長浜城歴史博物館

天下統一を果たした豊臣秀吉が羽柴時代の1574（天正2）年に築城。当時、「今浜」と呼ばれていた地名も、このときに「長浜」に改め、以後城を中心として城下町を整備し発展させた。秀吉が城持ち大名として築いた初めての城で、「出世城」としても知られている。江戸時代に城は廃城となり、彦根城の天秤櫓などでその遺構を見ることができる。

1983（昭和58）年に市民の寄付などで再興、安土桃山時代の城郭が時を越えて蘇った。内部は歴史博物館として公開。2〜3階では長浜の歴史や、秀吉と長浜の関係などについてさまざまな資料で紹介するほか、特別展や企画展なども開催。とくに「秀吉と長浜」をテーマにした常設展では、秀吉をはじめ石田三成など長浜にゆかりのある戦国武将の紹介や長浜城築城について資料やジオラマなどわかりやすい展示で、長浜の歴史をより深く学ぶことができる。

5階の展望台には、ぐるりとめぐらされた回廊を設置、びわ湖をはじめ湖北の風景を眺めることができる。