初めて訪れる前に読むべき北海道旅行完全ガイド
雄大な自然と数々の絶品グルメをはじめ、見どころ盛りだくさんの北海道。
見どころが多く、面積も広いため、どのように旅行プランを立てれば良いか迷ってしまう方も多いだろう。
でも安心してほしい。この記事では北海道の魅力と人気観光スポットだけでなく、交通情報・エリアごとの魅力と見どころ、モデルコースなど、初めての北海道旅行に必要な情報を網羅的に紹介している。
記事を最後まで読めば、納得いく北海道旅行プランができるだろう。
壮大な景色と絶品グルメが盛りだくさんの「北海道」
日本の最北部に位置し、都道府県の中で最も大きな面積を有する北海道。
その面積は日本の国土の約22%を占める。
広大な大地ならではのダイナミックで美しい自然景観が北海道の魅力。
春は桜、夏のラベンダー、秋は紅葉、冬には雪景色と四季折々の自然景観を楽しめる。
広大な平野や盆地では大規模な農業や酪農が営まれており、じゃがいもや玉ねぎのほか、乳製品などが特産品として知られている。
太平洋・オホーツク海・日本海に囲まれた北海道は、海の幸にも恵まれ、海鮮丼をはじめとする様々な海鮮料理でも有名。
その他にも北海道の食材を活かした名物グルメは多く、グルメを目当てに北海道へ訪れる方も多い。
さらに札幌や小樽をはじめとする都市の観光、豊かな自然の中でゆっくりできる温泉地、親子で遊べるレジャー施設など、北海道では様々な楽しみ方ができる。
知っておくと北海道をより深く楽しめる!先住民族アイヌの存在
明治時代(1868年〜1912年)に開拓された北海道だが、それまでは独自の文化を持ったアイヌ民族が暮らしていた。
アイヌ民族が使用していたアイヌ語は、今も北海道の地名として残っており、市区町村の8割はアイヌ語が由来となっている。
アイヌ民族の文化を北海道で感じられる機会は少ないが、アイヌ文化特有の踊りや工芸品などに触れられる文化施設はあるため、興味があれば足を運んでみよう。
北海道の平均気温と着衣例
北海道は年間を通して平均気温が低く、真冬は氷点下になる日もある。
日本屈指の豪雪地帯であり、冬に旅行する場合は入念な準備が必要だ。
夏は湿度が低いため、本州と比べて爽やかで過ごしやすい。
北海道は面積が広く、同じ日でも北部と南部で天気が異なることがあるため、注意しよう。
北海道(札幌)の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | -3.2 | -2.7 | 1.1 | 7.3 | 13.0 | 17.0 | 21.1 | 22.3 | 18.6 | 12.1 | 5.2 | -0.9 |
北海道の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
- 夏(6月 - 8月): 半そで、長袖シャツ、薄手のセーター
- 秋(9月 - 11月):コート、ジャケット、セーター
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート、厚手のセーター、マフラー、手袋
北海道へのアクセス
東京から北海道には飛行機で1時間40分ほど。大阪からは飛行機で約2時間だ。
北海道には14もの飛行場があり、そのうちの12の空港が北海道の空の玄関口となる。
国際線を有しているのは「新千歳空港」・「函館空港」・「旭川空港」の3つ。
新千歳空港には、台湾・香港・中国などから直接アクセス可能だ。
台湾からは函館空港・旭川空港にも直接アクセスできる。
旅行プランに合わせて、どの空港から北海道旅行を始めるか決めよう。
新千歳空港から主要駅へのアクセス
ここからは新千歳空港から、「札幌駅」・「旭川駅」・「釧路駅」・「函館駅」へのアクセスを紹介しよう。
札幌駅・旭川駅・釧路駅・函館駅は周辺の観光スポットを巡る際の移動拠点となる駅であり、空港を出発して最初の目的地になることも多い。
新千歳空港から札幌駅へのアクセス
- 経路
- 新千歳空港でJR千歳線の快速エアポート11号に乗車し、札幌駅で下車
- 所要時間
- 約40分
新千歳空港から旭川駅へのアクセス
- 経路
-
1.新千歳空港でJR千歳線の快速エアポート11号に乗車し、札幌駅で下車
2.札幌駅でJR函館本線の特急ライラック1号に乗車し、旭川駅で下車 - 所要時間
- 約2時間20分
新千歳空港から釧路駅へのアクセス
- 経路
-
1.新千歳空港から釧路空港まで飛行機で移動
2.釧路空港から歩いて4分のバス停「釧路空港」で阿寒バスに乗車し、バス停「釧路駅前」で下車
3.歩いて4分ほどで到着 - 所要時間
- 約1時間45分
新千歳空港から函館駅へのアクセス
- 経路
-
1.新千歳空港から函館空港まで飛行機で移動
2.函館空港から歩いて4分のバス停「函館空港」で函館帝産バスに乗車し、バス停「函館駅前」で下車
3.歩いて3分ほどで到着 - 所要時間
- 約1時間30分
車がなくても旅行できる?北海道の主要交通手段
北海道での主要交通手段はバスと電車だ。札幌市内であれば、地下鉄が主な交通手段となる。
ただ、基本的にはレンタカーの利用をお勧めする。
公共交通機関だけで移動できるのは、札幌と小樽だけだと考えてほしい。
冬は雪の影響もあり、交通機関が遅延・運休することも多い。
もしレンタカーの利用が難しければ、観光バス・観光タクシーの利用も検討しよう。
北海道旅行で利用すべきお得な乗車券
ここからは交通費を抑えて北海道を旅行したい方に向けて、知っておくべきお得な乗車券を紹介しよう。
北海道フリーパス
「北海道フリーパス」はJR北海道における全線とジェイ・アール北海道バスが7日間乗り放題になるチケット。
普通車の指定席も6回まで利用可能で、札幌〜小樽間の高速バスも利用できる。
価格は大人料金のみで、27,430円となっている。
交通費が割高な特急列車でも利用できるため、交通機関を利用する回数が多いほどお得になる。
長めの旅行日数の中で、複数の観光エリアを巡る方にお勧めのチケットだ。
北海道旅行前に知っておくべき4つのエリアの魅力
北海道は面積が広いため、一度や二度の旅行では全てのエリアを巡りきれない。
だからこそ、北海道の4つのエリアの魅力と見どころを把握し、優先順位をつけて旅行プランを立てることが、他の地域への旅行よりも大切となる。
これから紹介する4つのエリア内でも移動には時間がかかるため、気になる地域や観光スポットがあれば、それぞれについて深堀してほしい。
多様な絶景・多様な楽しみ方ができる「道北エリア」
北海道の中央部から北部に広がる「道北エリア」。
四季折々の花畑と美しい田園風景が壮大なスケールで広がる富良野と美瑛。
「旭川市旭山動物園」をはじめとするレジャー施設や文化施設が多く、ご当地グルメも楽しめる都市・旭川。
北海道の最北端ならではの景色が広がる稚内。
このように様々な魅力を持つ地域が点在しており、訪れる場所によって全く異なる風景が広がる。
離島である利尻島・礼文島に足を伸ばせば、風光明媚な風景が広がる。
300種類もの花々が咲き誇る様子を見られる礼文島は”花の浮島”と呼ばれているほど。
札幌をはじめとする人気観光地が集まる「道央エリア」
北海道の中心地である札幌をはじめ、小樽やニセコ、洞爺、登別などがある道央エリア。北海道の玄関口となる新千歳空港もこのエリアだ。
自然と調和した都市・札幌は観光地として特に人気が高く、北海道の定番観光スポットが集まっている。
美しい都市の景観を楽しめるスポットやテーマパーク、北海道の歴史を感じられる文化施設、グルメを堪能できる市場、雪の美しさを一層際立たせる冬のイベントなど、札幌だけでも見どころが盛り沢山。
都市から少し離れれば、渓谷に囲まれた美しい温泉地・定山渓温泉にもアクセスできる。
異国情緒溢れる港町・小樽も見どころが多く、レトロ感漂う街中を散策するだけでも楽しめるだろう。
近年、特に訪日外国人から人気を集めるニセコも道央エリアだ。
ニセコではウィンタースポーツのみならず、様々なアクティビティを楽しめる。
洞爺や登別に足を伸ばせば、迫力ある自然景観にも出会える。
自然と歴史文化を堪能できるスポットが集まる「道南エリア」
道南エリアは北海道の南西部に位置し、北海道の中では年間の寒暖差が小さく積雪も少ない。
道南エリアへ訪れるなら、北海道で屈指の人気観光地である函館は外せない。
国際的な貿易港として発展した港町で、異国情緒に富んだ町並みと重厚感のある和洋折衷の建物が魅力。
「世界三大夜景」に数えられる「函館山」からの夜景も必見だ。
函館から少し足を伸ばした場所には、駒ヶ岳の火山活動で生まれた3つの沼と100以上もの小島で構成された「大沼国定公園」がある。
園内の沼を巡る遊覧船の船上から、道南エリアのシンボルである駒ヶ岳を中心とする絶景を楽しもう。
北海道唯一の城下町のある松前も人気の観光地で、江戸時代(1603年〜1868年)の歴史文化を感じられる史跡や文化施設が多い。
手付かずの大自然が残る「道東エリア」
東部に広がる道東エリアは、北海道ならではの美しい大自然が魅力。
このエリアを旅行すれば希少な動植物が織りなす生態系、神秘的な自然景観に出会えるだろう。
日本では冬の北海道でしか見られない、シベリアから南下した流氷に覆われるオホーツク海がその筆頭だ。
北東部の「知床半島」はユネスコの世界自然遺産に認定されており、手つかずの大自然と豊かな生態系が育まれている。
湖面に映る山々が美しい「知床五湖」や海岸線に沿って航行する「知床クルーズ」など、多種多様な方法で大自然に触れられる。
農業や酪農が盛んな「十勝」があるのも道東エリアで、開放感のある牧草地帯のドライブが人気。
豚丼や乳製品、地元で採れた食材を使ったスイーツなど、魅力的なグルメも豊富だ。
湖が多いのも道東エリアの特徴で、特に有名なのは「阿寒湖」「摩周湖」「屈斜路湖」。
北海道の中でも特に自然豊かなエリアなので、定番の観光スポットに飽きたら、ぜひ足を運んでほしい。
北海道を満喫するために必要な日数
北海道での旅行は最低でも2泊3日、可能なら4泊5日は日程を押さえておきたい。
見どころが多いだけでなく、北海道は面積が広く、スポット間やエリア間の移動に時間がかかるからだ。
一度に長期間の日程を確保できない場合は、訪れるエリアを絞って2泊3日の旅行をするのがお勧め。
北海道の王道スポットを巡る2泊3日のモデルコース
北海道を短期間で楽しみたい方にピッタリな、2泊3日のモデルコースをご紹介。
1日目はレンタカーでの移動となるが、2日目以降は公共交通機関だけで移動する。
王道ともいえるスポットをメインに巡るので、このプランを参考にすれば北海道の魅力を満喫できる旅行となるだろう。
1日目:旭川・富良野の人気観光スポットを巡る
1日目は北海道でも屈指の都市・旭川と、美しい田園風景・花畑が広がる富良野の人気観光スポットを車で巡る。
森の中のホテルに宿泊するため、1日を通して雄大な自然に癒されるだろう。
9:00 旭川空港からスタート
1日目のスタートは、旭川空港で予約しておいたレンタカーをピックアップするところから。
まずは車で25分ほどの「旭川市旭山動物園」へ向かおう。
9:30 「旭川市旭山動物園」で動物の生態をじっくり観察
日本最北の動物園「旭川市 旭山動物園」は、動物の生態に合わせて快適な空間を作り、動物本来の行動を引き出して見てもらう行動展示で知られる人気の動物園。
水中トンネルをペンギンが自由に泳ぎまわる「ぺんぎん館」をはじめ、円柱水槽を上下に行き来する「あざらし館」、ホッキョクグマがプールにダイブする様子が見られる「ほっきょくぐま館」など、動物が生活する様子を見学してみよう。
12:50 「あさひかわラーメン村」でご当地ラーメンを食べ比べ
お腹が空いてきたら再び車に乗り、10分ほど走って「あさひかわラーメン村」へ。
あさひかわラーメン村は、旭川のラーメンの良さや文化を広く知ってもらうため、市内の7店舗が集合した集合施設。
施設内には、旭川の老舗ラーメン店の青葉をはじめ、旭川の人気店が勢揃い。
気になる店舗を見つけたら、暖簾をくぐってみよう。
複数の店舗の旭川ラーメンを食べ比べても面白いだろう。
14:30 「白金青い池」で幻想的な絶景に出会う
旭川のご当地グルメを満喫したら、車で約50分の「白金青い池」へ向かおう。
鮮やかなブルーに目を奪われる「白金青い池」は、美瑛随一の観光スポットとして有名。
不思議なほど美しい青色をたたえた湖は、周囲の豊かな自然や立ち枯れたカラマツとも相まって、まるで童話の世界のような幻想的な雰囲気をみせる。
周辺を散策して撮影スポットを見つけたら、幻想的な景色を撮影していこう。
15:45 「ファーム富田」の広大な花畑に圧倒される
白金青い池を満喫したら、次の絶景スポットへ。車で約35分走れば「ファーム富田」へ到着する。
ファーム富田は、大スケールで広がる優美なラベンダー畑で有名な北海道中富良野町にある観光農園。
壮大なラベンダー畑のほか、紫のラベンダーに白のカスミソウに赤のポピーなど、鮮やかな花の帯がなだらかな斜面のキャンバスに描かれる「彩りの畑」が代表的存在。
四季折々の絶景を堪能しよう。
17:30 「フラノ寶亭留」の抜群のロケーションに癒される
絶景を満喫したら、1日目の宿である「フラノ寶亭留」へ。ファーム富田からは車で約20分だ。
学田三区一帯の3万5,000坪の広大な敷地に佇む森の中のホテルで、敷地にはさまざまな動物や多くの野草が見られる。
部屋から十勝岳連峰を望める温泉を備えた特別室から、ひとり旅やワーケーションに使えるロフトタイプのドミトリーまで、過ごし方に応じて6つの客室タイプから選べるのも嬉しいポイント。
部屋から十勝岳の雄大な自然を眺めて、ゆっくりとした癒やしの時間を送ろう。
2日目:札幌の人気観光スポットを巡る
2日目は富良野の絶景スポットからスタートし、札幌市内へ。
札幌のランドマークである札幌市時計台や大通公園など、札幌を旅行するなら外せないスポットを中心に札幌市内を巡る。
8:40 1日目の宿からスタート
フラノ寶亭留で朝食を食べたら、車で約30分の「フラワーランドかみふらの」へ向かおう。
9:10 「フラワーランドかみふらの」で富良野の雄大な景色を満喫
フラワーランドかみふらのは、丘陵地に広がる10万㎡の広大な敷地で、色とりどりの季節の花が楽しめる観光農園。
斜面に作られた花畑には、春のサクラを皮切りにさまざまな季節の花が咲き誇る。
展望台からは広い空を背景に、北海道最高峰の旭岳や上富良野のシンボル的存在の十勝岳を含む大雪山連峰の大パノラマと富良野の町並み、花畑を同時に眺められる。
13:40 「さっぽろ羊ヶ丘展望台」の絶景を写真に収める
フラワーランドかみふらのを散策したら、札幌市内にある「さっぽろ羊ヶ丘展望台」へ向かおう。
車で約2時間20分もかかるため、道中はこまめに休憩するのを忘れずに。
大自然の絶景を楽しめるのが魅力の羊ヶ丘展望台。
春には若草色の牧草、夏にはラベンダー畑がお出迎え。秋には紅葉を楽しめ、冬には真っ白な雪の絨毯が広がる。四季折々の雄大な風景が広がる、絶好のフォトスポットとなっている。
富良野の絶景とは異なる魅力を持つ、札幌の絶景を楽しもう。
15:10 「札幌市時計台」で札幌の歴史文化を学ぶ
絶景を満喫したら車で約20分の札幌駅でレンタカーを返却し、徒歩で約15分の「札幌市時計台」へ。
かつて北海道開拓の指導者の育成のために建設された、札幌農学校の演武場である札幌市時計台。
現在は資料館として整備されており、札幌の文化財や時計台に関する資料の展示を見られる。
札幌の歴史文化や、札幌のランドマークである時計台の歴史を見ていこう。
15:55 目的地までの道中にある「大通公園」の景色を楽しむ
札幌市時計台を観光したら、歩いて5分ほどの「大通り公園」へ。
ライラックやハルニレなど92種、約4,700本の木々に囲まれているほか、寛ぎの場として芝生や噴水などを眺めつつ、次の目的地である「さっぽろテレビ塔」へ向かおう。
16:10 「さっぽろテレビ塔」で札幌市内を一望
大通公園の出発点である西1丁目に1956年に建てられたさっぽろテレビ塔は、その完成以降、札幌の発展を見届けてきた札幌のランドマーク的存在として地元の方や観光客にも親しまれている。
札幌市内はもちろん、天気が良い日は石狩平野や日本海が見渡せる絶景スポットである、地上約90mの展望台で札幌市内の景色を楽しもう。
17:50 「もいわ山」の美しい夜景を鑑賞
さっぽろテレビ塔で景色を楽しんだら、歩いて札幌市電山鼻線の「西8丁目駅」から「ロープウェイ入口駅」へ。
駅から出ている無料シャトルバスに乗れば、もいわ山ロープウェイの山麓駅に到着。
ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いで、山頂にある展望台へ。
展望台からは、札幌の街並みをはじめ、石狩平野や石狩湾、さらに増毛暑寒別岳といった絶景が360°に渡って広がる。
その夜景は「日本新三大夜景」にも選出。美しく輝く夜景をじっくり楽しもう。
19:20 「ジャスマックプラザホテル」の天然温泉に癒やされる
夜景を満喫したら、ミニケーブルカーとロープウェイで山麓まで降りて、「ロープウェイ入口駅」へ。
札幌市電に乗ってすすきの駅へ向かい、駅から歩いて5分ほどすれば「ジャスマックプラザホテル」に到着する。
温泉施設からリラクゼーションサロンまでさまざまな施設が融合したコミュニティプラザで、宿泊客はこの施設にある、すすきの最大級の天然温泉「湯香郷」を何度でも使える。
旅の疲れを天然温泉でゆっくり癒やしてほしい。
もし、時間に余裕があればすすきの繁華街にご当地グルメを食べに出かけよう。
3日目:小樽の人気観光スポットを巡る
3日目はレトロな街並みに異国情緒漂う小樽を散策しながら、人気観光スポットを巡っていく。
人気のガラスショップでお土産を購入できるので、帰国直前に空港で焦ってお土産を選ぶこともないだろう。
8:20 JR札幌駅からスタート
3日目はJR札幌駅からスタート。
ホテルからは徒歩5分の距離にあるため、アクセスもしやすい。
電車で函館駅へ向かい、駅を降りて10分ほど歩けば「小樽運河」に到着する。
9:30 レトロな雰囲気の「小樽運河」を散策
戦後に運河としての役割を終え、現在は散策路や街園が整備され、小樽を代表する観光スポットへと生まれ変わった小樽運河。
ゆるやかなカーブを描く、散策路を歩きながら、レトロ情緒あふれる景観を楽しもう。
小樽運河の景色を楽しめる「浅草橋」には、ぜひ足を運んでほしい。
10:40 「ステンドグラス美術館」で芸術作品が生み出す非日常を体験
小樽運河の景色を楽しみつつ、歩いて約5分の「ステンドグラス美術館」へ。
19世紀の後半から20世紀の初頭にイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾ったステンドグラス展示されている美術館。
イギリスの歴史が詰まった作品群が飾られた、美しい輝く空間で過ごす時間は非日常を強く感じられるだろう。
ステンドグラス美術館のある小樽芸術村には、他にも日本や世界の素晴らしい芸術品・工芸品・建築物を楽しめる施設がある。
時間に余裕があれば、その他の施設にも足を運んでみよう。
12:10 「若鶏時代なると 本店」で小樽のソウルウードを味わう
ステンドグラス美術館を満喫したら、小樽のソウルフードである若鶏の半身揚げの名店に向かおう。
歩いて10分ほどの場所にある「若鶏時代なると 本店」の看板メニューは「若鶏の半身揚げ」。
塩コショウのみで味付けして素揚げするというシンプルな調理法ながら癖になるおいしさ。外はパリッ、中はふっくらジューシーで、若鶏のうまみがぎゅっと詰まっている。
小樽のソウルフードをランチにいただこう。
13:10 「北一硝子 三号館」で美しいガラス製品をお土産に購入
お腹を満たしたら、再び歩いて約15分の場所にある「北一硝子 三号館」へ。
北一硝子 三号館は、オリジナルをはじめ多彩なガラス製品がずらりと並ぶ、小樽の観光スポットとしても人気のガラスショップ。
食器やグラス、石油ランプやアクセサリーまでバラエティ豊かなガラス製品を、お土産として購入してみよう。
北海道旅行で外せないご当地グルメ3選
農業と酪農が盛んなだけでなく、海の幸にも恵まれた北海道はグルメの宝庫。
そんな北海道で味わうべきご当地グルメを3つに厳選して紹介しよう。
1. スープカレー
「スープカレー」は、サラサラとしたとろみのないスープ状のカレー料理。
うま味を詰め込んだ出汁(チキン・トマトなど)に、数種類のスパイス(ターメリック・ナツメグなど)をブレンドしてスープが作られる。
一般的なカレーとは調理方法が大きく異なり、カレー風味のスープという表現の方がわかりやすいかもしれない。
またご飯とスープは別々に提供され、ゴロゴロとした大きな野菜(具材)が入っているのが特徴。
2. ジンギスカン
北海道を代表するご当地グルメの「ジンギスカン」は、羊肉(ラム・マトンなど)を野菜と一緒に焼いて食べる料理。
事前にタレに漬け込んでおくパターンと、焼いた後にタレを漬けるパターンの主に2つの食べ方がある。
中央部が盛り上がったジンギスカン鍋という専門の鉄鍋を用いて、羊肉の肉汁に染み込ませながら行う調理方法も特徴的だ。
「ジンギスカン」の最大の魅力は、ヘルシーに美味しく味わえる点だろう。
3. 北海道3大ラーメン
札幌・函館・旭川のラーメンは総称して「北海道三大ラーメン」と呼ばれるほど、人気を確立している。
札幌ラーメンは味噌ダレを豚骨スープと煮込んだ濃厚な味わい。モヤシ,キャベツなど野菜が多くシャキシャキとした食感が特徴。
それに対して、函館ラーメンはあったりとした味わいの透き通ったスープ。
中国から伝わったスタイルをそのまま継承・専門店が少なく、中華料理店で提供されることが多い。
旭川ラーメンは魚介類と鶏がらなどのWスープが主流。スープの表面に多めのラードが入っている。
北海道にしか咲かない桜や春の絶景に出会える花見スポット
北海道の雄大な自然は、春になると桜で彩られる。
エゾヤマザクラなどの北海道にしか咲かない桜の品種もあるため、春の北海道旅行には必ず桜の名所を入れてほしい。
エゾヤマザクラを見たいなら、札幌の「円山公園」がお勧め。
園内を散策しつつ、色の濃い花びらが特徴のエゾヤマザクラやソメイヨシノをゆっくり鑑賞できる。
函館なら国の特別史跡でもある「五稜郭公園」がお勧めだ。
桜が彩る園内を散策するだけでなく、近くの五稜郭タワーの展望台から五稜郭公園を見下ろしてみよう。
星型の公園が約1,500本の桜で埋め尽くされる絶景に出会えるはずだ。
「日本さくら名所100選」に選ばれている「松前公園」も人気が高い。
江戸時代の様子を再現した屋敷などが点在する風情溢れる園内には、約250種類・約1万本の桜が咲き誇る。樹齢300年を超える、迫力ある血脈桜も見逃せない。
札幌の例年の桜の開花日や満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
ただ、北海道は面積が広いため、札幌と他の地域では見ごろが大きく異なる。
旅行前に各地域の見頃をしっかり調べておこう。
- 開花日
- 5月1日
- 満開日
- 5月6日
- 桜の見頃
- 5月6日〜5月12日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
夏の北海道旅行プランに加えるべき富良野のラベンダー畑
夏に北海道へ訪れるなら、6月下旬から8月上旬に見頃を迎える、富良野のラベンダー畑は外せない。
雄大な十勝連峰の裾野に広がる、広大な田園風景とラベンダー畑は北海道でしか見られない絶景だ。
数あるラベンダー畑の中でも、屈指の人気と知名度を誇るのが「ファーム富田」。
園内にある12カ所の花畑の中でも、日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」と7色の花々が咲き誇る「彩りの畑」には、毎年多くの人々が訪れている。
トラクターバスに乗って花畑を巡れる「フラワーランドかみふらの」と、約4.2haの丘陵地をラベンダーが埋め尽くす「日の出公園ラベンダー畑」も人気スポット。
北海道の雄大な自然が色とりどりに染まる紅葉の名所
雄大な自然が紅葉で染まる、秋の北海道。
壮大なスケールで紅葉を見られるため、秋の旅行プランには紅葉の名所も加えてほしい。
道南エリアのシンボルである駒ヶ岳を中心に、いくつもの沼や森林が広がる「大沼国定公園」は特にお勧め。
総面積9,083haを誇る敷地内が紅や黄金色に染まる様子は、まさに絶景。
温泉が好きな方なら「登別温泉」を旅行プランに加えよう。
風情のある温泉地の雰囲気と、雄大な山々の紅葉は最高の癒しになるはずだ。
秋の早い時期に旅行する方も安心してほしい。
日本で最も早く紅葉を見られることで有名な「旭岳」なら、紅葉の見頃は9月中旬から9月下旬。
ロープウェイに乗って色とりどりの紅葉を見下ろしながら、空中散歩を楽しめる。
冬の北海道旅行プランに入れるべきイルミネーションイベント
豪雪地帯である北海道は冬になると、大量の雪が降り積もる。
積雪した大自然や都市景観は美しいが、イルミネーションイベントの時期になると辺りに降り積もる雪が光を反射させ、その美しさがより一層際立つ。
「さっぽろホワイトイルミネーション」の期間中の札幌は街全体が光で包まれ、5つの会場で趣向を凝らしたイルミネーションが実施される。
ノスタルジックな景観が魅力の「小樽運河」で行われる、「青の運河」もお勧め。
運河沿いが約1万個の青い光に照らされ、幻想的な空間が広がる。
運河をクルージングできる観光船も青い光でライトアップされるため、ぜひ乗ってみてほしい。
函館山の麓を鮮やかに彩る、「はこだてイルミネーション」も人気が高い。
街路樹に施された電飾に照らされる、積雪した異国情緒あふれる函館の街並みは幻想的で美しい。
11月から翌年2月にかけて開催されるイベントが多いので、冬に北海道へ訪れる予定があれば、ぜひイベントに足を運んでみてほしい。
北海道旅行に関するよくある質問
Q
北海道を旅行するのにお勧めの季節は?
広大なラベンダー畑が目の前いっぱいに広がる夏は特にお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの北海道の観光スポットは?
さまざまな動物と触れ合える、旭川市旭山動物園がお勧めです。
まとめ
この記事では北海道の魅力をはじめ、エリア別の魅力と見どころ、交通情報、モデルコースなど、旅行に必要な情報を網羅的に紹介してきた。
北海道に初めて旅行する方は、ぜひこの記事を参考に旅行プランを立ててほしい。
また、北海道の観光スポットをもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてほしい。