アクセス抜群の市場で海鮮グルメ三昧！札幌二条市場の観光ガイド

明治時代初期に、石狩浜の漁師が新鮮な魚を売り始めたことがきっかけで開設された「札幌二条市場」。
隣接する創成川の対岸に市場が並び、主に搬送船の荷下ろしをする人々と取引していた。
火災が発生し焼失するも、新たに少しずつ魚市場が形成され、現在の市場の原型が出来上がる。
昭和時代になり世界大戦が終結すると、市場には総菜や乾物を売る商店が徐々に建つようになる。
加工食品や野菜など、魚介類以外にも多くの食品を扱う商店街「札幌二条市場」が完成した。
歴史を知ればわかるように、古くから札幌の台所として、地元の人々にも親しまれてきた市場だ。

オホーツク海・日本海・太平洋に囲まれている北海道では、さまざまな種類の魚介類が1年を通して水揚げされる。
北海道中から旬の魚介が集まる「札幌二条市場」。
カニやサケ、ホタテなど鮮魚を中心に、水産加工品や野菜、果物などがずらりと並ぶ。
イクラやカズノコといった加工品や干物など、品揃えも豊富だ。
羅臼（らうす）産の開きホッケの干物は、脂のりがよく肉厚でお土産にもおすすめ。
調理がいらない商品を購入し、ホテルでゆっくり味わうのも楽しみ方のひとつだ。

「札幌二条市場」には海鮮グルメを楽しめる飲食店が、６店舗ほど軒を連ねている。
寿司をはじめ海鮮丼や炙り焼きなど、様々なメニューで海鮮を味わえる。
早朝から営業している飲食店もあるので、少し早起きして宿泊しているホテルから、散歩がてら朝ごはんを食べに行くのもお勧め。
人気のグルメは、豪華な海鮮丼。
丼からはみ出さんばかりの新鮮な魚介で、お腹を満たしてほしい。

夜になると、市場の片隅にある「のれん横丁」の赤い提灯が静かに灯る。
レトロでユニークな居酒屋や食堂が並び、隠れ家的な雰囲気を楽しめる。
海鮮グルメはもちろん、おでんなどの和食、イタリアンなど、様々なジャンルを楽しめるのも嬉しいポイントだ。
お酒にぴったりの、旬の食材を使った料理を堪能できる、ちょっとディープな「札幌二条市場」を体験してほしい。

市場の特性を活かし、素材・鮮度・値段どれをとっても満足できるどんぶりを提供している。
専門店ならではのメニューの多さも魅力で、50種類以上の海鮮丼の中から好みのものを選ぶことが可能だ。
魚は鮮度という概念を飛び越えて、濃縮された旨みとねっとりとした舌触りで、普段では味わうことのできない職人技を体感できるとして人気が高い。

札幌二条市場の東端、1922年創業の老舗海産物店「近藤昇商店」に併設された寿司処。
今やすっかり札幌の観光名所となった札幌二条市場にあって、「安くて美味しい寿司や海鮮丼を食べるなら、まずここへ」と地元客に言わしめる名店だ。
寿司、海鮮丼、定食、刺身、一品料理まで多彩なメニューの中でも店主一番のおすすめは、北海道の海の幸が満載の「けいらん丼」。
ネタ14種が丼からはみ出すほど盛られ、食べる前から圧倒される。

市場のすぐそばという立地の強みを生かし、店主自らが毎日厳選して仕入れる地元の新鮮な魚介類をふんだんに使った丼を味わえる。
名物の「おまかせ海鮮丼」は、上なら15～20種類とご飯が見えなくなるほど旬のネタがどっさり乗ったビジュアルが圧倒的。
時期や産地など、その時ベストのものを厳選した「こだわりの生うに丼」や醤油ベースの自家製イクラがたっぷりのイクラ丼など海鮮丼以外も気になるメニューばかり。

大通公園の出発点である西1丁目に1956年に建てられたさっぽろテレビ塔は、その完成以降、札幌の発展を見届けてきた札幌のランドマーク的存在として地元の方や観光客にも親しまれている。
地上約90mの展望台は、札幌市内はもちろん、天気が良い日は石狩平野や日本海が見渡せる絶景スポットとなっている。

かつて北海道開拓の指導者育成のために建設された札幌農学校の演武場。
その完成式の際に訪れた黒田清隆開拓長官の指揮によって、今では札幌のランドマークとして愛される「札幌市時計台」が完成した。
1995年から1998年まで大規模な保存修理工事を行い、資料館として整備された。1階には札幌の文化財や時計台にまつわる資料の展示を見られる。

札幌市の中心部に位置する大通公園。ライラックやハルニレなど92種、約4,700本の木々に囲まれているほか、寛ぎの場として芝生や噴水なども用意されており、オフィス街の憩いの場として観光客や市民に愛されている。
また、大通公園の花壇は、1875年に開拓使が西洋草花を植えたことにはじまり、現在は札幌市花壇推進組合が花壇づくりを担当。
花壇では、所属企業が美しい花壇づくりを競い合うコンクールも開催されている。