
遊びながら学べる旅へ!広島観光の親子旅行にお勧めの観光スポット13選
瀬戸内海に面した自然豊かな「広島」は、親子旅行にもピッタリの地域だ。
多彩な観光スポットの中には、楽しみながら歴史や文化を学べる施設も多い。
子どもの好奇心を刺激しつつ、様々な体験ができるだろう。
この記事では、親子で訪れたい人気の観光スポットと、観光拠点に適した宿泊施設を厳選して紹介する。
記事を参考に、親子の特別な思い出となる旅にしてほしい。
親子で広島を満喫するための3つのポイント
子どもと一緒に広島を楽しむために、知っておきたい3つのポイントを紹介する。
ポイントを押さえれば、安心して広島の魅力を楽しめるはずだ。
1. 宮島を快適・安全に楽しむコツ
世界遺産の「嚴島神社」がある「宮島」へは、宮島口桟橋からフェリーで渡る。
午前10時から午後2時は混雑しやすいため、朝の早い時間に移動すると比較的空いており、フェリーも快適に利用できる。
島内観光も、人が少ない早朝か夕方ならゆったりと楽しめるだろう。
宮島には石畳や坂道、砂利道が多いため、軽量で折りたためるB型ベビーカーや、抱っこ紐(ベビーキャリア)を用意しておくと移動しやすい。
また、島内にいる鹿は食べ物のにおいに敏感で、子どもがお菓子を持っていると近づいてきたり、手から奪ったりすることもあるため注意が必要だ。

2. お好み焼き屋の鉄板に注意
広島名物のお好み焼きを食べる予定の人も多いだろう。
多くのお好み焼き屋では、席に鉄板が設置されており、料理を温かいまま提供できるよう常に加熱されている。
小さな子どもが触れるとやけどの危険があるため、充分に注意してほしい。
心配な場合は、席に鉄板がないお店を選ぶのがお勧めだ。
また、人気店は行列ができやすい。開店直後の時間帯を狙って訪れるか、事前に予約できる店舗を選ぶとスムーズに楽しめる。

3. 平和記念資料館は子どもの年齢に合わせた工夫を
広島の「平和記念資料館」は、原爆による被害と平和の大切さを伝える施設で、世界中から多くの人が訪れている。
年齢制限はなく、小さな子どもでも入館できるが、原爆被害の写真や遺品など衝撃を受ける可能性がある展示も含まれている。
事前に「戦争をなくすための学びの場」であることや、少し怖いと感じる展示があることを説明しておくと安心だ。
小さな子どもと一緒の場合は、展示室をすべて回らず、比較的やさしい内容のエリアや映像を中心に見学する方法もある。
また、「平和記念公園」を一緒に散策し、大人が交代で資料館を見学するのもお勧めだ。

親子で楽しめる広島の観光スポット13選
広島には、親子で楽しめるスポットが豊富に揃っている。
自然や動物とのふれあい、歴史や文化に触れる学びの時間、科学を遊びながら体験できる施設など、ジャンルも多彩だ。
広島ならではの体験を親子で思いきり満喫しよう。
1. 宮島水族館『みやじマリン』
世界遺産・嚴島神社の島として知られる宮島の水族館。嚴島神社出口から徒歩約5分の距離にあり、観光ルートにも組み込みやすい。
歴史ある宮島の景観に配慮した、瓦屋根の和風建築が印象的だ。
館内では380種・15,000点以上の魚や哺乳類などの海生生物を展示。瀬戸内海に生息するスナメリの水槽をはじめ、宮島の干潟や広島の里山風景を再現したゾーンなど地元関連の展示が充実。

2. 広島城
広島城は、1589年に豊臣秀吉の五大老の一人として知られている毛利輝元によって築城された。
天守閣は展示室になっており、日本刀や甲冑などを展示。最上階の展望台からは、広島の町並みが広がる。
原爆投下で焼失してしまった表御門や太鼓櫓などの建物も、1990年代に復元されており、美しい景観を見ることができる。春には桜も咲き誇り、花見客でにぎわう。

3. 5-Daysこども文化科学館
「5-Daysこども文化科学館」は、広島市中心部にある体験型の科学・文化施設。
原爆ドーム前電停から徒歩約5分とアクセスも良好で、気軽に立ち寄れる。
館内には、見て・触れて・遊びながら学べる体験型展示が豊富に揃い、子どもの探究心や想像力を刺激する。
プラネタリウムでは、星空のライブ解説に加え、アロマを使った癒やしを感じられるプログラムも上映。
さらに、サイエンスショーや季節ごとの工作教室も定期的に開催されている。

4. 大和ミュージアム
第二次世界大戦当時、世界最大の戦艦だった「大和」を紹介するミュージアム。
また、呉の歴史や科学技術も学ぶことができる。
大和ミュージアムのシンボルである10分の1戦艦「大和」は、当時の設計図や潜水調査の映像、乗組員の証言をもとに再現。
平和の大切さと科学技術の素晴らしさを後世に語り継いでいる。

5. 原爆ドーム
原爆ドームはもともとはチェコ出身のヤン・レツルの設計により、大正4年(1915年)4月5日に「広島県物産陳列館」として完成。
しかし、原爆投下の際には爆心地から160mの至近距離で被害を受けた。
むき出しになった鉄骨や、ボロボロになった外壁などが、被爆を受けた当時のままで残されており、いつからか「原爆ドーム」と呼ばれるようになった。
悲惨な歴史を現代に伝える貴重な建物である。

6. おりづるタワー
原爆ドームに隣接する複合ビルで、ここでしか出会えない風景や体験が楽しめる広島のランドマークタワー。
観光エリアとして、1階の物産館やカフェ、12階の「おりづる広場」と「おりづるの壁」、屋上の展望台「ひろしまの丘」が開放されている。
屋上展望台は、風が吹き抜け、木の温もりが伝わるウッドデッキの気持ちがいいスペース。平和記念公園や原爆ドームはもちろん、晴れた日には宮島の弥山まで見渡すことができる。

7. 縮景園
縮景園は広島藩主浅野長晟によって、元和6年(1620年)から別邸の庭園として築かれた。
園内中央に広がる濯纓池には、長寿を願った「鶴島」「亀島」と呼ばれる島が浮かぶ。池の水は淡水と海水が混ざった「汽水」になっており、海水に棲むボラなどが生息。それを狙って野鳥も飛来する。
池の周りには茶室や小亭、山、川、島などが巧みに配置されていて、園路によって庭内を回遊することのできる回遊式庭園になっている。

8. 嚴島神社
神の島と呼ばれる厳島に建てられた嚴島神社。
境内の社殿のほとんどが国宝や、重要文化財に指定されている。海のなかに立つ大鳥居は2022年に3年半に渡る「令和の大改修」を終えて鮮やかな朱色に蘇り、より迫力のある姿を見せている。
日没前後から始まり、23:00まで続くライトアップも行われていて、昼間とはまた違った幻想的な光景が広がる。

9. 福山自動車時計博物館
国内外の往年の名車やアンティーク時計を集めた博物館。
体験型の展示をモットーにしており、館内の展示物は見るだけでなく写真撮影もOK。
こちらで最大の注目はクラシックカーのコレクション。フォードT型やダットサンセダンといった第2次世界大戦前に造られた乗用車をはじめ、「バタンコ」と呼ばれた三輪トラック、サイドカー付きバイクなど多彩なラインアップの車両が館内外に展示されている。

10. 大久野島(うさぎ島)
瀬戸内海国立公園に指定される、周囲約4kmほどの小さな島。
かつては毒ガス工場があったことから、「地図から消された島」としても知られている。
現在は500~600羽のウサギが生息、近年ではインターネットやSNS上でも話題になる「うさぎ島」としても知られ、国内外から多くの人が訪れている。

11. 海田総合公園
JR広島駅から呉線で約10分の場所に位置する海田町にある総合公園。
豊かな自然環境を活かした園内には、四季折々の花やハーブが楽しめるハーブ園や四季の広場、フルーツガーデンなどのんびりと散策することができる散策道などが整備されている。
管理棟のホールには「蜂カフェ」も併設、軽食や喫茶店として利用できるのもうれしい。

12. アレイからすこじま
日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜」の構成要素のひとつで、かつて軍港として栄えた呉の名残を感じることができる公園。
潜水艦を間近で見ることができる世界でも珍しいスポットとして知られている。
現在は公園として整備されており、海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が停泊している様子を間近で眺めることができる。

13. 福山城博物館
広島県・福山駅前にある、福山城の天守閣内の歴史博物館。福山城は元和8年(1622)に徳川家康のいとこにあたる水野勝成によって築城された。
「日本100名城」にも選ばれた名城で、その壮麗な姿が魅力だ。2022年にリニューアルされ、全国唯一の天守北側鉄板張りも再現された。
また、最新の映像技術やインタラクティブな展示を取り入れ、福山城や福山藩についてより楽しく学べる施設となった。

親子旅行の拠点に最適!広島のお勧め宿泊施設3選
広島に数あるホテルの中から、広島市内の人気観光スポットへアクセスしやすい立地のホテルをご紹介。
いずれも子連れに嬉しいサービスや施設も充実しており、安心して滞在できる。
子どもと一緒の旅行では、移動時間をなるべく減らすことも大切なので、ぜひ宿泊先選びの参考にしてほしい。
1. コンフォートホテル広島大手町
「中電前駅」から徒歩1分の場所にある「コンフォートホテル広島大手町」。
広島城や原爆ドームなど、人気観光スポットへアクセスしやすい立地が魅力だ。
シンプルで清潔感のある客室には、寝心地の良いサータ社製ベッドとオリジナル快眠枕を備え、快適な眠りをサポートしてくれる。
ビュッフェスタイルの朝食が無料なのも嬉しいポイント。
添い寝の子どもが無料となるサービスやベビーベッドの貸し出しもあるため、小さな子ども連れの家族でも安心して利用できる。

2. ANAクラウンプラザホテル広島
広島市の中心部に位置し、平和記念公園や繁華街へのアクセスが良好なホテル。
客室は「クラブ」「ミドル」「スタンダード」の3つのフロアに分かれ、眺望や広さ、宿泊人数に合わせて最適な部屋を選べるのが大きな魅力だ。
館内には和洋中の本格グルメが楽しめる4つの飲食店を併設。
さらに、夏季限定で「ルーフトップビアガーデン」がオープンする。
地上85mから広島の街並みや夕景を眺めながら、家族連れでも楽しめるガーデンバーベキューやデザートビュッフェが好評だ。

3. ホテルグランヴィア広島
JR広島駅直結で、原爆ドームや嚴島神社にも足を延ばしやすい便利なロケーションのホテル。
客室はコンセプトの異なる4つのフロアタイプがあり、旅のスタイルや目的に合わせて選べる。
全室に米国製のポケットコイルベッドとテンピュールの枕を備え、快適な眠りを追求しているのも魅力だ。
館内にはスカイレストランやバー、ビュッフェ、日本料理店、中華料理店など、多彩なジャンルの飲食店が9店舗揃う。
ベビーベッドやベッドガードの貸し出しサービスもあり、子連れ旅行でも安心して滞在できる。

親子で広島観光するなら参考にすべき2Dayモデルコース
この記事で紹介したスポットを中心に、広島市の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコースを紹介する。
公共交通機関と徒歩で巡りやすく、スポット間の移動時間も短い。
さらに1泊追加して、広島市外の観光スポットを訪れるのもお勧めだ。
- 1日目
- 広島駅→JR+フェリーで宮島へ移動→ 表参道商店街→嚴島神社→みやじマリン 宮島水族館→ホテルグランヴィア広島
- 2日目
- ホテルグランヴィア広島→原爆ドーム→おりづるタワー→5-Daysこども文化科学館→広島駅
親子で広島を観光する際によくある質問
Q
広島には子供でも楽しめるスポットはあるの?
科学館や動物園など家族で楽しめる場所が豊富です。
Q
親子で広島観光するのにお勧めのシーズンは?
春と秋がおすすめ。気候が穏やかで屋外のスポットでも快適に遊べます。
まとめ
この記事では、親子で楽しめる広島の観光スポットやお勧めの宿泊施設を紹介してきた。
広島ならではの体験を通して、親子の思い出に残る旅を楽しんでほしい。
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