【桜で巡る春の東北旅】東北の人気花見スポット18選
四季折々の自然景観が魅力の東北。
東北には桜の名所も多く、県やスポットによって、様々な表情の桜を見られる。
東北の中でも、特に人気が高い桜の名所を、各県ごとに3つに厳選してご紹介。
春に東北を観光するなら、桜の名所を中心としたツアーを企画してみてはいかがだろうか。
東北の桜開花予想
東北の桜の開花日と満開日を、県ごとに以下の表にまとめたので参考にしてほしい。
例年の開花日と満開日であり、その年の気候によって多少前後するため、注意しよう。
東北は縦に長く、県によって桜の見頃も変わる。
そのため、福島が桜の見頃を迎えていても、青森は開花すらしていない可能性も。
県をまたいで花見スポットへ訪れる予定がある方は、県ごとの開花日・満開日をきちんと確認しておこう。
- 青森
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・開花日:4月22日
・満開日:4月26日 - 岩手(盛岡)
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・開花日:4月18日
・満開日:4月24日 - 秋田
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・開花日:4月17日
・満開日:4月22日 - 山形
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・開花日:4月13日
・満開日:4月18日 - 宮城(仙台)
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・開花日:4月8日
・満開日:4月13日 - 福島
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・開花日:4月7日
・満開日:4月11日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
【2024年】東北の桜開花予想
2024年の桜の開花日・満開日・見頃を知りたい方は、以下の表を参考にしてほしい。
3月4日に発表された情報であるため、大きくずれることはないだろう。
ただ、桜の名所によっても開花日・満開日・見頃は異なるため、これから紹介する各スポットの見頃も参考にしてほしい。
※最終更新:2024年3月29日
- 青森
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・開花日:4月16日
・満開日:4月19日
・見頃:4月19日〜4月23日 - 岩手(盛岡)
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・開花日:4月8日
・満開日:4月12日
・見頃:4月12日〜4月17日 - 秋田
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・開花日:4月9日
・満開日:4月13日
・見頃:4月13日〜4月17日 - 山形
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・開花日:4月6日
・満開日:4月9日
・見頃:4月9日〜4月13日 - 宮城(仙台)
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・開花日:4月1日
・満開日:4月5日
・見頃:4月4日〜4月9日 - 福島
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・開花日:4月3日
・満開日:4月6日
・見頃:4月6日〜4月11日
参考:ウェザーマップ(青森)
参考:ウェザーマップ(盛岡)
参考:ウェザーマップ(秋田)
参考:ウェザーマップ(山形)
参考:ウェザーマップ(仙台)
参考:ウェザーマップ(福島)
東北で桜を見るなら外せない!みちのく三大桜名所
岩手県北上市の「展勝地」・青森県弘前市の「弘前公園」・秋田県仙北市の「角館」の3カ所は、東北を代表する桜の名所で「みちのく三大桜名所」とも呼ばれている。
東北で桜を見るなら、必ず一ヶ所は訪れてほしい。
日本一のソメイヨシノが聳え立つ!【青森・弘前公園】
国の重要文化財にも指定されている弘前城の敷地に広がる、「弘前公園」。
弘前公園には、日本一のソメイヨシノが2本もある。
一つ目は537cmもの太さを誇る、「日本最大幹周」のソメイヨシノ。
二つ目は樹齢130年の「日本最古」のソメイヨシノだ。
桜の種類も豊富で、50種類2,600本もの桜が咲き誇る。
桜の見頃には、日本一の呼び名が高い「弘前さくらまつり」も開催される。
江戸時代の風情に桜が色を添える!【秋田・角館】
「みちのくの小京都」とも呼ばれる「角館」には、江戸時代の街並みが今も残っている。
武家屋敷の枝垂れ桜と、桧木内川堤2kmにわたる桜のトンネルは、息を吞む美しさ。
江戸時代から続く景観に桜が色を添えた、風情漂う街並みは必見だ。
約1万もの桜が咲き揃う桜並木はまさに壮観!【岩手・展勝地】
「みちのく三大桜名所」だけでなく、「日本さくら名所100選」にも選ばれている「展勝地」。
「展勝地」は北上川沿いにある公園で、川沿いに続く約2kmの桜並木が桜のトンネルとなり、訪れる人々を優しく迎える。
馬車や遊覧船に乗り、優雅に桜並木を眺める体験も可能。
約150種の様々な桜が約1万本も咲き乱れ、それぞれが美しさを競い合う、壮観な眺めは必見だ。
薄紅と緑の絶景【青森の花見・桜名所3選】
ここからは東北の各県ごとに、人気の花見スポット・桜の名所を厳選して紹介していこう。
まずは東北地方及び本州の最北に位置する青森から。
青森の桜の名所と言えば、桜・松・海が生み出す、美しいコントラストが特徴だ。
そんな美しいコントラストが生まれる、青森の花見スポットを紹介しよう。
1. 合浦公園
合浦公園は、海に面し松林が広がる「海浜公園」。
桜の時期になると、約600本ものソメイヨシノや枝垂れ桜、里桜が咲き誇る。
桜並木・松林・海の3つが織りなす景観は、見る者の心を癒してくれる。
2. 芦野公園
文豪・太宰治が幼少の頃に遊んだ場所としても知られている「芦野公園」。
「日本さくら名所100選」にも選ばれており、1,500本を超える桜と松の対比が美しい。
公園付近の線路を覆うように広がる桜と列車の景観も人気のスポットだ。
3. 弘前公園
「みちのく三大桜名所」としても紹介した「弘前公園」。
日本一のソメイヨシノが2本もあり、50種類2,600本もの桜が咲き誇る、日本全国でも有数の桜の名所だ。
そんな桜の名所では、日本一の桜祭りとも言われる「弘前さくらまつり」が行われる。
期間中には桜がライトアップされ、昼間とはまた違った景色が楽しめる。
灯に照らされた桜がお城の濠の水面に浮かぶ、幻想的な光景は必見。
その他にも、屋台でご当地グルメが味わえたり、濠の中をクルーズしながら花見したり、期間中は色んな楽しみ方ができる。
剛と柔が調和した景観が魅力【岩手の花見・桜名所3選】
東北地方の北東部に位置する岩手県。
日本三大名城と桜、岩手山と桜、圧倒的な本数の桜と静謐な河川。
「剛」と「柔」が調和した美しい景観が、岩手の花見スポットの特徴だ。
1. 盛岡城跡公園
「東北三名城」の一つにも数えられる「盛岡城」の旧跡。
今も残る美しい石垣と桜のコントラストが美しい風景をつくり出す。
桜の季節は昼夜を問わず、お花見で賑わう人気の高い桜の名所だ。
2. 小岩井農場
緑の大地に根を張る一本桜が有名な「小岩井牧場」。
岩手山の残雪と緑豊かな牧草地、桜の美しい色合いが楽しめる。
花見だけでなく、乗馬体験やウサギのエサやりなど、農場ならではのレジャーも満喫できるのも魅力の一つだ。
3. 展勝地
「みちのく三大桜名所」に選定されている、岩手でもトップクラスの人気を誇る花見スポット。
ライトアップされた桜並木が、川面に映し出される幻想的な景色も魅力の一つ。
満開の時期に見られる景観も素晴らしいが、桜散る季節の景観も筆舌し難い。
1万本の桜が作り出す桜吹雪は、まさに圧巻。
水面に桜の花びらが浮かぶ、風情ある景観も楽しめるため、桜散る時期に訪れるのもお勧めだ。
他にはない桜の景観がここにはある【秋田の花見・桜名所3選】
東北地方の北西部に位置する秋田県。
豊かな自然はもちろん、歴史的建造物と桜が調和し、様々な表情を見せる桜の名所が多い。
多様な魅力を持つ秋田の桜名所の中でも、特に人気が高いスポットを厳選して紹介しよう。
1. 真人公園
「日本さくら名所100選」に認定されている「真人公園」は、秋田屈指の桜の名所。
松の緑で染まった真人山と、沼に映った満開の桜は他の名所では見られない、特徴的な景観だ。
2. 千秋公園
四季を彩る日本庭園でも有名な「千秋公園」。
約760本の桜が咲き誇り、中には樹齢120年のソメイヨシノも。
桜を愛でながら城址や日本庭園の散策も楽しんでほしい。
3. 角館
「みちのく三大桜名所」にも選定されている「角館」は、秋田で最も有名な桜の名所。
桜の見頃には、桧木内川堤2kmにわたる桜のトンネルと武家屋敷がライトアップされる。
江戸時代から残る武家屋敷と枝垂れ桜がライトアップされた、妖艶な姿はここでしか見られない。
昼間の風情ある景観とは異なる、妖艶な桜は必見だ。
風情と歴史を感じる景観【山形の花見・桜名所3選】
東北地方の日本海側に位置する山形県。
歴史ある城址公園と桜が織りなす風情ある景観や、ライトアップされる幻想的な夜桜が楽しめる桜の名所を紹介しよう。
1. 霞城公園
戦国大名・最上義光が築いた山形城を整備した「霞城公園」。
白を基調にした霞城と、薄紅色の桜が調和した雅な景観は見逃せない。
桜の見頃には、日本の伝統文化でもある「茶道」が体験できる風流なイベントも開催される。
歴史好きにはぜひ訪れてほしい花見スポットだ。
2. 烏帽子山公園
「烏帽子山公園」には25種約1,000本もの桜が咲き誇り、「烏帽子山千本桜」と呼ばれ、親しまれている。
園内の烏帽子山八幡宮にある大鳥居を、枝垂れ桜やソメイヨシノが囲む風景は壮観だ。
その美しさから「日本さくら名所100選」にも選ばれている。
3. 鶴岡公園
鶴ヶ岡城跡に造られ、藩政時代の面影を今も残す「鶴岡公園」。
760本の桜が一斉に咲き乱れる、県内でも有数の桜の名所だ。
日没後のぼんぼりに照らされる、幻想的な夜桜も美しい。
迫力と儚さを感じられる【宮城の花見・桜名所3選】
東北地方の中心に位置する宮城県。
ご当地グルメでも有名な宮城だが、実は桜の名所も多い。
宮城の花見スポットでは、雄大な自然景観と満開の桜が広がる、迫力と儚さが共存した景観が見られる。
1. 日和山公園
石巻市内を一望できる「日和山公園」は、桜の名所としても有名。
太平洋・桜・街並みを一望できる桜の名所は珍しい。
天気が良ければ、「日本三大景観」の一つ松島まで見られる。
石巻市を春に観光する際には、ぜひ訪れてほしい花見スポットだ。
2. 榴岡公園
仙台市内有数の桜の名所として広く知られる「榴岡公園」。
ソメイヨシノだけでなく、八重桜・ヒガンザクラ・ウコンザクラなど様々な桜が楽しめる。
少し遅めに開花する枝垂れ桜が多いため、他の花見スポットよりも長い期間お花見できるのも特徴だ。
満開の時期より少し遅い時期に宮城を観光するなら、お花見を諦めず「榴岡公園」へ訪れてほしい。
3. 船岡城址公園
宮城県内で唯一、「日本さくら名所100選」に選ばれた「船岡城址公園」。
城址公園山頂からは、残雪を抱いた「蔵王連峰」をバックに、白石川堤の約1,200本もの桜並木「一目千本桜」が広がる景観はまさに絶景だ。
夜には桜並木がライトアップされた、幻想的な景色が広がる。
昼も夜も楽しめる桜の名所と言っても過言ではない。
1本の桜が生み出す美を体験【福島の花見・桜名所3選】
東北地方の最南端に位置する福島県。
様々な桜が大量に咲き揃う景観を魅力とする桜の名所は多いが、1本だけで桜の名所となるスポットは数少ない。
福島にはそんな数少ないスポットが集まっている。
他では見られない景観を見たいなら、福島がお勧めだ。
1. 虎の尾桜
1,000年以上前の平安時代に植えられたと伝わる桜で、虎の横たわる姿に見立てて、「虎の尾桜」と名付けられた。
数多くの重要文化財を保有する「法用寺」の観音堂前に咲き誇る、「会津五桜」の一つ。
歴代藩主や姫に愛された歴史ある桜で、淡い色合いがなんとも美しい。
2. 開成山公園
五十鈴湖を中心に緑が広がる「開成山公園」は、桜の名所としても有名。
園内には日本最古級のソメイヨシノと、約1,300本もの桜が咲き誇る。
公園の隣にある開成山大神宮も同じく桜の名所であり、開成山公園と開成山大神宮をセットで楽しむ人も多い。
日没後のライトアップされた桜と屋台が立ち並ぶ光景には、子供だけでなく大人も心躍る。
3. 三春滝桜
桜の木として初めて、国の天然記念物に指定された「三春滝桜」。
樹齢1,000年以上、樹高13.5m・根回り11.3m・枝張りは最大14.5mと、長い歴史を持つ巨木だ。
四方に伸びた枝から小さな花を咲かせる様子が、滝のように見えることから「滝桜」とも呼ばれる。
ライトアップされた「三春滝桜」はまさに圧巻。
昼間の「三春滝桜」だけでなく、夜の「三春滝桜」もぜひ見てほしい。
まとめ
東北6県ごとに、人気が高い桜の名所を紹介してきた。
一口に「桜の名所」と言っても、県や場所が違えば、全く異なる景観が広がっている。
「みちのく三大桜名所」を中心に、各地の花見スポットも巡る、東北の旅に出かけてみてはいかがだろうか。