富良野のラベンダーの見頃と訪れるべきラベンダー畑5選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

北海道の数ある観光地の中でも、美しいラベンダー畑が見られるとして人気の富良野。
ラベンダー畑を見に行くなら、ラベンダーの見頃と人気のラベンダー畑をしっかり押さえておこう。
もちろん、富良野にはラベンダー畑以外にも魅力的な観光スポットがある。
富良野とラベンダー畑を満喫するために知っておくべき、人気のラベンダー畑・ラベンダー畑の楽しみ方・札幌から日帰りで富良野を楽しめるモデルコースを紹介しよう。

目次

北海道ならではの絶景が見られる「富良野エリア」

北海道の中央に位置する富良野は、四季折々の美しくも雄大な風景を堪能できる自然豊かな場所だ。
隣接する富良野市・中富良野町・上富良野町、3つの市町をまとめて「富良野エリア」と呼ばれることが多く、それぞれの地域にラベンダー畑が点在している。
雄大な十勝連峰と広大な田園風景・ラベンダー畑は、北海道でしか見られない絶景だ。

「富良野エリア」では北海道ならではの絶景が楽しめる
「富良野エリア」では北海道ならではの絶景が楽しめる

富良野エリアのラベンダーの見頃

富良野エリアにラベンダーを見に行くなら7月中旬がお勧め。
富良野市に咲く主なラベンダーの品種は4種類あり、特徴と見頃が若干異なる。
それぞれの特徴も頭に入れておくと、ラベンダー畑をより一層楽しめるはずだ。

品種 特徴 見頃
濃紫早咲 濃紫色 6月下旬〜7月中旬
ヨウテイ 赤みがかった色 7月上旬〜下旬
おかむらさき 濃紫色・優しい香り 7月中旬〜8月上旬
はなもいわ 薄い紫 7月下旬〜8月上旬

訪れるべき富良野エリアのラベンダー畑5選

富良野エリアに点在するラベンダー畑の中でも、知名度・人気が高いラベンダー畑を厳選してご紹介。
北海道の特徴である雄大な自然景観と、広大な大地を埋め尽くすラベンダー畑を楽しもう。

1. ファーム富田

「富良野エリア」内の数あるラベンダー畑の中でも、最も歴史・知名度・人気がある「ファーム富田」。
北海道を観光するなら外せない観光スポットとしても、名前が上がるほどだ。
園内には12ヶ所の花畑があり、ラベンダーだけでなく、コスモス・ポピー・カスミソウなどの花々が季節に応じて咲き誇る。
ラベンダーに埋め尽くされた斜面と田園風景、十勝連峰が一望できる「トラディショナルラベンダー畑」や7色の花々が虹のように丘を彩る風景が特徴の「彩りの畑」など、様々な景観が「フォーム富田」内だけで楽しめる。
ファーム富田から少し離れた場所には、ファーム富田が運営する日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」もある。
「フォーム富田」でしか味わえない、ラベンダー風味のソフトクリームやラベンダーティーなど、ラベンダーエキスや花粒を使ったグルメも外せない。

7色の花々が虹のように丘を彩る「彩りの畑」
7色の花々が虹のように丘を彩る「彩りの畑」

2. フラワーランドかみふらの

富良野市にある「フラワーランドかみふらの」では、広大な敷地にラベンダーとサルビア、ユリなどの花々が咲き誇る、彩り豊かな花畑が楽しめる。
花畑をトラクターバスに乗って巡れたり、新鮮な富良野メロンやとうもろこし、ラベンダーソフトクリームなどの北海道グルメを楽しめたり、押し花ハガキや香り袋を自分で作ってお土産として持って帰れたりと、様々な体験ができる。
大人だけでなく子供にも人気の観光スポットだ。

彩り豊かな花畑と様々な体験が楽しめる「フラワーランドかみふらの」
彩り豊かな花畑と様々な体験が楽しめる「フラワーランドかみふらの」

3. 日の出公園ラベンダー園

約4.2haの敷地に広がるラベンダー畑が人気の公園。6月下旬から7月下旬にかけて丘陵地全体がラベンダーで埋め尽くされ、風に揺れる鮮やかな紫色の花と爽やかな香りを楽しめる。遅咲きのオカムラサキという品種が中心に植えられており、シーズン終盤に訪れても観賞できるのもポイントだ。ラベンダー以外にもキャットミントやマリーゴールドなどさまざまな季節の花々が美しい。

丘を染めるラベンダー畑とカップルに人気のスポットで知られる公園
丘を染めるラベンダー畑とカップルに人気のスポットで知られる公園

4. 北星山ラベンダー園の里

冬にはスキー場として人気を集める中富良野町のシンボル、北星山。その中腹には町営のラベンダー畑が作られ、夏になると美しい花々を楽しむことができる。
4種類のラベンダーが栽培されており、見頃は7月中旬~8月上旬。
一般的な紫の品種はもちろん、山頂展望台付近では秋田県美郷町から贈られた白いラベンダー「美郷雪華」も花を付ける。
北海道内で見ることができるのはこちらだけという貴重な品種だ。

観光リフトに乗り、色とりどりの花畑と雄大な景色が待つ山頂へ
観光リフトに乗り、色とりどりの花畑と雄大な景色が待つ山頂へ

5. かんのファーム

上富良野町と美瑛町の境目にある「かんのファーム」。
「かんのファーム」は丘になっており、斜面にはラベンダーやキンギョソウ、ジャーマンサルビアなど、色とりどりの花々が咲き誇る。
丘の上から見た景色と下から眺めた景色では、全く異なる印象を受けるため、丘を散策しながら自分の好きな景色を探して見ると面白いはずだ。
入場無料なのも嬉しいポイント。

様々な角度から花畑を楽しめる「かんのファーム」
様々な角度から花畑を楽しめる「かんのファーム」

「観る」だけじゃない!富良野でラベンダーを楽しむ3つの方法

富良野に訪れるなら、美しいラベンダー畑を「観る」だけではもったいない。
富良野とラベンダー畑を「体感」できる3つの方法をご紹介。

1. ラベンダーエキスを使ったスイーツやドリンクを楽しむ

ラベンダー畑やその周辺では、ラベンダーエキスやラベンダーの花粒を使ったグルメが楽しめる。
北海道産の生クリームとラベンダーエキスを使用した「ラベンダーソフトクリーム」やラベンダー花粒とダージリンを使用した「ラベンダーティー」など、ラベンダーの爽やかな風味と北海道の食材の旨味が同時に味わえるグルメをぜひ満喫してほしい。

富良野ファームの名物である「ラベンダーソフトクリーム」
富良野ファームの名物である「ラベンダーソフトクリーム」

2. 「富良野・美瑛ノロッコ号」の車窓からラベンダー畑をゆっくり楽しむ

富良野の景観を満喫するなら、ぜひ「富良野・美瑛ノロッコ号」を利用してほしい。
「富良野・美瑛ノロッコ号」は、6月から10月までの期間限定で、旭川駅もしくは美瑛駅から富良野駅を走るJR北海道の観光列車だ。
沿線の見どころでは速度を落として運転するため、ラベンダー畑や田園風景、十勝連峰などの雄大な景観を車窓からゆっくり眺められる。

期間限定で運行する「富良野・美瑛ノロッコ号」でゆっくり自然景観を眺めよう
期間限定で運行する「富良野・美瑛ノロッコ号」でゆっくり自然景観を眺めよう

3. レンタサイクルでラベンダー畑を巡り、富良野の雄大な自然を感じる

「富良野エリア」にあるラベンダー畑は、数十キロ離れていることや交通機関が少ないこともあり、レンタカーやタクシーで巡るのが一般的だ。
ただ、富良野の雄大な自然を体感するなら、レンタサイクルがお勧め。
レンタカーより時間と体力を使ってしまうが、十勝連峰や田園風景・ラベンダー畑を眺めながら、自転車で駆け抜ける体験で心が癒されるはずだ。

広大な大地を自転車で駆け抜ければ心が癒されるはずだ
広大な大地を自転車で駆け抜ければ心が癒されるはずだ

札幌から日帰りで楽しむ富良野のモデルコース

富良野を観光する予定の方は、おそらく富良野だけでなく旭川や札幌など、北海道の他のエリアも合わせて観光するはずだ。
そのため、今回の記事では北海道観光の拠点とすることが多い札幌から、日帰りで富良野を楽しむモデルコースを紹介しよう。

8:50 札幌駅からスタート

札幌駅前のターミナルから北海道中央バス「高速ふらの号」に乗って、富良野へ向かおう。
電車とバスどちらでも2時間から3時間で富良野に行けるが、電車は乗り換えがあるため、札幌から富良野への移動はバスがお勧めだ。
「高速ふらの号」で富良野駅まで移動したら、タクシーに乗り換えて「カンパーナ六花亭」へ向かおう。

モデルコースのスタート地点となる札幌駅前
モデルコースのスタート地点となる札幌駅前

11:50 十勝連峰を見ながらジンギスカンを味わう「カンパーナ六花亭」

ぶどう畑の中にジンギスカン専門店「白樺」とギャラリーが隣接した「カンパーナ六花亭」で、ちょっと早めのランチをいただこう。
「カンパーナ六花亭」にはカフェもあるが、北海道と言えばやっぱりジンギスカン。
食感がちょうど良く感じられる厚さのお肉に、「白樺」が独自に開発した肉の旨みを引き出すタレの組み合わせは絶品。
店内はガラス張りになっており、十勝岳を眺めながら北海道グルメを満喫できるのも嬉しいポイントだ。
腹ごしらえが終わったら、タクシーで「富田ファーム」へ。

北海道らしい雄大な景観の中にある「カンパーナ六花亭」
北海道らしい雄大な景観の中にある「カンパーナ六花亭」
北海道グルメの定番・ジンギスカン
北海道グルメの定番・ジンギスカン

13:30 広大な大地をラベンダーが埋め尽くす絶景を満喫!富田ファーム

富良野エリアを満喫するなら、「富田ファーム」は絶対に外せない。
十勝連峰に囲まれた田園風景とラベンダーに埋め尽くされた斜面を一望できる「トラディショナルラベンダー畑」や、7色の花々が虹のように丘を彩る風景が楽しめる「彩りの畑」など、園内では花々と雄大な自然という北海道ならではの絶景を園内のいたる所で見られる。
ラベンダーエキスを使った人気の「ラベンダーソフトクリーム」も外せない。
「富田ファーム」を満喫したら、タクシーで次の観光スポット「深山峠アートパーク」へ向かおう。

「富田ファーム」 に広がるラベンダー畑の絶景
「富田ファーム」 に広がるラベンダー畑の絶景

15:30 地上50mから富良野を一望「深山峠アートパーク」

「富田ファーム」で地上から富良野の絶景を楽しんだら、次は上空から富良野の絶景を楽しもう。
体験型ミュージアムや物産館などが入った複合施設「深山峠アートパーク」には、観覧車もあり、地上50mから上富良野を一望できる。
富良野の名物であるラベンダーやじゃがいもなどを活かしたお土産を、お土産店で購入するのも忘れずに。

上空から富良野を一望できる「深山峠アートパーク」
上空から富良野を一望できる「深山峠アートパーク」

17:00 ここでしか買えない工芸品を思い出に「ニングルテラス」

「深山峠アートパーク」からタクシーで30分移動すると、森の中にあるショッピングエリア「ニングルテラス」に到着。
木で造られた遊歩道沿いにある15のロッジには、こだわりの工芸品が並び、ここでしか買えない商品も多い。
森の中にあるロッジと遊歩道は、夜になるとオレンジの光に優しく照らされ、幻想的なフォトジェニックスポットになる。
富良野の思い出に「ニングルテラス」でしか買えない、手作りの工芸品を購入してみてはいかがだろうか。

ライトアップされた幻想的な「ニングルテラス」の風景
ライトアップされた幻想的な「ニングルテラス」の風景

18:00 北海道の新鮮な食材が楽しめる!ル・ゴロワ フラノ

夕食は「ニングルテラス」から徒歩5分の場所にある、フレンチ・イタリアンレストランの「ル ゴロワ・フラノ」で。
東京のフレンチレストラン「ル ゴロワ」に長年勤めたオーナーシェフが作る、北海道各地の旬の新鮮食材を最大限に活かした料理を堪能しよう。
帰りは富良野駅から電車で、札幌までゆっくり帰ろう。
終電は20時台と早いので、乗り逃さないように気をつけてほしい。

北海道の新鮮な食材で疲れたフレンチ・イタリアンが楽しめる「ル ゴロワ・フラノ」
北海道の新鮮な食材で疲れたフレンチ・イタリアンが楽しめる「ル ゴロワ・フラノ」

富良野のラベンダー畑に関するよくある質問

Q

富良野のラベンダーの見頃はいつですか?

A

7月中旬が富良野のラベンダーの見頃です。

Q

富良野のラベンダー畑で最も人気なスポットはどこですか?

A

ファーム富田が最も人気で、年間100万人もの観光客が訪れています。

Q

富良野エリアの魅力を知りたい

A

雄大な十勝連峰と広大な田園風景など、四季折々の美しい自然景観も富良野エリアの魅力のひとつです。

まとめ

富良野で訪れるべきラベンダー畑と合わせて、ラベンダー畑の楽しみ方と札幌から日帰りで楽しめるモデルコースを紹介してきた。
魅力的なラベンダー畑が多いだけでなく、富良野にはその他にも魅力的な観光スポットや宿泊施設も多い。
日程に余裕があれば、富良野で1泊から2泊するのもお勧めだ。