自然が生み出す絶景と温泉で癒される!福島の厳選観光スポット29選
広大な土地に豊かな自然が広がる福島県。
日本百名山の磐梯山や国内でも指折りの自然景観を有する裏磐梯、花の名所・花見山など、自然が生み出す美しい風景が楽しめる。
温泉の名所が多いところも福島の魅力の一つ。
自然が生み出す絶景で心を癒し、名湯で身体を癒す。
そんな”癒し旅”をしたい方は、福島へ訪れてみてはいかがだろうか。
福島ってどんなところ?
東北地方の中で最も南に位置し、日本で3番目に広い面積を持つ福島県。
その広い県土は3つのエリアに分かれている。
会津・南会津と西部一帯を占める「会津地方」は、豊かな自然と歴史が特徴のエリア。
県北・県中・県南に分かれている「中通り」は、四季折々の花々が魅力。
「浜通り」は太平洋に面した、相双といわきの2つのエリアからなり、一年を通して温暖な気候が特徴だ。
同じ県内でもそれぞれ魅力や特徴が異なるため、福島へ訪れる際は各エリアを楽しめるように、滞在できる日程を長めに確保することをお勧めする。
福島のおすすめの観光シーズンは?
福島には桜の古木や名所が多いため、観光のベストシーズンは、桜が楽しめる春だ。
もちろん、春以外のシーズンも楽しめる。
夏は涼風爽やかな磐梯山周辺で大自然と触れ合い、冬はゆっくり温泉で癒される。
季節に合わせた楽しみ方ができるため、目的に合わせて訪れる時期を調整しよう。
福島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
福島への移動方法は?
福島には空港、新幹線が停まる駅があるため、アクセス良好。
新幹線なら東京から東北新幹線で1時間20分、大阪からは飛行機で1時間と大都市から短時間で移動できる。
また、東京・京都・大阪からは、高速バスも運行している。
福島観光の主要交通手段
鉄道・バスなど交通手段が充実しており、移動手段で困ることはないはずだ。
毎月1・11・21日はバス・鉄道利用促進デーがあり、回数券や一日フリー乗車券をお得に購入できる。
旅行に訪れる日がバス・鉄道利用促進デーなら、活用してみよう。
福島の魅力をギュッと凝縮!厳選観光スポット23選
歴史が息づく街並みやお城を楽しめる「会津地方」、美しい山々が見渡せるスポットや温泉街が数多くある「中通り」、水族館やスパリゾート、震災伝承施設などがある「浜通り」と、福島県内には各エリアごとに見どころ満載のスポットがたくさんある。
そんな見どころ満載の観光スポットの中から、特に訪れて欲しい観光スポットを厳選してご紹介。
1. 会津さざえ堂(円通三匝堂)
さざえ堂は、白虎隊自刃の地として知られる飯盛山の山腹にある観音堂で、正式名称は円通三匝堂という。
江戸時代、仏教の礼法である右繞三匝に基づいて、堂を右回りに三回匝って巡礼とする三匝堂というお堂が各地に建てられた。現存する三匝堂のなかでも、このさざえ堂のユニークさは群を抜いているという。現在は国の重要文化財に指定されている。
2. アクアマリンふくしま
小名浜港近くに2000年にオープンした水族館。福島沖を流れ、福島の海に豊かさをもたらしているふたつの潮流、黒潮と親潮が出合う「潮目」をテーマにしている。
水族館の中心的な存在は、黒潮と親潮が出合う潮目をふたつの大水槽に挟まれた三角トンネルで体験する「潮目の海」。カツオやイワシ、カレイやニシンなど、潮目に集まるさまざまな魚の姿を見ることができる。
3. 花見山公園
里山の斜面が淡いグラデーションで染まる花見山公園の風景は、まさに「桃源郷」そのもの。色とりどりの花のパッチワークに包まれて、思わず夢の中にいるような幸せな気分になってしまうことだろう。
福島周辺で知らない人がいない花の名所。
4. 鶴ヶ城
桜の名所としても知られ、会津若松市のシンボルとなっている城。正式名称は若松城で、会津城または会津若松城と呼ばれることもある。
日本で唯一、赤瓦でふかれた天守閣は、藩政時代の美しい城の姿を今に伝えている。
5. 野口英世記念館
6. JR只見線
JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ約135.2㎞の路線(2021年9月現在、会津川口駅と只見駅の間はバス代行運転)。
山深い只見川の渓谷を縫うように走り、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と四季折々の風景を車窓から楽しめる。
7. 會津藩校 日新館
日新館は、藩の人材育成を目的に1803年に開校された會津藩校。
日新館校内には、孔子を祀る大成殿や上級学問所であった大学、素読所、武道場、日本で初となる水泳プール(水練水馬池)などがあるが、実はすべてが残された資料をもとに1987年にこの場所に復元されたものだ。
8. リカちゃんキャッスル
リカちゃんキャッスルはリカちゃんの博物館と人形の製造工程をご覧いただけるオープンファクトリーを併設した、憧れがいっぱい詰まったテーマパーク。
ドレスレンタルでリカちゃんになりきって、リカちゃんいっぱいの城内やロマンチックな庭を見学、散策することができる。
9. 東日本大震災・原子力災害伝承館
3.11東日本大震災による 東京電力福島第一原子力発電所事故で、未曽有の複合災害を経験した福島県双葉町に、2020年に開館した震災伝承施設。原子力災害の経験と教訓を広く国内外に伝える情報発信施設としての役割を担う。
10. 七日町通り・野口英世青春通り
七日町通りと野口英世青春通りは、会津若松市の中心部に位置するレトロな観光ストリート。
明治から大正、昭和初期の建築が軒を連ね、通りを歩けば古きよき時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめる。
11. 会津武家屋敷
東山温泉近くに位置する、会津藩家老の西郷頼母の屋敷を復元し、周囲に移築復元された伝統建築や資料館などを配した大規模な歴史ミュージアムパーク。
西郷頼母の家老屋敷は、木造畳敷きの壮大な武家屋敷で、藩主を接待した「御成の間」や家老の寝室「奥一の間」など38もの部屋がある。
12. いわき市石炭・化石館 ほるる
いわきと結びつきが深い、化石と炭鉱の歴史を扱った博物館。開館は1984年で、2010年に一般公募により「ほるる」の愛称が付けられた。
入館して最初に出合うのが化石の展示。昭和43(1968)年にいわき市で高校生が発見し、恐竜ブームの火付け役となった首長竜フタバスズキリュウが出迎えてくれる。
13. 末廣酒造 嘉永蔵
古い蔵が多い会津若松でも、ひときわ目を引く風格を備えた1850年創業の老舗の酒蔵。現代にいたるまで「一、天然の旨い仕込み水」「二、伝承される会津杜氏の匠」「三、仕込み水と同じ水、仕込み水が湧く大地に育つ酒米」の地酒三か条を守り、土地に根差した酒造りを行っている。
14. 霧幻峡の渡し
福島県会津地方を流れる只見川の峡谷のなかを、渡し舟でおよそ45分の周遊。
この舟は、その昔廃村になった金山町三更集落から対岸に渡るために利用していた舟を観光用に復活させたものだ。
霧幻峡という名前は、夏の朝夕、川霧に包まれる渓谷が幻想的な美しさであったことから名づけられたそう。
霧のなかを渡し舟がゆっくりと進む姿は圧巻だ。川霧は6~8月の早朝か夕暮れに発生しやすいといわれているので、狙って訪れるのもいい。
15. 塔のへつり
100万年という長い年月をかけて、侵食と風化を繰り返して形成された奇岩が連なる景勝地。
「へつり」とは地元のことばで“断崖”“危険な壁”という意味。
全長200mにわたって大規模な柱状の断崖が整列している壮大な景観は、類まれな河食地形の特異例として、1943年に国の天然記念物に指定された。
16. あぶくま洞
全長600mにわたってさまざまな鍾乳石が連なり、その種類と数の多さが特徴である鍾乳洞。
日本にある鍾乳洞で初めて舞台演出用の調光システムが導入された幻想的な「月の世界」や、個性的な鍾乳石が集まる高さ約13mのホール「竜宮殿」など、洞内には見どころがたくさん。
高さ29mのあぶくま洞最大のホール「滝根御殿」では、クリスタルカーテンや洞穴サンゴなどここでしか見られない貴重な鍾乳石を間近で鑑賞できる。
17. 大内宿
30軒を超える茅葺き屋根の民家が建ち並び、江戸時代の町並みの雰囲気をそのまま残す「大内宿」。
約400年前に会津西街道の宿場町として栄えた町で、現在は「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章の三原則を元に、伝統的な景観が住民によって守られている。
その貴重な景観は、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
18. 五色沼湖沼群
明治21年(1888)に起こった水蒸気爆発により、数百もの湖沼が形成されて誕生。
そのうちの毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼など大小30ほどの湖沼の総称を「五色沼湖沼群」と呼ぶ。2016年、ミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定されている。
19. 三春滝桜
三春町のシンボルとして地元住民から愛されるベニシダレザクラ。
小さな花が四方に伸びた枝いっぱいに咲く様子が流れ落ちる滝のように見えること、滝地区にあることからその名がついたとされている。
高さ13.5m、枝張り東西25m、南北20mの巨木が満開になる姿は圧巻で「日本三大桜」のひとつに数えられている。
桜の木としては初めて国の天然記念物に指定されており、2022年には指定100周年を迎えた。
20. 猪苗代湖
北に磐梯山を望み、日本で4番目の広さを誇る猪苗代湖。
その大きさは面積約103平方km、深さ約93mで、夏のシーズンを迎えると湖水浴やボート、フィッシングなどのレジャーを楽しむ人びとでにぎわう。
福島県のほぼ中央に位置し、会津若松市、郡山市、猪苗代町の二市一町にまたがる。
21. 飯盛山
会津盆地の東端、年間200万人もの観光客が訪れる会津若松市屈指の観光地。
標高314mの小高い山の頂上へは、徒歩で登れるのはもちろん、有料のエスカレータを利用して気軽にアクセスすることもできる。
日本武尊(ヤマトタケル)などの神話も残る霊剣あらたかな山には、見どころがたくさん。
22. 桧原湖
磐梯山の噴火によってできた裏磐梯最大の湖で、湖周は約31km。
湖畔を一周する道路があり、四季折々の風景が楽しめるドライブスポットとして人気だ。
遊覧船やモーターボートも運行されており、湖上から磐梯山を眺めることもできる。
23. 磐梯山
標高1816m、3つの山体からなる成層火山で、日本百名山の1つ。
山麓に点在する五色沼をはじめとする数十の湖沼群は、1888年に起きた磐梯山の大噴火の岩なだれにより形成されたものだ。
周辺には雄大な自然を満喫できるドライブコースや、気軽に歩けるトレッキングコースもあり。春から秋にかけては登山やドライブ、冬はスキー、スノーボードと楽しみ方はさまざまだ。
バラエティ豊かな温泉が楽しめる!福島の温泉・スパ4選
福島には多くの名湯がある。
千年以上の歴史をもつ温泉から、乳白色のにごり湯、山深い秘湯など、バラエティ豊かな温泉が楽しめる。
また、有名な温泉アミューズメント施設もあるので、時間に余裕があればぜひ訪れてみてほしい。
1. 湯野上温泉
茅葺き屋根の駅舎で有名な会津鉄道湯野上温泉駅に隣接した、静かな温泉郷。
大川渓谷の深い谷沿いにあり、古くから湯治場としてにぎわった。
開湯は諸説があるが、猿が湯につかり傷を癒すのを村人が見て「猿湯」と名付けたのが初めといわれる。
2. 会津東山温泉
「会津の奥座敷」として知られる東山温泉は、約1300年前に行基上人が三本の足のカラスに導かれて発見したと伝わる由緒ある温泉郷。
会津若松市街から車で約15分という近場にありながら豊かな自然に囲まれ、都会の喧騒を忘れられる閑静な温泉地として人気がある。
3. スパリゾートハワイアンズ
ファミリーやカップルで楽しめる複合温泉アミューズメント施設。
いわき湯本温泉の湯を利用した6つのテーマパークを中心に、ダンスステージなどのエンタテインメントやレストラン、ホテルなどがひとつに集まっている。
4. 飯坂温泉
JR福島駅から福島交通飯坂線で20分ほどとアクセスしやすい飯坂温泉は、福島の人々にとって身近な温泉郷だ。
温泉の歴史は古く、2000年前、東征の折に罹患したヤマトタケルが湯に浸かるとたちまち回復したと伝わる。
福島で泊まるならココ!宿泊施設2選
豊かな自然と温泉が魅力の福島には、数多くの宿泊施設がある。
その中でも老舗の温泉旅館と居心地の良い宿泊施設に絞ってご紹介。
1. ホテリ・アアルト
猪苗代駅から磐梯山を越えた、裏磐梯の秋元湖近くにある、北欧スタイルの温泉リゾートホテル。五色沼に設けられたハイキングコース「五色沼自然探勝路」の入口まで徒歩10分と、裏磐梯の自然を満喫できる魅力的な立地。
建物は築40年の山荘を、「自然と身近に暮らす」という裏磐梯と共通の文化をもつ北欧のスタイルにリニューアル。インテリアは著名な北欧デザインの家具やオブジェを取り入れ、長い時間を過ごすにも居心地のよい空間となっている。
2. 向瀧
会津若松の奥座敷、東山温泉を代表する老舗の温泉旅館。江戸時代に会津藩指定保養所として利用されていた「きつね湯」を譲り受け、温泉宿として、明治6(1873)年に開業した。
大浴場は、会津藩士たちの体も癒やした「きつね湯」と、窓から自然の景色を楽しめる 「さるの湯」があり、どちらも男湯、女湯がある。貸し切りの家族風呂もあり、いずれも加水、加温なしの源泉100%かけ流し。
まとめ
福島の魅力である美しい自然と名湯、歴史が息づく街並みを紹介してきた。
美しい自然と名湯に癒される、”癒し旅”をしたい方は、ぜひ福島へ訪れてみてほしい。
もし日程に余裕があれば、高速バスで1時間ほどの宮城県にも足を伸ばし、牛タンをはじめとする様々なローカルグルメを味わってみてはいかがだろうか。