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天龍寺

かつて「京都五山」の第一位に数えられた由緒をもち、世界遺産にも登録されている禅刹。曹源池庭園や雲龍図をはじめ、境内には見どころ多数。

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臨済宗天龍寺派の大本山。室町時代初期の1339(暦応2)年、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山に創建した。室町時代には、京都の禅寺のなかでも格式高い「京都五山」の第一位に数えられた由緒をもつ。後嵯峨天皇の亀山離宮跡地に広がる境内は日本最初の史跡・特別名勝で、1994年には「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

創建以来8度もの大火により往時の壮大な面影はほとんど残っておらず、現在の諸堂は明治時代に再建されたもの。そんな中、当時の原型を留めているのが曹源池庭園だ。嵐山、亀山を借景とする池泉回遊式庭園で、開山の夢窓国師の作庭といわれる。王朝文化の優美さと宋元文化の厳しさを見事に融合させた、国内でも屈指の名園だ。

諸堂での見どころは、庫裏の玄関正面に置かれた大衝立の達磨図。前管長である平田精耕老師の筆によるもので、禅宗の開祖・達磨大師の姿が独特のタッチと表現で描かれている。禅宗寺院を象徴した、天龍寺の顔ともいえる名画だ。

そして、天龍寺の代名詞的存在として広く知られているのが、法堂の天井に巨大な龍が描かれた雲龍図。元々は、明治時代に活躍した鈴木松年画伯による、雲に乗る龍の絵だったが、激しい損傷のため一部を保存。現在の雲龍図は、2000年10月30日の開山夢窓国師650年遠諱記念事業で、日本画家の加山又造画伯が手がけたものだ。縦10.6m、横12.6mの天井に、厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ、直径9mの二重円相内に躍動する八方睨みの龍が見事に描かれている。大きさ、迫力、描写ともに、圧巻というほかない。

ポイント

  • 創建当時の面影を残す夢窓国師作庭の名園、曹源池庭園。
  • 禅宗の開祖、達磨大師をモチーフにした達磨図。
  • 法堂天井に描かれた八方睨みの龍、雲龍図。

写真

  • 天龍寺 曹源池庭園と紅葉

    天龍寺 曹源池庭園と紅葉

  • 日本最初の史跡・特別名勝、曹源池庭園

    日本最初の史跡・特別名勝、曹源池庭園

  • 法堂天井に描かれた雲龍図

    法堂天井に描かれた雲龍図

  • 禅宗の祖、達磨大師を描いた達磨図

    禅宗の祖、達磨大師を描いた達磨図

  • 坐禅会などの定例行事も開催

    坐禅会などの定例行事も開催

  • 境内の直営店では精進料理をいただける

    境内の直営店では精進料理をいただける

口コミ

8
  • Kay Lin

    走在天龍寺的曹源池庭園,可以感受鳥的鳴叫、微風徐來、樹木的光影、水面的波動等,閉上眼睛用五感去感受自然界各種細微的變化,那種感覺是很美妙!

  • 橘子

    天龍寺曹源池庭園和遠處嵐山景色相連,彷彿是一個偌大的庭園,設計主持景觀的人真是厲害。

  • 秀齡

    寺廟內庭園造景池塘邊佈著的白沙、岩岩、松樹等搭配很好很講究。

  • Sandy Kou

    枯山水造景可以細細體會日本庭園文化,簡約而不簡單的美。

  • 簡福

    庭園很用心維護,不同季節來感受一定也不一樣。

合わせて読む

基本情報

日本語名称
天龍寺
郵便番号
〒616-8385
住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
電話
075-881-1235
定休日
無休
時間
庭園8:30~17:00(最終受付16:50)、諸堂8:30~16:45(最終受付16:30)、法堂「雲龍図」9:00~16:30(最終受付16:20)※1月1日~2日を除く土日祝のみ公開、春・夏(盆)・秋の特別期間は毎日公開
料金
庭園参拝料500円(諸堂参拝は300円追加)、法堂「雲龍図」参拝料別途500円
アクセス
1)京福電鉄(嵐電)嵐山本線「嵐山」駅から徒歩1分
2)JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅から徒歩13分
3)阪急嵐山線「嵐山」駅から徒歩15分
クレジットカード
不可
公式サイト
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