎ足しコクを出していく手法が使われ、博多ラーメン・長浜ラーメンと比べても濃厚で白濁したスープが特徴。
太麺が使われることが多いのも「久留米ラーメン」ならでは。
2. 濃厚なのに後味あっさりのスープと細麺が特徴の「長浜ラーメン」
魚市場で働くせっかちな労働者向けに、早く提供できるよう考案された「長浜ラーメン」。
早く茹で上がるように「細麺」を使用。細麺はのびるのが早いため、一杯あたりの麺の量は少ない。
物足りない場合は、麺だけをおかわりする「替え玉」を注文できる。
全国のラーメン店で導入されている「替え玉」というシステムは、この「長浜ラーメン」が生まれた時に考案されたものだ。
「替え玉」して薄くなったスープを濃くするために、テーブルの上に「ラーメンスープ」が置いてあるのも特徴のひとつ。
豚骨スープではあるが、久留米ラーメン・博多ラーメンと比べると、あっさりした味わいだ。
3. 福岡のラーメンの中でも定番中の定番「博多ラーメン」
札幌の味噌ラーメン・喜多方ラーメンと合わせて「日本三大ラーメン」と呼ばれている「博多ラーメン」。
福岡のラーメンを全国に広めた立役者であり、福岡のラーメンといえば「博多ラーメン」という認識の方も多い。
ほぼ豚骨のみで作った濃厚なスープに、ストレートな細麺が特徴だ。
「久留米ラーメン」とも「長浜ラーメン」とも似ており、その2種類のラーメンと「博多ラーメン」とでは大きな違いがなくなってきている。
福岡を観光するなら絶対に訪れるべき福岡の人気ラーメン店7選
豚骨ラーメンの発祥地ということもあり、福岡は多くのラーメン店がひしめき合う、ラーメン激戦区となっている。
そんなラーメン激戦区の福岡の中でも、必ず訪れるべき人気ラーメン店をご紹介。
1. 博多一幸舎 総本店
数ある博多豚骨ラーメン店の中でもトップクラスの人気を誇る「博多一幸舎」。
個性の異なる5つのブランドを展開する一幸舎の総本山が、JR博多駅前に店を構えるこちらの総本店だ。
最大の特徴は「元祖泡系」と名高い泡スープ。
細やかでクリーミーな泡の秘密は店独自の「熟成追い炊き製法」によるもの。
羽釜の熟したスープに若いスープを継ぎ足し、撹拌しながら炊いていくことで豚骨の濃厚な甘みと旨みを引き出した脂泡が生まれるのだとか。
2. 一蘭 本社総本店
全国展開はもちろん、ニューヨークや香港、台湾など海外にも進出し、名店揃いの福岡とんこつラーメン界のなかでも特に人気の高い「一蘭」の本社ビル内にある総本店。
提供されるラーメンは「天然とんこつラーメン」一種類のみ。とんこつ特有のクセや臭みを取り除いたスープや特製の生麵など、昭和35年(1960)の創業から現在に至るまで研究を続け、美味しさを追求した至高の一杯を味わうことができる。唐辛子をベースに30数種類の調味料をブレンドした「赤い秘伝のたれ」も味のポイント。こちらは「たれなし」から辛さ20倍までオーダーすることが可能だ(辛さ10倍までは無料)。
3. 博多だるま 総本店
1963年創業と長い歴史を持つ博多豚骨ラーメン店「博多だるま」の総本店。
鉄羽釜を使った伝統的な「呼び戻し」で、56年間も継ぎ足しされ、さらに毎日12時間も炊き続けて作った、こってり濃厚な豚骨スープは絶品。
特注の極細麺に絡みつく、豚の旨味たっぷりでコク深いスープは、気がつくと替え玉を注文しているほどの美味しさ。
4. 博多らーめんShin-Shin 天神店
福岡県内に6店舗を構える博多ラーメンの人気店。
「老若男女誰もが飲み干してしまう純情なスープ」をコンセプトに、長浜ラーメンとも博多ラーメンとも一線を画す、独自の豚骨スープが自慢。
国内産を中心とした豚骨や佐賀県の銘柄鶏「ありたどり」のガラ、九州産の香味野菜、さらにミネラル豊富な地下水で毎朝丹精込めて仕込むことで、雑味のないクリアなスープを生み出した。
5. 大砲ラーメン 本店
1953年の創業から半世紀以上にわたって継ぎ足した、こってりを極めた豚骨スープが特徴の「大砲ラーメン 本店」。
ラード揚げ玉とローストバラ肉が散りばめられた「昔ラーメン」は、脂の旨味が思う存分に味わえる、こってり好きにはたまらないラーメンだ。
こってり系豚骨ラーメンが好きなら、訪れておくべき名店。
6. 元祖長浜屋
福岡の三大ラーメンのひとつである、長浜ラーメンを生み出した「元祖長浜屋」。
提供しているメニューはラーメンと替え玉・替え肉のみ。
油の量・麺の固さ・ネギの量を自分の好みに合わせて、カスタマイズできる。
注文から1分もかからずにラーメンが出てくる上に、一杯550円とリーズナブルな価格で、まさに「早い・安い・旨い」を極めたラーメン店だ。
7. 元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店
福岡で70年以上も愛され続ける「元祖赤のれん 節っちゃんラーメン」は、博多ラーメンが生まれた店としても有名。
16時間かけて煮込んだスープに特別な醤油を合わせた豚骨スープと、濃厚なスープがしっかり絡む「極細平麺」の相性は抜群。
チャーハンや餃子などのサイドメニューも充実しており、パリッとした小さめの餃子は絶品だ。
ラーメンもサイドメニューも一級品の老舗で、伝統の博多ラーメンを味わってみよう。
まとめ
福岡のラーメンの特徴と種類、訪れるべき名店を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
豚骨ラーメンの本場である福岡には、数多くの名店があるため、1店舗だけでなく複数の店舗を回って、ぜひ食べ比べしてほしい。