桜彩る美しい街並みと瀬戸内海が見どころ!広島の人気お花見スポット10選

桜彩る美しい街並みと瀬戸内海が見どころ!広島の人気お花見スポット10選

更新 :
筆者 : GOOD LUCK TRIP

平和の象徴として有名な世界遺産がある広島県は、歴史的な建造物と美しい自然が調和した魅力に溢れた地域だ。
そんな広島は、多彩な風景を楽しめる桜の名所が多いことでも知られる。
歴史的背景・文化的遺産や瀬戸内海、美しい街並みが可憐な桜と組み合わさった、広島ならではの空間を満喫できるのが魅力だ。
この記事では、広島で人気の花見スポット10選を桜の見頃とともに紹介していく。
紹介する内容を参考にすれば、広島で花見を満喫できるので、最後まで読んでほしい。

広島の桜開花予想

広島の桜の開花日と満開日は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の日付であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、花見スポットによっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。

開花日
3月25日
満開日
4月3日

【2024年】広島の桜開花予想

2024年の広島の桜の開花日と満開日を知りたい方は、以下の表を参考にしてほしい。
見頃は4月1日から4月8日と予想されている。

開花日
3月25日
満開日
4月3日
見頃
4月1日〜4月8日
桜咲く宮島 多宝塔から望む夜景
桜咲く宮島 多宝塔から望む夜景

多様な景観・様々な品種の桜を楽しめる!広島の花見・桜の名所10選

ここからは、広島の花見・桜の名所を厳選した10ヶ所を、例年の桜の見頃と合わせて紹介していこう。
観光スポットを彩る桜を見られる期間は短いので、内容を参考に広島ならではの春の絶景を巡ってみてほしい。

1. 平和記念公園

平和記念公園には、「原爆ドーム」や「平和の鐘」、「原爆の子の像」、「広島平和記念資料館」などの世界平和を願う沢山の記念碑、慰霊碑、そして施設などがある。
桜が見頃を迎えると、川と緑に囲まれた園内は約300本の桜で包まれる。
周囲の建造物との共演した姿を見ると、平和の尊さや日々の幸せを身に染みて感じるだろう。
雁木(がんぎ)タクシー(水上タクシー)やリバークルーズ(遊覧船)に乗って、川辺から桜を鑑賞する優雅な楽しみ方もお勧め。
特別なライトアップはされていないが、川沿いの街灯によって照らされる夜桜も見どころだ。

川沿いの桜越しに佇む原爆ドーム
川沿いの桜越しに佇む原爆ドーム
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

2. 比治山公園

広島市の小高い丘の上にある「比治山公園(ひじやまこうえん)」は、自然に囲まれた緑豊かなスポット。
広大な敷地内には遊具広場や慰霊碑のほか、「広島市現代美術館」・「まんが図書館」といった施設が点在し、老若男女を問わず1日中楽しめるのが魅力。
古くから桜の名所として有名な同公園は、見頃を迎えると約1,300本のソメイヨシノが華麗に咲き誇る。
標高70m近い高台から見渡す「瀬戸内海」や原爆から復興した市街地と、美しい桜が織りなす光景は必見だ。
入場料および駐車場代(120台分)は無料かつトイレも完備されているので、お花見にもピッタリ。
超人気スポットなため、朝の早い段階で席の確保が必要になることに注意してほしい。

桜越しに開放感のある景色を楽しめる比治山公園
桜越しに開放感のある景色を楽しめる比治山公園
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

3. 音戸の瀬戸 町並み

呉市警固屋町と倉橋島の間の海峡で、800年以上前の応保2年(1162)、時の権力者・平清盛が約10ヶ月の歳月をかけ、新しい航路として切り拓いたと言われる。
幅約90mの海峡は潮流が速く、船の難所としても知られるが、現在でも1日に大小約700隻の船舶が行き交い、瀬戸内の町ならではの景観が楽しめる。
「音戸大橋」の警固屋町側には「音戸の瀬戸公園」があり、3月下旬から4月上旬には約2,300本の桜が見頃を迎える。
特に絶景スポットとしてお勧めしたいのは、アーチ上の歩道橋(通称:第三音戸大橋)からの眺めだ。
「音戸大橋」・「第二音戸大橋」を一緒に撮影できるビュースポットでもあり、海峡に架かる赤色の2本の橋と青い海の色に桜が重なった景観を楽しめる。

赤色の橋と青い海、桜が織りなす絶景を見逃さないように
赤色の橋と青い海、桜が織りなす絶景を見逃さないように
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

4. 上野公園(庄原市)

上野公園」は、広島県の北東部、鳥取県岡山県と隣接する庄原市(しょうばらし)に位置する観光スポット。
周り2kmを囲む「上野池」を中心に植えられた約600本の桜は、日本さくら名所100選に選ばれている。
「上野公園」ならではの魅力は、辺り一面がパノラマのように広がる視界や、満開となった桜が池の水面に映える景観だろう。
同時期には「レンギョウ」・「ユキヤナギ」も開花を迎え、園内はピンク・イエロー・ホワイトといった鮮やかな花々で彩られる。
ライトアップ(18時〜22時)が行われる日没後の桜も見逃せない。
ぼんぼりに照らされてふわりふわりと浮かび上がる夜桜は、西日本有数と称されるほど格別に美しいお勧めの光景だ。
また見頃に合わせて、「上野公園桜まつり」が開催され屋台やイベントで賑わうので、散策やお花見を楽しめる。

ぼんぼりに照らされた桜が水面に浮かび上がる上野公園(庄原市)
ぼんぼりに照らされた桜が水面に浮かび上がる上野公園(庄原市)
桜の見頃(例年)
4月上旬〜4月中旬

5. 独立行政法人造幣局広島支局

広島市にある「独立行政法人造幣局広島支局」は、貨幣の一貫製造ラインを持った日本で唯一の工場。
主に1円・5円・10円・50円・100円・500円の通常硬貨6種類のほか、国際大会で授与されるメダルも作られている。
貨幣の歴史や小銭(大判・小判)、外国貨幣など、約1,000点の金属工芸品が展示されており、世界トップレベルの日本の高度な鋳造技術を垣間見えるのが魅力。
桜が見頃を迎える毎年4月中旬から下旬には、構内の一部を開放した「花のまわりみち」を開催。
造幣局の本局がある大阪で有名な「桜の通り抜け」を広島にも移植し、1993年に一般公開を始めたこのイベントは、市民の春の恒例行事に定着した。
約60品種、約220本を数える桜は、大きな花びらが特徴の「八重桜」を中心に空を覆いつくすように鮮やかに咲く。
「大手毬・紅手毬」といった珍しい品種もあり、色や形の異なりが味わい深さを演出する。
ライトアップ後に見せる、日中とは異なる表情も見どころだ。

自慢の八重桜コレクションを楽しめる、期間限定の貴重な一般公開
自慢の八重桜コレクションを楽しめる、期間限定の貴重な一般公開
桜の見頃(例年)
4月中旬〜4月下旬

6. 千光寺公園

尾道三山の一つ、標高144.2mの千光寺山。その山頂から中腹にかけて、千光寺公園が広がる。
市街地から千光寺公園まではロープウェイがあり、それに乗れば約3分で着くという気軽さが魅力。車窓からは日本遺産に認定された尾道市の街並みを楽しめる。
桜の見頃になると「ソメイヨシノ」や「ヤエザクラ」など、約1,500本が園内を埋め尽くす。
3月中旬から4月中旬の期間はライトアップ(18時〜翌6時)され、ぼんぼりの柔らかい明かりが夜桜を優しく輝かせる。
深夜に照らされた桜は珍しいうえに、景観も一段と美しくなるので、散策しながら鑑賞するのがお勧めだ。

満開の桜越しに眺める尾道市の街並み
満開の桜越しに眺める尾道市の街並み
桜の見頃(例年)
4月上旬〜4月中旬

7. 宮島

広島県の西部、廿日市市(はつかいちし)にある「宮島」は、日本三景に数えられる広島を代表する観光スポットだ。
外国人観光客にも高い人気を誇る、世界遺産「嚴島神社(いつくしまじんじゃ)」がある場所と言えばわかりやすいだろう。
海を敷地にした独創的な建築様式に、鮮やかな朱色の姿をした存在感のある大鳥居はいつ見ても美しい。
ゆったりとした時間が流れる「宮島」には牡蠣や穴子など名物グルメも多く、心身ともにリラックスできるのが魅力だ。
春になると「ヤマザクラ」・「シダレザクラ」、「オオシマザクラ」など多品種の約1,900本の桜が咲き乱れ、広大な島内に彩りを与える。
その中でも、瀬戸内海に浮かぶ大鳥居を桜越しに望める「多宝塔」周辺を、絶景スポットとしてお勧めしたい。
さらに「宮島」では、年間を通して日没から23時かけて「厳島」をはじめとする社殿のライトアップが行われる。
幻想的な空間と心地良い波の音が重なり、別世界にいるような気分に浸れるはずだ。

多宝塔・大鳥居・桜がコラボレーションする春の絶景
多宝塔・大鳥居・桜がコラボレーションする春の絶景
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

8. 住吉堤防敷

「宮島」と同じ廿日市市にある「住吉堤防敷」は、市内でも有数の桜の名所で知られるスポット。
榎浦大橋東詰から昭北グラウンドに向かって、緩やかに約600m伸びた堤防敷で、木材港の南北を結んでいる。
道の両端には約240本の桜がぎっしりと植樹されており、見頃に出現する綺麗な桜並木のトンネルが魅力だ。
ひらひらと花びらが舞い、頭上には空が見えないほど一面がピンクで埋め尽くされる光景は、圧巻のひと言に尽きる。
斜面にレジャーシートを敷いて、のどかなひと時を過ごすのにもピッタリ。
約130個のぼんぼりによってライトアップ(18時〜21時前後)された夜桜も見どころのひとつ。
桃色に灯された桜が魅せる神秘的な表情には、思わず息を飲んでしまうだろう。
また4月の第1日曜日には、「桜まつり」が開催され、盛りだくさんのイベントで賑わうので、機会があれば参加してほしい。

満開の時期はもちろん、桜が散る時期にも美しい光景を見られる
満開の時期はもちろん、桜が散る時期にも美しい光景を見られる
桜の見頃(例年)
3月中旬〜4月上旬

9. 尾関山公園

広島県の北部、三次市(みよしし)にある「尾関山公園」は、公園全体がひとつの山になっている都市公園。
かつては出城が置かれ、江戸時代(1603年〜1868年)初期には武将・尾関正勝(おぜきまさかつ)が入城したと言われている歴史が深いスポットである。
近代以降は中国地方屈指の自然公園として名高く、地元出身の歌人・中村憲吉(なかむらけんきち)が詠んだ「この山の桜にむかひ 流れくる 川ひろくして 水のひかれる」歌碑も建立された。
桜が見頃を迎えると、約600本の多種多様な桜が全体を桃色に染め上げ、艶やかに連なった素晴らしい景観を生み出す。
公園山頂の展望台から三次の市街地を重ねて見渡すのがお勧めだ。
また麓に流れる江の川沿いに作られる、500mほどの桜並木にも注目してほしい。
18時〜22時にかけてライトアップも予定されているので、訪れる際は公式サイトもチェックしよう。

尾関山公園の川沿いの美しい桜並木
尾関山公園の川沿いの美しい桜並木
桜の見頃(例年)
4月上旬

10. 広島市植物公園

広島市植物公園」は、広島市の中心部と「宮島」の中間地点にある総合植物園。
「瀬戸内海」を一望できる広大な敷地内には、大温室・展示温室・栽培温室のほか、展示資料館や芝生広場、花の進化園などが設けられ、約10,000品種20万本の植物が栽培されている。
そのため1年中美しい花々を鑑賞でき、他で見られない珍しく貴重な花にも巡り合えるのが魅力だ。
直近では2023年に10年に一度しか開花しないと言われる「ミカドアナナス(パイナップル科)」が咲いた。
春には満開になった県内最大級の約70種類・250本の色とりどりの桜を心ゆくまで堪能できる。
見頃は3月中旬から4月下旬までと比較的長い間、楽しめるのも嬉しいポイント。
また、毎年3日間限定開催される「桜と光の夕べ」を覚えておいてほしい。※主に3月末・4月頭(公式サイト要確認)
コンサートや鑑賞会などのイベントも行われるが、注目はキャンドルイルミネーションとライトアップされた桜だ。
言葉では形容できないほど美しい世界が目の前に広がる。

様々な品種の桜を見比べて楽しもう
様々な品種の桜を見比べて楽しもう
桜の見頃(例年)
3月中旬〜4月下旬

瀬戸内海と桜を同時に見られる絶景スポットを巡ろう

日本で一番大きな内海である「瀬戸内海」は、兵庫・岡山・広島・山口・徳島・香川・愛媛の7つの県に囲まれている。
桜と瀬戸内海の相性はとても良く、瀬戸内海に面する地域には絶景スポットが多い。
春に広島へ訪れるなら、広島以外の県でも瀬戸内海と桜が織りなす絶景を楽しもう。
特にお勧めのスポットは、紫雲出山(しうでやま)と積善山(せきぜんさん)。
香川県三豊市・瀬戸内海公園内に位置する紫雲出山。
標高352mの山頂から約1,000本の桜越しに見る瀬戸内海は、言葉で表現できないほどの美しさ。
愛媛県越智郡・岩城島付近にある標高370mの積善山は、桜の見頃になると約3,000本の桜に包み込まれ、その美しさは「天使の羽衣」とも評される。
見頃はどちらも3月下旬~4月上旬だ。
その他にも「瀬戸内海」に面する県には、素晴らしい眺望が見られるスポットがたくさんあるので、広島と一緒に巡ってほしい。

美しいグラデーションがかかる空と海を、桜越しに一望できる紫雲出山
美しいグラデーションがかかる空と海を、桜越しに一望できる紫雲出山
積善山の展望台で楽しめる春の絶景
積善山の展望台で楽しめる春の絶景

広島の桜の名所に関するよくある質問

Q

広島の桜の見頃は?

A

スポットによりますが、例年3月下旬〜4月上旬に見頃を迎える名所が多いです。

Q

広島で花見スポットが多いエリアは?

A

広島市・廿日市市を中心に、各地に点在しています。

まとめ

この記事では、広島で人気の桜の名所を見頃とともに紹介してきた。
世界遺産と桜のコラボレーションや桜越しの瀬戸内海など、広島ならではの春の絶景をぜひ楽しんでほしい。
広島を拠点に瀬戸内海に面する地域も巡れば、日本の春をより満喫できるだろう。
拠点とする広島の観光を充実させるために、観光名所や名物グルメなど広島の魅力も網羅的にまとめた、こちらの記事も合わせてチェックしてほしい。