最初に読むべき大阪旅行完全ガイド
「食い倒れの街」と呼ばれるほど、名物グルメで溢れる大阪。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや大阪城、通天閣や道頓堀など、全国的に有名な観光スポットも多く、日々多くの観光客が訪れている。
日本の歴史文化を感じられるスポットもショッピングを楽しめるエリアもあり、楽しみ方は無限大。
だからこそ、初めての大阪旅行ではどこで何を食べればいいか迷ってしまうだろう。
でも安心して欲しい。
初の大阪旅行を計画している方に向けて、この記事では交通手段やエリア別の魅力、お勧めの宿泊施設、モデルコースなど、旅行プランを立てるために必要な情報を網羅的に紹介していく。
大阪旅行前に、ぜひこの記事を最後まで読んでほしい。
豊かな歴史と文化が魅力の大都市「大阪」
京都や奈良と同じく関西地方に属する「大阪」。
大阪の西部は瀬戸内海に面し、その他の三方は山地に囲まれているものの、面積的には山地よりも低地と小さな丘陵地が多い。
5世紀頃に政治の中心地として栄えた大阪は、その後もアジア諸国との貿易・交流で発展し、首都に次ぐ都市として栄えていった。
現代でも首都・東京と並ぶ大都市である大阪には、最先端の商業施設や様々なレジャー施設が集まっており、人口も全国で3位。
また、古くから栄えていた地域だからこそ、大阪独自の文化や豊かな食文化が育まれ、長い歴史を持つ史跡と共に現代まで受け継がれている。
大阪の豊かな食文化は様々なグルメを生み出し、「食い倒れの街」と呼ばれるほど、名物グルメ・ご当地グルメで溢れている。
あまり知られていないが、大阪の国宝の指定件数は日本全国で4位の62件。
日本の歴史や文化を感じられる文化財も多く、大阪は様々な楽しみ方ができる魅力的な人気観光地だ。
大阪の平均気温と着衣例
1年を通じて温暖で、降水量が少ない大阪。
盆地は夏の暑さが厳しく、都市部ではヒートアイランド現象により、夜も蒸し暑い。
雪はほとんど降らないが、山間部では20〜30cm程度の積雪が見られることもある。
大阪の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 6.2 | 6.6 | 9.9 | 15.2 | 20.1 | 23.6 | 27.7 | 29.0 | 25.2 | 19.5 | 13.8 | 8.7 |
大阪の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月):薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
大阪へのアクセス
東京から大阪まで飛行機で約1時間30分、新幹線なら2時間30分ほどだ。
京都からであれば、新幹線を利用すれば15分ほどでアクセス可能。
大阪には「関西国際空港」と「大阪国際空港」の2つの空港があり、国内外から多くの観光客を迎えている。
関西国際空港には国際線もあるため、台湾や香港など様々な国から直接アクセスできる。
関西国際空港から主要駅へのアクセス
関西国際空港から「大阪駅」へのアクセスを紹介しよう。
「大阪駅」は大阪におけるターミナル駅であり、公共交通機関を利用して観光スポットを巡る際の起点となる駅だ。
- 経路
- 関西国際空港から関空快速に乗車し、「大阪駅」で下車
- 所要時間
- 約1時間15分
大阪の主要交通手段
大阪観光における主要交通手段はバスと電車だ。
観光スポットが集中している大阪市内はもちろん、その他のエリアでも公共交通機関だけで不便なく移動できる。
状況に応じてタクシーやレンタカー、レンタサイクルなどの交通手段を併用すると、より効率的に大阪を観光できるだろう。
大阪旅行で利用すべきお得な乗車券
交通費を抑えて大阪の観光スポットを巡りたい方が、知っておくべき乗車券を紹介しよう。
大阪周遊パス
大阪市内の各種交通機関の乗り放題と観光施設の入場がセットになった、非常に便利な観光乗車券「大阪周遊パス」。
乗り放題の対象となるのはOsaka Metroと大阪シティバス全線および私鉄5社(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海)の大阪市内を走る区間。
パスの提示により、大阪城や通天閣をはじめとする施設や観覧車、リバークルーズなど40カ所以上を各施設1回ずつ無料で利用できる。
人気観光スポットが集まる大阪市内の5エリア
大阪の定番・人気観光スポットのほとんどは大阪市内に集まっている。
そのため、大阪旅行も大阪市内を中心に巡ることが多いだろう。
一口に大阪市内と言っても、エリアによって全く異なる魅力を持つ。
まずは大阪市内の5つのエリアの魅力と見どころを把握して、旅行プランを立ててみよう。
大型商業施設が集まる大阪の流行発信地「キタエリア」
キタエリアは大阪市の中北部に位置する北区の中でも、「JR大阪駅」や「梅田駅」の周辺を指す。
大型の複合施設や高層ビルが立ち並ぶ、大阪でも屈指の繁華街だ。
大阪の流行発信地であり、ショッピングやグルメ、アミューズメントを楽しめる。
国内外のセレクトショップや飲食店などが集結する「グランフロント大阪」、地上173mの展望台から梅田や大阪市街地を一望できる「梅田スカイビル」は特に人気が高いスポットだ。
「北新地」と呼ばれるエリアは高級な歓楽街として知られており、約3,000店舗の飲食店が集まっている。
料亭やラウンジ、クラブなど大人向けの高級店が多いのが特徴。
深夜も営業しているお店が多いため、大阪のナイトライフを満喫したいなら足を運んでみよう。
大阪らしさが凝縮された「ミナミエリア」
大阪市中央区と浪速区にかけて広がる「ミナミエリア」は、キタエリアと並ぶ大阪屈指の繁華街。
なかでも大阪らしさが凝縮された「道頓堀」は特に有名。
道頓堀川に架けられた「戎橋」では、グリコの看板をはじめとする、さまざまな巨大な看板が立ち並ぶ大阪を象徴する光景を見られる。
たこ焼きやお好み焼き、串カツなど大阪の名物グルメを満喫できるのも道頓堀の魅力だ。
大阪で随一のショッピングエリアである「心斎橋」もミナミエリアにある。
ラグジュアリーブランドの路面店が軒を連ねる御堂筋沿いは、東京の銀座と並ぶ高級ブランド街として知られている。
その他にも「アメリカ村」や「心斎橋筋商店街」など、個性豊かなショッピングスポットが点在。
大阪旅行なら外せないエリアと言っても過言ではない。
古き良き大阪を感じられる「天王寺エリア」
ミナミエリアからほど近い場所にある「天王寺エリア」。
ミナミエリアと同じく大阪らしさが魅力だが、天王寺エリアにはレトロ感漂う街並みや歴史情緒感じられるスポットが多い。
天王寺区の名前の由来でもある、日本最古のお寺「四天王寺」はその筆頭と言えるスポットだ。
大阪のシンボルである「通天閣」は天王寺エリアにあり、その周辺は「新世界」と呼ばれる繁華街が広がっている。
様々な飲食店が立ち並び、名物グルメだけでなく、「シチューうどん」や「ビーフヘレカツサンド」、「玉ねぎおでん」や「ミックスジュース」といった個性豊かなグルメも味わえる。
高さ300mの高層複合ビル「あべのハルカス」も人気の観光スポット。
様々なお店でショッピングを楽しめるだけでなく、58階〜60階にある展望台からは開放感のある絶景を一望できる。
歴史文化と美しい春の風景が魅力の「大阪城エリア」
大阪市中央区の「大阪城」を中心に広がる「大阪城エリア」。
天下統一を成し遂げた戦国武将である、豊臣秀吉(とよとみひでよし)によって1585年に築城された大阪城。
その周辺は「大阪城公園」として整備され、約105haの広大な都市公園になっている。
園内の重要文化財や大阪の歴史を学べる博物館があるだけでなく、飲食店などを中心に様々なショップが集まる複合施設もある。
また、大阪でも屈指の桜の名所としても知られており、春の大阪旅行なら訪れるべきスポットだ。
その他にも大阪歴史博物館や日吉神社など、大阪の歴史を感じられるスポットが多い。
USJを筆頭に人気テーマパークが集まる「ベイエリア」
大阪湾の周辺、大阪市の西部に広がるベイエリアには、様々なレジャー施設が集まっている。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)があるのもベイエリアだ。
ハリー・ポッターの世界に没入できる「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター™」と、人気キャラクター・マリオを中心に構成され、ピーチ城・ブロックコインなど、ゲームの中に入ったような体験ができる「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は特に人気が高く、日本のみならず海外からも多くの人々が訪れている。
その他にも約620種・30,000点ほどの生物を観察できる「海遊館」、レゴ好きにはたまらない「レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪」など、様々なレジャー施設が集まっており、大阪の親子旅行にピッタリなエリアだ。
大阪旅行前に知っておくべき大阪市以外のエリアの魅力
大阪には大阪市以外にも魅力あふれるエリア、スポットは多い。
大阪市だけでなく、これから紹介する3つのエリアにも、ぜひ足を運んでほしい。
親子旅行にピッタリなスポットが多い「北部エリア」
自然豊かな大阪の北部エリアといえば、1970年に開催された「日本万国博覧会」の跡地を利用した「万博記念公園」が有名だ。
1970年の日本万国博覧会に関する文化施設はもちろん、豊かな自然と触れ合えるスポットやアスレチック、温泉などもあり、親子旅行にピッタリなスポット。
親子旅行なら日本最古の遊園地「ひらかたパーク」もお勧め。
「ひらパー」の愛称で地元民にも愛されており、園内には40種類ほどのアトラクションが配置されている。様々な動物と触れ合える、屋内型の動物園も併設。
「明治の森箕面国定公園」も人気の観光スポットで、目玉は落差33mの「箕面大滝」。
風光明媚な自然の中、ダイナミックに水が流れ落ちる大迫力の景色を楽しめる。
ものづくりの街として知られる「東部エリア」
大阪の「東部エリア」は、小さなネジから人工衛星まで作るものづくりの街として知られている。
日本が世界に誇る電機メーカー、パナソニックの創業100周年を記念してオープンされた「パナソニックミュージアム」も東部エリアにある。
創業者である松下幸之助(まつしたこうのすけ)に関する資料のほか、これまで誕生した家電製品約550点を一堂に展示。パナソニックの歴史と技術を感じられるだろう。
他にも神社仏閣や城址、古墳、宿場として栄えた面影が残る街など、歴史を感じられるスポットが多い。
世界遺産と歴史あるお祭りが魅力の「南部エリア」
関西国際空港がある大阪の「南部エリア」。
南部エリアといえば、ユネスコの世界遺産に認定されている「百舌鳥・古市古墳群」が特に有名。
「堺市」の「百舌鳥(もず)古墳群」と、「藤井寺市」や「羽曳野(はびきの)市」の「古市古墳群」を合わせた古墳群で、日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」がある。
その大きさは自転車でも1周するのに2時間かかるほど。
「岸和田市」の300年以上の歴史を持つ「岸和田だんじり祭」も見逃せない。
だんじりとは日本の祭りで使用される山車のことで、大阪を含む西日本ならではの呼び方。
見どころである「やりまわし」では、約4トンにもおよぶだんじりを約500人の曳手によって、スピードを落とさずに一気に角を直角に曲がる。
9月に開催されるため、この時期に旅行するなら参加してみよう。
大阪を満喫するために必要な日数
大阪市内を中心に人気観光スポットを巡るなら、1泊2日で満喫できるだろう。
市内には観光スポットが密集しており、電車と徒歩だけで移動できるため、移動にかかる時間も労力も少ない。
ただし、その他のエリアやユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を観光する場合は、2泊以上の日数を確保しておこう。
短期間で大阪を満喫!定番観光スポットを巡る1泊2日モデルコース
見どころもグルメも多い大阪を短期間で楽しみたい方にピッタリの、1泊2日のモデルコースをご紹介。
このモデルコースを参考にすれば、定番・人気観光スポットを巡れるため、多様な魅力を持つ大阪を満喫できるだろう。
1日目:大阪の定番観光スポットを巡る
まずは大阪の定番観光スポットを巡り、名物グルメを味わおう。
歴史ある水族館で多種多様な水生生物に触れたら、道頓堀でランチ。
歴史情緒漂う「大阪城」を散策したら、地上173mの展望台から夕景から夜景へと変わっていく大阪市街地を眺める。
大阪の多様な魅力を堪能できる1日になるだろう。
8:30 JR大阪駅からスタート
1日目のスタートはJR大阪駅から。
電車を乗り継ぎ、JR弁天町駅で下車し、歩いて10分ほどで「海遊館」に到着する。
9:00 世界最大級の水族館「海遊館」を満喫
2020年に30周年を迎えた、大阪にある水族館。
太平洋を取り囲む自然環境が再現されている館内では、全部で620種、30,000点もの生きものが生息している。
目玉となるのは、ジンベエザメなど大型のサメやエイなどが共生している「太平洋」水槽。
深さ9m、最大長34m、水量5,400tに及ぶ巨大な水槽で、魚たちが泳ぐ姿を見て海中気分を味わおう。
12:20 「道頓堀」で大阪グルメを堪能
海遊館を満喫したら、JR弁天町駅からJR地下鉄なんば駅へ。
駅から10分ほど歩けば、大阪ならではの雰囲気が漂う「道頓堀」に到着。
カニ、タコ、牛、鶴…と立体的なの巨大看板が通りにせり出し、にぎやかな光景が目の前に広がる。
北側を流れる道頓堀川と南側のメインストリートには、多くの飲食店が軒を連ねる。
たこ焼きやお好み焼きなど、様々な大阪グルメを味わえるので、道頓堀でランチを食べていこう。
14:30 歴史情緒漂う「大阪城」を散策
ランチを食べたら地下鉄心斎橋駅へ向かい、電車に乗って大阪ビジネスパーク駅へ。
駅から15分ほど歩けば「大阪城」へ到着する。
安土桃山時代(1568〜1600年)に天下統一を果たした豊臣秀吉が、1583年に築城を開始、1585年に完成した大阪城天守閣。
内部は歴史資料館になっており、大阪城の歴史や豊臣秀吉に関する常設展示だけでなく、企画展・特別展なども随時開催している。
最上階の展望台から、大阪市街地を一望するのもお忘れなく。
17:30 「梅田スカイビル」で大阪の夜景を一望
大阪城の観光を終えたら、歩いて15分のJR大阪城公園駅へ。電車に乗ってJR大阪駅へ戻ろう。
駅から歩いて15分ほどで、1日目の最後のスポット「梅田スカイビル」に到着。
梅田スカイビルは、1993年に完成した地上40階建て2棟の巨大超高層建築で、2棟はビル上部で連結している。
屋上部分は地上173mの「空中庭園展望台」。
東西南北360度を一望でき、明石海峡大橋や淡路島、六甲山や天保山大観覧車、そして梅田の街に林立する数々の高層ビル群といった光景を楽しめる。
夕景と夜景をゆっくり眺めてみよう。
19:35 「シタディーンなんば大阪」の洗練された室内で1泊
大阪の夜景をゆっくり眺めたら、歩いて約15分のOsaka Metro梅田駅へ。
電車に乗ってなんば駅に向かい、駅から歩いて1日目の宿である「シタディーンなんば大阪」へ。
シタディーンなんば大阪の建物は、国の重要文化財として指定。
そんな名建築内に313室を持ち、文化財としての価値を損なわず、モダンにまとめられた館内は快適で、室内も最新の設備を備えている。
建物内の文化財を楽しみつつ、1日の疲れをゆっくり癒やそう。
2日目:大阪の歴史・文化・夜景を1日で満喫
2日目は人気の神社仏閣や世界遺産を巡り、大阪の文化と歴史に触れていく。
飲食店街も訪れるので、大阪グルメも存分に味わえるはずだ。旅の最後には高層ビルからの絶景も楽しめる。
8:50 2日目は「なんば駅」からスタート
ホテルの最寄り駅である、御堂筋線のなんば駅から電車に乗ってJR大阪駅へ。
電車を乗り換えてJR天満駅で下車したら、ひとつ目のスポット「天神橋筋商店街」に到着。
9:00 「天神橋筋商店街」で買い物とグルメを満喫
天神橋1丁目から7丁目まで全長約2.6kmの「日本一長い商店街」と言われている天神橋筋商店街。
商店街にはおよそ800の店舗がずらり。行列ができる寿司屋、人気の洋食店やカレー屋、レトロな喫茶店が点在。たこ焼き、コロッケ、クレープ、たい焼きなど食べ歩きにぴったりなテイクアウトグルメもいっぱい。
その他にも、刃物屋・古本屋・衣料品店・お土産など、バラエティに富んだラインナップが特徴だ。
お土産選びや食べ歩きを楽しみながら、次のスポットである「大阪天満宮」へ向かおう。
10:00 学生に人気の「大阪天満宮」を参拝
天神橋筋商店街を歩いていくと、大阪天満宮へ到着する。
学問の神様で知られる菅原道真公を祀る神社で、古くから大阪の人びとに「天満の天神さん」と親しまれている。
創建以降、疫病・学問・芸能などあらゆる願い事を託されてきた。受験シーズンには多くの受験生でにぎわいを見せる。
願い事が叶うように参拝していこう。
10:40 聖徳太子が建立した「四天王寺」を参拝
参拝を終えたら地下鉄南森町駅へ向かい、電車で四天王寺前夕陽ヶ丘駅へ。
駅から約5分で「和宗 総本山 四天王寺」に到着。
“日本仏教の祖”である聖徳太子が593年に建立し、平安時代に入って人びとの敬意が信仰に変わり、太子信仰の聖地として現在も多くの信仰を集めている。
境内の伽藍配置は「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれ、日本最古の建築様式のひとつとして広く知られている。
境内を散策しつつ、歴史ある建築様式やシンボル的存在である五重塔を見学していこう。
12:10 大阪のシンボル「通天閣」を観光
四天王寺の散策を終えたら、15分ほど歩いて「通天閣」へ。
通天閣はパリのエッフェル塔をモチーフにした、高さ108mの大阪を代表する展望タワー。
通天閣は特別野外展望台以下、地上5階、地下1階からなるタワーで、地上87.5mにある5階は、金色で装飾された「黄金の展望台」や、足の裏をなでると幸運が訪れるという神様「ビリケンさん」が鎮座している。
特別野外展望台からの景色だけでなく、地上22mの位置にある中間展望台3階からEV塔外周をくるりと一周半ほど周回して一気に地下1階まで滑り降りる「TOWER SLIDER」も楽しんでいこう。
13:10 「新世界本通り商店会」の迫力ある景色と名物グルメを堪能
通天閣で楽しんだら、通天閣からすぐの「新世界本通り商店会」でランチを食べよう。
通天閣本通商店会」は、レトロな喫茶店やお好み焼き屋など下町グルメが楽しめるストリート。
通天閣の南側には、“二度漬け禁止”の串カツ店など飲食店が多数並び、通りにせり出すド派手な立体看板やのぼりに目を奪われる。
ランチは大阪名物の串カツをぜひ味わってほしい。
14:40 見どこり盛りだくさんの「住吉大社」を散策
ランチを食べたら、近くの阪堺電車阪堺線「恵美須町駅」へ。
電車で20分ほどの住吉鳥居前駅で下車すれば、すぐに「住吉大社」に到着する。
住吉大社は全国約2300社ある住吉神社の総本社で、祓の神や航海安全の神、和歌の神として崇敬されている。
見どころが多く広大な敷地を持つ住吉大社だが、国宝に指定されている本殿、この橋を渡るだけで「おはらい」になると言われる太鼓橋は見逃さないように。
16:30 「百舌鳥・古市古墳群」で古代ロマンに浸る
住吉大社で散策を終えたら、歩いて10分ほどの南海住吉東駅へ。
電車に乗ってJR百舌鳥駅へ向かい、駅から歩いて5分ほどの「百舌鳥・古市古墳群」の「仁徳天皇陵古墳」へ。
百舌鳥エリアの中央部に位置する「仁徳天皇陵古墳」は、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並ぶ“世界三大墳墓”のひとつ。
日本最大の巨大前方後円墳で墳丘長は486mもあり、整備された外周を一周するのに約1時間はかかる壮大さだ。
南側にある拝所で参拝したら、もずく古墳群ビジターセンターに向かい、 百舌鳥古墳群のスケールと魅力を体感できるシアターを楽しもう。
19:30 「あべのハルカス」で大阪の絶景を眺める
一通り観光を終えたら、JR百舌鳥駅からJR天王寺駅へ向かい、駅直結の「あべのハルカス」へ。
高さ(地上)300mの高さを誇る超高層複合ビルの展望台「ハルカス300(展望台)」は、58階、59階、60階の三層構造。
最上部の60階は、足元から天井までガラス張りの屋内回廊で、空中散歩しているような体験ができる驚きの空間だ。
美しい大阪の夜景を様々な空間から楽しもう。
58階の屋内エリアのカフェダイニングバー「SKY GARDEN 300」では、食事やお酒も楽しめる。
大阪旅行の必要最低限の予算
ここまで紹介してきたモデルコースで旅行する場合の、必要最低限の予算を紹介する。
なお、飛行機代や宿泊費はオフシーズン、買い物やお土産代は含めない場合の費用になる。
そのため、あくまでも必要最低限の予算・目安だと思ってほしい。
- 飛行機代
- 40,000円
- 大阪での交通費
- 5,000円
- 宿泊費(素泊まり)
- 9,000円〜
- 飲食費
- 9,000円
- 合計
- 63,000円
2泊以上するなら訪れるべき「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」
USJの愛称で親しまれるユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる大型テーマパーク。
園内は、特徴の異なるエリアに分かれており、世界レベルのエンターテインメントが集結。異なる表情の世界を楽しめる。
人気は、世界No.1ライドを過去5年にわたり連続受賞しているハリー・ポッターの世界の体感アトラクションをさらに進化させた「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」など、パーク内にはアトラクションが盛りだくさん。
訪れるなら丸1日は確保しておこう。
大阪旅行の日程が長めに取れるなら、ぜひユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも遊んでほしい。
大阪旅行で外せないご当地グルメ3選
「食い倒れの街」と呼ばれるほど様々なグルメが集まる大阪。
大阪旅行する上で名物グルメを楽しみにしている方も多いだろう。
数ある名物グルメの中でも、味わうべきグルメを3つに厳選して紹介する。
何を食べるか迷ったら、まずはこれから紹介するグルメから食べてほしい。
1. 串カツ
串カツとは肉や野菜、魚介類などを串に刺して衣を纏わせ、油で揚げた料理。
地域やお店によって具材は様々で、個性や文化が生まれやすい。
定番はウスターソースだが、塩や味噌などを付けて食べる場合も。
ウスターソースがたっぷり入った共用の容器に、串カツをくぐらせて食べるのが醍醐味の食べ方。注意点は二度付け禁止なこと。
これは衛生面が理由で、一度口を付けたら二度目は付けないようにしよう。
2. たこ焼き
大阪グルメを代表する存在であるたこ焼き。
小麦粉に水と卵、出汁などを加えて混ぜたら、半球の窪みがある鉄板に生地を流し込む。
クルクルとひっくり返しながら、中に具材を入れて球体に仕上げる。
生地の中にはその名の通り、タコが入っている。最近ではタコだけでなく、キムチやチーズなどが入っていることも。
3. お好み焼き
地域によって様々なスタイルがあり、焼き方や具材も異なるお好み焼き。
作り方の基本は小麦粉・長芋・出汁を混ぜ合わせた生地にキャベツを加え、豚肉などの具材を乗せてひっくり返しながら鉄板で焼く。
日本らしい出汁の風味とパンチのあるソース、鉄板焼きならではの香ばしさが魅力だ。
泊まるならココ!大阪旅行にお勧めの宿泊施設3選
大阪には各地に数多くの観光スポットがあるため、どこに泊まるべきか迷ってしまうだろう。
宿泊施設も多いが、その中でも観光拠点として最適な立地にあり、サービスや客室も充実している宿泊施設を3つに厳選して紹介しよう。
1. リーガロイヤルホテル
1935年、前身である新大阪ホテルが開業して以来86年。
大阪都心の中心部、中之島のリバーサイドで歴史と伝統を重ねる、リーガロイヤルホテルグループのフラッグシップホテル。
エレガントな雰囲気と最新設備、極上のもてなしといったハイクオリティなホテル要素を備え、「大阪の迎賓館」と称される国内でも有数の名ホテルだ。5つのコンセプトでくつろぎを演出した全1041室の客室。
2. ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテルならではの宿泊特典が盛りだくさん。ホテル内でスタジオ・パスの購入ができるほか、パークとコラボレーションしたオリジナルグッズのプレゼントも注目しよう。
客室はすべてバス、トイレがセパレート仕様になっていて、ゆったり広々としたレイアウトはまるで自宅にいるかのようにくつろげる。
3. W大阪
マリオット・インターナショナルが手がけるラグジュアリーブランド「W」の日本第一号となるホテルがこちら。“泊まるだけのホテルじゃない、クリエイティビティを解き放つ「大人の遊び場」”をコンセプトに掲げ、今までのラグジュアリーなホテルとは一線を画す、革新的なアイデアが至るとこに散りばめられている。
大阪旅行で購入すべき「大阪らしさ」が詰まったお土産
大阪には数多くのお土産があるが、その中でも大阪の特徴である「食文化」と「笑い」の文化を感じられる、定番のお土産はマストで購入しておきたい。
ふわっふわの食感とそのおいしさから地元で人気を呼んでいる「りくろーおじさんの焼きたてチーズケーキ」、ミルクの風味を感じられる練乳とバターを加えた白餡、自家製のみるく餡が特徴の青木松風庵の「みるく饅頭 月化粧」は、その美味しさから人気を集める定番のお土産だ。
大阪らしいユーモア溢れる「面白い恋人」もお勧めのお土産。
北海道の有名銘菓である「白い恋人」から着想を得た商品で、関西生まれのみたらしクリームを、同じく関西生まれのゴーフレットで挟んだ逸品。
大阪の定番・人気のお土産を知りたい方は、以下リンク先の記事も併せて参考にしてほしい。
春の大阪旅行で訪れるべき桜の名所
大阪には桜の名所が多いため、春に旅行するお花見も旅行プランに組み込もう。
モデルコースでも訪れる「大阪城公園」は桜の名所でもあり、見頃には約3,000本の桜が咲き誇る。
園内の「西の丸庭園」は「日本さくら名所100選」にも数えられており、大阪城天守閣を背景に桜を鑑賞できる。
大阪城公園の近くにある「独立行政法人造幣局(造幣博物館)」では、桜の見頃になると施設内に流れる川沿いの桜並木で、花見を楽しめるイベント「桜の通り抜け」が開催。
137種336本もの桜が咲き乱れる美しい光景と、屋台で様々なグルメを味わえる。
厳かな雰囲気が漂う「和宗 総本山 四天王寺」も春になると、ソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラなどが咲き誇り、朱色の建造物と桜が調和した美しい景観が広がる。
以下の表を参考に、大阪における例年の桜の開花日と満開日、見頃を確認してほしい。
ただし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するため注意してもらいたい。
- 開花日
- 3月27日
- 満開日
- 4月4日
- 桜の見頃
- 4月4日〜4月10日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋ならではの大阪の表情を見られる紅葉の名所
自然豊かなイメージが薄い大阪だが、実は紅葉の名所も点在している。
桜の名所でもある「大阪城公園」は、秋になると天守閣周辺の木々が色づき、紅葉の名所としての表情に変わる。
大阪市から少し足を伸ばせば、自然豊かなスポットも多く、約20種類・1万本ほどの木々が紅葉する「万博記念公園」は秋の大阪旅行にもピッタリ。
並木道や日本庭園など、バリエーション豊かな紅葉の景色を楽しもう。
約1,300年の歴史を持つ「勝尾寺」も紅葉の名所のひとつ。
紅や黄金色の鮮やかな紅葉が境内を染め、歴史的な建造物の数々を華やかに彩る。
大阪で紅葉を見られるスポットは、11月中旬~12月上旬に見頃を迎える場合が多い。
ただし、その年の気候や気温、スポット次第で見頃は変化するので注意してほしい。
2025年開催!大阪・関西万博も旅行プランに加えよう
2025年4月13日から2025年10月13日にかけて、大阪の「夢洲」で大阪・関西万博が開催される。
大阪と関西だけでなく日本の伝統文化や最先端技術を体験し、世界各国のパビリオンでは様々な国の文化を知れる。
2025年に大阪へ訪れることがあれば、ぜひ「大阪・関西万博」にも足を運んでほしい。
大阪旅行に関するよくある質問
Q
大阪で観光スポットが集まるエリアは?
定番・人気観光スポットともに、大阪市に集まっています。
Q
大阪旅行には何日必要?
観光スポットが集中している大阪市に絞れば1泊2日でも楽しめます。
Q
大阪周辺には、どんな観光地がある?
京都や奈良、兵庫の神戸は特に人気が高い観光地です。
Q
大阪旅行には、いくらかかる?
必要最低限の予算は約63,000円ですが、時期や旅行プランによって必要な金額が異なります。
まとめ
この記事では交通情報やエリア別の魅力と見どころ、お勧めの宿泊施設、モデルコースなど、初の大阪旅行前に知っておくべき情報を網羅的に紹介してきた。
記事を参考に大阪の旅行プランを立てれば、その魅力を満喫できること間違いなし。
大阪の観光スポットをもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてもらいたい。