【阿智村の観光ガイド】日本一と称される美しい星空と豊かな自然を満喫!

【阿智村の観光ガイド】日本一と称される美しい星空と豊かな自然を満喫!

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

長野県の南部にある「阿智村(あちむら)」は、四季折々の美しい風景と澄んだ空気が広がる人気観光地だ。
標高が高く、光害が少ないことから星空がとても美しく、環境省から「日本一の星空」に認定されたことで知られている。
そのほかにも温泉・グルメ・アクティビティなど、見どころ満載で世代を問わず楽しめる。
この記事では、阿智村の魅力や季節ごとの特徴、お勧めの観光スポットを中心に紹介していく。
初めて訪れる人でも最大限楽しめるようにまとめたので、内容を参考に村内を巡ってほしい。

阿智村ってどんなところ?

長野県南部・下伊那郡に位置する「阿智村」は、中央アルプスや南アルプスの山々に囲まれた小さな集落。
標高は約410mから、最高地点である恵那山(えなさん)山頂の2,191mまでと村内でも高低差があり、昼夜・地帯によって寒暖差が大きいのが特徴だ。
昼神(ひるがみ)温泉や治部坂(じぶざか)高原、歴史ある神社仏閣など、多彩な見どころが点在している。
なかでも、豊かな自然と澄んだ空気が生み出す、美しい星空が最大の魅力。
人工的な明かりがほとんどないため、天の川や無数の星々が肉眼ではっきりと見える。
2006年には、環境省の全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」の第1位に選ばれた。様々な星空ナイトツアー・星空観察イベントが開催されている。

山々に囲まれた自然豊かな阿智村
山々に囲まれた自然豊かな阿智村

阿智村の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 薄手のジャケット、セーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート

阿智村への移動方法は?

公共交通手段を使って阿智村に訪れる場合は、基本的に高速バスでの移動となる。
最寄りは目的の観光スポット・宿泊施設などによって異なるが、「中央道昼神温泉」・「駒場」・「阿智」に向かうことが多い。
どこを起点にしても運行本数が少なく、乗り間違いや乗り遅れが旅程に大きく影響する。そのため、事前にスケジュールをしっかり立てておくことが重要だ。
ここでは、東京・大阪・名古屋・松本駅からのアクセスを紹介しよう。

東京から阿智村へのアクセス

東京を起点にした場合は、新幹線経由、高速バスでのルートが最も早い。
新宿駅新南口から、高速バス・中央ライナー可児号に乗車すれば、直通(約4時間)で「中央道昼神温泉」までアクセスできる。
ただし、運行本数は1日1本(7時55分発)、主要部までは降車後に巡回バス・タクシーでの移動が必要になる。
新幹線を利用した場合のアクセスは、以下の通りだ。

経路
1. JR「東京駅」からJR新幹線のぞみ号に乗車し、「名古屋駅」で下車、名鉄バスセンターの3階5番乗り場まで徒歩(7分~10分)で移動
2. 「名鉄バスセンター」から信南交通もしくは名鉄バス・名古屋−飯田線に乗車し、「昼神温泉or阿智」で降車、到着
所要時間
約4時間

大阪から阿智村へのアクセス

大阪から阿智村までは、1日2本出ている直行便・高速バスでのアクセスがお勧め。
中央道昼神温泉着なので主要部に行くには巡回バス・タクシーが必要だが、所要時間の割に経路がシンプルでわかりやすい。
以下は高速バスを使用する場合のアクセスだ。

経路
1. 「大阪駅」から阪急高速バス大阪梅田ターミナルの阪急三番街1階乗り場まで徒歩(7分~10分)で移動
2.「大阪駅」から阪急観光バスもしくは伊那バス・箕輪行に乗車し、「中央道昼神温泉」で降車、到着
所要時間
約4時間

名古屋から阿智村へのアクセス

名古屋からのアクセスは高速バスが最も便利で早い。
運行本数も9時・13時・14時の3本あるので、他と比べるとスケジュールの調整がしやすいだろう。

経路
1. 「名古屋駅」から名鉄バスセンターの3階5番のりばまで徒歩(7分~10分)で移動
2. 「名鉄バスセンター」から信南交通もしくは名鉄バス・名古屋−飯田線に乗車し、「昼神温泉or阿智」で降車、到着
所要時間
約1時間40分

松本駅から阿智村へのアクセス

長野県から阿智村へのアクセスは松本駅を起点に考えると便利。
なお、西口(アルプス口)と昼神温泉を結ぶ高速バスも、1日1本(12時発)出ている。
事前予約制(人数が満たない場合は運休)、滞在時間は約25時間or片道運賃放棄、対象ホテルへの宿泊者限定など、条件はかなり厳しいが約1時間20分でアクセスできる。
条件に合わない人は、電車とバスを乗り継いでアクセスしよう。

経路
1. JR「松本駅」からJR特急あずさ号に乗車し、「岡谷駅」で下車
2. 「岡谷駅」からJR飯田線or中央本線に乗車し、「飯田駅」で下車、バス停まで移動
3. 「飯田駅前」から信南交通・W0-1駒場線・昼神温泉郷行に乗車し、「こまんばor昼神温泉東」で降車、到着
所要時間
3時間~4時間30分

阿智村観光の主要交通手段

阿智村内の観光スポットを巡る交通手段は、レンタカーかタクシーのどちらかがメインとなる。
村内に鉄道路線が通っておらず、主要観光地を結ぶ路線バスやシャトルバスも本数が限られている。
各スポットは広い範囲に点在しており、効率的に巡るには車がないと相当不便だ。
山道も多いので、自由かつ好きなタイミングで移動できるレンタカーの方がお勧め。
アクセス自体をレンタカーにするプランも良いだろう。
飲食店・商業施設には基本的に無料の駐車場があるため、都会のような煩雑さを感じることもない。
ただし、昼神温泉郷やその周辺でゆっくり過ごすなら、公共交通手段だけでも楽しめる。

阿智村ではどんな体験ができる?

阿智村では星空鑑賞だけでなく、温泉やグルメなど様々な形で満喫できる。
アクティブな体験から心を落ち着かせるリラックスな体験まで、豊かな自然の中で思い思いの時間を過ごせるのがポイントだ。
ここでは代表的な楽しみ方を3つ紹介するので、内容を参考に自分にあった阿智村の魅力を存分に堪能してほしい。

1. 日本で最も綺麗な星空を見る

上述の通り、阿智村の魅力は何と言っても日本で最も美しいと言われる星空だ。
山々に囲まれた地形と標高の高さ、澄んだ空気など、星空鑑賞に最適な自然条件が揃っており、満天の星々がまるで降り注ぐような光景を肉眼で楽しめる。
年間を通して美しい星空を見られるが、梅雨明けの7月から秋にかけてがベストシーズン。
以下に季節ごとの特徴をまとめたので、訪れるタイミングの参考にしてほしい。

しし座やおとめ座、北斗七星などが夜空を彩る。天頂の春の大曲線も美しい。
天の川と夏の大三角が輝くほか、さそり座やいて座を中心に濃い星雲帯が東西に流れる光景が圧巻。
ペルセウス座流星群がピークを迎え、たくさんの流れ星を見るチャンス。
空の透明度が高く、ペガスス座やアンドロメダ銀河がはっきりと観察でき、秋の四辺形が浮かび上がる。
オリオン座やふたご座などが真冬の星座として存在感を放ち、星座鑑賞だけでなく流星群も楽しめる。
春の花を前景に輝く天の川
春の花を前景に輝く天の川

2. 様々なアクティビティや文化体験を楽しむ

阿智村では、多彩なアクティビティや文化体験も楽しめる。
自然を満喫したい方は阿智川沿いでのバーベキュー、レンタサイクルでの村内散策がお勧めだ。
天竜川の和舟下りや渓流釣り、山岳トレッキングにもぜひ挑戦してほしい。
季節ごとの味覚狩り(いちご・ブルーベリー・アスパラガス等)も人気で、農家が大切に育てた新鮮な農作物を堪能できる。
一方、文化体験は、古民家での特産品の五平餅作りのほか、苔テラリウムやレザークラフトなど、地域の伝統を感じられるプログラムが揃う。
写経・座禅体験もあり、好みに合わせて様々な選択肢があるのも嬉しい。

悠々と流れる天竜川と自然が織りなす絶景を楽しめる舟下り
悠々と流れる天竜川と自然が織りなす絶景を楽しめる舟下り

3. 昼神温泉郷で美人の湯を満喫

阿智川沿いの山里に広がる「昼神温泉」は、長野南部で最大級の温泉郷。
中央自動車道の飯田山本インターチェンジ、園原インターチェンジから車(タクシー)で10分ほどの場所にある。
源泉温度は約47度、泉質はpH9.7超の弱アルカリ性単純硫黄泉で、美肌効果の高い「美人の湯」として知られる。
源泉かけ流しの大浴場や露天風呂では、肌に優しいぬめりと柔らかな湯ざわりを楽しめる。
無料の足湯スポットも点在し、川沿いの石畳や清らかな渓谷美を背景に湯めぐり散策を楽しめるのも魅力。
日帰り温泉施設も充実しており、温泉街の情緒を満喫しながら心身をリフレッシュしたい大人の観光にピッタリ。

豊かな自然と美肌の湯、日本一の星空がお出迎え、南信州最大規模の温泉郷
豊かな自然と美肌の湯、日本一の星空がお出迎え、南信州最大規模の温泉郷

四季折々の魅力を持つ阿智村

阿智村の季節別の魅力と見どころを紹介しよう。
四季折々で異なる表情を見せるので、どのタイミングで訪れても満喫できるはずだ。
内容を参考に阿智村を観光する時期や楽しみ方を決めてほしい。

日本一の桃源郷とも称される景色が広がる「春の阿智村」

春の阿智村は、「花桃(観賞用の桃)」が里一帯を彩る鮮やかな光景が最大の見どころ。
4月上旬から5月上旬にかけて、村内各地で約1万本もの花桃が赤・白・ピンクのグラデーションで咲き誇り、「日本一の桃源郷」との呼び声高い絶景が広がる。
花桃は桜や梅より華やかな見た目をしており、まるで絵巻物のような風景を約1ヶ月間も楽しめる。
特に「月川温泉郷」「はなもも街道」「昼神温泉郷」では、花桃のトンネルが続き、散策やドライブにピッタリなお勧めスポットだ。
この時期には「花桃まつり」も開催され、毎年多くの観光客で賑わう。
また、春の訪れを五感で感じられる山菜採りやいちご狩りなどの収穫体験も人気だ。

赤・白・ピンクと色彩豊かに彩られる春の阿智村
赤・白・ピンクと色彩豊かに彩られる春の阿智村

豊かな自然の中でアクティビティを楽しめる「夏の阿智村」

夏の阿智村は、平均気温が20度前後と過ごしやすく、避暑地として人気を集めている。
標高1,400mの「ヘブンスそのはら」では、ロープウェイで空中散歩が楽しめ、眼下に広がる花畑や若葉の稜線は涼感たっぷり。
昼間は高原の爽やかな空気の中で、トレッキングや遊歩道散策、日帰りグランピングなど、大人から子供まで楽しめるアクティビティが充実。
阿智川では、ラフティング・キャニオニングといったウォーターアクティビティや、川沿いで地元産の食材を味わうバーベキューといった夏ならではの体験もできる。
さらに、夜に天の川や夏の大三角などが輝く満天の星を眺めるナイトツアーに参加すれば、ここでしか味わえない感動が待っている。

夏ならではのアクティビティや体験を楽しもう
夏ならではのアクティビティや体験を楽しもう

山々が紅葉に染まる「秋の阿智村」

秋の阿智村は、山々が錦の絨毯のように色づく、圧巻の紅葉が魅力。
10月中旬からカエデ・ミズナラなどが赤や黄色に染まり、11月中旬までの約1ヶ月間、鮮やかな景観が村内に広がる。
「ヘブンスそのはら」の標高差を活かした“三段紅葉”や、秋季限定営業の「天空の楽園 雲海ハーバー」で眺められる雲海と紅葉の幻想的なコラボレーションも見どころだ。
また、阿寺渓谷の清流や神坂峠、紅葉に染まる里山を、散策やレンタサイクルで巡るのもお勧め。
糖度の高いトマト、実が引き締まったとうもろこしをはじめ、続々と秋の味覚が旬を迎え、地元グルメも堪能できる。

ヘブンスそのはらのロープウェイから望む秋の絶景を満喫
ヘブンスそのはらのロープウェイから望む秋の絶景を満喫

星空と雪景色、幻想的な光景の広がる「冬の阿智村」

雪化粧をまとった冬の阿智村は、澄み切った空気と白銀の絶景が訪れる人を迎えてくれる。
星の輝きが1年で一番美しく見える時期とされ、天体観測や星空解説プログラム、プロジェクションマッピングなど、幻想的な星空イベントが盛りだくさん。
昼神温泉郷の露天風呂では、雪見風呂と満天の星を同時に満喫できる。
温かな湯けむりに包まれながら眺める星座は格別だ。
その他、雪原を歩くスノーシュー体験、凛とした冬景色を楽しむトレッキングツアーもあり、大自然を全身で感じられる。
なお、気温は0度からマイナス10度と非常に寒いため、防寒対策は必須、道路も凍結の恐れがあるため、レンタカーを利用する場合は冬用タイヤの装着や運転時のより一層の注意が必要だ。

心を打つほど美しい冬の星空
心を打つほど美しい冬の星空

初めてならまずはココ!阿智村の人気観光スポット5選

阿智村の魅力である星空や自然景観、花桃を楽しめる、人気の観光スポットを紹介しよう。
これらを押さえておけば、阿智村観光は間違いなく充実するだろう。
ぜひ気になったスポットを中心としたプランを考え、ひとつでも多く足を運んでほしい。

1. 富士見台高原ロープウェイ「ヘブンスそのはら」

標高1,400mの高原リゾート「ヘブンスそのはら」では、全長2,549m、標高差610mのロープウェイで約15分間の空中散歩を楽しめる。
目の前に南アルプスの雄大な山並みや四季折々の絶景が広がり、足元は色鮮やかな花の絨毯が彩る。
登った先には五感を癒す自然の遊歩道「いわなの森」をはじめ、人気アクティビティが盛りだくさん。
特に注目したいのは、街明かりの届かない静寂の中で満天の星を鑑賞する「天空の楽園 日本一の星空ツアー」。
ツアー会場ではスターコンシェルジュによる星空解説や映像・光の演出など、多彩な体験が用意されている。
合図とともに場内の照明が一斉に消灯し、手が届きそうなほどの星空が現れる瞬間は圧巻だ。

ロープウェイをはじめ、様々な施設や体験を楽しめる高原リゾート
ロープウェイをはじめ、様々な施設や体験を楽しめる高原リゾート

2. 浪合パーク

標高1,200mの山間にある「浪合(なみあい)パーク」は、有料の星空観賞施設。
自然に包まれた静寂の中で、誰にも邪魔されない至福の夜を過ごせる「星の聖地」ならではのスポットだ。
星空ガイドによる星空鑑賞会を毎晩開催し、その日の星座や天体にまつわる解説を聞きながら満天の星を眺められる。
初心者星空撮影会、星空撮影ミーティングといったイベントも定期的に行われている。
望遠鏡・双眼鏡・スマホ三脚などの機材レンタルのほか、半個室のプライベートデッキも完備。
また、旧温浴施設を改装した館内には、映像ホール・写真展示コーナー・星空グッズのショップがあり、初心者から天体ファンまで幅広く楽しめる。

星空を満喫する設備が整った星空観賞施設
星空を満喫する設備が整った星空観賞施設

3. 花桃の里

月川温泉郷に広がる「花桃の里」は、「日本一の桃源郷」と称される絶景スポット。
毎年4月中旬から4月下旬にかけて、標高750m~1,000mの山肌約4kmにわたり、約5,000本の花桃が咲き誇る。
赤・白・ピンクの3色のグラデーションに包まれた景観はまさに圧巻。
桜の開花後に続くため、春の花景色を長く楽しめるのも特徴のひとつ。
遊歩道沿いには見晴らしの良い展望ポイントが点在し、眼下に渓谷と花桃の彩り、遠く中央アルプスを望む絶景を満喫できる。
また、「花桃まつり」の期間中は地元の特産品、五平餅・おやきといった郷土料理を味わえる屋台・露店も並び、お祭り気分を盛り上げてくれる。

約5,000本の花桃が咲き乱れる絶景スポット
約5,000本の花桃が咲き乱れる絶景スポット

4. はなもも街道

「はなもも街道」は、伊那谷から木曽谷を結ぶ国道256号沿いの約40kmにわたって続く街道だ。
阿智村・駒場地区~南木曽町妻籠宿までの街道沿いに、約5,000本もの赤・白・桃色の花桃が植えられている。
毎年見頃の4月上旬~4月下旬になると、全山が華やかなグラデーションに染まり、春限定の美しいドライブコースとして賑わう。
家族や仲間だけのプライベートな車内空間で、車窓に広がる桃源郷の風景を眺めるのはひと味違った良さを感じられる。
散策をしながら楽しむ場合は「月川温泉郷」・「昼神温泉郷」に行くのがお勧め。

華やかな景色を眺めながらドライブを楽しめる街道
華やかな景色を眺めながらドライブを楽しめる街道

5. 治部坂高原スキー場

「治部坂高原スキー場」は、標高1,187mの治部坂峠に位置する高原リゾート施設。
サマーシーズンはゲレンデ一面に咲き誇る100万本もの「コスモス」が見どころ。
観覧リフトでは色とりどりの花畑を上空から楽しめるほか、のんびりしながらの散策や写真撮影を満喫するのもお勧め。
冬には、最大斜度30度、最長滑走距離1,200mの本格的なゲレンデでスキーやスノボーを楽しめる。
全4コース、初心者~上級者まで幅広く受け入れるゲレンデ構成が魅力。
パウダースノーの質が高いので、滑りやすく爽快さを味わえると評判だ。
また、そり専用コース・キッズパークも完備し、安心して雪遊びやスキー・スノボーデビューもできる。

夏は絶景・冬にはウィンタースポーツを楽しめる高原リゾート施設
夏は絶景・冬にはウィンタースポーツを楽しめる高原リゾート施設

地元の食材を堪能!阿智村の人気飲食店3選

地元の新鮮な食材の使用や自家製法にこだわった、阿智村ならではの逸品を味わえる名店をご紹介。
いずれも公共交通機関ではアクセスしづらいため、訪れる際はレンタカー・タクシーを使ってほしい。

1. 青木屋

「青木屋」は、川魚料理と山里ならではの郷土料理が魅力の食事処・釣り堀。
中央アルプス最南端に位置する場所にあり、釣り堀では恵那山の清流で育った魚釣りに挑戦できる。
実際に釣ったあまご・いわな・にじますなどは、その場で塩焼きや唐揚げに調理してもらえる体験型の食事が最大の魅力。
自分で釣り上げた感動とともに、魚の新鮮さをダイレクトに味わえるので、より美味しく感じられるだろう。
また、伊那谷名物「五平餅」も同店では外せない人気メニュー。
クルミ・山椒を使った秘伝のタレを塗り、炭火でじっくり焼き上げる逸品で、囲炉裏(いろり)を囲む店内の温かい雰囲気が旨みを引き立てる。

釣った魚をその場で調理して味わえる食事処・釣り堀(※写真はイメージです。)
釣った魚をその場で調理して味わえる食事処・釣り堀(※写真はイメージです。)

2. おにひら本店

国道153号沿いに佇む「おにひら本店」は、自家製粉にこだわった蕎麦屋。
旅の合間に立ち寄りたくなる、山あいの風景とともに広がる素朴な空間がお客さんを惹きつける。
地元産の玄そばと厳選の国産そばを独自ブレンドし、店内の石臼で粗挽きした香り高いそばが自慢だ。
南信州の澄んだ湧き水で締めているので喉越しが抜群、毎朝丁寧にとる出汁を使った濃いめのつゆとよく絡む安定の美味しさ。
1番人気の看板メニューはボリューム満点の「おにひら(三人前)」。
揚げたての天ぷらも評判なため、「海老と季節の野菜天ぷら盛り合わせ」を頼み、そばと一緒に楽しむのがお勧め。
店頭ではそばや地元野菜を販売しており、お土産選びにもぴったり。

長野県が誇るそばの味と香りを堪能できる蕎麦屋(※写真はイメージです。)
長野県が誇るそばの味と香りを堪能できる蕎麦屋(※写真はイメージです。)

3. 大坂屋

阿智村駒場の旧三州街道沿いに構える「大坂屋」は、創業100年以上の歴史を誇る老舗の食堂。
店内は昭和の趣を残す木造建築で、地元の人はもちろん観光客にも愛されるアットホームな雰囲気が魅力だ。
名物メニューは約70年にわたり伝統を守り続ける「卵とじかつ丼」。
10種類以上の調味料と海産物のダシを使った甘辛いタレが、ふんわり卵と柔らかなカツにしみ込んだ懐かしい味わいを楽しめる。
自家栽培のタケノコが食感のアクセントになり、何度でも食べたくなるとリピーターも多い。
プリプリ麺が自慢の「ラーメン(中華そば)」も人気で、店主の人柄を感じさせるほっこりする味がやさしく包み込む。

地元の人々に愛される、100年以上の歴史を持つ老舗(※写真はイメージです。)
地元の人々に愛される、100年以上の歴史を持つ老舗(※写真はイメージです。)

阿智村に泊まるなら昼神温泉郷へ!お勧めの宿泊施設3選

阿智村に泊まるなら、魅力的な温泉旅館・ホテルが立ち並ぶ昼神温泉郷へ。
その中でも、特にお勧めの旅館を厳選して紹介しよう。
どの宿も温泉・自然景観・グルメを満喫できるので、滞在中も素晴らしい体験ができるはずだ。

1. ユルイの宿 恵山

「ユルイの宿 恵山」は、国道256号線沿いに位置する温泉宿。
客室は全て4階以上にあり、どの部屋からも山々や阿知川の清流、昼神温泉郷を一望できる眺望が魅力だ。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の自然美が宿泊者にくつろぎを与える。
さらに、赤ちゃん・子供連れでも安心の”ウェルカムベイビーのお宿”に認定されており、紙おむつやおしり拭きといった充実の設備が整う。
昼神温泉を楽しめる貸切風呂(要予約/別料金)もあるのでファミリーにお勧め。
また「ユルイ」とは阿智村の方言で囲炉裏という意味を持ち、個室の囲炉裏で食べるいろり炉端料理は同ホテルの魅力にもなっている。

囲炉裏を囲んで様々な料理やお酒を楽しもう(※写真はイメージです。)
囲炉裏を囲んで様々な料理やお酒を楽しもう(※写真はイメージです。)

2. 石苔亭いしだ

昼神温泉郷に佇む「石苔亭(せきたいてい)いしだ」は、数寄屋造りが美しい純和風の高級旅館。
重厚な正門をくぐると、手入れの行き届いた日本庭園が広がり、宿泊者を非日常の世界へと誘う。
約3,000坪の敷地に赴きの異なる17室を配しており、和の様式美に包まれる空間でゆったりと過ごせる。
露天風呂付きの特別室なら、プライベートな空間で美肌の湯に癒されながら夜空に瞬く星々を眺めることも可能。
夕食には、地元の旬の食材を活かした懐石料理を味わえる。
さらに同旅館には本格的な能舞台があり、毎夜上演される伝統芸能や季節の行事を通して、日本文化の奥深さを体感できるのも魅力だ。
シアタールーム・茶室など施設の充実、12時のレイトチェックアウト対応も嬉しいポイント。

日本の伝統芸能を楽しめる能舞台も備えた温泉旅館(※写真はイメージです。)
日本の伝統芸能を楽しめる能舞台も備えた温泉旅館(※写真はイメージです。)

3. 湯元ホテル阿智川

阿智川の清流沿いに位置する「湯元ホテル阿智川」は、昼神温泉で最初に開業した老舗旅館。
長野南部で最大級の庭園露天風呂と、自然と一体化するような感覚を味わえる洞窟風呂が魅力だ。
自家源泉から湧くpH9.73のとろみのある美肌の湯は、全国でも屈指の泉質を誇り、「入浴後に肌年齢が3歳若返る」と評判。
満天の星を眺めながら、温泉を楽しめる露天風呂も見逃せない。
夕食は季節の食材をふんだんに使った会席料理で、「信州牛」など地元の味覚を堪能できる。
星空鑑賞スポットへのアクセスにも優れており、星空ナイトツアーの拠点にもお勧め。

信州牛をはじめとする地元の味覚を楽しめる会席料理も魅力のひとつ(※写真はイメージです。)
信州牛をはじめとする地元の味覚を楽しめる会席料理も魅力のひとつ(※写真はイメージです。)

阿智村に訪れたら参加すべき「天空の楽園 日本一の星空ツアー」

阿智村の富士見台高原にあるスキー場「ヘブンスそのはら」では、一年を通して「天空の楽園 日本一の星空ツアー」が開催されている。
ゴンドラで標高1,400mの山頂へ上った先がツアーの会場。スターコンシェルジュの臨場感あふれるガイドを聞きながら、日本一と美しいと謳われる星空を鑑賞する。
カウントダウンでライトが一斉に消灯し、満点の星が出現するタイミングがツアーのハイライト。

環境省も認定した日本一美しい星空に出会える、標高1,400mの絶景ナイトツアー
環境省も認定した日本一美しい星空に出会える、標高1,400mの絶景ナイトツアー

阿智村観光に関するよくある質問

Q

短い時間で阿智村を満喫するためには、どこに行けば良い?

A

風情ある街並みと美肌の湯を楽しめる「昼神温泉郷」、春なら赤・白・ピンクの花桃がグラデーションで村全体を彩る「花桃の里」がお勧めです。

Q

阿智村の花桃の見頃は?

A

例年4月上旬から5月上旬にかけて見頃を迎えています。

まとめ

阿智村の見どころや季節ごとの魅力、人気観光スポットを中心に紹介してきた。
日本で最も美しいと称される満天の星を眺めながら、非日常的な癒しと感動を体験できるのが阿智村の大きな特徴だ。
温泉・地元グルメ・自然景観など、見どころが多彩でどの季節に訪れても異なる楽しみ方ができるのもポイント。
ここまでの内容も参考に阿智村を巡って、思い思いのひと時を過ごしてほしい。
長野定番の観光名所・ショッピングエリア、お勧めの宿泊施設などを網羅的にまとめた、こちらの記事も要チェックだ。