歴史と伝統が息づく自然豊かなエリア・津市の人気観光スポット7選

歴史と伝統が息づく自然豊かなエリア・津市の人気観光スポット7選

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監修 : GOOD LUCK TRIP

三重県の県庁所在地「津市」は、歴史・文化・自然が見事に調和した魅力あふれる広大な都市だ。
市内には江戸時代(1603年~1868年)から続く古い町並みが残り、由緒ある神社仏閣や城跡が点在する。
桜・紅葉をはじめ、四季折々の景観も美しく、散策を楽しむだけでも心地よい滞在となるだろう。
この記事では津市の特徴や人気観光スポット、人気飲食店を中心に紹介していく。
初めて訪れる方でも最大限に満喫できるようにまとめたので、ぜひ内容を参考に市内を巡ってほしい。

津市ってどんなところ?

三重県に位置する津市は、歴史と伝統が息づく自然豊かな都市。
かつては港町・城下町・宿場町として栄えた歴史を持ち、県内最大の面積を誇る市内には、古い町並みや史跡、神社仏閣など、見どころが多く点在している。
特に注目したいのは、日本三大観音のひとつ「津観音」、伊勢神宮と深い繋がりのある「榊原温泉」など、歴史文化と自然が調和した名所の数々。
また、南北12kmに広がる海岸もあり、自然を満喫するレジャーも楽しめる。
また、全国的にも有名な絶品グルメの津市の魅力
外はカリッと中はジューシーの揚げ餃子「津ぎょうざ」や、香ばしい蒲焼きが絶品の「うなぎ料理」など、ご当地ならではの味覚もぜひ堪能してほしい。

四季折々の美しい景観も津市の魅力のひとつ
四季折々の美しい景観も津市の魅力のひとつ

津市のおすすめの観光シーズンは?

津市を訪れるなら、春か秋がお勧め。
春は「津偕楽公園(つかいらくこうえん)」を筆頭に桜の名所が市内に点在しており、ピンクに染まった桜並木を満喫できる。
立ち並ぶ茶店・屋台などが街全体を明るく盛り上げ、日没後のライトアップも美しい。
一方、秋は街路樹や神社仏閣を彩る紅葉が見事で、穏やかな気候とも相まって散策にぴったり。
特に山間部には季節の移ろいを感じられるスポットが多く、色づく景観はまさにフォトジェニックだ。
伝統行事や旬の味覚も楽しめるため、地域ならではの風情を堪能する心豊かなひとときを過ごせる。

津市の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

津市への移動方法は?

三重県には空港がないので、飛行機を利用して津市に訪れる場合は愛知県の「セントレア中部国際空港」経由で向かうこととなる。
ここでは、市の中心部にあり主要ターミナル駅の「津駅」までの移動方法と所要時間をまとめた。

経路
1. 「セントレア中部国際空港」から「中部国際空港駅」に徒歩で移動
2. 「中部国際空港駅」から名鉄空港線特急・名鉄岐阜行に乗車し、「名鉄名古屋駅」で下車、近鉄名古屋駅まで徒歩で移動
3. 「近鉄名古屋駅」から近鉄名古屋線特急に乗車し、「津駅」で下車、到着
※目的地が「津なぎさまち」の場合は、中部国際空港(港)から直行便の津エアポートライン・高速船に乗れば約1時間着く
所要時間
約1時間50分

また津市は、以下のように東京駅・大阪駅・名古屋駅といった主要都市からのアクセスに優れるのも魅力のひとつ。
乗り換えが少なく、短時間で行けるだけでなく、3都府県には国際空港もあるため、予算・スケジュールに余裕があれば合わせて巡る観光プランもお勧めだ。

東京駅から津市へのアクセス

経路
1. JR「東京駅」からJR新幹線のぞみ号に乗車し、「名古屋駅」で下車、近鉄名古屋駅まで徒歩で移動
2. 「近鉄名古屋駅」から近鉄名古屋線特急に乗車し、「津駅」で下車、到着
所要時間
約2時間45分

大阪駅から津市へのアクセス

経路
1. JR「大阪駅」からJR関空快速に乗車し、「鶴橋駅」下車、近鉄大阪線まで徒歩で移動 ※途中「京橋駅」でJR大阪環状線外回りに変わるが乗り換え不要
2. 近鉄大阪線「鶴橋駅」から特急列車に乗車し、「津駅」で下車、到着
所要時間
約1時間45分

名古屋駅から津市へのアクセス

経路
「近鉄名古屋駅」から近鉄名古屋線特急・五十鈴川行に乗車し、「津駅」で下車、到着
※JR「名古屋駅」からJR快速みえ号でのアクセスも可
所要時間
約50分

津市観光の主要交通手段

津市観光における公共交通手段は、電車・路線バス・レンタカーの主に3つ。
基本的に市の中心部にある「津駅」が、有名スポットへの移動起点となることが多い。
同駅には近鉄名古屋線・JR紀勢本線・伊勢鉄道の3路線が通っており、名古屋や伊勢エリアへのアクセスにも便利だ。
また、路線バスも市内の観光地・温泉地への移動ができ、比較的本数も確保されている。
時間に縛られず効率よく巡りたい方はレンタカーの利用がお勧め。
特に郊外や海岸沿いの観光地を訪れる場合は車の方が行きやすく、快適に楽しめる可能性が高い。

初めて訪れる方必見!津市の人気観光スポット7選

歴史や自然を感じられるスポットを中心に、特に人気が高いスポットを紹介しよう。
これらを押さえておけば、津市の観光は間違いなく楽しめるだろう。

1. 津城跡

三重県津市の中心部に位置する津城跡は、かつて城下町として栄えたエリア。現在は、市民の憩いの場として親しまれる美しい公園になっている。
園内には、穏やかな日本庭園と華やかな西洋庭園が共存し、四季折々の美しい風景が広がる。
特に春には、苔むした石垣と桜のコントラストが美しく、津市の桜の名所としても知られている。

心やすらぐ空間、津城跡でぶらりと散策を
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2. ルーブル彫刻美術館

三重県津市にあるルーブル彫刻美術館は、世界的に有名なパリの「ルーブル美術館」公式姉妹館。
ルーブル美術館の技術陣が実物から型を取って制作した、1,300点近い彫刻作品の数々を鑑賞できる、日本で唯一の美術館だ。
展示作品は、質感や細かな傷跡までも忠実に再現!サモトラケのニケやミロのヴィーナスといった歴史的な名作を間近で鑑賞できるのが大きな魅力だ。

世界の芸術に触れる!ルーブル美術館の彫刻を三重で
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3. 津観音(恵日山観音寺大宝院)

創建709年と伝わる歴史ある寺院で、正式名称は「恵日山(えにちざん)観音寺大宝院」。
地元の人からは「観音さん」の愛称で古くから親しまれている。
ご本尊「聖観音菩薩」が「津観音」と呼ばれ、東京の「浅草観音」、愛知の「大須観音」と並び日本三観音の一つに数えられている。

日本三観音のひとつ、「津観音」でパワーアップを
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4. 真宗高田派本山 専修寺

真宗高田派本山 専修寺は、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が開山した歴史ある寺。親しみを込めて「高田本山」と呼ばれる。
三重県津市に位置し、広大な境内には国宝や重要文化財が数多く残されている。
特に圧巻なのは、国宝に指定された御影堂と如来堂。御影堂は、1666年に再建された巨大な木造建築で、国宝の木造建造物の中では全国で5本の指に入る大きさ。

国宝の魅力満載!歴史ある寺で、圧倒的な建築美に触れる
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5. 津偕楽公園

三重県津市にある津偕楽公園は、豊かな自然と歴史が調和した美しい公園である。
かつては津藩第11代藩主の別荘があった。自然の地形をそのまま生かした庭園では、四季折々の美しい景色が広がる。
春には約1,000本のソメイヨシノと約800本のムラサキツツジが咲き誇り、公園全体がピンク色や紫色の花で埋め尽くされる。

春は桜の名所! 津偕楽公園で感じる四季の美しさ
春は桜の名所! 津偕楽公園で感じる四季の美しさ

6. かざはやの里~かっぱのふるさと~

三重県津市にある、障がい者の方々が育てた花々が咲く、社会福祉と環境が融合した美しい庭園。
日本の昔話に登場する妖怪「河童」が住んでいたという風早池のそば、伊勢温泉ゴルフクラブ内にある。
セルマやシャローナなど、他では見られない貴重な品種を含む45種類・約77,700株ものあじさいが咲き乱れ、まるで別世界のような絶景が広がる。

四季折々の花が香る、フォトジェニックな庭園
四季折々の花が香る、フォトジェニックな庭園

7. 結城神社

後醍醐天皇を奉じて、「建武新政」の樹立に貢献した南北朝時代の武将・結城宗広公を祀る神社。
「結城塚」、「結城明神」とも呼ばれ篤い信仰を受けており、「結城神君之墓」と刻まれた立派な墓碑が立つ。
境内には約300本のしだれ梅のほか、多種多様な梅の木が植えられており、例年花が見頃になる2月中旬~3月中旬にかけて「梅まつり」を開催。

結城宗広公を祀る神社、しだれ梅の名所としても名高い
結城宗広公を祀る神社、しだれ梅の名所としても名高い

ご当地グルメを堪能できる!津市の人気飲食店3選

津市の人気飲食店を厳選してご紹介。いずれも古くから市民に愛される老舗で、地元に根付いた絶品料理を味わえる。
店内の雰囲気も落ち着いており、旅行にふさわしい特別な時間を過ごせるのも魅力だ。
どこに行っても後悔しないので、内容を参考に気になるお店へぜひ足を運んでほしい。

1. 東洋軒 本店

津駅前からバスで15分ほどの場所にある「東洋軒 本店」は、1928年創業の老舗洋食レストラン。
大正時代(1912年~1926年)の建物を改築した店内はクラシカルな雰囲気が漂い、懐かしい温もりと上品さを兼ね備えた空間で食事を楽しめる。
宮内庁御用達「東洋軒」の出張所としてオープンしたこともあり、長年培われた歴史と確かな技を今に受け継ぐ、本格的な洋食料理がメニューに並ぶ。
特に人気なのが創業以来続く伝統の「ブラックカレー」。
松阪牛と秘伝のタレを3週間ほど煮込み、完成までに約1ヶ月かけて作る、真っ黒な見た目のインパクトの強い逸品だ。

人気メニューのブラックカレーを味わってみよう(※写真はイメージです。)
人気メニューのブラックカレーを味わってみよう(※写真はイメージです。)

2. 大観亭支店 栄町本店

津駅から徒歩約5分の場所にある「大観亭支店 栄町本店」は、地元で長年愛される老舗のうなぎ屋。
店内はこぢんまりとした居心地の良い雰囲気で、1階はテーブル席、2階は座敷席となっている。
比較的リーズナブルでうなぎが2切れ乗った「うな丼(並)」、うなぎが4切れ入った贅沢な「うな重(上)」が人気メニュー。
香ばしく炭火で焼き上げた関西風のうなぎが同店の特徴で、ふっくらと柔らかい身と焦げ目の付いたパリッと食感の皮を楽しめる。
超有名店につき、ほぼ毎日昼間(11時~14時)の営業で完売してしまうため、早めの来店がお勧め。

香ばしく炭火で焼き上げた関西風のうなぎは絶品(※写真はイメージです。)
香ばしく炭火で焼き上げた関西風のうなぎは絶品(※写真はイメージです。)

3. めいふつ天むすの千寿

津駅からタクシーで5分の場所にある「めいふつ天むすの千寿」は、天むす(小えびの天ぷらおむすび)発祥の店として知られる名店。
店主夫人が夫のために考案したまかない料理がきっかけで「天むす」が生まれ、常連客にも振る舞ったところ非常に好評で、やがて看板商品となった。
同店の「天むす」は、プリッとした小えびの天ぷらをふんわりと握ったご飯で包み、伊勢湾産の海苔で巻いた極上の逸品だ。
全体のバランスが取れ、素材へのこだわりが感じられる確かな味わいは一度食べたら忘れられない。
作り立てのお味噌汁(ミツバorアオサ)を一緒に頼むと美味しさが倍増するので試してほしい。

発祥の店で天むすをいただこう(※写真はイメージです。)
発祥の店で天むすをいただこう(※写真はイメージです。)

迷ったらココ!津市のお勧め宿泊施設3選

津市観光を満喫したい方にお勧めのホテルを紹介しよう。
好みや目的、観光相手など、様々なシチュエーションに応えられるように趣向の異なる3タイプを厳選して選んだ。
いずれも利用者から評価の高い人気施設で、スタッフのおもてなし・疲れを癒す大浴場といった充実のサービスを通じて快適な滞在を約束する。
泊まる場所が決まっていないなら、ぜひいずれかのホテルに泊まってほしい。

1. ホテルグリーンパーク津

「ホテルグリーンパーク津」はJR・近鉄「津駅」から徒歩2分、地上88mのランドマーク「アスト津」ビル内にあるワンランク上のコミュニティホテル。
雨の日も安心の津駅直結、周辺スポットも充実した高い利便性を誇り、ビジネス・観光拠点にぴったりな施設だ。
全客室が13階以上(地上54m)に配置され、東に伊勢湾、西に布引山脈を望む絶景を楽しめるのが大きな魅力。
部屋は多彩なタイプがあり、Wi-Fi・加湿器・空気清浄機といった充実の設備が揃う。
ご当地グルメが並ぶバイキング形式の朝食も宿泊者の評判が良い。
また、コインランドリーの設置やキッズステイ無料(添い寝であれば小学6年生以下は追加費用なし)なので、長期滞在を予定している方にもお勧め。

津駅直結のアクセス良好なコミュニティホテル
津駅直結のアクセス良好なコミュニティホテル

2. Hotel 津 Center Palace

2022年にリニューアルオープンした「Hotel 津 Center Palace」は、JR・近鉄「津駅」からバスで約10分の場所にあるデザイナーズホテル。
“地元とゲストの結節点”をコンセプトに、津の賑わい・温もりと現代的な快適さを融合させた空間が魅力。
ロビーは観葉植物・音響建材・津市のアート作品の配置をはじめ、随所に三重や宿場町を表現するこだわりが見られ、入館時から楽しませてくれる。
客室はウッド調の和内装で、特注の日本ベッド製枕・動画配信対応のテレビなどの室内設備が快適な滞在をサポートお約束。
松阪牛・伊勢エビといった三重の食文化を堪能できる館内レストランも人気だ。
旅の疲れは伊勢湾を見渡せる露天風呂付きの大浴場で癒やそう。

三重の食文化・伊勢湾を見渡す露天風呂が魅力のデザイナーズホテル
三重の食文化・伊勢湾を見渡す露天風呂が魅力のデザイナーズホテル

3. 磨洞温泉 涼風荘

「磨洞温泉 涼風荘(りょうふうそう)」は、1962年創業のアットホームな旅人宿。
ふるさとに帰ってきたかのような田園と里山風景に囲まれた、唯一無二の空間で心温まるひとときを過ごせる。
古き良き昭和の趣を残す館内・客室に入ると、どこか懐かしい気分になって1日の疲れが吹き飛ぶ。
周辺では6月~7月にかけてホタル鑑賞が楽しめるなど、自然との触れ合いも魅力のひとつ。
見どころは多いが、特に人気なのが洞窟でのユニークな体験。
食事は新鮮な海の幸や松阪牛を使った山海賊焼きを、洞窟座敷という非日常的な場所で味わえる。
また、鍾乳洞のような岩肌が特徴の貸切洞窟風呂があり、神秘的な光の演出はまるでテーマパークのよう。

三重の食材を使用した豪華な食事も魅力のひとつ(※写真はイメージです。)
三重の食材を使用した豪華な食事も魅力のひとつ(※写真はイメージです。)

津市観光に関するよくある質問

Q

短い時間で津市を満喫するためには、どこに行けば良い?

A

市民の憩いの場「津城跡」や日本三大観音のひとつ「津観音寺」に行くと、短時間でも津市の魅力を感じられるのでお勧めです。

Q

津市の紅葉の見頃は?

A

場所によって若干異なりますが、例年11月中旬から12月上旬にかけて見頃を迎えます。

Q

津市の桜の見頃は?

A

例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。

まとめ

津市の人気観光スポット・飲食店を中心に地域の魅力を紹介してきた。
津市には、深い歴史と豊かな自然が融合した多彩な見どころが盛りだくさん。
絶品グルメ・温泉・体験型アクティビティ・観光のどれをとっても満喫でき、誰と訪れても楽しめるだろう。
三重が誇るパワースポット「伊勢神宮」・「熊野古道」をはじめ、観光プランの作成に役立つ定番の名所やリゾートホテルをわかりやすくまとめた、こちらの記事も要チェック。