温泉だけじゃない!多様な魅力を遊び尽くす大分旅行ガイド
日本で最も温泉が多い県として有名な大分だが、その魅力は温泉だけではない。
豊かな自然が織りなす絶景や歴史文化を感じられる観光スポット、バリエーション豊富なご当地グルメなど、多くの魅力を持つ。
そんな大分の魅力を満喫してもらうために、この記事ではモデルコースをはじめ、大分の魅力やご当地グルメ、エリア別の魅力と見どころなどを詳しく紹介する。
温泉地を拠点に美しい自然景観を楽しめる「大分」
九州の北東部に位置する「大分」。
山地の占める割合が高く、九州の屋根と呼ばれる1,700m級の火山が連なる「くじゅう連山」では四季折々の景観が楽しめる。
日本でも有数の規模であるリアス式海岸が織りなす、表情豊かな絶景も魅力のひとつ。
温泉の湧出量・源泉数ともに日本で最も多く、大分には数多くの温泉地がある。
温泉地によって、魅力・雰囲気・見どころは全く異なるので、温泉地巡りもお勧めだ。
特に人気の高い「別府温泉」と「由布院温泉」には、日々多くの人々が訪れている。
温泉地を拠点に、四季折々の自然豊かな景観やご当地グルメを満喫してみよう。
大分の平均気温と着衣例
年間の平均気温が16.8度と、温暖な気候で1年を通じて過ごしやすい「大分」。
山沿いの地域では雨が多いため、折り畳み傘やレインウェアを用意しておくと安心だ。
以下の平均気温と着衣例も旅行を準備する際の参考にしてほしい。
大分の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 6.5 | 7.2 | 10.2 | 11.5 | 19.3 | 22.6 | 26.8 | 27.7 | 24.2 | 19.1 | 13.8 | 8.7 |
大分の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
大分へのアクセス
「大分」には空港があるため、大坂・名古屋・東京からは飛行機なら1~2時間ほどでアクセスできる。
国内線だけでなく国際線もあるため、台湾・韓国から「大分」に直接アクセス可能。
九州の玄関口となる福岡からは、博多駅から新幹線に乗れば約2時間で大分へ到着できる。
大分空港から人気観光地へのアクセス
「大分」の空の玄関口である大分空港から、大分で人気の観光地である別府と大分へのアクセスを紹介しよう。
どちらも直通のバスが空港から出ており、約1時間で到着できる。
大分空港から別府へのアクセス
- 経路
- 「大分空港」で空港特急バス「エアライナー」に乗車し、「別府駅前」で下車
- 所要時間
- 約53分
大分空港から湯布院へのアクセス
- 経路
- 「大分空港」で湯布院高速リムジンバスに乗車し、「由布院駅前バスセンター(BC)」で下車
- 所要時間
- 約55分
大分の主要交通手段
大分旅行の主要な交通手段は、電車と路線バスだ。
JR九州で大分を走る4路線が、県内各所へのスムーズな移動を可能にしている。
また、観光地を巡るお得な定期観光バスの利用も、ぜひお勧めしたい。
大分を旅行する前に知っておくべき6つのエリアの魅力
大分県の魅力は温泉だけではなく、雄大な自然や歴史文化も外せない。
大分県は大きく6つのエリアに分けられ、文化や自然景観など楽しみ方も様々だ。
ここからはエリアごとの魅力や見どころを紹介していくので、観光プランの参考にしてほしい。
自然と歴史・文化が調和する「宇佐・国東エリア」
大分県北東部に位置する「宇佐・国東エリア」は、海に囲まれ火山によってできた半島。
奈良時代(710~794年)から平安時代(794~1185年)にかけて、独自の仏教文化「六郷満山文化」が栄えた。
六郷満山とは山岳宗教で、奇岩奇峰が連なる山々へ厳しい修行の場として多くの寺や岩屋が開かれた。
そのため歴史ある建造物が点在し、仏教文化を色濃く残すエリアでもある。
中でも八幡社の総本宮「宇佐神宮」の国宝に指定されている本殿や、貴重な文化財は見どころのひとつ。
絶景スポットも多く、花の岬とも呼ばれる「長崎鼻」や、干潮が美しい模様を形成する「真玉海岸」などにも足を運んでほしい。
「くにさき六郷温泉」・「山香温泉」・「拍子水温泉」など、個性豊かな泉質を堪能できる温泉も点在。
美しい自然を眺めながら、ゆっくり温泉に浸かり旅の疲れを癒せる。
歴史情緒と美しい自然が残る「日田・耶馬溪エリア」
大分県の北西部に位置する「日田・耶馬溪エリア」。
「日田」では江戸時代(1603~1868年)の歴史を今に残す街並みや、日本の伝統文化でもある「鵜飼」の観賞など、様々な楽しみの方ができる。
大自然の山々と豊かな森林・水源に恵まれたエリアでもあり、初夏の新緑や秋の紅葉など、四季折々の素晴らしい景観を見られるスポットが満載だ。
日本三大奇景「耶馬溪」や竜の伝説も残る「慈恩の滝」など、山々と美しい川・滝が織りなす風景を楽しんでほしい。
日田・耶馬溪エリアにも温泉地があり、豊かな自然の中で癒しのひと時を過ごせる「日田温泉」や「西谷温泉」を拠点にするのもお勧めだ。
雄大な自然と人気温泉地が魅力の「やまなみエリア」
大分県の南西部に位置する「やまなみエリア」。
1,700級の山々が連なる「くじゅう連山」や「由布岳」、草原の大パノラマが広がる大自然が特徴だ。
親子で楽しめるレジャースポットやスキー場など、アクティブな楽しみ方ができるスポットも満載。
なかでも「やまなみハイウェイ」は、日本百名道にも選ばれている絶景ドライブルート。
レンタカーを利用すれば、雄大な自然の中に続く道を、自分のペースで観光ができるのも魅力のひとつだ。
やまなみエリアの魅力はそれだけではない。
全国的にも有名な温泉地でもある「由布院温泉(湯布院温泉)」では、雄大な田園風景と静謐な雰囲気の中で、ゆっくり温泉を楽しめる。
豊かな自然と歴史文化が魅力の「大野川エリア」
熊本県と宮崎県に接する南西部に位置する「大野川エリア」。
「白水の滝」を源流に別府湾に向かって流れる大野川がもたらす、豊かな自然を感じる観光スポットが目白押しだ。
日本最大級の水中鍾乳洞や名瀑「原尻の滝」など、大自然が創りだす迫力ある景観が最大の魅力。
難攻不落の要塞でもある国指定史跡「岡城跡」や「武家屋敷通り」など、歴史探訪も外せない。
炭酸泉が特徴の「長湯温泉」では、それぞれの温泉施設が独自の源泉を持っている。
そのため湯質や色、効果なども違い、バラエティ豊かな温泉も楽しめる。
海鮮グルメと珍しい温泉も楽しめる「日豊海岸エリア」
日本の海峡・豊後水道の波によって、複雑に削られたリアス式海岸を擁する「日豊海岸エリア」。
宮崎県北部にかけて続く「日豊海岸国定公園」では、海と海岸が織りなす美しい景観が最大の魅力。
豊後水道で水揚げされた新鮮な海鮮グルメを思う存分堪能できるのも、日豊海岸エリアの醍醐味だ。
種類も豊富な魚介がのった海鮮丼を提供する飲食店も多く、個性豊かな海鮮丼を食べ比べてみるのもよいだろう。
その他にも岩を削り仏像を彫った国宝の「臼杵石仏」や、「日本の道100選」にも選定された「歴史と文学の道」など見どころは尽きない。
全国でも珍しい冷たい温泉に浸かれる「冷鉱泉」や海水を沸かした「塩湯」、山奥の渓谷にある秘湯など湯めぐりも満喫してほしい。
温泉天国で地獄を巡れる「別府湾エリア」
大分県中部に位置し、温泉大国と言われる九州の中でも有名な「別府温泉」がある「別府湾エリア」。
別府市内は、あちこちから噴き出す湯けむりが特徴的な街の景観を作りだしている。
噴気・熱泥・熱湯などが噴出している様子を見学できる「地獄めぐり」は定番の観光スポットだ。
風情ある温泉街を散策しながら、日帰り温泉を楽しもう。
温泉巡りを満喫したら、九州最大級の「別府ロープウェイ」で標高1,375mの鶴見岳山頂を目指そう。
湯けむりあがる別府市街・別府湾や、由布岳・くじゅう連山などのやまなみエリアまで見渡せる美しい景色は必見だ。
大分を満喫するために必要な日数
エリアを絞れば1泊2日でも充分楽しめるが、様々な温泉地や絶景を巡りたい場合は2泊3日がお勧め。
せっかく大分に訪れるなら、温泉地に泊まる体験をしてほしいので、日帰りはお勧めできない。
大分の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
短期間で大分の魅力を満喫したいなら、ぜひこれから紹介するモデルコースを参考にしてほしい。
人気観光地の別府温泉を中心に、大分ならではの体験ができる観光スポットや歴史・文化を満喫できるスポットを楽しもう。
1泊目:温泉地ならではの景色と体験を楽しむ
温泉が多い大分でも、特に有名な別府温泉。
1日目は別府温泉の人気観光スポットを巡り、温泉地ならではの景色やグルメを満喫する。
もちろん、散策に疲れた足を癒してくれる足湯や、歴史や伝統を感じる温泉にも浸かれる。
大分の魅力である温泉を、思う存分楽しもう。
8:00 JR別府駅からスタート
モデルコースは観光巡りの拠点ともなるJR別府駅からスタート。
JR別府駅から路線バスに乗車し「鉄輪バスターミナル」で下車。
歩いて5分で、最初のスポット・別府温泉の「かまど地獄」に到着する。
8:40 「かまど地獄」で迫力ある光景を楽しむ
まずは、1ヶ所で6つの地獄が楽しめる「かまど地獄」からスタートしよう。
コバルトブルーや茶褐色の様々な湯けむりあがる地獄の池は迫力満点。
美容に効果がある温泉水を飲んだり、名物「温泉ピータン」やオリジナルプリンを堪能したり、地獄を巡りながら極楽気分を味わえる。
9:20 「鬼石坊主地獄」の足湯と絶品グルメを堪能
徒歩5分で「鬼石坊主地獄」へ。
733年の「豊後風土記」(地名の由来などを伝える書物)にも記されてあるほど歴史が古い温泉。
沸騰して丸みを帯びた熱泥がお坊さんの頭に似ていることから、その名がつけられた。
熱泥が沸騰する様子を眺めつつ、周辺を散策してみよう。
施設内には散策の疲れを癒す足湯、施設の奥には日帰り温泉「鬼石の湯」があり、家族風呂や露天風呂など様々な温泉を楽しめる。
温泉を満喫したら、源泉で蒸した「冠地どりまんじゅう」や小籠包など絶品グルメもいただこう。
10:15 「海地獄」で美しいコバルトブルーの源泉を眺める
次の目的地「海地獄」へは徒歩4分で移動。
藁葺き屋根の長屋門をくぐると美しい庭園が広がり、蓮の池を中心に「海地獄」や「赤池地獄」・「白龍稲荷神社」など見どころ満載だ。
特に有名な「海地獄」は温泉成分の硫酸鉄が溶け、独特の美しいコバルトブルーの色が特徴だ。
温度98度・泉脈までの深さ200m以上あり、もうもうと噴き出すけむりは迫力満点。
旅の記念に絶好の写真スポットでもある展望台で、海地獄を背景に記念撮影をしてみよう。
温泉の熱を利用した熱帯植物の温室もあり、美しい水連や珍しい植物などの観察を楽しんだ後は、露天足湯を楽しもう。
11:10 「地獄蒸し工房 鉄輪」でヘルシーグルメを味わう
散策と温泉を楽しんだら、徒歩13分の「地獄蒸し工房 鉄輪」で、鉄輪温泉名物の地獄蒸し料理をいただこう。
地獄蒸しは江戸時代(1603〜1868年)から続く伝統調理法で、地熱エネルギーの温泉噴気で食材を蒸して食べる。
地獄蒸し工房では、自分で「地獄蒸し」を行う珍しい体験ができる。
料理の手順はいたってシンプル。
野菜や海鮮・肉・卵など好みの食材をザルにいれ、「地獄蒸し釜」と呼ばれる約100度の蒸気で蒸あげる。
一気に蒸し上げるため旨味が閉じ込められ、食材本来の美味しさを楽しめる。
温泉の塩気がアクセントとなり味わい深い。
油を一切使わない料理なので女性にも嬉しいヘルシーグルメだ。
体の中にも温泉のパワーを取り入れよう。
12:40 「明礬温泉」で買い物と名物のプリンを堪能
歩いてすぐの「鉄輪バスターミナル」からバスに乗車し、約10分で「明礬温泉」へ到着。
バスを降りると辺り一帯に硫黄の香りが漂う。
ミネラル豊富な明礬硫黄泉は、古くから美肌効果や冷え性・神経痛などに効果があるという。
湯の花を製造する「みょうばん湯の里」では、国の重要無形文化財に指定された湯の花の製造技術を見学してみよう。
湯の花は温泉成分の固まりで、自宅で本格的な温泉気分が楽しめる入浴剤や、コスメなどの商品にもなっている。
湯の花はショップで買い求めることができるので、お土産として購入したい。
もうひとつの名物「地獄蒸しプリン」が有名な「岡本屋売店」にも立ち寄ろう。
ほろ苦いカラメルと濃厚な味わいの地獄蒸しプリンは絶品。
プリンを食べながら、立ち昇る湯煙や豊かな自然など「明礬温泉」ならではの景観を眺め、ゆったりした午後の時間を過ごそう。
15:30 歴史と伝統を守る 「竹瓦温泉」の温泉に浸かる
一息ついたら、歩いてすぐの「地蔵湯前バス停」からバスに乗車。
「JR別府駅西口」で下車し、徒歩で「竹瓦温泉」に向かう。
竹瓦温泉は別府温泉のシンボルとなっている、明治12年(1879年)創業の共同浴場。
現在の建物は1938年に建て替えられたもので、立派な唐破風屋根をかかげる屋根の外観は風格を感じる。
浴場は歴史と伝統を感じる昔ながらの半地下式。泉質は男湯が塩化物泉で、女湯は炭酸水素塩泉。
歴史と伝統を感じる昔ながらの共同浴場で温泉を満喫しよう。
17:30 「くつろぎの温泉宿 山田別荘」で旅行の疲れを癒す
レトロで風情ある街並みを散策しながら、宿泊施設「くつろぎの温泉宿 山田別荘」へ移動しよう。
昭和5(1930)年に実業家の別荘だった屋敷をリノベーションした「くつろぎの温泉宿 山田別荘」。
建物は和洋折衷の建築で、洋風な応接室は天井の漆喰装飾やランプなど、ノスタルジーを感じさせるモダンな造りとなっている
温泉は源泉かけ流しの露天風呂と内風呂があり、露天風呂は予約制の貸し切りで、美肌の湯をゆったりと楽しめる。
夕食は、地元のおいしい店で味わって欲しいとあえて旅館では用意されていない。
別府の街を散策しながら美味しい飲食店を見つけるのも、観光の楽しみ方のひとつ。
たくさん歩いて疲れた体を温泉と美味しいグルメで癒そう。
2泊目:大分の人気観光スポットと珍しい砂湯を楽しむ
2日目は大分の歴史・文化を堪能できる人気観光スポットを巡る。
旅の最後は疲れを癒してくれる、珍しい温泉・砂湯で締めくくる。
8:00 JR別府駅からスタート
2日目もJR別府駅からスタート。
まずは電車に乗って宇佐駅へ。宇佐駅からはタクシーに乗って約7分で次のスポットに到着する。
9:00 歴史と格式を備えた「宇佐神宮」へ参拝
神亀2(725)年に創建され、全国40,000以上の八幡社の総本宮「宇佐神宮」。
伊勢神宮に次ぐ第2の宗廟として、皇室からも崇敬されている。
本殿や富貴寺の大堂は国宝に指定され、貴重な文化財が多い「宇佐神宮」の境内をゆっくり散策しよう。
広大な敷地には、亀山山頂に鎮座する上宮と麓の下宮・その周りに社殿が広がり、宝物館など歴史・文化に触れられる。
御祭神である「八幡大神」は、強い神力であらゆる分野におけるご利益があるとされる。
下宮でも同じ御祭神を祀っているので、忘れずに参拝しよう。
11:35 日本情緒感じる「杵築の城下町」を散策
JR宇佐駅までタクシーで戻り、日豊本線に乗車し杵築駅に到着。バスで「杵築の城下町」の入口まで向かう。
杵築城をはじめ武家屋敷や商家など、日本情緒を感じる町並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
高台の武家屋敷と商人の街をつなぐ石畳の「酢屋の坂」と「塩屋の坂」は、城下町を代表するスポット。
さらに「飴屋の坂」や「勘定場の坂」など美しい坂が点在する。
杵築の城下町やその周辺には飲食店があり、ご当地グルメを味わえるので、お腹が空いたら気になったお店でランチをいただこう。
近くのレンタル着物店を利用して、着物姿で風情ある坂道を散策するのもお勧めだ。
15:30「亀川温泉」の暖かい砂と波の音でデトックス
JR杵築駅までバスで戻り、電車を乗り継いで「JR別府大学駅」へ。
駅から徒歩2分で、別府八湯のひとつである「亀川温泉」。
亀川温泉では、砂に埋もれて温まる砂湯を体験しよう。
専用の浴衣に着替えて砂場に横たわれば、砂かけさんとよばれる係の人が頭を残して全身に砂をかけてくれる。
老廃物を排出し新陳代謝を促すデトックス効果があるとされ、美容や冷え性などの効果は抜群だ。
2日間の観光の締めくくりは、波の奏でる音と心地よい風、温かい砂湯でリラックスしてみよう。
日程を延ばせるなら由布院温泉も観光してみよう
由布院温泉は、大分県のほぼ中央に位置する由布岳の麓に佇む温泉郷。
由布岳と田園風景を眺めながら入浴できるロケーション、落ち着いた雰囲気が最大の魅力だ。
由布院温泉のすぐそばにある「湯の坪街道」には、飲食店やお土産屋が軒を連ねており、グルメもショッピングも楽しめる。
朝霧の景色が人気の「金鱗湖」や、由布院を一望できる「狭霧台」など、周辺には観光スポットも充実。
もし2泊以上できるなら、「由布院温泉(湯布院温泉)」も観光・宿泊してみよう。
大分で味わうべきご当地グルメ3選
旅行の大きな楽しみといえば、やはり食事だろう。
大分の数多くのご当地グルメの中から、厳選した大分グルメを紹介しよう。
大分に訪れた際は、ぜひ一度ご賞味あれ。
1. とり天
鶏肉消費量が全国トップクラスの大分県が誇る名物「とり天」。
唐揚げというよりはフリッターのような衣で、外側はカリッと中はふんわりとした独特の食感が癖になるほど美味しい。
同じとり天でもジューシーなモモ肉を使うか、さっぱりとしたムネ肉を使うかで、食感も味わいも全く異なる。
下味もニンニク系や塩系など色んな種類があるため、ぜひ色んな「とり天」を食べ比べてほしい。
2. 中津からあげ
「とり天」だけでなく、大分では「中津からあげ」も名物となっている。
醤油や塩をベースに、ニンニクやショウガなど約10種類の調理料を使ったタレに漬け込まれており、肉の中心まで味が染み込んでいる。
濃い目の味付けの「中津からあげ」は、ご飯やお酒のお供にピッタリだ。
「中津からあげ」の本場である大分県中津市には、からあげ専門店が多いことから、からあげの聖地と呼ばれている。
3. 地獄蒸し
別府温泉名物の「地獄蒸し」は、温泉の蒸気で食材を蒸す、江戸時代から続く伝統的な調理法。
野菜は甘味が増し、肉や海鮮などは高温の蒸気で一気に蒸すため、うま味はそのまま、余分な脂が落ちてヘルシーなのが特徴だ。
それ以外にも、蒸しパンやおまんじゅうはふっくらと仕上がる。
自分で食材を蒸す体験施設もあり、食べるだけでなく、独特な調理方法を楽しめるのも嬉しいポイントだ。
春の大分旅行で訪れるべき桜の名所
大分の歴史的建造物や豊かな自然景観も、春には桜で彩られる。
春に大分へ訪れるなら、ぜひこれから紹介する桜の名所も旅行プランに加えてほしい。
かつての名城と桜が作り出す、風情ある景観が素晴らしい「岡城跡」。
菜の花・山岳と桜が織りなす、春爛漫の景色を満喫できる「由布院・大分川岸桜並木」。
歴史ロマンを感じる「臼杵城跡」は約600本もの桜が咲き誇る、大分県でも有数の花見スポットだ。
春の大分旅行では、温泉と桜に癒されよう。
大分の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので注意してほしい。
- 開花日
- 3月24日
- 満開日
- 4月4日
- 桜の見頃
- 4月4日〜4月10日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
大分の秋を彩る紅葉の名所
秋になると大分では、切り立った断崖を紅葉が彩る迫力ある光景や、鮮やかな紅葉で彩られた美しい渓谷など、秋の絶景を楽しめる。
桜の名所である「岡城跡」は紅葉の名所でもあり、見頃になるとモミジを中心とする2,500本もの木々が紅や黄色に色づく。
九州屈指の紅葉の名所である「深耶馬溪(しんやばけい)」では、断崖絶壁の岩肌と鮮やかな紅葉が秋の絶景を作りだす。
玖珠川流域の両岸約2kmに渡って断崖絶壁が続き、原生林が広がる「九酔渓(きゅうすいけい)」の秋の渓谷美も格別だ。
秋に大分へ訪れるなら、紅葉の名所も旅行プランに組み込んでほしい。
紅葉は例年11月中旬~11月下旬に見頃を迎えるスポットが多いので、気温も下がり始めた秋には、紅葉を愛でながら温泉も楽しめる。
その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後することもあるので、紅葉名所ごとの見頃を事前に確認しよう。
大分旅行に関するよくある質問
Q
大分駅のある大分市にはどんな観光スポットがあるの?
霊山展望台や大分城址公園など自然や景観を楽しめるスポットが多いです。
Q
親子旅行でお勧めの大分の観光スポットは?
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」や城島高原パークがお勧めです。
まとめ
1泊2日のモデルコースを中心に「大分」のエリアごとの魅力や見どころ、お得な交通チケットなどを紹介してきた。
四季折々の美しい自然景観と温泉が魅力の大分では、最高の癒しを体験できる。
大分の観光スポットをさらに知りたい方は、以下の記事も読んでみよう。