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四十萬谷本舗 日本刀鑑賞

武器とアートを兼ね備えた「武士の魂」日本刀に触れる。

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凛とした美しさが魅力の日本刀には、世界中に数多くのファンがいる。美術館や博物館でさまざまな名刀が展示されているが、実際に真剣を手に取ってその重さを実感しながら鑑賞できるのが「四十萬谷本舗(しじまやほんぽ)」の体験プログラムだ。

1875年創業の「四十萬谷本舗」社長の四十万谷正久(しじまやまさひさ)さんはもともと、武士の子孫である。武家社会で「武士の魂」といわれた日本刀は、実際に武器として使用されることが少なくなった江戸時代、武士としてのステータスを示す象徴となった。四十萬谷本舗の蔵には古くから多くの日本刀が家宝として残されており、体験プログラムでは時代によって異なるさまざまな日本刀を鑑賞できる。

「濃州関住(のうしゅうせきじゅう) 兼元(かねもと)」と銘が刻まれた一振りは約500年前のもの。「兼元」は日本を代表する刀工である。このほか、幕末の歴史的事件「禁門の変(きんもんのへん)」の折、京都御所を警護するために加賀藩より派遣されていた四十万谷正久さんの先祖が帯刀していた一振り(ひとふり:刀一本のこと)、あるいは祖母が花嫁道具として持参した女性用の「懐刀(ふところがたな)」なども見ることができる。

日本刀の鑑賞ポイントは「姿(すがた)」「刃文(はもん)」「地金(じがね)」などがあるが、そこにもう一つ加えたいのが刀装(拵)である。工芸を手厚く保護した加賀藩では、柄(つか)や鍔などに金工技術の「加賀象嵌」や蒔絵(まきえ)を施した。体験プログラムで拝見できる日本刀は武器であると同時に、美術品であることを教えてくれるだろう。

四十万谷正久さんは、16世紀室町時代後期に生み出された剣技を発展させたと言われる「居合道」2段である。日本刀を鑑賞した後は居合道の迫力ある演武を見学。体験者は居合道着を着用の上、写真撮影もできる。

ポイント

  • 四十萬谷本舗の蔵には古くから多くの日本刀が大切に残されており、体験プログラムでは時代によって異なるさまざまな日本刀を鑑賞できる。
  • 手で握る部分の柄に「蒔絵」が施された懐刀はまさに美術品。
  • 日本刀を鑑賞した後は居合道の迫力ある演武を見学。体験者は居合道着を着用の上、写真撮影もできる。

写真

  • 真剣を手に取って拝見

    真剣を手に取って拝見

  • 手で握る部分の柄に「蒔絵」が施された懐刀はまさに美術品

    手で握る部分の柄に「蒔絵」が施された懐刀はまさに美術品

  • 武家に生まれた女性が輿入れの際に携えた「懐刀」

    武家に生まれた女性が輿入れの際に携えた「懐刀」

  • 名工によって作られた500年前の「兼元」

    名工によって作られた500年前の「兼元」

  • 模造刀を抜いて武士気分を満喫

    模造刀を抜いて武士気分を満喫

  • 四十万谷正久さん(右端)とともに記念撮影

    四十万谷正久さん(右端)とともに記念撮影

  • インストラクターによる居合道の技の演武

    インストラクターによる居合道の技の演武

  • 真剣で畳表を斬る居合道の試斬の演武。畳表は真っ二つに斬られる

    真剣で畳表を斬る居合道の試斬の演武。畳表は真っ二つに斬られる

口コミ

1
  • 陳榆

    看到四十萬谷本舖的倉庫中~還保留著多把日本刀作為傳家之寶也,,真的好讚嘆哦

基本情報

日本語名称
四十萬谷本舗(シジマヤホンポ)
郵便番号
921-8541
住所
石川県金沢市弥生1-17-28
電話
076-241-4173(平日9:00~17:00)
営業時間
9:00~18:00
定休日
第1日曜日、1月1日、1月2日
アクセス
(1) JR「金沢」駅からバスで約25分、タクシーで約15分
(2) 北陸鉄道バス「沼田町」バス停から徒歩3分
公式サイト
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