九州に行ったら必ず食べたいご当地グルメ21選
海に囲まれ、山も川も多く自然に恵まれた九州はグルメの宝庫と言っても過言ではない。
豊かな自然に育まれた、新鮮な海の幸や山の幸を活かした様々なご当地グルメは、観光に訪れた人を魅了する。
それだけに九州でグルメを堪能するためには、どこに訪れるべきか、何を食べるべきか迷ってしまうだろう。
この記事では九州の7県ごとに、ご当地グルメを厳選して紹介するので、迷ったらぜひ参考にしてほしい。
グルメ天国・福岡で絶対に食べたいご当地グルメ3選
まずは九州の中でも、グルメ天国と呼ばれるほど美味しいものが多い、福岡県からご紹介。
豚骨ラーメンをはじめ、全国的に有名なご当地グルメが多く、何を食べれば良いか迷ってしまうかもしれないが、これから紹介する3つのグルメは絶対に外せない。
1. 濃厚豚骨スープと細麺のハーモニーが絶品「博多ラーメン」
「日本三大ご当地ラーメン」のひとつである「博多ラーメン」は、濃厚な白濁色の豚骨スープとストレートの細麺が特徴。
味変するために紅しょうがや辛子高菜を入れる食べ方や、麺の硬さを好みに合わせてオーダーできるのも「博多ラーメン」ならでは。
お店によってスープの味も異なり、濃厚さを追求したお店だけでなく、コク深さとあっさりした後味を両立したお店もある。
福岡には他にも「久留米ラーメン」「長浜ラーメン」といったご当地ラーメンもあり、毎日ラーメンを食べても飽きないほど、様々なラーメンを楽しめる。
福岡のご当地ラーメンをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてほしい。
2. モツの旨味とピリ辛のスープが食欲を増進させる「もつ鍋」
牛のモツ(ホルモン)・キャベツ・ニラを材料とした鍋料理「もつ鍋」も、大人気のご当地グルメ。
鰹や昆布の出汁に醤油や味噌でベースの味つけをし、唐辛子やニンニクでアクセントをつけたスープとモツの相性は最高。
モツの甘さに、出汁とピリ辛のアクセントが効き、食欲を増進させる。
締めに「ちゃんぽん麺」を入れるのが博多流。
具材の旨味と出汁が絡んだちゃんぽん麺を満喫しよう。
もつ鍋には醤油・味噌・水炊き風の3タイプあるが、定番は醤油。
初めて食べる方は、ぜひ定番の醤油からチャレンジしてほしい。
3. ピリッとくる辛さがたまらない!辛子明太子
福岡のお土産の中でも、トップクラスの人気を誇る「辛子明太子」。
関東や関西で食べる明太子とは違い、福岡の明太子は「たらこ」をピリ辛に漬け込んでいる。
ピリ辛でたらこの旨味が味わえる「辛子明太子」は、ご飯のおかずにピッタリ。
パスタの味付けに使っても良し、パターとマヨネーズに混ぜてフランスパンに塗っても良し、料理の名引き立て役と言える食材だ。
思わずリピートしたくなる!佐賀のご当地グルメ3選
九州の北西部に位置する佐賀県は、新鮮な魚介類の宝庫。
海鮮グルメはもちろん、独自の進化を遂げた料理も多く、様々な料理を堪能できる。
リピートしたくなる絶品ご当地グルメを厳選して紹介しよう。
1. 透明な輝き・イカの王様! 呼子イカ
美味しいイカが獲れる漁場として有名な佐賀県の呼子町。
呼子町で獲れた「呼子イカ」はイカの王様と呼ばれ、抜群の透明感と食感、甘みから高い人気を誇る。歯ごたえのあるおいしさは他の食材では味わえない。
下手に料理をせず、そのまま刺身で食べるのがお勧めだ。
2. お店によって印象が全く異なる一皿料理「シシリアンライス」
ご飯の上にサラダと炒めたお肉と玉ねぎを乗せ、仕上げにマヨネーズをかけた「シシリアンライス」。
諸説あるが従業員に好評だった賄い飯を、見た目も美しく工夫して、お客さんに提供したのが「シシリアンライス」だと言われている。
シンプルな料理だが、食材と味付けによって全く印象が変わるため、様々なお店で食べ比べてみるのも面白い。
中には佐賀ブランドの肉を使用した、豪華なシシリアンライスもある。
3. 佐賀独自の進化を遂げたガッツリ系「ちゃんぽん」
「ちゃんぽん」といえば、長崎の印象が強いかもしれないが、佐賀にもご当地「ちゃんぽん」がある。
独自の進化を遂げた佐賀の「ちゃんぽん」は、野菜がたくさん入っており、濃い味付けが特徴。
たっぷり入った野菜などの具材と太くてモチっとした麺に、豚骨スープがマッチした佐賀の「ちゃんぽん」と、長崎ちゃんぽんをぜひ食べ比べてほしい。
異国の料理を日本独自に進化させた長崎のご当地グルメ3選
九州の北東に位置する長崎県は、鎖国状態にあった江戸時代の日本で、唯一外国との貿易を許されていた歴史を持つ。
そのため、様々な異文化が早くから伝わり、外国の料理を日本独自に進化させたグルメが多い。
異国の料理を日本独自にアレンジした、3つのご当地グルメを紹介しよう。
1. 全ての素材にこだわった贅沢グルメ「佐世保バーガー」
今や全国的な人気を誇る「佐世保バーガー」。
こだわりのパティや新鮮な野菜・特製ソース・バンズのハーモニーは、唯一無二の味わいだ。
長崎の佐世保はハンバーガー伝来の地であり、地元のソウルフードとして受け継がれてきた。
ハンバーガー伝来の地に訪れるなら、ご当地ハンバーガーを食さない手はない。
2. 欲張りな大人にピッタリのお子様ランチ「トルコライス」
ピラフやスパゲッティ、ポークカツをワンプレートにまとめた「トルコライス」。
子供が好きな料理がワンプレートになった「お子様ランチ」の大人版と言えるだろう。
豚カツ・ピラフ・スパゲッティが王道だが、ハンバーグやエビフライが入っている「トルコライス」もあり、何がプレートに乗っているかはお店によって異なる。
一度に色んな料理を食べたい、欲張りな方にお勧めの長崎グルメだ。
3. 美味しいだけじゃない!栄養もたっぷりの「長崎ちゃんぽん」
野菜や魚介など十数種類の食材を炒め、鶏ガラや豚骨の白濁したスープに特製の太麺を入れ、煮立てた「長崎ちゃんぽん」。
具材が多いため、美味しいだけではなく栄養価が高い。
豚骨ベースで作られたものはこってり味、鶏ガラベースで作られたものはあっさり味と2種類の「ちゃんぽん」が楽しめる。
ぜひ2種類の「長崎ちゃんぽん」を食べ比べてほしい。
これだけは食べておきたい!熊本のご当地グルメ3選
1. お土産にもピッタリな「いきなり団子」
熊本では定番のおやつで、お土産としても人気がある「いきなり団子」。
もちもちの生地とさつまいも・あんこの甘さに、ほんのり効いた塩味は食べたら止まらない味わい。
黒糖や「よもぎ」が混ぜてある「いきなり団子」や紫いもを使ったものなど、バリエーションも豊富だ。
お土産用の「いきなり団子」は冷凍してあり、レンジや蒸し器で温めて食べれば、家でも出来立ての風味を味わえる。
2. とろけるような旨みが口の中に広がる「馬刺し」
全国的に食べられるようになった「馬刺し」は、熊本が発祥と言われている。
薄く切った生の馬肉を、 玉ねぎのスライスやおろし生姜、にんにくなどの薬味と一緒に甘口の醤油で食べるのが一般的。
とろけるような旨みに、薬味のアクセントが効き、お酒のつまみにもピッタリだ。
赤身・霜降り・たてがみ・生レバーなど部位によって、食感と旨味が異なるため、ぜひ盛り合わせを食べてほしい。
低カロリーなのに栄養豊富なのも嬉しいポイントだ。
3. クリーミーなスープと焦がしニンニクの組み合わせがニクい「熊本ラーメン」
九州を代表する豚骨ラーメンのひとつで、香ばしい焦がしニンニクが食欲をそそる「熊本ラーメン」。
「熊本ラーメン」は深くクリーミーな味わいのスープと、喉越しの良い中太ストレート麺が特徴。
焦がしたり揚げたりしたニンニクのチップやマー油(ニンニクを揚げた油)と、具材にキクラゲが入っているのも「熊本ラーメン」ならでは。
大分の文化と温泉を食す!大分のご当地グルメ3選
九州地方の北東部に位置し、別府温泉や湯布院温泉を擁する大分県。
温泉の蒸気を活かした独特な調理法が味わえるのは、大分だけだ。
また、養鶏文化が根付いているため、鶏肉料理が発展している。
大分の特徴を活かしたご当地グルメと全国的に有名な鶏肉料理を楽しもう。
1. 天ぷらとも唐揚げとも異なる魅力を持つ「とり天」
鶏肉消費量が全国トップクラスの大分県が誇る名物「とり天」。
唐揚げというよりはフリッターのような衣で、外側はカリッと中はふんわりとした独特の食感が癖になるほど美味しい。
同じとり天でもジューシーなモモ肉を使うか、さっぱりとしたムネ肉を使うかで、食感も味わいも全く異なる。
下味もニンニク系や塩系など色んな種類があるため、ぜひ色んな「とり天」を食べ比べてほしい。
2. 唐揚げの聖地が生み出した逸品「中津からあげ」
「とり天」だけでなく、大分では「中津からあげ」も名物となっている。
醤油や塩をベースに、ニンニクやショウガなど約10種類の調理料を使ったタレに漬け込まれており、肉の中心まで味が染み込んでいる。
濃い目の味付けの「中津からあげ」は、ご飯やお酒のお供にピッタリだ。
「中津からあげ」の本場である大分県中津市には、からあげ専門店が多いことから、からあげの聖地と呼ばれている。
3. 温泉天国・大分ならではの調理法「地獄蒸し」
別府温泉名物の「地獄蒸し」は、温泉の蒸気で食材を蒸す、江戸時代から続く伝統的な調理法。
野菜は甘味が増し、肉や海鮮などは高温の蒸気で一気に蒸すため、うま味はそのまま、余分な脂が落ちてヘルシーなのが特徴だ。
それ以外にも、蒸しパンやおまんじゅうはふっくらと仕上がる。
自分で食材を蒸す体験施設もあり、食べるだけでなく、独特な調理方法を楽しめるのも嬉しいポイントだ。
本場ならではの味を満喫しよう!宮崎のご当地グルメ3選
九州の南東に位置する宮崎県のご当地グルメは、全国でも定番のグルメになっているものが多い。
だからといって「もう食べたことがある」と、侮ってはいけない。
本場で食べる宮崎のグルメは、やはり別格だ。
使用している素材はもちろん、味付けや調理法自体が違うこともあるため、ぜひ本場の味にチャレンジしてみてほしい。
1. 県外とは全く異なる味付けの「チキン南蛮」
全国で食べられている「チキン南蛮」の発祥は、宮崎県延岡市。
洋食料理店「ロンドン」のまかない料理が、「チキン南蛮」の原型ともいわれている。
宮崎以外で「チキン南蛮」を食べたことがある方は、本場の「チキン南蛮」との違いに驚くはずだ。
宮崎以外で食べられる「チキン南蛮」はからあげに、甘酢のタレやタルタルソースをかけたものが多い。
しかし、本場の「チキン南蛮」は、卵に絡めて揚げた鶏肉が南蛮酢をしっかり吸い、「チキン南蛮」に合うタルタルソースがかけられている。
宮崎以外で「チキン南蛮」を食べたことがある人にこそ、食べてほしいご当地グルメだ。
2. 癖になる逸品!肉巻きおにぎり
冷凍食品として販売しているほど、定番のグルメ「肉巻きおにぎり」も宮崎発祥。
タレに漬け込んだ豚モモ肉の薄切りをご飯に巻いて、こんがりと焼き上げるおにぎりは絶品。
塩味・明太子マヨネーズ・チーズ・甘辛たれなど、お店によってバラエティーに富んだトッピングや味付けもある。
宮崎空港にも肉巻きおにぎりの店舗があり、いつでも手軽に食べられるのも魅力だ。
3. 日本最高峰の牛肉「宮崎牛」
全国和牛能力共進会において、4大会連続で内閣総理大臣賞を受賞した、「宮崎牛」は日本最高峰の和牛だ。その評価は海外でも高まっているほど。
「宮崎牛」にはきめ細やかなサシ(霜降り)が、全体に細かく散りばめられたように入っている。
このサシにはオレイン酸が多く含まれ、口どけの良い味わいが特徴で、口に含むとほのかな甘みと芳醇な香りが広がる。
宮崎県内では宮崎牛が食べられる焼肉店やステーキ屋が多いため、少し無理してでも「宮崎牛」を味わってみよう。
シンプルなのに美味い!鹿児島のご当地グルメ3選
九州地方の最南部に位置する鹿児島県のご当地グルメは、素材の味を活かしたシンプルなものが多い。
シンプルだからと言って味が劣るわけではない。むしろ、食材本来の味を最大限引き出していると言える。
食材本来の旨味を味わえる、鹿児島のご当地グルメを厳選して紹介しよう。
1. 色とりどりのトッピングをのせた氷菓子「白くま」
「白くま」は削った氷に練乳をかけ、その上にチェリーやレーズン・みかん・パイン・小豆など、色とりどりのトッピングをのせた氷菓子だ。
「白くま」発祥のお店は、鹿児島の繁華街にある「天文館むじゃき本店」。
発売当初は白蜜と赤蜜をかけたシンプルなかき氷だったが、改良を重ねてさっぱりとした練乳ミルク風味のシロップにたどり着いた。
彩りを加えるために、アンゼリカやチェリー・レーズンを外側にトッピング。
上から見た時に白熊と似ていたことから、「白くま」というメニュー名がついた。
現在ではスーパーやコンビニで簡単に手に入るが、鹿児島に訪れたなら、ぜひ発祥となったお店で本物の「白くま」を味わってほしい。
2. 魚の旨味が凝縮された「さつま揚げ」
魚のすり身に豆腐や鹿児島の地酒を混ぜ、油で揚げて作る「さつま揚げ」。
すり身だけのプレーンなものから、人参やごぼうなどを入れた商品などもあり、種類も豊富で飽きずに楽しめる。
そのまま食べるのが最も美味しいが、マヨネーズやわさび醤油、しょうが醤油などを付けて食べるのもお勧めだ。
魚の骨まで細かくすりおろしているため、たんぱく質やカルシウムなど栄養価が高いのにも関わらず、カロリーは低く塩分も控えめなのも嬉しい。
3. 旨味と甘味は格別の味わい「黒豚」
鹿児島の雄大な自然の中で育てられた「黒豚」は、ブランド価値が高く黒いダイヤモンドとも言われている人気の食材だ。
柔らかく歯切れのよい肉質、噛むととろけるような舌触りと旨味と甘みは格別の美味しさ。
「黒豚」のルーツは古く、約400年前、琉球(現在の沖縄)から移入されたといわれている。
「黒豚」の美味しさを堪能したいなら、しゃぶしゃぶや黒豚とんかつがお勧めだ。
九州のグルメに関するよくある質問
Q
福岡に行ったら食べるべきご当地グルメは?
グルメ天国と呼ばれるほど、美味しいご当地グルメが多い福岡ですが、博多ラーメン・もつ鍋・辛子明太子は絶対に食べるべき福岡グルメです。
Q
佐賀に行ったら食べるべきご当地グルメは?
佐賀のリピートしたくなる絶品ご当地グルメといえば、 呼子イカ・シシリアンライス・ちゃんぽんの3つです。
Q
長崎に行ったら食べるべきご当地グルメは?
様々な異文化が早くから伝わり、外国の料理を日本独自に進化させたグルメが多い長崎なら、佐世保バーガー・トルコライス・長崎ちゃんぽんがお勧めです。
Q
熊本に行ったら食べるべきご当地グルメは?
全国的な人気を誇る「熊本ラーメン」はもちろんですが、いきなり団子・馬刺しもお勧めです。
Q
大分に行ったら食べるべきご当地グルメは?
独特な調理法が味わえる地獄蒸しと、地鶏文化が根付いているが故に発展した鶏肉料理のとり天・中津からあげは外せません。
Q
宮崎に行ったら食べるべきご当地グルメは?
全国でも定番のグルメになっているものが多いですが、本場の味を楽しむならチキン南蛮・肉巻きおにぎり・宮崎牛は絶対に食べるべきです。
Q
鹿児島に行ったら食べるべきご当地グルメは?
素材の味を活かしたシンプルなグルメが有名で、さつま揚げ・黒豚・白くまがお勧めのご当地グルメです。
まとめ
九州の7県ごとに、ご当地グルメを厳選して紹介してきた。
この記事で紹介したご当地グルメ以外にも、九州には美味しいものがたくさんある。
新鮮な食材を活かしたグルメを食べ尽くしに、九州グルメツアーをしてみてはいかがだろうか。