
【さんふらわあ徹底ガイド】快適な船旅で大阪〜九州を周遊!
大阪・関西万博で盛り上がる大阪を起点に、次の旅先を探している人も多いのでは?関西からひと足のばして、新しい土地を訪れてみてはいかが。
たとえば日本有数の温泉地・別府や歴史ある熊本、自然や食の魅力が詰まった鹿児島など、九州には個性豊かな観光地が揃っています。
そんな“次の旅”の可能性を広げてくれるのが、大阪と九州を結ぶフェリー「さんふらわあ」。夜に出航し翌朝には目的地に到着。移動中は眠って過ごせるので、現地での観光を満喫することができます。
そんな「さんふらわあ」の旅を徹底ガイド!
目的地に合わせて選べる航路。さんふらわあの基本をチェック!
関西と九州を結ぶ旅客船「さんふらわあ」は、旅の目的地に合わせて選べる航路が魅力。
大阪からは別府(大分)、志布志(鹿児島)の2航路、神戸は大分航路が運航されています。
バイクや車での乗船もOK。そのまま九州へ渡ることができるので、現地での移動もスムーズ!
レンタカーの手配いらずで、自由に旅を設計可能。
さらに大阪〜別府航路には2023年に就航した新造船が登場。新しい船でより快適な移動が叶います。
寝ている間に移動完了!朝から旅を満喫!
さんふらわあは夕方〜夜に出航、翌朝目的地に到着。移動中はしっかり睡眠が取れるので、到着したその朝から観光を楽しめます。
限られた日程でも移動の時間を無駄なく使えるのが、船旅ならではのメリット。
出発・到着時刻は曜日や季節によって異なるため、最新情報は公式サイトをチェック!

快適に過ごせる船内空間
旅のスタイルに合わせて客室が選べるのも「さんふらわあ」の魅力。
レストランや展望大浴場、ショップなど船内設備も揃っており、快適に過ごすことができます。
プロジェクションマッピングや船内イベントも開催。移動の時間さえも旅の楽しみにしてくれます。

チェックインから下船まで、さんふらわあの船旅の流れをナビゲート!
さんふらわあの旅は出航90分前までのチェックインからスタート。
予約時に届くQRコードや予約番号(※外国籍の方はパスポートも必要)を準備しておきましょう。

手続きを終えたら、いよいよ乗船。部屋に荷物を置いたりパブリックスペースで記念撮影したりと、思いおもいの時間を過ごします。客室の鍵となるQRコードは、各階にある複製機でコピーが可能。不安な人は予備を作っておくのもおすすめです。



レストラン前のパブリックスペースで「銅鑼(どら)」が鳴らされると、出航15分前の合図。動画に残しておくのもおすすめです。次の乗船時と比べてみてくださいね。

食事はビュッフェスタイルのレストランでぜひ。さんふらわあカレーをはじめ、大阪や大分のご当地グルメ、船によって異なる名物、フルーツやスイーツなど多彩な料理が並びます。ドリンクバーのほかアルコールの販売もあり、海上での豪華なディナータイムを満喫することができます。



別府航路では毎晩6階アトリウム横でイベントを開催。ミニライブなど旅の夜を盛り上げてくれるコンテンツが日替わりで楽しめます。また、20時30分になるとアトリウムでプロジェクションマッピングによる演出が。別府行きと大阪行きで異なる内容が映し出されるので、往復で乗船して違いを見比べてみるのも楽しみの一つ。

イベントのあとは、ショップでお土産探しも。大分土産やさんふらわあ限定オリジナルグッズなどがずらりと並び、旅の記念やちょっとした買い物にぴったり。
お土産をゲットしたら、展望大浴場で一日の疲れをリフレッシュ。22時になると船内の照明が落とされ、静かな夜の時間の始まりです。翌日は早朝に到着するので早めに就寝して翌日からの観光に備えておくのがベター。


朝は早めに起きてレストランなどで朝食。朝のデッキを散策するのもおすすめです。別府港が近づくころになると、進行方向右手の高台に湯けむりが立ち上る様子が! まるで旅の到着を歓迎してくれるかのようなその風景に、ワクワク感が高まります。

到着後は、下船。マイカー乗船であれば、車でスムーズに下船。港を出た瞬間から旅がスタートします。
※下船にかかる時間は繁忙期等によって異なります。
別府&志布志、2つの航路で自由に!ドライブで楽しむ九州旅
大阪〜別府航路と大阪〜志布志航路。この2つのルートを組み合わせれば、自由度の高い九州周遊旅が実現! 九州の北東に位置する大分県別府と、南東にある鹿児島県志布志にそれぞれ港があるため、行きと帰りで異なるルートを選ぶことができ、旅のプランニングの幅もぐっと広がります。
志布志港へは、鹿児島市内から車で約2時間、宮崎市内からは約1時間30分。志布志駅からも車で約10分とアクセスしやすく、旅の起点としても便利です。
たとえば、大阪から別府にフェリーで入り、九州各地をめぐって志布志から大阪へ。もちろん、その逆に志布志から九州を北上しつつ別府から大阪へ、といったルートも可能。夜のうちに移動して朝から観光をスタート。車ならではのフットワークで、温泉も絶景も、ローカルグルメも、気の向くままに楽しめるのがドライブ旅の醍醐味です。

鹿児島〜大阪をつなぐ志布志航路で、旅の自由度がアップ!
大阪と鹿児島を結ぶ志布志航路は、「さんふらわあ さつま」と「さんふらわあ きりしま」が運航。別府航路同様、夜出発・朝到着です。乗船時間は約15時間と別府航路よりは長めですが、その分ゆっくりと休むことができ、パワーチャージも十分! 時期によっては下船に少し時間がかかる場合もあるため、余裕を持った計画がおすすめです。

くつろぎの空間と、海を楽しむデッキ時間
客室タイプも多彩に揃っており、一人旅やカジュアル志向の人から家族やグループ向けの個室まで旅のスタイルにあわせて選ぶことができます。手頃な価格でプライベート感も確保された「ツーリストタイプ」の客室は志布志航路ならでは。船内全体が落ち着いたトーンでまとめられており、シックな雰囲気も魅力的。
船内には展望大浴場をはじめ、移動時間を快適に過ごせる設備が整っています。

志布志航路は太平洋を運航するため、広々とした展望デッキからはどこまでも続く水平線や大海原などダイナミックな景観を眺めることができます。運がよければ、野生のイルカと出会えることも! 出港後は展望デッキでイルカを探してみるのもおすすめです。天気が良ければ大阪港への到着前、7時頃には進行方向右側に関西空港も。入港時には朝の光に包まれた万博会場を眺めることもできます。


さらに、船内ではちょっとした空き時間に楽しめるゲームコーナーや、謎解きゲーム(日本語のみ)もスタンバイ。のんびり過ごすも、軽く遊ぶも、思い思いの時間が楽しめるのが志布志航路の魅力です。
食事&お土産、気ままに楽しむ船時間
移動中の食事やショッピングも、船旅での楽しみのひとつ。
船内レストランでは、定番「さんふらわあカレー」をはじめ、黒瀬ぶりやカツオなど旬の魚や、鹿児島名物のさつまあげなどご当地の味がずらり。知覧茶を使ったふりかけもあり、ぜひ試してみたいところ。


ショップには、鹿児島の工芸品やマルチョンラーメンなどのご当地ラーメン、焼酎などが揃うのでお土産選びも楽しめます。


光と音の演出で楽しむ、夜のひととき
夜の船内ではちょっとしたお楽しみタイムも。アトリウムに映し出されるプロジェクションマッピングによる演出は、毎日20時〜と21時10分〜の2回実施。異なる映像内容で、曜日や季節によって演出が変わるのも注目ポイント。特に2回目はプラネタリウムプロジェクションマッピングで、季節ごとの星座を映し出します。天候が良ければ、デッキで実際に同様の星空を眺めることもできるそう。
さらに、週末やGW、お盆期間などはショップ横にステージを設置、音楽ライブなどのイベントも開催。参加型のイベントは、旅の素敵な思い出になること間違いなしです。
絶景に温泉、ローカル体験まで。別府⇔志布志航路を活用したおすすめルート3選
九州には圧倒的な自然景観や温泉地も点在。熊本県の阿蘇山では、広大なカルデラと草原のドライブを、鹿児島県の桜島では現役の火山を間近で観ることができます。また、秘湯として知られる黒川温泉では、情緒あるまち並みと湯めぐり体験が魅力。宮崎県の高千穂峡や熊本県の人吉温泉など、自然と文化が調和したエリアも見逃せません。
ルート次第では、都井岬で野生馬がのんびり歩く風景に出会うことができるほか、内之浦宇宙観測所ではロケット打ち上げの聖地を見学することも。ご当地グルメや土産物が並ぶ道の駅も各地に点在し、ドライブ途中の立ち寄り先も充実しています。
これらのスポットをどんなふうに巡るか悩んだら、テーマ別にコースを組んでみるのもおすすめ!もちろん、今回紹介するルートは志布志港からスタートして別府港へ向かうといった逆方向に巡ってもOK!
1. 火山列島・九州縦断コース
【別府港着】→別府温泉→霧島温泉郷→桜島→【志布志港発】
温泉地・別府から旅をスタート。阿蘇のカルデラを越えて南下、霧島で山間の温泉に癒やされたら鹿児島のシンボル桜島へ。途中、阿蘇の大観峰や草千里でダイナミックな自然を体感したり、鹿児島市内では桜島を臨む「仙巌園」を散策したり黒豚料理を味わうのもおすすめです。

2. 絶景&癒やしの温泉ホッピング!
【別府港着】→由布院温泉→黒川温泉→高千穂峡→人吉温泉→【志布志港発】
のどかな田園風景が広がる由布院からスタート。山間の名湯・黒川温泉で湯巡り体験を楽しんだら、渓谷美が広がる高千穂峡で自然と日本神話の世界を体感! 旅の終わりは人吉温泉でゆったり。癒やしと絶景を満喫しつつ南下して、志布志港からフェリーで帰路へ。

3. 海と宇宙と馬に出会う!志布志への絶景ドライブ!
【別府港着】→ 道の駅北浦 → 都井岬 → 内之浦宇宙観測所 →【志布志港発】
大分県南部から海沿いを南下し、宮崎の絶景スポット・道の駅北浦へ。鹿児島との県境にある都井岬では野生馬の姿に癒やされ、さらに志布志に向かう途中には、JAXAのロケット施設・内之浦宇宙観測所も。志布志港からフェリーに乗って、大阪へ。

【万博に+αで楽しむモデルプラン】フェリーで大阪〜九州を周遊!温泉と絶景ドライブを楽しむ3Dayモデルプラン
海の上で夜を過ごし、朝から旅が満喫できるのが船旅の魅力。車でそのまま乗船できるから、移動もスムーズ。さんふらわあ別府航路で大阪を出発、別府から志布志まで九州をドライブする2泊3日のモデルプランをご紹介!
温泉に癒やされ、絶景に感動! 気になるスポットにふらっと立ち寄れるのもドライブ旅ならでは。海と陸の移動を組み合わせれば、旅のプランも自由自在!
DAY1|大阪のベイエリアを満喫! 九州に向けて出航!
世界最大級の水族館で、海の世界に感動!
旅のはじまりは、大阪を代表する人気スポット「海遊館」から。
太平洋を再現した巨大な水槽を中心に、海の生きものたちの世界が広がります。海中を巡るような展示は、非日常の旅のスタートにもぴったり。ほかにも隣接する「天保山マーケットプレース」で食事やショッピングを楽しんだり、「天保山大観覧車」で約15分の空中散歩を楽しんだりと大阪ベイエリアを満喫します。

ホテルのような上質な時間を過ごせる、「さんふらわあ」で船旅スタート!
ベイエリアの観光を終えたら、車で7分ほど移動して、南港フェリーターミナルへ。
車ごと乗船したら、エレベーターで6階へ。足を一歩踏み入れた瞬間、まるでホテルのようなラグジュアリーな空間に感動! ワクワク感が高まります。

客室に荷物を置き、船内レストランで少し早めのディナータイム。
名物のさんふらわあカレーやパスタ、お刺身などをいただきます。ゆっくり食事を堪能しつつ、出航時間を待ちます。



銅鑼の音が出航を告げ、いざ出発!
出航から約15分で大阪・関西万博会場の夢洲が進行方向右側に見えてきます。ちょうど夕暮れから夜にかけての時間帯なので、大屋根リングも美しくライトアップ。海から眺める万博会場も船旅ならではの特別な光景です。

19時30分からはパブリックスペースで毎日開催されるイベントに出かけます。この日はインドの楽器ハルモニの演奏会。異国の音色に耳を傾けつつ、非日常感を堪能します。

20時過ぎには明石海峡大橋を通過。展望デッキやバルコニーから間近に橋が迫ってくる様子を眺めます。意外とスピード感のある船の動きに驚きつつ、ライトアップされた明石海峡大橋の迫力ある姿に圧倒されます。


20時30分からはアトリウムでプロジェクションマッピングを鑑賞。今回の航路の見どころを紹介してくれるので、次の旅先選びの参考にします。
上映後はショップでお土産探し!大分にちなんだお土産や、さんふらわあ限定グッズをチェック。
旅の思い出にオリジナルグッズはゲットしておきたいところ。

一日の締めくくりは、展望大浴場へ。船内で広々とした湯船で手足をのばせば、一日の疲れがほどけていくよう。湯上がりは客室のバルコニーで海風を感じながら、船旅ならではの静かな夜に癒やされつつ、翌日に備えて心地よい眠りにつきます。

Day2|日本一の湧出量を誇る別府温泉でほっこり
船上で迎える爽やかな朝を満喫!
2日目の朝は展望デッキでのおさんぽから。朝日を浴びてキラキラと輝く海とどんどん近づいてくる陸地を眺めながら、爽やかな朝の充実感を味わいます。レストランでの朝食も、夜と同様ビュッフェスタイル。朝の「さんふらわあカレー」は夜よりもちょっとマイルド。こちらもぜひ試してください。
支度を済ませたら、バルコニーやデッキへ。進行方向右側の山手にもくもくと立ち上る湯けむりが見えてきます。入港のアナウンスが流れたら車に乗って、いよいよ九州旅のスタートです!


日本を代表する温泉地「別府温泉」で温泉文化を満喫
別府港に到着したら、まずは車で少し移動して的ゲ浜公園へ。海岸へ出て、レトロな別府タワーを背景に記念撮影!

その後は別府八湯のひとつ、鉄輪温泉へ。真っ赤な熱泥が特徴の血の池地獄をはじめ、個性豊かな地獄巡りを楽しんだり温泉街を散策したりと、硫黄の香りと立ち上る湯けむりに包まれて別府らしい風景のなかでゆったりと過ごします。



地獄蒸し工房 鉄輪で蒸し料理をいただくのもお忘れなく。自分で体験できる地獄蒸しは旅の素敵な思い出に。熱々の料理を堪能したら、足湯でほっこり。別府の温泉文化を存分に味わいながら、穏やかな時間が流れていきます。


DAY3 |鹿児島・志布志へ向けて、海沿い絶景ドライブ!
絶景もグルメもお土産も!欲張り寄り道ドライブ
温泉にしっかり癒やされたら、別府温泉を出発! 国道10号線を南下して海沿いドライブを楽しみます。途中、日本最大の大注連縄で結ばれる夫婦岩で知られる豊後二見ヶ浦に立ち寄り、しめ縄の巨大さに驚いたり、道の駅 北浦のレストランで海の幸がたっぷりの海のお宝丼に舌鼓を打ったりと、ドライブならではの自由さを満喫。



海を眺めつつのんびり走ったあとは、焼酎づくりが盛んな都城へ。
霧島酒造の「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」では、ここでしか手に入らない限定品をはじめ、お土産選びを楽しみます。

【ぐんと快適! 都城志布志道路開通でスマートドライブ】
2025年3 月に全線開通した「都城志布志道路」は、国道10号と志布志市街地をつなぐ便利なルート。
山間のカーブ道を避けてスムーズに移動できるうえ、従来のルートに比べて移動時間も大幅に短縮!
ドライブ旅の強い味方に。
九州ドライブ旅の締めくくり!歴史ある港町を散策
都城から志布志市街地へ。鹿児島県の東端に位置、古くから港町として栄えてきた歴史あるまちです。
江戸時代の城下町、志布志麓では、2024年に一般公開された福山氏庭園へ。刀傷が残る柱や、当時の暮らしを物語る屋敷跡を見学します。



志布志観光の締めくくりは、うなぎの駅に立ち寄ります。こちらの直売所では、鰻蒲焼真空パックなど無投薬で育てた鰻を使った商品がずらり。志布志ならではの味をお土産にゲットして、港へと向かいます。


旅のラストは、海の上でゆったり船旅
志布志港から乗船、アトリウムへ。
天井が高くゆったりとした空間で、別府航路とはまた違った雰囲気に胸が高まります。
まるで別のホテルにチェックインしたかのような、もう一つの船旅の始まりです。


出航15分前には銅鑼の音が響き、いざ出航!

およそ1時間で、進行方向左側に都井岬が見えてきます。広々としたデッキに出て、航跡の先に広がる大海原や地平線などダイナミックな景観を楽しみつつ、今回の旅の余韻に浸ります。

夕食は船内レストランで。黒瀬ぶりやカツオなど、鹿児島の旬の味も並ぶメニューの数々に舌鼓!
食後は展望大浴場でゆったりと旅の疲れを癒やしたり、ショップでお土産を選んだりと夜のひとときを満喫。プロジェクションマッピングで志布志航路の魅力を再発見したりと、眠りにつくまで船旅を満喫します。
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鹿児島の味覚も楽しめるビュッフェでディナータイム


DAY4|大阪に到着! 船旅の余韻を胸に、次の旅へ
朝、少しゆっくり目を覚ませるのは、約15時間かけて航行する志布志航路ならでは。身支度や朝食の時間も余裕があるのは嬉しいポイント。

外の景色に目を向けると、大阪湾に広がる陸地も見えはじめ、関西空港や大阪の街並みが近づいてくるのがわかります。
港の到着するころには、朝の大阪にすっかりスイッチオン!次の目的地を目指して新しい一日のスタートです。

まとめ
いかがでしたか?
移動がそのまま旅になるのが、さんふらわあの大きな魅力。2つの航路を自由に組み合わせて、自分だけの旅をプランニングするのもおすすめです。
大阪〜別府航路の魅力を紹介した「大阪から別府温泉へ! さんふらわあで叶える、ホテルライクな船の旅」の記事も、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。