【蔵王温泉の観光ガイド】自然の中でアクティビティも楽しめる山岳リゾート

【蔵王温泉の観光ガイド】自然の中でアクティビティも楽しめる山岳リゾート

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

東北最大級の総合マウンテンリゾートとして知られる「蔵王温泉」。
蔵王連峰の雄大な自然の中で、風情ある温泉街や山形グルメ、様々なアクティビティを楽しめる。
スキー場が隣接しているため、冬なら蔵王樹氷の中でスキーを満喫できる。
この記事では「蔵王温泉」の魅力や楽しみ方、お勧めの日帰り温泉施設、共同浴場などをご紹介。
記事の内容を参考にすれば、「蔵王温泉」の多様な魅力を満喫できるだろう。

蔵王温泉ってどんなところ?

山形県の蔵王連峰の西麓に位置する「蔵王温泉」は、開湯1,900年以上の歴史ある温泉。
「蔵王温泉」の硫黄の香りと湯けむり漂う情緒ある温泉街には、3つの共同浴場と4つの足湯、5つの日帰り温泉施設が点在し、温泉巡りを楽しめる。
人気の日帰り温泉施設「蔵王温泉大露天風呂」には、ぜひ立ち寄ってほしい。
渓流のせせらぎとひんやりとした空気が心地よく、ぬるま湯と温度が高い湯の2種類の温泉から選べるのも嬉しい。
「蔵王温泉」は豊富な湯量と強酸性の硫黄泉が特徴で、抜群の効能を誇る。
皮膚への浸透効果がとても高く、殺菌作用や皮膚病に効能があり、「美肌の湯」「美人づくりの湯」とも言われる。
その代わり注意点も多く、目に入ると強くしみたり、貴金属をつけたまま入浴すると黒く腐食したり、入浴後によく体を拭かないと服が痛んだりしてしまう。
周辺には雄大な自然景観が見られるスポットがあることや、自然を生かしたアクティビティが楽しめるのも、「蔵王温泉」の魅力のひとつ。
火口湖である「御釜(おかま)」や、四季折々の景観を一望できる「蔵王ロープウェイ」は必見。
「蔵王温泉スキー場」も隣接しているため、冬ならスキーも満喫できる。
その他にもトレッキングや、雄大な自然を活かしたスライダーや射撃体験など、家族で遊べるアクティビティも充実。
誰と訪れても楽しめる山岳総合リゾートだ。

蔵王温泉の歴史

開湯から1,900年以上、山形県内で最も古い温泉「蔵王温泉」。
西暦110年頃、日本の皇族・日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の際に発見したことから、その歴史は始まる。
矢に当たって負傷した家臣が湯浴みしたところ、わずか数日で回復したとの伝説が残っている。
江戸時代(1603〜1868年)には蔵王連峰の登山口として賑わい、湯宿が連なる温泉街に発展。
大正時代(1912〜1926年)に入ると、道路や街並みなど様々な設備が整備される。
昭和時代(1926〜1989年)のスキー場のオープンを皮切りに、東北最大級のリゾートとして人気の観光地となった。

硫黄の香り漂う情緒あふれる温泉街も魅力のひとつ
硫黄の香り漂う情緒あふれる温泉街も魅力のひとつ
蔵王連峰と御釜の美しい景色
蔵王連峰と御釜の美しい景色

蔵王温泉へのアクセス

山形観光の玄関口「山形駅」を起点に蔵王温泉へのアクセスを紹介しよう。
蔵王温泉には鉄道駅がないため、蔵王温泉へはバスで向かう。
山形駅から「山交バス・蔵王温泉バスターミナル行」に乗車し、約40分で到着とアクセスは良好だ。

蔵王温泉のお勧め観光シーズンは?

「蔵王温泉」のお勧め観光シーズンは冬だ。
雪が降り積もる中、露天風呂に浸かり、情緒ある温泉街の散策を楽しもう。
蔵王連峰では雪と氷で覆われた木々が連なる、蔵王樹氷という珍しい現象が生み出す絶景も冬ならでは。
「蔵王温泉スキー場」で蔵王樹氷を見ながら、スキーを楽しめるのも魅力的。

冬ならではの体験と絶景を楽しもう
冬ならではの体験と絶景を楽しもう

蔵王温泉の魅力を満喫できる3つの楽しみ方

様々な魅力が詰まった「蔵王温泉」では、温泉と温泉街を楽しめるのはもちろん、山形グルメやスキー、雄大な自然を活かしたアクティビティなど、様々な楽しみ方ができる。
これから紹介する楽しみ方を実践して、「蔵王温泉」と蔵王連峰の魅力を余すところなく堪能しよう。

1. 温泉街を散策してグルメとお土産選びを楽しむ

旅館やホテルが立ち並び、硫黄の香りと風情漂う温泉街は散策するだけでも楽しいはずだ。
温泉や足湯巡りと併せて、食べ歩きを楽しむのもお勧め。
山形の名物グルメを味わえるお店も立ち並び、蕎麦やジンギスカンなどを堪能できるほか、「玉コンニャク」など食べ歩きにぴったりなグルメも。
お土産屋も多く、「蔵王温泉」の成分を凝縮した入浴剤や、伝統工芸品のこけし(木の人形)などの名産品をお土産に買って帰ろう。

趣のある温泉街をゆっくり散策してみよう
趣のある温泉街をゆっくり散策してみよう

2. 雄大な自然が生み出した絶景の中でスキーを楽しむ

冬の「蔵王温泉」へ訪れるなら、温泉だけでなくスキーも存分に楽しんでほしい。
山形蔵王温泉スキー場」は、コース26本、リフト本数34基を備える、国内最大級のスノーリゾート。
複雑な地形を生かしたビッグゲレンデは、大きく6つのエリアから成り、初級から上級までバリエーション豊富なコースが用意されている。
雪質の良さでも知られ、ふわふわのパウダースノーを求めて全国からスキーヤーやスノーボーダーが集まる。
最上部の樹氷原コースは、芸術的な樹氷が見られることで世界的にも有名。
蔵王連山を見渡せる雄大な景色と、自然が生み出す荘厳な蔵王樹氷との競演は、息をのむ美しさ。

樹氷原を滑走する体験はここでしかできない
樹氷原を滑走する体験はここでしかできない

3. 蔵王連峰の雄大な自然を満喫する

「蔵王温泉」を拠点に、蔵王連峰の観光やトレッキングも楽しもう。
夏に訪れるなら、自然が生み出した絶景や高山植物・珍しい昆虫の観察を気軽に楽しめる、トレッキングに挑戦してみよう。
山岳インストラクターにガイドしてもらうことも可能なので、安心して山々の自然を満喫できる。
その他にも草原でキャンプできたり、地形を活かしたスライダーで爽やかな風を感じたり、ペイントボールを使った射撃体験をしたりと、自然の中で楽しめるアクティビティも盛りだくさん。
冬なら蔵王連峰の最大の見どころである、「蔵王樹氷」は見逃せない。
樹氷とは、氷点下以下に冷却された霧や雲が樹木に吹き付けた際に、樹木の表面に付着した氷のこと。
独特な形状で大きく成長した樹氷群は、別名スノーモンスターと呼ばれ、日本でしか見られない。
蔵王連峰の雄大な自然と冬限定の絶景を満喫しよう。
蔵王樹氷のことをもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。

蔵王ロープウェイから望む自然が造りだす芸術「樹氷」
蔵王ロープウェイから望む自然が造りだす芸術「樹氷」

抜群の効能を誇る蔵王温泉で入浴すべき日帰り温泉施設2選

「蔵王温泉」には足湯や日帰り温泉施設も充実している。
日帰り温泉施設の中でも、特に訪れるべき温泉施設を紹介しよう。
紹介した温泉で、ぜひ心ゆくまで癒されてほしい。

1. 蔵王温泉大露天風呂

強くこすらずとも脂分が落ち、肌を白くする国内有数の強酸性泉で「美人の湯」とも称される蔵王の湯を気軽に楽しめると人気の立ち寄り湯がこちら。
趣ある門をくぐり、階段を下りてゆくと渓流沿いに自然石を組んだ露天風呂が現れる。
湯船は200人が一度に入れるほどの広さがあり、川のせせらぎや野鳥のさえずりを聞きながらの入浴は開放感たっぷり。
夏は新緑、秋は紅葉を眺めながらゆったりと湯浴みを楽しめる。

豊かな自然に囲まれ蔵王の湯を満喫できる渓流沿いの露天風呂
豊かな自然に囲まれ蔵王の湯を満喫できる渓流沿いの露天風呂

2. 源七露天の湯

気軽に楽しめる日帰り入浴施設。蔵王温泉の泉質は強酸性の硫黄泉。
硫黄泉には肌と血管を若返らせ、表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があると言われ、古くから「美肌の湯」として愛されている。
豊富な湯量を誇る自家源泉のすぐそばに浴槽を設置しているため、常に新鮮なお湯を供給。こんこんと湧き出る源泉かけ流しの湯を、大自然に囲まれた開放感たっぷりの露天風呂はもちろん、ヒノキの香りが上品に漂う内湯にも贅沢に使用している。

名湯・蔵王温泉の湯を、日帰りで満喫
名湯・蔵王温泉の湯を、日帰りで満喫

地元の人々が管理する共同浴場にもチャレンジしてみよう

「蔵王温泉」には、「上湯共同浴場」「下湯共同浴場」「川原湯共同浴場」という3つの共同浴場がある。
共同浴場とは、地元の人々が利用・管理する浴場のこと。
日帰り温泉施設とは異なり、脱衣所にコインロッカーがないため、貴重品を持って行かないように気をつけよう。
また、タオルの用意がないため、忘れないようにしてほしい。
営業時間は朝6時〜夜10時までと長いので、朝風呂や散策の合間など、好きな時間に温泉を満喫できるのも嬉しい。
温泉街に宿泊すれば、全て徒歩でアクセスできる立地も魅力のひとつ。
入浴料は200円と安く、「共同浴場無料サービス」のある宿泊施設に泊まれば、滞在中は何度でも無料で共同浴場に入れる嬉しいサービスまである。
日帰り温泉施設だけでなく、趣のある共同浴場にもぜひ足を運んでほしい。

温泉街の趣のある共同浴場
温泉街の趣のある共同浴場

2泊目は大正ロマン漂う景観が魅力の銀山温泉で

江戸時代に栄えた延沢銀山の採掘とともに歴史を歩んだ温泉地「銀山温泉」。
閉山後は湯治場としてにぎわいを見せたが1913年の大洪水で温泉街は壊滅してしまった。その後、地元財界の協力のもと昭和初期ごろには洋風な木造多層建築が銀山川の両岸に立ち並ぶ現在の景観に近い状態まで復興した。
シックな旅館の外装に施された鏝絵と呼ばれる鮮やかなレリーフも見ごたえがあるほか、温泉街には足湯や共同浴場などもある。
蔵王温泉からバスと電車を乗り継げば、2時間程度で移動できる場所にあるため、蔵王温泉に宿泊したら2泊目は銀山温泉に泊まってほしい。

大正ロマンあふれる温泉街
大正ロマンあふれる温泉街

蔵王温泉に関するよくある質問

Q

蔵王温泉に入ってはいけない人は?

A

硫黄泉は皮膚へ強い刺激があるため、皮膚や粘膜が過敏な方や皮膚乾燥症がある方は、長く浸からないように注意が必要です。

Q

蔵王温泉の魅力は?

A

雄大な自然の中でアクティビティと温泉を満喫できることです。

まとめ

「蔵王温泉」が持つ様々な魅力と楽しみ方、お勧めの温泉施設などを紹介してきた。
温泉だけでなく、自然景観やアクティビティを楽しめるため、何泊しても飽きないだろう。
冬に訪れるなら、日本でも珍しい「蔵王樹氷」も必見だ。
山形を観光するなら、山形の定番観光スポットを厳選した、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。