660箇所の温泉地から厳選!東北地方の人気温泉地18選
四季折々の雄大な自然景観が魅力の「東北地方」には、数多くの温泉地がある。
その豊かな自然を感じながら露天風呂に浸かったり、温泉地を散策できたりと、心身ともに癒される時間を過ごせるだろう。
人里離れた場所にある秘湯が多いのも特徴だ。
それだけ温泉地が多い東北地方の中でも、特に人気が高い温泉地に行ってみたいという方も多いはず。
そんな方のために、この記事では東北地方の県ごとに人気の温泉地を厳選して紹介しよう。
東北地方ってどんなところ?
本州の北部、青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県の6県から成る東北地方。
手付かずの自然が多く残る東北地方は、四季をはっきりと感じられる雄大な自然景観が魅力。豪雪地帯も多く、冬には雪景色も楽しめる。
そんな東北地方には魅力的な温泉地も多い。その数は全国トップの660箇所※。
温泉街として整備された場所もあれば、人里離れた場所に存在する秘湯もあり、温泉地ごとに全く異なる魅力がある。
東北を旅行するなら、温泉巡りをぜひ観光プランに加えてほしい。
そうすれば、豊かな自然と温泉に心身ともに癒されるだろう。
歴史と自然の豊かさを感じよう!青森の人気温泉地3選
本州の最北端にある「青森県」には、長い歴史を持つ温泉地が多い。
人里離れた場所で観光客も少ない「秘湯」と呼ばれる温泉地もあり、青森の温泉地では歴史と自然を感じられるだろう。
そんな青森の温泉の魅力を感じられる、3つの温泉地を厳選して紹介しよう。
1. 酸ヶ湯温泉
340年ほど前に開湯した歴史ある温泉地。怪我を負った鹿が温泉で傷を癒したという逸話から鹿の湯と名付けられ、それが訛って酸ヶ湯温泉となったとされる。
酸ヶ湯温泉といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」が有名。青森産のヒバで作られた大浴場は160畳もあり、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽で構成されている。
2. 黄金崎不老ふ死温泉
白神山地の麓に位置する温泉旅館。不老ふ死温泉という名前は、「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」という創立者の願いから。
海までの距離が1mしかない波打ち際の露天風呂を求めて多くの宿泊客が訪れる。なかでも見渡す限りが黄金色に染まる夕陽を眺めながらの入浴が格別。
3. 日本三秘湯 谷地温泉
開湯400年以上を誇り、徳島県の「祖谷渓(いやけい)温泉」、北海道の「ニセコ温泉」とともに日本三大秘湯に数えられる青森県の「谷地(やち)温泉」。
昔ながらの湯治場の雰囲気を残した温泉宿で、日本百名山のひとつ八甲田山麓に佇む。周辺には谷地湿原が広がる大自然に抱かれたロケーションも魅力だ。
非日常の空間で特別な時間を過ごせる!秋田の人気温泉地3選
青森の南西に位置する秋田には、秘湯ファンが憧れる温泉郷がある。
その他にも昔ながらの湯治場の雰囲気を残す温泉地や美肌の湯で知られる温泉など、様々な温泉地が点在。
秋田の美しい自然を満喫できるロケーションが魅力の温泉地も多い。
魅力的な温泉が多い秋田の中でも、特に人気が高い温泉地を3つに絞って紹介しよう。
1. 乳頭温泉郷
乳頭温泉郷は、十和田・八幡平国立公園内の乳頭山山麓にある温泉の総称。
鶴の湯、妙乃湯、黒湯、蟹場、孫六、大釜、休暇村乳頭温泉郷の7つの一軒宿からなる。
ブナの原生林の中に点在する温泉は秘湯の誉れ高く、また自然の美しさ、宿の風情、良質のにごり湯などからもファンは多い。
2. 湯瀬温泉郷
北奥羽有数の観光地、十和田湖と八幡平のほぼ中間に位置する、名勝・湯瀬渓谷にあるこぢんまりとした温泉郷。
米代川の川の瀬から温泉が湧き出たことからその名がついたといわれる。豊富な湧出量を誇るお湯は美人の湯と評判で、入浴を重ねるごとに肌が潤うといわれ、この温泉水を使用した化粧水などもある。
3. 玉川温泉
pH1.2という日本一の強酸性の温泉をもつ玉川温泉は「療養、癒しの湯」として知られている。
「大噴」と呼ばれる湧出口からは温度98度、毎分9000リットルの湯が湧き、スケールの大きさでもほかの温泉を圧倒する。
泉質は硫黄臭とラジウムを含む殺菌力の強い無色透明の強酸性で、包丁が一晩で溶けてしまうといわれるほど。
どのシーンにもピッタリな宿泊先が見つかる!岩手の人気温泉地3選
青森県の南東に位置する「岩手県」には、開湯から900年以上の「つなぎ温泉」をはじめ、歴史ある温泉地が多い。
そのため、落ち着いた雰囲気の温泉地も多く、岩手の温泉地ならゆったりと時間を過ごせるだろう。
これから紹介する岩手の人気温泉地は、いずれも様々なタイプの宿泊施設があり、シーンに応じて泊まる場所を選べるのが魅力。
岩手に訪れるなら、紹介した温泉地へぜひ足を運んでほしい。
1. 花巻12湯
岩手県花巻市の西部にある静かな山間を流れる台川と豊沢川沿いを中心に温泉が点在する花巻温泉郷。
花巻温泉、台温泉、大沢温泉など12の温泉があることから「花巻12湯」と呼ばれている。どの温泉も歴史は古く、それぞれの湯元300~400年前に発見されたとされる。
2. つなぎ温泉
岩手の人気観光地である「盛岡市」の市街地から、バスで約30分という比較的アクセスしやすい場所にある「つなぎ温泉」。
岩手山の麓にある「御所湖」という景勝地からも近く、「盛岡の奥座敷」とも呼ばれる。
開湯から900年の歴史を持つだけあり、温泉地には落ち着いた雰囲気が漂う。
6つの源泉から豊富な湯量の温泉が噴出し、それら全ての温度が高いため、寒い冬でも心地よく浸かれる。
また保湿成分が多く含まれ「天然の化粧水」とも称される、肌に良い泉質も魅力。
3. 鶯宿温泉
開湯は今から450年前。一羽の鶯が岩間から湧出する湯に浸かり、傷ついた足を癒していたことが由来となってこう命名された。
盛岡市の中心から車で約30分、鶯宿川をさかのぼった山里に温泉街が形成されており、リゾートホテルから民宿、さらには湯治が行える旅館まで目的に応じてセレクトできる滞在先が充実する。
美しい渓谷と滝に囲まれた宮城の人気温泉地3選
岩手県の南に位置する「宮城県」は、東北一の都市「仙台市」があることでも知られている。
宮城には美しい自然に囲まれ、渓谷や滝などの景色を楽しめる温泉地が多い。
その中でも特に人気が高い3つの温泉地を厳選して紹介しよう。
「秋保(あきう)温泉」と「作並温泉」は、仙台市から1時間以内と好アクセスで宮城・仙台の観光プランに組み込みやすいのも嬉しい。
1. 秋保温泉
仙台市西部の名取川の渓谷沿いに位置する、高級旅館から素泊まりのリーズナブルな宿まで立ち並ぶ温泉街。
仙台市街から車で30分程とアクセスもよく、付近はレジャーアクティビティも豊富。名取川上流の二口峡谷では登山やキャニオニング、キャンプなどを楽しめる。
2. 鳴子温泉郷
鳴子温泉郷は、鳴子(なるこ)、東鳴子(ひがしなるこ)、川渡(かわたび)、中山平(なかやまだいら)、鬼首(おにこうべ)の5つのエリアからなる温泉地。
鳴子温泉郷の特徴は個性豊かなお湯を楽しめること。日本にある10種類の泉質(環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」による)のうち、7種類が集まる屈指の温泉地として知られる。
3. 作並温泉
仙台市街地から車で約40分の場所に位置する「作並温泉」は、古くから仙台の奥座敷として称されてきた。
歴代仙台藩主のかくし湯とも伝えられており、1796年の開湯以来、正岡子規などの文化人をはじめ多くの人々が足を運ぶようになった。
肌にやさしい泉質と豊かな湯量、そして多彩な湯めぐりを楽しめることから、いつしか美女づくりの湯として人気を集めるように。
レトロでノスタルジックな温泉街が魅力!山形の人気温泉地3選
秋田県の南にある「山形県」は、レトロな雰囲気の温泉街が多い。
「銀山温泉」は歴史あるシックな外観の旅館や、レトロな共同浴場、土産物屋が川沿いに並び、大正時代(1912年〜1926年)にタイムスリップしたような雰囲気がある。
特に冬の時期、雪に白く彩られた銀山温泉は格別の美しさを誇る。
美肌の湯で有名な「かみのやま温泉」、スノーリゾートとしても知られる「蔵王温泉」など、散策だけでも充分楽しめるほど魅力的な温泉地を紹介しよう。
1. 蔵王温泉
110年に開湯したとされる自然湧出の温泉。強酸性の硫黄泉は表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、「美人づくり」の湯として知られている。
蔵王温泉は47の源泉から1日8,700トンと豊富な湯量を誇り、温泉街には3つの共同浴場、4つの足湯、5つの日帰り温泉施設が点在する。
2. 銀山温泉
江戸時代に栄えた延沢銀山の採掘とともに歴史を歩んだ温泉地。
シックな旅館の外装に施された鏝絵と呼ばれる鮮やかなレリーフも見ごたえがあるほか、温泉街には足湯や共同浴場などもある。
泉質は微かな塩味を含んだ硫黄泉。皮膚病や婦人病、冷え性などに対して効果があるのもありがたい。
3. かみのやま温泉
山形県鶴岡市の湯野浜温泉、福島県会津若松市の東山温泉と並び、「奥羽三楽郷」のひとつに挙げられる、かみのやま温泉。
赤ちゃんでも入浴可能な優しいお湯は、保温・保湿効果が高く「美人の湯」とも言われる泉質で、無色透明のさらりとしたお湯が特徴だ。
人気観光地の観光拠点に最適!福島の人気温泉地3選
宮城県の南、東北地方の南端に位置する「福島県」。
福島にある様々な温泉地の中から厳選して紹介する3つの温泉地は、いずれも人気観光地から近く、福島の観光拠点にピッタリだ。
いずれも豊かな自然に囲まれた、閑静な温泉地なので、観光の疲れをゆっくり癒やせるだろう。
1. 磐梯熱海温泉
福島県のほぼ中央に位置する温泉地。五百川沿いにあり、郡山の奥座敷ともいわれている。県内はもとより県外からのアクセスも良好で、福島県内の観光拠点として人気の温泉リゾートだ。
開湯800年以上の歴史を持ち、古くから美人をつくる名湯として親しまれてきた磐梯熱海温泉。
その理由は、こちらの温泉特有の「とろとろ感」が体感でき、肌がツルツルになること。
2. 会津東山温泉
「会津の奥座敷」として知られる東山温泉は、約1300年前に行基上人が三本の足のカラスに導かれて発見したと伝わる由緒ある温泉郷。
会津若松市街から車で約15分という近場にありながら豊かな自然に囲まれ、都会の喧騒を忘れられる閑静な温泉地として人気がある。
3. 高湯温泉
吾妻連峰の中腹に位置し、開湯から約400年の歴史を持つ温泉地。
蔵王、白布と並んで「奥州三高湯」と称され、磐梯吾妻スカイラインの入り口という観光にうってつけの立地で人気の名湯。
古くから湯治場として賑わってきた温泉は独特の匂いと乳白色のにごり湯が特徴の硫黄泉。
東北地方の温泉に関するよくある質問
Q
東北地方で特に有名な温泉地はどこ?
秋田の「乳頭温泉郷」と山形の「銀山温泉」が特に有名です。
Q
東北には日本一黒い湯の温泉があるって本当?
青森県の「東北町」にある「東北温泉」からは、「植物性モール温泉」という真っ黒な湯が湧き出しており、その黒さは日本一と言われています。
まとめ
ここでは東北地方の中でも、特に人気が高い温泉地を厳選して紹介してきた。
東北に訪れる予定があれば、ぜひ記事で紹介した温泉地でゆっくり過ごしてみてほしい。
豊かな自然と温泉に心身ともに癒されること間違いなしだ。
温泉の楽しみ方を知りたい方は、以下の記事も併せて参考にしてほしい。