【五色沼の観光ガイド】多彩な湖面と雄大な自然景観が調和する絶景を堪能

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

神秘の沼湖と呼ばれる「五色沼」。
自然が作り出したとは思えないほど鮮やかな色をした湖面や、周囲の雄大な自然景観が楽しめる。
ミシュラン・グリーンガイドにも掲載された、福島で人気の絶景スポットだ。
そんな「五色沼」の観光を楽しむために知っておきたい、外せない絶景スポットやお勧めの観光シーズンなどを紹介していこう。

目次

五色沼ってどんなところ?

福島県北部の裏磐梯(うらばんだい)と呼ばれるエリアにある「五色沼」。
裏磐梯は磐梯山北麓の標高800mに位置する「裏磐梯高原」の別名で、リゾート地として人気の高いエリアだ。
「五色沼」は30ほどの湖沼の総称で、正しくは「五色沼湖群」という名称。
磐梯山が1888年に噴火を起こし、山が崩壊した際に出た岩が川をせき止めたことで、「五色沼」が出来た。
神秘的な絶景を楽しめる「五色沼」は、2016年にミシュラン・グリーンガイドの1つ星に認定された。
「五色沼」という名称は、湖面が様々な色彩が見られることから名付けられた。
エメラルドグリーンやコバルトブルーなど、自然が生み出したとは思えないほど綺麗な色が見られる。
天候や空の色、時間帯や季節によって色が変化する湖面や、夏の木々の新緑、秋の紅葉など、四季折々の景観を楽しもう。
「五色沼」の散策は無料。終日開放されており、時間も制限されていないため、自由に散策できる。
観光するなら「五色沼探勝路(ごしきぬまたんしょうろ)」と呼ばれる、風景を楽しみながら湖沼を散策できるハイキングコースの利用がお勧め。
比較的平坦な自然道で、「五色沼」の主な見どころを巡れるコースだ。

美しい色彩の湖面と周囲の自然景観に心癒されるはずだ
美しい色彩の湖面と周囲の自然景観に心癒されるはずだ
五色沼探勝路で豊かな自然を満喫するハイキングも楽しもう
五色沼探勝路で豊かな自然を満喫するハイキングも楽しもう

五色沼へのアクセス

裏磐梯の玄関口であるJR磐越西線「猪苗代駅」を起点に、「五色沼」へのアクセスをご紹介。
探勝路にはトイレが無いため、「猪苗代駅」を出発する前に必ずトイレへ立ち寄ろう。

経路
1. 「猪苗代駅」で磐梯東都バスへ乗車
2. バス停「五色沼入口」で下車して、到着
所要時間
約35分

五色沼のお勧め観光シーズンは?

「五色沼」は新緑が美しい夏か、美しい紅葉で彩られる秋に訪れてほしい。
様々な色に輝く神秘的な湖面と、新緑や紅葉の共演は必見。
観光時期を調整できる場合は、是非どちらかのシーズンに訪れてほしい。

輝く湖面と新緑が美しい夏の五色沼

夏の「五色沼」は新緑が見頃を迎え、同時に夏の強い日差しが沼湖の色を鮮やかに見せる。
新緑の青々とした木々と、ターコイズブルーなどに輝く鮮やかな湖面の共演を楽しんでほしい。

新緑と夏の日差しに輝く湖面
新緑と夏の日差しに輝く湖面

絵画のような景色が広がる秋の五色沼

紅葉の見頃を迎えた秋の「五色沼」では、赤・黄・オレンジ色に色付いた紅葉が重なり合い、辺り一面が絶景に染まる。
周辺には数え切れないほどの樹木があり、紅葉と鮮やかに輝く沼湖の、絵画のような景色を楽しんでほしい。
紅葉の見頃は、例年10月中旬から11月上旬だ。

様々な色に染まる五色沼
様々な色に染まる五色沼

神秘的な湖沼と美しい景色が広がる!五色沼で訪れるべき5つのスポット

「五色沼」に数ある沼湖の中でも、特に人気の高い沼湖をご紹介。
神秘の沼湖と呼ばれる「五色沼」では、沼湖ごとに色の違った湖面が楽しめる。
せっかく観光するなら、ここで紹介する5つの沼湖は必ず観光してほしい。

1. 見る場所によって色が変わる?神秘的な「瑠璃沼」

「瑠璃沼(るりぬま)」は、面積が約18,000㎡ある沼湖。
その名の通り、湖面が瑠璃色に輝き、「五色沼」の中で最も神秘的と言われる沼湖だ。
湖面の色が見る場所によって変わることで知られており、湖面に映る周囲の木々とのコントラストを楽しめる。
近くの展望所からは「瑠璃沼」越しに、磐梯山北側の噴火で崩れた斜面を一望できる。

1箇所ではなく、色んな場所から湖面の色を見比べてみよう
1箇所ではなく、色んな場所から湖面の色を見比べてみよう

2. 様々な楽しみ方ができる「毘沙門沼」

「五色沼」の中で、最も大きな面積を誇る「毘沙門沼(びしゃもんぬま)」。
沼湖の面積は150,000㎡と、かなり大きい。
コバルトブルーの美しい湖面越しに、磐梯山の火口を見られる絶景スポットだ。
手漕ぎボートの貸出があり、水上から周囲の景色を楽しめる。
「毘沙門沼」には、真っ白なお腹に赤いハートの模様を持つ「幸せを招く鯉」が生息しており、2人で見つけるとその恋が成就するという伝説がある。

毘沙門沼越しに見える火口は大迫力だ
毘沙門沼越しに見える火口は大迫力だ

3. 幻想的な景色が広がる「青沼」

「青沼(あおぬま)」は、弁天沼や瑠璃沼に比べて小さめの沼湖で、面積は約6,000㎡。
まるで水色の絵の具を溶かしたような、コバルトブルーの湖面がとても美しく神秘的。
周囲には木々が茂り、幻想的な雰囲気が楽しめる沼湖だ。

他の湖沼とは違った雰囲気が漂う青沼
他の湖沼とは違った雰囲気が漂う青沼

4. 湖面と草木の鉄錆色の対比が見事な「赤沼」

「五色沼」の中で最も小さい、面積が約2,000㎡の「赤沼(あかぬま)」。
湖面の縁に生える草木が鉄錆色に染まっていることが、名前の由来である。
湖面の宝石のような翡翠色や、周囲の木々の緑と対比する沼湖の縁の鉄錆色が特徴的で、絵画のような美しい景色が見られる。

絵画のような美しい景色を見ながら散策しよう
絵画のような美しい景色を見ながら散策しよう

5. 時間帯や天候による色の変化を楽しむ「弁天沼」

「五色沼」の中で2番目に大きく、約30,000㎡の面積を誇る「弁天沼(べんてんぬま)」。
時間帯や天候によって、エメラルドのように深い緑から、青白いスカイブルーまで、様々な色に変化する湖面が特徴。
遠景に望む西吾妻山と鮮やかな湖面は必見だ。

 雄大な景色を満喫しよう
雄大な景色を満喫しよう

五色沼の見どころと自然を満喫できるハイキングコース「五色沼探勝路」

「五色沼探勝路」は、「五色沼」を巡るハイキングコースの名称。
自然豊かなコースを進むと、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・瑠璃沼・青沼・柳沼を道中で眺められる。
比較的平坦なコースのため、初心者でも楽しめる難易度だ。
周辺は国の特別保護区に指定されており、一切の採取行為が禁止されているため、注意してほしい。
コースの全長は約4kmで、所要時間は片道1時間10分〜1時間30分程度。
稀に野生の熊が出没するため、熊除けの「熊鈴」を買っておくなどの安全対策が必要だ。
服装はどの季節でも長袖長ズボンが必須。
靴はスニーカーでも問題ないが、随所でぬかるみやゴツゴツした岩があるためトレッキングシューズが良いだろう。

五色沼探勝路で裏磐梯の豊かな自然を肌で感じよう
五色沼探勝路で裏磐梯の豊かな自然を肌で感じよう

五色沼と合わせて訪れたい福島の人気観光スポット3選

五色沼以外にも、福島には魅力ある観光スポットがたくさんある。
「五色沼」を満喫したら合わせて観光してほしい、福島県の魅力を更に楽しめる観光スポットを紹介する。

1. 会津さざえ堂(円通三匝堂)

さざえ堂は、白虎隊自刃の地として知られる飯盛山の山腹にある観音堂で、正式名称は円通三匝堂という。
1796年建立の三層六角形の観音堂で、高さは約16.5m。当時この地にあった正宗寺の僧、郁堂が建立した。
このお堂は外観もかなり風変りだが、内部はさらに奇想天外で、中に入るとさざえ堂と名付けられた理由もよくわかる。
そこには階段はなく、時計回りの板張りのスロープがあって、最上階まで上って橋を渡るとまたスロープで下まで下ってしまう。
上る人と下る人がすれ違うことがない一方通行の二重らせん通路を、知らずに上り下りしてきたのである。

だまし絵のような江戸時代の不思議建築
だまし絵のような江戸時代の不思議建築

2. アクアマリンふくしま

小名浜港近くに2000年にオープンした水族館。福島沖を流れ、福島の海に豊かさをもたらしているふたつの潮流、黒潮と親潮が出合う「潮目」をテーマにしている。
水族館の中心的な存在は、黒潮と親潮が出合う潮目をふたつの大水槽に挟まれた三角トンネルで体験する「潮目の海」。カツオやイワシ、カレイやニシンなど、潮目に集まるさまざまな魚の姿を見られる。

豊かな福島の海を体感!
豊かな福島の海を体感!

3. 花見山公園

里山の斜面が淡いグラデーションで染まる花見山公園の風景は、まさに「桃源郷」そのもの。
色とりどりの花のパッチワークに包まれて、思わず夢の中にいるような幸せな気分になってしまうことだろう。
福島周辺で知らない人がいない花の名所だが、それはひとりの農家の思いから始まったものだった。
昭和初期に養蚕から花卉栽培に移った農家のひとり、阿部伊勢次郎氏は、生計を維持するため、山を開墾し、花木を植え、花を売る仕事を続けた。

桜咲き誇るみちのくの桃源郷をハイキング
桜咲き誇るみちのくの桃源郷をハイキング

五色沼に関するよくある質問

Q

五色沼の湖面が綺麗な理由は?

A

水質に含まれる火山性物質や、水中の植物や藻によって、湖面が綺麗に色付いて見えると言われています。

Q

湖沼ごとに水の色が違う理由は?

A

桧原湖の湖水や磐梯山の地下水などが混入し、沼湖ごとに異なった水質を持つためです。

まとめ

「五色沼」の神秘的な湖沼の魅力や、お勧めの観光シーズンなどを紹介してきた。
この記事で紹介したお勧めの沼湖やハイキングコースを押さえれば、「五色沼」を満喫できるだろう。
「福島県」には、他にも魅力あふれるスポットがたくさんある。
福島の魅力的な観光スポットについては、こちらの記事でも紹介しているので、ぜひ読んでみてほしい。