【北海道の紅葉の名所11選】雄大な自然景観に紅葉が溶け込む秋の絶景

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

人気の観光地である北海道では、秋になると紅葉も楽しめる。
北海道の紅葉スポットでは、その雄大な自然景観に緑を残しつつ、赤や黄色など色彩豊かに染まる。
そんな北海道ならではの秋の絶景を楽しめる、紅葉の名所と見頃を紹介していく。
北海道で紅葉を満喫したいなら、ぜひこの記事を参考にしてほしい。

目次

広大な大地が紅葉で染まる秋の北海道

人気の観光地としても名高い北海道は、自然豊かで広大な大地が魅力。
動物園や展望施設などの観光スポットもさることながら、スープカレーやジンギスカンに代表されるご当地グルメも大きな魅力のひとつ。
雄大な自然と気候を活かした農業や牧羊が盛んな点も特徴的だ。
北海道における紅葉の名所では、自然の息吹を感じられる壮大な自然景観に紅葉が溶け込んだ絶景が見られる。
紅葉自体も素晴らしいが、そのスポット自体の自然景観も美しく魅力的だ。
北海道は冷え込むのが早いため、日本全国の中でも早い時期に紅葉を楽しめる。

北海道の紅葉の見頃

北海道の紅葉の見頃は、以下の表を参考にしてほしい。
例年の見頃であるため、ある程度前後すると考えておこう。
また、紅葉の名所によっても見頃は変わるため、詳しくはこれから紹介する各スポットの例年の見頃を参考にしてほしい。

大沼国定公園
10月中旬~10月下旬
登別温泉
10月中旬~10月下旬
旭岳
9月中旬~9月下旬
函館香雪園
10月下旬~11月上旬
阿寒湖
10月上旬~10月中旬
北海道大学
10月下旬〜11月下旬
中島公園
10月下旬~11月上旬
札幌もいわ山ロープウェイ
10月中旬~10月下旬
五稜郭
10月下旬~11月上旬
定山渓温泉街
10月上旬~10月中旬
支笏湖温泉
10月中旬~10月下旬

自然の雄大さと美しさに圧倒される!北海道の紅葉の名所9選

ここからは北海道に数多くある紅葉の名所の中でも、特にお勧めしたいスポットを厳選して紹介する。
秋に北海道を観光するなら、ぜひこれから紹介する紅葉の名所へ訪れてほしい。
なお、例年における紅葉の見頃も併せて紹介するので、併せて参考にしてもらいたい。

1. 広大な敷地が紅葉で染まる「大沼国定公園」

大沼国定公園は、昭和33年7月に全国で13番目に南北海道唯一の国定公園に指定された。
渡島半島の中央部、北海道新幹線新函館北斗駅から車で20分ほどの場所にあり、活火山である駒ヶ岳と噴火でできた大沼、小沼、じゅんさい沼など多くの沼と周辺の緑豊かな地域一帯が範囲となっている。
なかでも駒ヶ岳はユニークな形をした道南で有名な活火山で、総面積9083ヘクタールを誇り雄大な景色が広がる。
広大な敷地のあらゆる場所で紅葉が見られるのが特徴。
美しい絨毯のように敷き詰められた足元の紅葉をはじめ、頭上を覆いつくすように広がる紅葉も魅力的だ。
特にお勧めなのは紅葉越しに見る「駒ヶ岳」の景色だろう。
雄大な自然と紅葉の調和が美しい。
ハロウィンイベントではライトアップも施され、昼間とは一風変わった幻想的な雰囲気が魅力的だ。

紅葉の見頃(例年)
10月中旬~10月下旬
広大な敷地が紅葉で埋め尽くされた絶景
広大な敷地が紅葉で埋め尽くされた絶景

2. 温泉地ならではの絶景が広がる「登別温泉」

北海道南西部にある「胆振」地域に位置する名湯。
ひとつの温泉に多種類の泉種をもつ非常に珍しい場所として、江戸時代からその存在が知られている。
いたるところから湧き出る源泉の多くは、約1万年前の火山活動により生じた地獄谷から湧出。
1日1万トンと豊富な湯量を誇り、旅館やホテルなどが趣向を凝らした多彩な湯船や浴槽で堪能できる。
「地獄谷」などで上がる真っ白な湯煙が、赤や黄色に染まる「登別温泉」の紅葉を鮮やかに映えさせる。
風情のある温泉地の雰囲気と雄大な山々の紅葉は最高の癒しになるはずだ。
また、気候的にも温泉に入りながら紅葉を楽しみやすい。
紅葉を直接照らすライトアップはないものの、夜には「地獄谷」の遊歩道沿いに明かりが灯る。
少ない明かりによって、昼間よりも没入感の高い幻想的な空間が広がる。

紅葉の見頃(例年)
10月中旬~10月下旬
紅葉の時期の地獄谷も絶景だ
紅葉の時期の地獄谷も絶景だ

3. 日本で最も早く紅葉が見られる「旭岳」

2,000m級の山々が連なる大雪山の最高峰「旭岳」。標高2,291mながら、標高1,600m付近まではロープウェイで行くことができるため、気軽に絶景が楽しめると人気。
標高1,600m付近に「姿見の池」があり、天気の良い日は青く澄んだ水面に旭岳が映り、幻想的な雰囲気に包まれる。
ロープウェイ姿見駅から散策しながら、足を踏み入れられるのも魅力的だ。
標高や周囲の気候により、日本で最も早く紅葉が見られる場所として有名な「旭岳」。
早ければ8月下旬から色づき始め、まさに日本の秋の訪れを知らせてくれる場所だ。
ロープウェイからの紅葉は格別。
赤や黄色、緑の細やかな色彩が眼下に広がり、上空で見る紅葉は絵画のような美しさがある。

紅葉の見頃(例年)
9月中旬~9月下旬
ロープウェイから眺める秋の絶景
ロープウェイから眺める秋の絶景

4. 風情漂う庭園が紅葉で染まる情景が魅力の「函館香雪園」

函館香雪園」は、函館市の見晴公園内の庭園である。
明治時代、函館に拠点を置く豪商の別荘として造成されたのが起源となっている。
香雪園という名前は、大正期に来函した京都の浄土宗知恩院の貫主に「雪の中に梅香る園」という意味で名付けられたとされる。
昭和初期になると市民に無料開放されるようになり、2001年には名勝の指定を受け、北海道で唯一の国指定文化財庭園となった。
多彩な庭園空間が広がっており、書院風の園亭、渓流、レンガ造りの温室など見どころがたくさんある。
「函館香雪園」には約150種類、7,000本ほどの樹木が植えられており、グラデーションのように色づいていくのが魅力。
特に見どころなのは、100mほどのカエデ並木。
燃えるように真っ赤なカエデが頭上を覆う姿は圧巻のスケールだ。
日が落ちるとライトアップが施され、日中の華やかな様子とは対照的に幻想的な世界が広がる。

紅葉の見頃(例年)
10月下旬~11月上旬
真っ赤なカエデは単体でも美しい
真っ赤なカエデは単体でも美しい
風情も感じられる幻想的なライトアップされた紅葉
風情も感じられる幻想的なライトアップされた紅葉

5. 美しい紅葉も見られるパワースポット「阿寒湖」

阿寒湖は北海道の中では、5番目大きい淡水湖であり、まりもの生息地として知られている。
まりもは世界各国の淡水湖に生息しているが、阿寒湖のまりもは直径15センチ以上の綺麗な球状の形をしているのが特徴であり、世界的な価値を持っている。
阿寒湖周辺は阿寒摩周国立公園となっていて、北海道ならではの神秘的な自然を感じられる場所になっており散歩をしたりできるパワースポットとなっている。
「阿寒湖」とその周辺では紅葉の見頃になると、雄大な自然と紅葉の調和した絶景が見られる。
特に「阿寒湖」の湖畔から4kmほどの地点にある、「滝見橋」からの景色がお勧め。
ここは「阿寒川」の源流部で、岩の間を勢いよく水が流れ落ちていく。
赤や黄色に染まる紅葉と、白い水しぶきを上げる清流の対比が美しい。
ここでしか見られない光景であり、風流に富んだ景観が楽しめる。

紅葉の見頃(例年)
10月上旬~10月中旬
水面に紅葉が反射する様子も美しい
水面に紅葉が反射する様子も美しい
滝見橋からの景色も併せて楽しもう
滝見橋からの景色も併せて楽しもう

6. 黄金色に染まる美しいキャンパスを持つ「北海道大学」

広大なキャンパスを持ち、のびのびした空間が広がっている北海道大学。アクセスが良好で、札幌駅から徒歩圏内で敷地の中に入ることが可能。学生や教職員だけでなく、学外の人でも見学や散策をすることができる。
総合博物館では学術資料や展示物を見ることが可能だ。ミュージアムショップで買い物を楽しんだり、カフェで休憩したりすることもできる。
「ポプラ並木」のエリアでは、空高く背を伸ばすポプラを眺められ、北の大地らしい雄大な光景が広がる。そして北13条通りという道路の両側は「イチョウ並木」となっており、秋になると黄金色に染まり非常に見応えがある。

紅葉の見頃(例年)
10月下旬〜11月下旬
札幌の街の中心部に、東京ドーム約38個分の美しい緑豊かなキャンパスが広がる
札幌の街の中心部に、東京ドーム約38個分の美しい緑豊かなキャンパスが広がる

7. バラエティ豊かな秋の景観を楽しめる「中島公園」

札幌中心部に位置しながら、豊かな緑に囲まれた中島公園。年間を通して四季折々の景色に出会えるため、多くの観光客が集まる札幌市内でも人気の公園である。
日本庭園があるのも中島公園の特徴。庭園には日本らしい、穏やかな時間が流れる。
国指定重要文化財に指定されている茶室「八窓庵」もあり、歴史的にも貴重な建物の外観を見ることができる。
園内において、バラエティに富んだ紅葉の姿を見られるのが大きな魅力。
日本庭園では鮮やかな紅葉が池に反射し、揺らめくその姿からは日本らしい情緒を感じられる。
「中島公園」内からは周囲の高層ビルも見え、華やかな紅葉とのギャップが特徴的であり趣深い。
夜にはライトアップも施され、より鮮明となって池に映る紅葉の姿は神秘的だ。

紅葉の見頃(例年)
10月下旬~11月上旬
都会的な背景で紅葉を楽しめる
都会的な背景で紅葉を楽しめる

8. 美しいグラデーションを空中でゆっくり楽しめる「もいわ山山頂ロープウェイ」

札幌のほぼ中心に位置するもいわ山。標高531メートルの山頂までは、スイス製で森林観察型のミニケーブルカーで移動ができるほか、札幌市民の間では気軽に登れる山としても人気が高く、5つの登山道で山頂を目指すこともできる。
山頂には、札幌の街並みをはじめ、石狩平野や石狩湾、さらに増毛暑寒別岳といった絶景が360°に渡って広がっている。四季ごとに移り変わる豊かな自然の風景に感動すること間違いなし。
特にロープウェイに乗りながら見下ろす、壮大な紅葉が見どころ。
紅葉の景色がゆっくりと動いていくので、紅葉のグラデーションを流動的に感じられる。
俯瞰で見る色彩の美しさがより鮮明に見えるはずだ。
気軽に登山ができる山なので、紅葉を間近に見ながら山頂を目指すのもお勧め。

紅葉の見頃(例年)
10月中旬~10月下旬
空中からゆっくりと紅葉のグラデーションを眺めよう
空中からゆっくりと紅葉のグラデーションを眺めよう

9. 美しいのは桜の季節だけじゃない!紅葉も美しい「五稜郭公園」

1866年に建設された西洋式の要塞である五稜郭。
以降明治新政府に引き継がれるまでの期間、蝦夷地における政治的中心地としての役割を担ってきた。その後、1914年に「五稜郭公園」として一般開放され、観光地および国の特別史跡として観光客が足を運ぶようになった。
五稜郭公園は、美しい花々を鑑賞できる施設としても有名。
ひとつは、桜樹林。五稜郭公園といえば桜、と称されるほどの美しさを誇る。
秋になると、1,600本ほどの桜を含む木々は赤や黄色に染まる。
堀の外周部分は遊歩道になっており、風情のある空間の中を散歩しながら美しい紅葉を楽しめる。
特にお勧めしたいのは、近くにある高さ107mの「五稜郭タワー」からの景色。
星形に広がる紅葉の色彩を函館市の街並みと共に楽しめる、「五稜郭公園」でしか見られない光景だ。

紅葉の見頃(例年)
10月下旬~11月上旬
紅葉で染まる五稜郭公園
紅葉で染まる五稜郭公園

露天風呂に浸かりながら紅葉を眺められる北海道の温泉郷2選

旅行のひとつの楽しみである温泉だが、北海道には温泉地も多い。
紅葉をさらに満喫するためにも、紅葉を眺めながら露天風呂に浸かれる温泉地を紹介しよう。
温泉に浸かった後に、旅館やホテル近くの紅葉スポットを巡るのもお勧めだ。

1. 定山渓温泉街

大都市札幌の奥座敷とも言われる北海道札幌市南区に位置する歴史ある温泉街。
開湯から150年余り、支笏洞爺国立公園に指定され、温泉街は白井川と豊平川に削られてできた河岸に広がっている。
泉質はナトリウム・塩化物泉となっている。
定山渓温泉の泉源は56ヵ所あり、温泉街を流れる豊平川の月見橋付近と高山橋付近に集中している。
「定山渓」の紅葉は、北海道の紅葉スポットで随一の鮮やかさだと評判だ。
その理由は寒暖差の激しい気候にあるとされ、日本紅葉の名所100選にも選出されている。
特に「二見吊橋(ふたみつりばし)」からの景色が素晴らしく、紅葉を間近で観察できるのが魅力。
期間限定でプロジェクションマッピングやライトアップが施され、幻想的かつ近未来的な空間も楽しめる。

紅葉の見頃(例年)
10月上旬~10月中旬
美しい紅葉に囲まれた秋の定山渓
美しい紅葉に囲まれた秋の定山渓
定山渓の中でも屈指の紅葉スポットである「二見吊橋」
定山渓の中でも屈指の紅葉スポットである「二見吊橋」

2. 支笏湖温泉

「支笏湖(しこつこ)温泉」は千歳市にあり、とろみのある泉質が特徴。
神経痛や筋肉痛、疲労回復などに効果があるとされ、保湿効果の高さから美肌の湯とも評される。
洗練された上品な雰囲気が漂う温泉街も魅力的で、ゆっくり自然景観と温泉を楽しみたい方にぴったりだろう。
温泉に浸かりながら楽しむ紅葉は日本ならではなので、ぜひ全身で日本の風情を感じてほしい。
「支笏湖温泉」周辺の紅葉は鮮やかな赤や黄色というより、いくらか色味が落ち着いているのが特徴。
緑や淡い黄色が混じり合った紅葉が多く、「支笏湖」など周囲の景観との馴染みが良い。
鑑賞していて安らぎを与えてくれるような印象がある。

紅葉の見頃(例年)
10月中旬~10月下旬
支笏湖周辺の落ち着いた色味の紅葉
支笏湖周辺の落ち着いた色味の紅葉

北海道の紅葉の名所に関するよくある質問

Q

北海道の紅葉の見頃は?

A

気候に大きく左右されますが、10月~11月上旬に見頃を迎えるスポットが多いです。

Q

北海道で紅葉の名所が多いエリアは?

A

札幌市や函館市が比較的多いです。

まとめ

この記事では、北海道における紅葉の名所と見頃を紹介してきた。
雄大で美しい自然と紅葉との調和が、北海道で見られる紅葉の大きな魅力だ。
ぜひ、紅葉の見頃を迎えた北海道へ訪れてもらいたい。
他の地域の紅葉シーズンよりも北海道は見頃が早いので、観光する時期を決める際に注意してほしい。
北海道旅行をする際には、以下の記事で紹介している観光スポットも、併せて巡ってみよう。