
古都・金沢の1泊2日モデルコース新定番!歴史的な街並みと文化体験、美食を巡る旅
古都「金沢」は、加賀百万石の歴史と文化が息づく魅力的な街だ。金沢の主要観光スポットは「金沢」駅から5km圏内に集中。スポット間の移動もスムーズな場所で、効率よく観光できるのも魅力のひとつ。
本記事では金沢の「今」と「昔」をバランスよく体験できるモデルコースを紹介する。活気あふれる市場でのご当地グルメとの出会いから始まり、歴史的な茶屋街での文化体験、現代アート、そして豪華な宿泊体験まで、金沢の魅力を網羅。
初めての人はもちろん、リピーターの人にも新しい発見がある、充実した旅のプランだ。
金沢の魅力を余すことなく、効率的に巡る旅へと出て駆けよう。
1日目|金沢の歴史的な街並みと伝統体験、ご当地グルメを堪能
旅は金沢の台所「近江町市場」の活気からスタート。
新鮮な海の幸を楽しんだ後は「ひがし茶屋街」を散策し、江戸情緒を満喫。
夕食は港直送の蟹料理、文化体験は「町屋金沢菊乃や」で茶道・芸妓を体験するプランだ。
一日の締めくくりは「フォーポイント フレックス by シェラトン 金沢」でゆったりと旅の思い出に日浸ろう。
11:00|「近江町市場飲食街 いっぷく横丁」で早めの昼食
金沢市民の台所・近江町市場の新鮮食材を贅沢に味わえる屋台風飲食街だ。
「金沢おでん いっぷくや」「浜焼き・寿司 七福丸」「北陸の地酒 六角」の3店で構成。
おでんは丁寧に出汁を取り、具材の旨みを最大限に引き出した味わいだ。
冬季限定の蟹面をはじめ、車麩やバイ貝、大根、海老天も人気がある。
浜焼きはお店の前で炭火焼きされる牡蠣やホタテが特におすすめだ。
寿司や海鮮は板前が握るのど黒炙り寿司や白海老の唐揚げが好評。
北陸3県の地酒が50種類揃い、料理と一緒に楽しめる。
店内は屋台風の自由席で、席を確保したら食事後に食器を返却するセルフスタイルだ。
市場ならではの活気ある雰囲気の中で、思い思いに食事を楽しめる。
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活気が漂う店舗外観
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金沢おでんを中心に金沢グルメが揃う
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地酒と共に味わうご当地グルメは格別だ
基本情報
- 日本語名称
- 近江町市場飲食街 いっぷく横丁
- 郵便番号
- 920-0905
- 住所
- 石川県金沢市上近江町50
- 電話番号
- 076-223-3789
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 火曜、水曜
- 料金
- 2,000円〜
- アクセス
- JR北陸新幹線・IRいしかわ鉄道線「金沢」駅から徒歩約15分
- クレジットカード
- 可
- 公式サイト
- 公式サイト
12:30|「ひがし茶屋街」を加賀友禅の着物で散策
ギャラリー&カフェ「久連波」へ。
1階は加賀友禅を使った雑貨や地元作家の工芸品の展示販売を行うギャラリー、2階はひがし茶屋街を見渡せるカフェとなっている。
1776(安永5)年創業の老舗呉服屋「ゑり虎」が営んでいることもあり、雑貨品の展示販売のほかに、本格的な加賀友禅のきものレンタルも可能。
好みの着物で着付けをしてもらった後は、「ひがし茶屋街」をゆったりと散策しよう。

13:30|「町屋金沢菊乃や」で茶道と芸妓体験を
「一見さんお断り」という独特の文化があり、体験する場所が少ない茶の湯をもてなしと芸妓体験できるのが「町屋金沢菊乃や」。
芸妓体験に先立ち、風情のあるお茶室で行われる茶の湯のもてなしでは、茶道家・髙橋勇太さんの本格的なお点前が披露される。
また、芸妓体験では、芸妓が太鼓や優雅な踊りを鑑賞。
参加者が芸妓の手ほどきで太鼓を打ち鳴らすことができるほか、お座敷遊びも体験できる。

17:30|「旬彩和食 口福」で金沢港直送の蟹を味わい尽くす
金沢の人気観光スポット・近江町市場にある海鮮料理店へ。
店の看板メニューであるカニ料理を中心に据えた「蟹コース」を注文して、蟹を味わい尽くし。
蟹の刺身やかにしゃぶ、焼きがに、加賀野菜の天ぷら、かに雑炊まで存分に味わえる。
カニ刺し、焼きガニ、香箱ガニなど単品料理も豊富だ。
蟹コースは「輝(かがやき)17,380円(税込)」と「極(きわみ)20,680(税込)」の2種ある。
そのほかでお勧めはここでしか食べられない「海鮮ひつまぶし」と「のどぐろひつまぶし」。
そのまま・うに醤油と薬味・出汁茶漬けの3通りで楽しめる。
毎朝市場で厳選する旬の魚介を使い、刺身や寿司などリーズナブルかつ新鮮な料理を提供。
個室や掘りごたつ、カウンター席を備え、接待やデート、家族利用にも対応している。
石川県の地酒も揃い、多言語メニューで観光客も安心だ。
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蟹コースは輝(かがやき)17,380 円(税込)と極(きわみ)20,680円(税込)の2種ある
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旬の食材を使用した「海鮮ひつまぶし」
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「口福」を味わえる「のどぐろひつまぶし」
19:30|「フォーポイント フレックス by シェラトン 金沢」で旅の疲れを癒す
旅の疲れを癒してくれるのは、「金沢」駅からバスで10分ほどの場所にある「フォーポイント フレックス by シェラトン 金沢」だ。
世界的なホテル運営会社マリオット・インターナショナルが展開するブランドのひとつ。
シンプルながら快適な滞在を提供するホテルとして知られているホテルだ。
睡眠をサポートする寝心地の良いベッドが完備されている。
バスタブをはじめ、ミニ冷蔵庫、電気ポット、ワークテーブル、テレビなどを完備。
清潔感と機能性を両立させたスマートな空間が特徴だ。
ホテル内にはランドリーもあり、連泊にも使いやすい。
和洋ダイニング「九楽 (Craic) クラック」もある。
2日目のひとつ目の目的地である「兼六園」や「金沢城」にほど近く、観光の拠点に便利なスポットだ。
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「金沢」駅から車で約7分、徒歩約20分の場所にある
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シンプルで快適、清潔なツインルーム
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金沢グルメを堪能できる朝食ビュッフェ
2日目|日本庭園の美や現代アート、本格グルメを嗜む
2日目のスタートは、「フォーポイント フレックス by シェラトン 金沢」で朝食後、歴史と景色を望める「兼六園」と「金沢城公園」へ。
そこから「金沢市立 金沢海みらい図書館」へ移動し、ランチは「炭焼きハンバーグ たてはん」、午後は「金沢21世紀美術館」を巡る。
旅の締めは「加賀料理 大名茶家」で本格加賀料理を堪能。
金沢の歴史・文化・美食を凝縮して嗜むプランだ。
10:00|日本三名園「兼六園」と金沢城公園を散策
「兼六園」は加賀前田家によって約180年かけて造られた日本三名園の回遊式庭園。
池や築山、茶屋を巡りながら四季折々の景観を楽しめる。
「兼六園」に併設する「金沢城」は前田利家が築いた居城。
石川門や三十間長屋、菱櫓などが復元され、石垣や水堀、門橋も見どころだ。
昼夜で異なる風景を楽しめ、歴史と自然を一度に体感できる場所だ。


11:30|「金沢市立 金沢海みらい図書館」の建造美を見学
金沢市に2011年5月21日開館した大規模図書館。
建築家ユニット・シーラカンスK&H設計の丸窓が特徴だ。
「ケーキのハコ」をコンセプトにした美しい建物は世界で最も美しい公共図書館ベスト25にも選出されている。
約6,000個の丸窓が光を取り入れ、館内を明るく照らす。
地域にゆかりの「海」や「ものづくり」に関する資料が豊富。
ギャラリーや交流ホールでは写真展や工芸展なども随時開催している。

12:45|心と体が満たされるランチを「炭焼きハンバーグ たてはん」で
国産牛100%のハンバーグを毎日店内で挽き、注文ごとに炭火で焼き上げて提供する専門店「炭焼きハンバーグ たてはん」。
炭火で焼くことで肉の旨みと肉汁を閉じ込め、香ばしい香りのハンバーグが人気だ。
米はハンバーグに合うよう石川県産米をブレンドし、10kgの羽釜を3台使って常に炊き立てを用意されている。
白米は何杯でもおかわり自由。
ハンバーグと合わせて白米の量を調整したい方には嬉しいサービスだ。
店内は木の温もりを感じる落ち着いた空間で、昼夜問わずゆったり食事を楽しめる。
また、店内から見渡せる庭園の景色が見どころにもなっている。
エントランスから店舗外観と庭との融合を眺めるのも、また一興。
ディナー営業にも定評があり、どの時間帯も心と体を満たしてくれる一軒だ。
人気店のため、公式サイトからの予約がお勧め。
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店舗の外観と庭とが織りなす景色
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和の設えとモダンさが融合した温かみのある店内
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石川産白米とハンバーグの相性も抜群だ
基本情報
14:30|体験型現代アートを楽しめる「金沢21世紀美術館」へ
2004年開館の「開かれた美術館」がコンセプトの美術館。
従来の美術館の概念を覆す展示で国内屈指の人気を誇る。
光や水を活かした体感型現代アートを楽しめ、館内には作品を感じる工夫が豊富。
建物はSANAA設計で街に開かれた円形構造、多くのガラスにより異なる空間をつなぐ不思議な感覚を体験可能。
交流ゾーンや展覧会ゾーンがあり、恒久展示の一部は無料で体験できる。

17:00|「加賀料理 大名茶家」にて本格的な加賀料理を堪能
旅の締めくくりには、「金沢」駅から徒歩約5分に位置する「加賀料理 大名茶家」へ。
1962年創業の老舗割烹で、日本海の海の幸や加賀野菜を使った加賀会席をリーズナブルに堪能できる店だ。
地元高級旅館からの信頼も厚く、グルメ番組の取材も後を絶たない。
市内でも指折りの加賀料理店として知られている。
名物は、金沢港直送の青タグ付き活蟹を扱う蟹料理。
一年を通して蟹を味わえるコースがあり、希少な黄金蟹を味わえるのも魅力だ。
店の看板メニューは蟹を思う存分堪能できる「蟹づくし会席」(期間限定・要予約)。
金沢港直送「紅ずわい蟹コース」(期間限定・要予約)も人気だ。
蟹以外にも、春はホタルイカ、夏は鱧、冬は鰤、のどぐろなど、季節の魚介も味わえる。
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11月7日〜4月限定の「蟹づくし会席」
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蟹の炭火焼やお刺身、しゃぶしゃぶが堪能できる
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4月〜10月限定の「のどぐろのコース料理」
金沢みやげには伝統と革新が融合する新感覚スイーツを!
金沢みやげにお勧めしたいのが、ル・コタンタン金沢が販売する「きんつばビスキィ」。
金沢の伝統和菓子「きんつば」と、ノルマンディー産発酵バターを組み合わせた新感覚スイーツだ。
ラム酒香るあんの上品な甘さと、しっとりほろほろの生地が絶妙にマッチ。プレーンと抹茶の2種を用意し、職人が毎日手作り。単品やミックス詰め合わせも人気。
JR「金沢」駅構内の金沢街「あんと」で購入できる。
金沢旅の最後に手に入れたい一品だ。

もう1泊するなら足を伸ばしたい!人気観光スポット3選
もう1泊するなら足を伸ばして訪れたい、人気観光スポット3選を紹介。
加賀温泉郷では温泉や九谷焼体験を満喫でき、千里浜なぎさドライブウェイでは波打ち際の爽快なドライブ体験が楽しめる。
こまつの杜では巨大建設機械を間近で見て触れる貴重な体験が可能だ。
「金沢」駅周辺とは一味違う魅力を味わおう!
1. 加賀温泉郷
「片山津温泉」「山代温泉」「山中温泉」「粟津温泉」という4つの温泉地で構成されている「加賀温泉郷」。
場所は、石川県の県庁所在地である金沢から新幹線でおよそ20分。
加賀百万石ならではの洗練された伝統文化が息づいている。
絵付・ロクロ体験ができる九谷焼の窯元をはじめ、パワースポット、城下町、漁港などが点在し、温泉以外の楽しみも盛り沢山だ。

2. 千里浜なぎさドライブウェイ
世界でも珍しい、車で走れる砂浜の道路「千里浜なぎさドライブウェイ」。
金沢市から車で約40分〜1時間程度の場所にある。
波打ち際に沿って全長約8㎞の道路が続き、車はもちろん、バイクや自転車で走れる場所だ。
砂の粒子が細かく締め固まっているため、波打ち際をドライブするという映画のワンシーンのような体験可能。
特に夕陽が沈む光景を眺めながらのドライブは感動的だ。

3. こまつの杜
世界的建設・鉱山機械メーカー「コマツ」の発祥地に立つ体験型複合施設。
全高7.3mの世界最大級ダンプトラックや超大型油圧ショベルが出迎え、日時限定で運転席体験も可能。
「わくわくコマツ未来館」ではミニショベルの操作体験や大型ショベルのシミュレーターゲームが楽しめる。
「わくわくコマツ歴史館」では創業からの技術・製品展示やシアター、コマツの理念「コマツウェイ」を紹介。
普段触れられない機械の仕組みや革新技術を体験できる。

まとめ
歴史と文化、グルメ、アートがコンパクトにまとまった金沢は、効率よく多彩な魅力を体験できる街だ。
本記事で紹介したモデルコースを活用すれば、活気ある市場巡りから情緒あふれる茶屋街散策、現代アート鑑賞、上質な宿泊まで、金沢の「今」と「昔」をバランスよく楽しめる。
初めて訪れる人も、何度か足を運んだことがある人も、自分だけの新しい金沢の魅力に出会えるはずだ。時間を上手に使いながら、金沢ならではの豊かな旅を満喫してほしい。