高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)は地域文化が詰まったパビリオン!ハイウェイタレントによる推し14選

高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)は地域文化が詰まったパビリオン!ハイウェイタレントによる推し14選

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP
監修 :  山形みらい

自家用車でも団体バスでも、高速道路を使った旅には欠かせない、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)。トイレ、休憩、食事、買物など、人それぞれ目的は違えど、誰もが一度は立ち寄ったことがあるだろう。
しかし、日本のSA・PAは、旅の途中に立ち寄るだけの場所ではなく、旅の目的地としてわざわざ訪ねる価値を秘めている。
そう語るのは、都市間高速道路研究者であり、日本サぱ協会会長を務める山形みらいさん。15年以上かけて全国891ヶ所のSA・PAを巡り尽くした“唯一無二のハイウェイタレント”の視点から、知られざるSA・PAの深い魅力と、全国各地の推しSA・PAについて教えていただいた。

高速道路とSA・PAをこよなく愛する、ハイウェイタレント

「都市間高速道路研究者」、「日本サぱ協会会長」、そして「ハイウェイタレント」、山形みらいです。こうした肩書を見ると、「いったい何者?」という感じだと思いますので、簡単にご説明しておきましょう。

まずは「都市間高速道路」。日本の高速道路には、大きく分けて「都市高速道路」と「都市間高速道路」の2種類があります。都市高速は、首都高や阪神高速のように都市内で完結するもの。一方の都市間高速は、東名高速や名神高速、中央道のように都市と都市を結ぶものです。私は、都市間高速をメインに研究しています。

続いて「日本サぱ協会」。サぱとは、SAとPAをもじった造語です。最初はSA・PAや高速道路を好きなファンが集まるような、ゆるい協会として立ち上げました。ところが、事務局長と一緒に活動を始めてみると、私がハイウェイタレント活動をしていて少しばかり知名度があったこともあり、高速道路会社さんから単なるファン協会に留まらない存在として見られるようになりまして(笑)。気づけば、高速道路会社の私設応援団というか、パイプ役のような立ち位置になっていました。

今でこそ高速道路やSA・PAについて熱く語っていますが、実はもともと国道派だったんです。国道や酷道(状態のひどい国道)を、車や徒歩、自転車で巡りきってしまって、「次は何をやろう?」となった時に手を出したのが高速道路でした。15年ほど前のことですね。

都市間高速道路研究者、日本サぱ協会会長でハイウェイタレントの山形みらいさん
都市間高速道路研究者、日本サぱ協会会長でハイウェイタレントの山形みらいさん

設置基準を知れば納得!SAとPAの違い

さて、今回のテーマであるSA・PAの話に入っていきましょう。基本に立ち返ってお話ししたいのですが、そもそもSAとPAの違いってご存じでしょうか?
SAは、約50kmごとに設置される休憩施設です。売店、トイレ、レストラン、ガソリンスタンドなどを備えています。また上り/下りと表記されるのは、路線ごとの起点・終点に基づくことを指します。

その昔、名神高速道路を作った時代は車の性能が今ほど高くなかったので、50km間隔で給油所や自動車修理所を置いたのが日本の基準になり、今も守られているんです。車のサポートという意味合いが強かったと思います。ガソリンのエンプティランプが点灯しても、1〜2つ先のSAで給油できる計算ですね。ただ、新東名高速道路のように新しい技術でできた道路や、制限速度が120km/h出せる区間だと50kmなんてあっという間なので、60〜70km間隔に広げられている場合もあります。

それに対してPAは、SAとSAの間を補完する目的で、約15〜25kmごとに設置されています。「SA=大規模、PA=小規模」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。トンネルの手前だからPAだけどガソリンスタンドを置こうとか、大都市に隣接しているから施設を大きくしようとか、路線ごとの事情に合わせて柔軟に作られています。
ちなみに、ハイウェイオアシス(HO)は、高速道路からも一般道からもアクセスできる、都市公園などと一体になったレクリエーション施設です。運営しているのは高速道路会社ではなく、主に第三セクターなどですね。SAやPAに隣接して設置されていて、アクセスが可能になっています。つまり、SAやPAとは全く別物。首都高速道路の川口HO(川口PA)のような非常に珍しい例外を除いて、基本的には第三セクターが運営する公園施設という扱いです。

SAは約50kmごと、PAは約15〜25kmごとに設置されている
SAは約50kmごと、PAは約15〜25kmごとに設置されている

SA・PAは、地域の魅力を発信するパビリオンだ!

2026年9月の時点で、SA・PAは全国に891ヶ所あります。実は、国土交通省さんも正確なリアルタイムの数を把握しきれていなくて、サぱ協会でカウントしてデータを発表しているんですよ。
そんなSA・PAのことを、私は「その土地の文化を発信する、高速道路のパビリオン」と呼んでいます。高速道路全体を一つの巨大な「万博会場」だと見立てた時、各SA・PAは地域の魅力を発信するパビリオンなんです。とにかく、施設に入っているテナントの皆さんのこだわりや熱量がすごいんですよ。現地に行って「これ何だろう?」と気になった商品を質問すると、「実はあそこから仕入れて、自分で直接交渉して置いているんです」といった裏エピソードがどんどん出てきます。

昔のSA・PAといえば、「どこも同じようなお土産や食堂がある」というイメージだったかもしれませんが、今はガラッと変わりました。季節はもちろん、店長・支配人のこだわりによって売り場も品揃えもコロコロ変化しますから。お土産の定番商品は別として、常に変化し続けているんです。だから私たちは、「SA・PAは生ものだ」と言っています。

地域の魅力を発信するパビリオン的存在
地域の魅力を発信するパビリオン的存在

売場、トイレなど。達人の目から見るチェックポイント

立場上、「SA・PAに立ち寄る際、どのようなポイントに注目していますか?」という質問を多く受けます。私が主に見るのは、トイレ、景色、売場の3つです。特に売場を見ると、「あ、店長(または支配人)が変わったな」というのが一発で分かりますね。売場の雰囲気には、店長の個性が色濃く出るんです。

トイレも、利用者の方にとっては気になるポイントではないでしょうか。個人的に自信をもって言いますが、日本のトイレはSA・PAが一番美しい! NEXCO東日本・中日本・西日本の道路会社ごとに特徴がありますが、とりわけ中日本エリアのトイレの綺麗さはトップクラスだと思います。高級デパートや有名テーマパークよりも綺麗といっても過言ではないほど、徹底的に清掃や整備が行き届いているんです。

また私は、個室の中に入った時の機器の配置や、荷物をかけるフックの位置や高さまで観察します。背の低い方やお年寄りが腰をかがめずにバッグを掛けられるかなど、本当に計算し尽くされている。素晴らしい配慮だと思います。

山形さん曰く、日本のトイレはSA・PAが一番美しいという
山形さん曰く、日本のトイレはSA・PAが一番美しいという

そして食事も、SA・PAの大きな魅力のひとつです。
全国891ヶ所のSA・PAの中で一番ご飯が美味しいと思っているのは、実は首都高速のPAなんです。首都高速の有人PAは、トラックドライバーや営業などで働く人たちが毎日利用します。そんな人たちに飽きずに美味しいものを食べてもらうため、家庭で料理を作っている主婦の方々を中心にメニュー開発が行われているんです。だから、ホッとする家庭の味が再現されていて、本当に美味しいんですよ。

わざわざ訪ねる価値あり!全国各地の推し”サぱ”14選

では、全国各地891ヶ所のSA・PAから、私の推しを厳選してご紹介します。あくまでも実体験に基づいて主観的に選んだものですので、参考程度に捉えていただければ。そして、皆さんが実際に訪ねてみた時に、「なるほど」だったり、「私はこう感じた」だったり、ご自身の感覚を大切にSA・PAの旅を楽しんでいただけると嬉しいです。

1. 【東北】東北自動車道 津軽SA下り(青森県平川市)

りんごの本場・津軽で、気軽にりんご狩り体験

東北からはまず、本州最北端のSA、東北自動車道の津軽SA下りですね。普段は比較的シンプルで落ち着いた印象のSAですが、時期限定で味覚狩り体験ができるんです。津軽の味覚といえば、りんご。毎年10月下旬の1週間程度、敷地内のりんご園が一般開放され、りんご狩りを楽しめます。しかも、お値段は何と無料! もちろん個数制限はありますが、SAでのりんご狩りなんて、まず他ではできない貴重な体験ですよね。

SAでのりんご狩り体験は、青森・津軽ならでは
SAでのりんご狩り体験は、青森・津軽ならでは

2. 【東北】東北自動車道 長者原SA 下り(宮城県大崎市)

牛タンなどの名物グルメをはじめ、宮城らしさが満載

同じく東北から、宮城県の長者原SAをご紹介しましょう。まずは、下りから。ここでは、フードコートなどで名物の牛タンメニューを楽しめるほか、銘菓や名産品などのお土産が充実しており、宮城の食文化に出会える場所として大きな魅力を感じています。東北道の旅の途中で、東北らしさ、宮城らしさを感じられるSAですね。

宮城の名物グルメといえば、やっぱり牛タンは外せない
宮城の名物グルメといえば、やっぱり牛タンは外せない

3. 【東北】東北自動車道 長者原SA 上り(宮城県大崎市)

貴重な水鳥の姿など、湿地の自然風景に癒される

一方の上りは、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約「ラムサール条約」に登録されている化女沼に隣接し、素晴らしい自然環境が魅力です。夏は水面にハスの花が咲き、冬にはヒシクイやマガン、オオハクチョウなどの貴重な水鳥が集まってきて羽を休めています。展望台も設置されており、ドライブ途中に休憩しながら本格的なバードウォッチングが楽しめる、ちょっと珍しいSAですね。

SA内の展望広場からラムサール条約登録の化女沼を一望できる
SA内の展望広場からラムサール条約登録の化女沼を一望できる

4. 【関東】東北自動車道 佐野SA 上り/下り(栃木県佐野市)

上りと下りを徒歩で行き来してハシゴを楽しむ

続いて関東からは、佐野SAです。ここは非常に面白くて、まず構造が特徴的。「片側集約式上下分離型」といわれるもので、敷地は上下とも道路の片側に集約されていて、建物や施設は上下で分離しています。その分離した建物や施設を徒歩で行き来できる、つまり上りも下りも両方楽しめるんです。
下りは2022年夏、上りは2026年春にリニューアル。上りの施設は、世界的な建築家・隈研吾氏の監修によるものです。また、佐野といえば佐野ラーメン。上りと下りでお店が違うので、ハシゴして食べ比べを楽しむことをおすすめします。

栃木・佐野のご当地グルメ、佐野ラーメンをハシゴで食べ比べできる
栃木・佐野のご当地グルメ、佐野ラーメンをハシゴで食べ比べできる

5. 【関東】川口ハイウェイオアシス(埼玉県川口市)

食も遊びも大満足できる、首都高初のハイウェイオアシス

関東でもう一つは、川口ハイウェイオアシス。2022年春に、川口市運営の公園「イイナパーク川口」と首都高川口線の川口PAが連結して生まれた、首都高初のハイウェイオアシスです。ここの魅力は、高速道路からも一般道からもアクセスできる便利さはもちろん、何といっても食事が美味しいこと! 数あるメニューの中でも、もつ焼き丼を激しく推します。川口PA時代から多くのファンに愛される看板メニューで、ぜひ食べていただきたい逸品です。
また、敷地内には全天候型の大型遊具施設「アソブーン」もあるので、家族そろって一日楽しめます。

長年にわたって愛され続ける看板メニュー、もつ焼き丼は必食
長年にわたって愛され続ける看板メニュー、もつ焼き丼は必食

6. 【中部】東名高速道路 富士川SA 下り(静岡県富士市)

SA・PAで富士山の絶景を見るならココがベスト!

続いて中部、NEXCO中日本のエリアへ移りましょう。まずは、東名高速の富士川SA下りです。SA・PAから富士山の景色を眺めたり写真を撮ったりするなら、ここがベストポジション! 雄大な富士山の姿と、赤橋と呼ばれる富士川橋のコラボレーションは、絵葉書のような美しさです。季節や時間によっても表情が異なるので、ぜひ何度も立ち寄ってベストショットを狙ってみてください。

富士山と橋のコラボ。薄暗い時間帯もまた幻想的
富士山と橋のコラボ。薄暗い時間帯もまた幻想的

7. 【中部】東名高速道路 富士川SA 上り(静岡県富士市)

観覧車から富士山や高速道路の風景を一望

一方、上りの推しポイントは観覧車。正直なところ私は「観覧車なんて……」というふうに思ってたんですが、観覧車の上から富士山を眺めるのも結構面白いんですよ。ただ、それだけではなく観覧車の上から高速道路やSAの駐車スペースを見下ろすのが大好きです。「ああ、今日は下りが混んでるなー」とか言いながら、混雑具合を観察したり(笑)。土日祝は19時まで運転しているので、高速道路を流れる車のライトを眺めるのも楽しいです。
隣接する道の駅の施設には、プラネタリウムもありますよ。

高さ60mの大観覧車「Fuji Sky View」
高さ60mの大観覧車「Fuji Sky View」

8. 【中部】中央自動車道 双葉SA 下り(山梨県甲斐市)

国内外の高レベルな美食メニューが大充実

中部からもう一つ、中央道にある双葉SAの下り線です。地元のインフラ企業である山梨交通さんが運営されていて、山梨県の玄関口的な存在になっています。ここがとても面白くて、何というか地域の垣根を越えた食のメニューがたくさんあるんですよ。地元食材を使ったものはもちろん、バスマティ米を使ったメニューがあったり、海なし県なのに北海道・知床の海鮮を使ったメニューが食べられたり……。メニュー改変時の試食会に招待されて行ったんですが、半端ないくらい美味しいんです。ご飯が進んで仕方がない、高レベルな食メニューを提供されています。
ちなみに、遠くではありますが富士山もチラッと見えますよ。

北海道・知床の海鮮がSAのフードコートで食べられる
北海道・知床の海鮮がSAのフードコートで食べられる

9. 【関西】新名神高速道路 宝塚北SA 上り/下り(兵庫県宝塚市)

西日本最大規模のSAで、「宝塚」の世界観に浸る

関西での推しはまず、新名神の宝塚北SAですね。2018年春にオープンした上下集約型のSAで、西日本最大規模を誇っています。ここはとにかく、歌劇で有名なまち「宝塚」の世界観がスゴい! 宝塚モダンをコンセプトに、建物が南欧風の外観で統一されていたり、宝塚ゆかりの世界的漫画家・手塚治虫氏の関連グッズやオブジェが展示されていたり、宝塚のテーマパークに来たようなワクワクを感じられるんです。エンタメ系の企業さんが運営されているので、いろいろなイベントや仕掛けで楽しませてくれます。

歌劇のまち宝塚の世界観を感じるモダンな建物
歌劇のまち宝塚の世界観を感じるモダンな建物

10. 【関西】山陽自動車道 三木SA 下り(兵庫県三木市)

好き嫌いを克服するほど美味しい、絶品イタリアン

関西の二つめは、私自身の超個人的なエピソードを含め愛してやまない、三木SA下りです。ここに入っているイタリアンレストランの料理は、並大抵のレベルではない美味しさで、全国からファンが足を運んでいます。料理の素材は、地元や淡路島の名産品が中心。実は私、食いしん坊なのに嫌いな食材が結構多かったんですよ。でも、ここでナスやアスパラガスを食べて、嫌いを克服するどころか大好きになるという奇跡が起こりました(笑)。それほど新鮮で美味しかったんです。ぜひ皆さんにも、食べていただきたいと思います。

地元の新鮮素材を生かした本格ハンバーグ
地元の新鮮素材を生かした本格ハンバーグ

11. 【関西】阪神高速3号神戸線 尼崎PA 上り(兵庫県尼崎市)

都会の無人PAとは思えない、最新鋭のオアシス空間

せっかくなので、関西からもう一つだけ。全国に891ヶ所あるSA・PAの中で、一、二を争うほど好きといっても過言ではない、阪神高速道路の尼崎PAです。ここは無人の施設なんですが、無人と聞くと小さくて寂しくて殺風景なイメージを抱いてしまう人も少なくないでしょう。でも違うんです。無人PAの中で最新鋭の、未来へぶっ飛んでいるようなPAなんですよ。本線料金所の跡地を上手く活用して作られていて、本線がすぐ隣を走っているにも関わらず、とても落ち着いた雰囲気に包まれています。緑の木々が植えられていたり、随所に木のぬくもりを感じる設計が施されていたり、都市高速のオアシスのような場所ですね。木に反射した夕日の光や、夜の月明りも綺麗で気に入っています。

都市高速の無人PAとは思えない、落ち着いた雰囲気
都市高速の無人PAとは思えない、落ち着いた雰囲気

12. 【中国・四国】西瀬戸自動車道 来島海峡SA 上り/下り(愛媛県今治市)

立地も景色もグルメも建物も……。キングオブSA!

中国・四国では、ここを推さずにいられません。ドライブやツーリング、サイクリングのメッカとして知られる「しまなみ海道」の一部、西瀬戸自動車道の来島海峡SA。私が一番大好きな、キングオブSAです! まずは、断崖絶壁に建てられた立地と、しまなみの島々や海や橋が織り成す景色。そして、地元名物の鯛めしをはじめ数多く用意されたご当地グルメ。さらに、非日常空間がコンセプトのモダンで美しい建物……。ここに立ち寄ると、もう動きたくなくなります(笑)。だから、ここへ行くことだけを旅の目的にしてもいいくらいです。
ちなみに上下集約型なので、しまなみ海道を往復すれば、行きも帰りも立ち寄れますよ。

海へ続いていくように広がる展望テラスから、瀬戸内の多島美を一望
海へ続いていくように広がる展望テラスから、瀬戸内の多島美を一望

13. 【中国・四国】関門自動車道 壇之浦PA 下り(山口県下関市)

本場・下関のふく料理を味わい、関門海峡の景色を愛でる

中国・四国の二つめは、九州に入る手前、本州の最西端にある壇之浦PAです。ここは断然、海鮮推し! 干物などを買うのも楽しいのですが、ここでガッツリ海鮮を食べて、いざ九州に乗り込むという感じでしょうか。海鮮の中でもぜひ食べるべきは、本場・下関のふく一択! 高速道路のSA・PAで、本格的なふく料理を食べさせてくれる所は貴重ですから。
また、景色も魅力。デッキからは迫力満点の関門橋と対岸の門司港が一望できます。両方の景色を一度に楽しめるのは、大きな魅力だと思うんですよ。
そうそう、敷地内にはハイウェイホテルもあるので、海鮮を堪能したらここで泊まって、翌朝に九州へ渡るというプランもおすすめです。

丼をはじめ、定食や一品などで名物のふくを気軽に味わえる
丼をはじめ、定食や一品などで名物のふくを気軽に味わえる

14. 【九州・沖縄】東九州自動車道 別府湾SA 上り/下り(大分県別府市)

美しい絶景と本格的な食の時間を楽しむ、贅沢SA

いよいよ最後、九州・沖縄まで来ました。九州からご紹介したいのが、東九州自動車道の別府湾SAです。上下線が遊歩道でつながっているので、歩いて行き来できます。標高約380mの高台から一望する別府湾の景色は、文字通りの絶景。九州はもちろん、全国的にも広く知られています。また、薪窯ピッツア、アフタヌーンティーなど、SAに居ながら本格的な食の時間を堪能できる、ちょっと贅沢なSAです。

別府の街並み越しに別府湾と由布岳の眺望が広がる
別府の街並み越しに別府湾と由布岳の眺望が広がる

SA・PAと高速道路旅を、より一層楽しむために

1) 遠くのSAより、近くのPAへ

普段から日常的に高速道路を利用していない旅行者ドライバーさんは、「規模が大きくて何でもありそう」というイメージで、休憩場所としてSAを目指しがちです。実際、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などのハイシーズンは、車がSAに集中して大混雑。また、無理をして先にあるSAを目指すと、渋滞にハマったり、疲労で事故のリスクが高まったりします。事故をゼロにするためだけでなく、旅を存分に楽しむためにも、手前のPAでこまめに休憩を取ってほしいんです。「遠くのSAより、近くのPAへ」を、ぜひ心がけてください。何なら予定を詰め込み過ぎず、途中のSA・PAすべてに立ち寄るくらいの余裕があると、素晴らしいですね。

2) お店や施設の人に何でも聞くべし

SA・PAに立ち寄った時は、とにかくお店や施設の人に聞いてみてください。「おすすめ商品は何か?」「この時期は何がおいしいか?」「地元のおすすめスポットはどこか?」等々、内容は何でも構いません。SA・PAの現場で働く人たちは、その土地の魅力を知り尽くした名ガイドです。SNSでバズっている情報以上に、「実はこれが一番美味しいよ」「今これが旬だよ」というリアルな情報を教えてくれます。そこから生まれて広がる会話やコミュニケーションもまた、旅を何倍にも味わい深くしてくれるはずですから。

まとめ

今やSA・PAは、多彩な魅力にあふれた旅の目的地だ。

道を愛し、高速道路を愛し、SA・PAを愛する山形さんのガイドで知った、SA・PAのあれこれ。高速道路の休憩場所であることは間違いないが、それだけに留まらない多彩な魅力にあふれた場所だということがよく理解できた。せっかくだから、次の旅ではSA・PAに行くこと自体を目的にしてみよう。その地域のことを、より深く知るきっかけになるはずだ。

山形みらい

監修

都市間高速道路研究者/日本サぱ協会会長/唯一無二のハイウェイタレント

山形みらい

SA・PAは高速道路の文化を発信するパビリオンだ!

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