豊かな自然に圧倒される!東北の紅葉名所18選
豊かな自然に恵まれた「東北」では、迫力ある紅葉が楽しめる。
バリエーションも豊かで、紅葉の帷が下りた山々や美しく色づいた渓谷、ドライブしながら紅葉が楽しめる山岳道路、彩られた湖畔が美しい湖など、どこで紅葉狩りするか迷ってしまうほど。
でも安心してほしい。この記事を読めば東北の各県ごとに訪れるべき、紅葉の名所がわかる。
秋の東北を満喫するためにも、この記事で紹介する紅葉スポットにぜひ訪れてほしい。
東北の紅葉の見頃
東北の県ごとの見頃を以下の表にまとめたので、参考にしてほしい。
同じ県の紅葉名所でも、場所によって紅葉の見頃は異なるため、詳しくは各スポットの見頃を確認しよう。
ここで紹介する紅葉の見頃は、あくまでも旅行する時期の目安程度に考えてほしい。
- 青森
- 9月下旬〜11月上旬
- 秋田
- 9月下旬〜11月上旬
- 岩手
- 10月下旬〜11月下旬
- 宮城
- 9月下旬〜10月中旬
- 山形
- 10月中旬〜11月下旬
- 福島
- 10月下旬〜11月中旬
八甲田山だけじゃない!青森の紅葉名所3選
青森の紅葉名所と言えば「八甲田山」だが、「八甲田山」以外にも魅力的な紅葉名所は多い。
ここでは「八甲田山」の魅力と合わせて、お城と紅葉、湖と紅葉が楽しめる紅葉の名所もご紹介。
青森の紅葉の魅力を様々なバリエーションで楽しもう。
1. 八甲田山
青森市の南部にそびえる複数の山々の総称であり、日本百名山のひとつ。
1,585mの大岳を主峰とし、高田大岳、井戸岳、赤倉岳など10の山々が北八甲田、櫛ヶ峰など6峰の山々が南八甲田と呼ばれている。
紅葉の見頃になると山々全体が紅葉に染まり、美しい錦模様が広がる。
10月下旬に初雪が降ることもあり、雪が降る中で紅葉を見られることも。
八甲田ロープウェイからは360度紅葉が広がるパノラマを楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月下旬
2. 弘前公園
総面積約49万2000平方メートルにも及ぶ、巨大な「弘前公園」。
天守や櫓、橋、濠などが当時のまま残されており、現在は国の重要文化財にも指定されている。
桜の名所としてだけでなく、紅葉の名所としても知られている。
「弘前公園」には約1,100本ものカエデが植えられており、深紅に染まった紅葉と弘前城の美しいコントラストは必見。
樹齢300年を超えるイチョウの大木も見逃せない。
秋には紅葉まつりも開催されており、夜にはライトアップされた妖艶な空間を楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月中旬
3. 十和田湖
青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町にまたがる「十和田湖」。
約20万年前に始まった十和田火山の噴火活動によって形成されたカルデラ湖で、日本の湖沼の中で面積は12番目、最大水深は327mで3番目。
湖から流れ出る奥入瀬渓流とともに国の特別名勝及び天然記念物に指定されている。
秋になると十和田湖畔の落葉広葉樹の自然林が色づき、十和田湖周辺の山々も紅や黄色に染まる。
湖上から紅葉を眺められる遊覧船に乗って、「十和田湖」周辺に広がる美しい景観を見渡そう。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
迫力ある景観が楽しめる秋田の紅葉名所3選
紅葉スポットの定番である「渓谷」だが、秋田にある渓谷の迫力ある景観は格別だ。
恋のパワースポットともなっている紅葉の名所もあるため、カップルで紅葉を見にいくなら秋田がお勧めだ。
1. 抱返り渓谷
田沢湖と角館を流れる玉川中流に続く、秋田県の仙北市にある全長10kmの渓谷。
美しい原生林と青い渓流だけでなく、奇岩と滝も見どころのひとつ。
遊歩道が整備されており、アップダウンも少ないため、気軽に楽しめるのも嬉しいポイントだ。
紅葉の名所としても知られており、秋になるとカエデやモミジが色づき始める。
青い渓流と奇岩、滝などの豊かな自然景観が色とりどりに染まる様子は、実に美しい。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
2. きみまち阪県立自然公園
明治天皇がその美しさに感動して「徯后阪(きみまちざか)」と名付けた、秋田県能代市にある県立自然公園。
明治天皇と皇后のロマンチックな逸話が残されていることから、縁結びのご利益がある「恋文神社」や恋人とずっと一緒にいられるというジンクスがある「きみまちの鐘」など、園内には恋のパワースポットが多い。
その名の由来から分かるとおり、美しい景観も見どころのひとつで、紅葉の見頃には多くの人々が紅葉狩りに訪れる。
絶壁の岩肌に紅葉が彩りを添える絶景や、カエデやツツジが落葉し紅葉の絨毯が敷かれたような道は必見。秋のデートスポットにピッタリだ。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
3. 三途川渓谷
日本三大霊地のひとつである川原毛地獄の入り口となる、「三途川渓谷」。
霊地の入り口となっていることから、死後の世界と現世との境である「三途川」に因んで現在の名称が付けられた。
渓谷にかかる「三途橋」は、渓流から約40mの高さにあり、スリルある景色を楽しめる。
紅葉の見頃を迎えると、「三途橋」のスリルある景色は紅葉で染められ、吸い込まれてしまいそうな感覚に陥るほど美しい。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜10月下旬
情緒あふれる絶景が見たいならココ!岩手の紅葉名所3選
雅な風景や情緒ある景観といった、日本ならではの美しさを感じる紅葉名所が多い岩手。
「和」を感じたい方は、岩手の紅葉名所を巡ってみてほしい。
1. 猊鼻渓
岩手県の南北を流れる北上川の支流・砂鉄川沿いにそびえたつ渓谷。
浸食によってできたもので、高さ50mから100mにも及ぶ断崖が、約2kmに渡り続いている。
奇岩、洞窟、滝などが点在する幻想的な風景は、日本百景のひとつに数えられ、国の史蹟名勝天然記念物にも指定されている。
秋になると木々が紅や黄色に染まり、幻想的な風景から雅な風景に。
川を約90分かけて往復する「舟下り」を利用すれば、水上からは迫力ある紅葉の景色を楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
2. 中尊寺
嘉祥3年(西暦850年)に開かれた寺で、3,000点以上の国宝・重要文化財を所有。
世界遺産にも登録されている。かつて東北地方で続いた戦乱によって亡くなった人々の霊を敵味方なく慰め、平和な社会になるように、という強い願いが込められている。
敷地内にはいくつかの建物があるが、中でも「金色堂(こんじきどう)」は、建物や仏像が黄金色に輝き、一つの美術工芸品のような美しさで人気を集めている。
秋になると境内のいたるところで木々が色づき、特に「大日堂」から「金堂」に続く参道で見られる紅葉は美しい。
ライトアップも行われ、日没後は建造物と紅葉が照らされた情緒ある空間を散策できる。
紅葉の見頃には「菊まつり」と「秋の藤原まつり」が開催され、紅葉と合わせて日本の伝統文化も楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
3. 厳美渓
国の名勝および天然記念物に指定されている景勝地。
栗駒山に水源を発する磐井川が巨岩を侵食し、約2kmに渡って奇岩怪石が連なる。
表情豊かな岩肌とエメラルドグリーンの美しい水流が生み出すダイナミックな景観は、訪れる人びとを魅了する素晴らしさ。
上流では、荒々しい流れが岩にぶつかり豪快に水しぶきを上げる迫力ある景観が、下流ではゆったりと穏やかな深淵が見られるなど、場所によって変化に飛んだ景観が楽しめる点も、厳美渓の大きな魅力のひとつ。
秋には紅葉とエメラルドグリーンの渓流が生み出すコントラストが楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
紅葉の帷が広がる美しい山々は必見!宮城の紅葉名所3選
宮城には紅葉に染まる山々を見られる絶景スポットが多い。
山頂までドライブしながら、少しずつ表情を変えていく紅葉も楽しめる。
1. 鳴子峡
深さ100mに及ぶ断崖絶壁が、およそ2.5kmにわたり続く鳴子峡。
鋭く切り立つ白い崖に、紅葉、楓、ミズナラ、など落葉広葉樹が生い茂り、秋にはそれらの木々が赤や黄色に色づいて、絵画のような美しい光景を作り出す。
鳴子峡にかかる「大深沢橋」を渡ると、峡谷の高さと周囲の風景を存分に味わうことができる。
スリリングかつロマンチックなビューポイントで、タイミングが良ければ、鳴子峡を渡る列車を眺めることも。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
2. 栗駒山
岩手県・宮城県・秋田県の三県にまたがる、標高1,626mの「栗駒山」。
県によって呼び名が異なり、宮城では「栗駒山」、岩手は「須川岳」、秋田では「大日岳」と呼ばれている。
「栗駒山」にはカエデやブナなどの落葉広葉樹林が広がっており、紅葉の時期には「神の絨毯」と称されるほど美しい景色が見られる。
登山コースはいくつもあるが、登山初心者で美しい紅葉を見たいなら、宮城県から入る「中央コース」がお勧めだ。
- 紅葉の見頃
- 9月中旬〜10月中旬
3. 蔵王エコーライン
「蔵王の樹氷」で有名な蔵王連峰を東西に横断し、宮城県と山形県を繋ぐ山岳道路「蔵王エコーライン」。
秋になると道路沿いが紅葉で彩られる、秋のドライブにぴったりなスポットだ。
「蔵王エコーライン」から有料道路「蔵王ハイライン」に入れば、蔵王連峰の山頂まで行ける。
標高が高くなっていくに連れて、表情が変わる紅葉を楽しもう。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月下旬
紅葉狩りの最後に温泉も楽しめる!山形の紅葉名所3選
山形の紅葉名所もバリエーション豊かで、紅葉が彩る様々な景色が楽しめる。
それだけでなく、情緒ある景観が人気の「銀山温泉」があり、その温泉街からも紅葉を眺められる。
紅葉の名所を巡ったら「銀山温泉」で一泊して、紅葉狩りで疲れた体を温泉で癒そう。
1. 山寺(宝珠山立石寺)
天台宗のお山である山寺は、正しくは「宝珠山立石寺」という名前を持っている。
860年に慈覚大師が開山させた、歴史あるお山だ。
お山の上にはいくつもの建物があるが、登山口からすぐ近くの建物は「根本中堂」といい、国指定重要文化財にもなっている。ブナ材の建築物では日本最古の建物ともいわれている。
紅葉の名所としても知られており、奇石とお寺を彩る紅葉が織りなす景観は息をのむ美しさだ。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
2. 西吾妻スカイバレー
山形県の「白布温泉」と福島県の「桧原湖」北岸を繋ぐ、全長17.8kmの山岳道路「西吾妻スカイバレー」。
ヘアピンカーブが連続する「東鉢山七曲り」からは、桧原湖と磐梯山を一望できる絶景が広がる。
紅葉の季節には深紅・黄色・緑の3色が織りなす、鮮やかな景観も見られる。
「西吾妻スカイバレー」にある展望台に車を停めれば、秋の絶景をゆっくり楽しむことも可能だ。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月中旬
3. 銀山温泉
江戸時代に栄えた延沢銀山の採掘とともに歴史を歩んだ温泉地。
シックな旅館の外装に施された鏝絵と呼ばれる鮮やかなレリーフも見ごたえがあるほか、温泉街には足湯や共同浴場などもある。
泉質は微かな塩味を含んだ硫黄泉。皮膚病や婦人病、冷え性などに対して効果があるのもありがたい。
秋になると「白銀公園」の木々が色づき、温泉街から紅葉を眺められる。
「白銀公園」には散策路があるため、温泉に浸かった後にゆっくり紅葉を眺めながら散歩するのもお勧めだ。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
神秘的な景観に惹きつけられる!福島の紅葉名所3選
福島には迫力ある景色を見られる紅葉名所だけでなく、神秘的な景色が見られる紅葉名所も多い。
迫力ある紅葉を一通り楽しんだら、神秘的な紅葉も見に行こう。
1. 磐梯吾妻スカイライン
最高標高1,622m・平均標高1,350mを走る、「日本の道100選」にも選ばれた山岳道路「磐梯吾妻スカイライン」。
日本離れしたスケールの絶景が見られるスポットがいくつもあり、その中でも「つばくろ谷」と「天狗の庭」は紅葉の名所として知られている。
紅葉のグラデーションが広がる景色や、谷底まで約84mの橋から紅葉が広がるスリルある景色など、スポットや訪れる時期によって見られる絶景が異なるのも魅力のひとつだ。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月中旬
2. 安達太良山
「日本百名山」のひとつである、活火山の「安達太良山」。
大爆発によって生まれた巨大な噴火口やエメラルドグリーンの美しい渓流と滝など、絶景スポットが点在する。
「あだたら山ロープウェイ」を利用すれば、約1時間半で山頂まで行けるため、気軽にトレッキングを楽しめる。
秋になると山の斜面を紅葉が紅と黄色に染める。
山頂と「あだたら山ロープウェイ」から眺める、山一面が紅葉に染まる絶景は必見だ。
- 紅葉の見頃
- 10月上旬〜10月中旬
3. 五色沼湖沼群
毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼など大小30ほどの湖沼の総称を「五色沼湖沼群」と呼ぶ。
2016年、ミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定されている。
5つの沼というわけではなく、さまざまな色彩が見られることからその名が付いた。
エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルーなど、湖沼によってそれぞれ色の異なるのが最大の特徴で、その美しさから「神秘の湖沼」と呼ばれている。
特に、この世のものとは思えないほど美しい色を放つ「青沼」は、一見の価値あり。
紅葉の季節になると「青沼」の水面と、紅と黄色に染まる紅葉との美しいコントラスが神秘的な景観を生み出す。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
東北の紅葉に関するよくある質問
Q
東北の紅葉の見頃は?
場所によって異なりますが、9月下旬〜11月中旬が見頃です。
Q
東北ならではの紅葉の魅力は?
豊かな自然が色づく迫力ある紅葉と、バリエーションの豊かさが魅力です。
まとめ
東北の紅葉名所を紹介してきたが、行きたいスポットは見つかっただろうか。
東北に紅葉を見にいくなら、レンタカーで美しい紅葉が見られる山岳道路をドライブして、迫力ある景観が見られる紅葉名所を巡り、最後は「銀山温泉」でゆっくりする、という観光プランがお勧めだ。
この記事を参考に、ぜひ東北で紅葉狩りを楽しんでほしい。