天龍寺直営 精進料理店 篩月

臨済宗の禅刹で「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産にも登録されている天龍寺。境内にある曹源池庭園は初代住職・夢窓国師の作庭で、曹源池を中心に巡る池泉回遊式庭園。背後に位置する嵐山や亀山を借景にした見事な景観で知られ、国の特別名勝および史跡に指定されている。

「篩月（しげつ）」は作庭当時の面影を今に残す庭園に隣接した書院で食事ができる寺直営の料理店。提供されるのは、動物性の素材を一切使わず野菜や山菜・海草類中心の素材で作る精進料理。素材の特徴を生かし、「自然との調和」という禅宗の教えに沿った身体に優しい料理をいただける。メニューは一汁五菜の「雪」、一汁六菜の「月」、一汁七菜の「花」の3種類。「月」と「花」は2名から注文可能で、前日までの予約が必要だ。

旬の素材を使う料理はもちろん、庭園の景色も新緑や紅葉、雪景色など季節によって変化するため何度訪れても新鮮。利用には食事の代金のほか、曹源池庭園や百花苑といった庭園エリアの参拝料が別途必要となる。