【金鱗湖の観光ガイド】神秘的な絶景と由布院の人気観光スポットを堪能

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

温泉大国・大分県にある温泉地の中でも、人気の高い由布院を代表する観光スポット「金鱗湖」。
湧水と温泉水が混ざった珍しい特徴を持つ湖で、季節と時間によって異なる絶景を見られる。
温泉地にあるため、周辺にも魅力的なスポットが多い。
この記事ではそんな「金鱗湖」のアクセスや見どころ、周辺のお勧め観光スポットまで詳しく紹介しよう。

目次

金鱗湖ってどんなところ?

全国的に有名な温泉地である、大分県由布院に位置する「金隣湖」。
湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝いていたことから、「金鱗湖」と名付けられた。
名前の由来からも分かる通り、「金鱗湖」の最大の魅力は景観の美しさだ。
木々に囲まれている「金鱗湖」は、紅葉の名所としても知られており、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れる。
秋から冬の早朝に見られる、湖面に湯気が立つ幻想的な景色も必見。
「金鱗湖」には湧水と温泉水の両方が流れ込んでおり、年間を通して水温が高いため、上記の現象が起きる。
「金鱗湖」の周囲を散策できる遊歩道もあり、湖の美しい景色と水鳥や魚などを眺めながら散歩できる。
周囲は400mと短いので、気軽に楽しめるのも嬉しいポイントだ。
「金鱗湖」の湖上に建てられている、一際目立つ鳥居も見どころのひとつ。
湖の中に建つ鳥居からは違和感と美しさを同時に感じられるため、見逃さないように。
鳥居は湖畔にある「天祖神社」のもので、「金鱗湖」に伝わる伝説に出てくる天祖神(てんそのかみ)が祀られている。
元々はもっと大きな湖だった「金鱗湖」だが、地形の変動によって湖水が減少。
湖水が減少したことで住んでいた龍神が苦しみ、天祖神へ「この湖を残す代わりに、この湖に清水を湧き出させ、この地を護る」といったことで、現在の「金鱗湖」になったという伝説だ。
伝説を思い返しながら「金鱗湖」と併せて、「天祖神社」を巡ってみても面白いかもしれない。

美しい木々に囲まれた美しい「金鱗湖」
美しい木々に囲まれた美しい「金鱗湖」

金鱗湖へのアクセス

大分の玄関口「大分空港」を起点に、「金鱗湖」までのアクセスを紹介していく。
「大分空港」から「金鱗湖」まではバスと徒歩でアクセス可能だ。
乗車券は片道1,550円、往復2,600円でバス内にはWi-Fiが完備されている。

経路
1. 空港バス乗り場にて由布院駅前バスセンター行きへ乗車。
2. 由布院駅前バスセンターで下車し「金鱗湖」まで徒歩20分。
所要時間
約1時間30分

季節・時間によって様々な絶景を見られる!金鱗湖の見どころ3選

由布院の人気観光スポット「金鱗湖」の見どころは、季節や時間によって表情を変える美しい景色。
時期を調整できるなら紅葉シーズンを迎える秋、それも朝に訪れるのがお勧め。
そうすれば、神秘的な絶景と秋ならではの絶景を同時に楽しめるはずだ。
ここからは「金鱗湖」の見どころを、具体的に紹介していこう。

1. 紅葉に染まる周囲の山々と金鱗湖

「金鱗湖」は大分県中でも屈指の紅葉の名所。
紅葉は10月下旬から11月上旬にかけて見頃を迎える。
紅葉の見頃を迎えた「金鱗湖」は、モミジやカエデなどの木々が湖面を見事に染め上げる。
時間帯によって光の当たり方が変わり、1日の中でも違った景色を見られる。
遊歩道を散策しながら、黄色や紅色に色づく紅葉を堪能するのもお勧め。
遊歩道にはベンチが数箇所あり、お弁当を食べながら紅葉をゆっくり鑑賞するのも良いだろう。

湖面を染め上げる色鮮やかな紅葉
湖面を染め上げる色鮮やかな紅葉

2. 幻想的な朝霧に包まれる「金鱗湖」

「金鱗湖」の水には温泉水が混じっているため、水温は13〜15度と1年を通して高い。
そのため、秋から冬にかけての早朝には、外気と水温の温度差によって、湖面から霧が立ち上がり、幻想的な光景を見られる。
天候によっても左右されるが、おおよそ8時ごろまでに行けば、霧に包まれた幻想的な「金鱗湖」を見られるだろう。

朝日に照らされた朝露と紅葉
朝日に照らされた朝露と紅葉

3. 湖中に建てられた神秘的な鳥居

秋から冬にかけての早朝に見られる湖面から立ち上がる朝露と、湖面に建てられた鳥居は絶景中の絶景。
神秘的な雰囲気が漂うため、「金鱗湖」を観光するなら必ず見てほしい。
鳥居は湖畔にある「天祖神社」のもので、パワースポットとしても人気を博している。
「金鱗湖」の鳥居は、元々同じく大分県の「佛山寺」という場所にあった。
しかし、1868年に明治政府の神仏分離令によって、鳥居は神社の「天祖神社」へ移された。
神仏分離令とは、「神道」の国教化のために神社から仏教的な要素を排除しようとした政策だ。
歴史を知ることで、湖中の鳥居はさらに神秘的に見えてくるだろう。

神秘的な雰囲気が漂う朝霧の中の鳥居
神秘的な雰囲気が漂う朝霧の中の鳥居

風情ある街道で買い物とグルメを楽しめる「湯の坪街道」

「金鱗湖」のすぐ近く、「由布岳」のふもとにある「湯の坪街道」には、大分県の名産品を扱うお土産屋をはじめ、飲食店やギャラリーが軒を連ねている。
多くの観光客で賑わう由布院のメインストリートで、風情ある街並みも魅力のひとつだ。
「湯の坪街道」では、絶品スイーツを食べられるお洒落なお店が多いこともあって、女性人気も高い。
もちろん、ご当地グルメや名産品を楽しめるお店もあり、お洒落なお店と昔ながらのお店が共存している。
「金鱗湖」から「湯の坪街道」は徒歩約10分の距離で、「由布院駅」からのアクセスも良く、徒歩約5分の距離だ。
「金鱗湖」の朝霧を見て、周囲を散策した帰りに立ち寄ってほしい。

風情ある街並みは散策するだけでも楽しい
風情ある街並みは散策するだけでも楽しい

金鱗湖周辺の人気飲食店3選

「金鱗湖」の周辺には、「湯の坪街道」のみならず、飲食店が多い。
いずれも味だけでなく、お店の雰囲気にこだわった名店揃いだ。
その中でも、特に人気の飲食店を紹介しよう。「金鱗湖」の散策後、ぜひ足を運んでみてほしい。

1. 由布まぶし 心 金鱗湖本店

湯布院ならではのおいしいご飯の食べ方を追求した3種類の「由布まぶし」を提供する店。豊後牛と由布の地鶏、うなぎを使ったまぶし料理は土釜で提供され、それぞれ前菜・漬物・薬味・赤出し汁が付く。
3種類の中で一番人気なのは「豊後牛まぶし」。土釜で炊いたご飯の上に炭火で香ばしく焼いた豊後牛がぎっしり敷き詰められたボリュームたっぷりのメニューだ。

湯布院の味覚を土鍋ご飯で味わう
湯布院の味覚を土鍋ご飯で味わう

2. 由布院 鞠智

飲食店やみやげもの店が立ち並ぶ由布院の目抜き通り「湯の坪街道」にある和洋菓子店。店舗は岐阜県の飛騨高山から移築した古民家を利用しており、風格のある佇まいが目を引く。
手のひらほどある大きなどら焼きが名物で、ガラス越しに職人が丁寧に手焼きする様子を見ることができる。旬の素材を使った季節限定のモンブランどら焼きがSNS映えすると評判だ。

職人が一枚ずつ手焼きするどら焼きが名物の和洋菓子店
職人が一枚ずつ手焼きするどら焼きが名物の和洋菓子店

3. カフェ ラ リューシュ

由布院の人気観光スポット・金鱗湖の湖畔に佇むベーカリーカフェ。湖を一望できる開放感あふれる店内には、パンが焼けるいい香りが漂っている。
看板メニューはレーズンを使った天然酵母で作るクロワッサン。外はサクサク、中はもっちりの食感が特徴で、口いっぱいに広がる発酵バター香りがヤミツキに。

金鱗湖を望みながら焼きたてパンを楽しもう!
金鱗湖を望みながら焼きたてパンを楽しもう!

金鱗湖の周辺観光スポット2選

「金鱗湖」のある大分県由布院は全国屈指の温泉地。
そのため、「金鱗湖」の周辺にも数々の人気観光スポットがある。
その中でも、特に訪れるべき観光スポットを紹介しよう。

1. 由布院温泉(湯布院温泉)

由布院温泉は、大分県のほぼ中央に位置する由布岳の麓に佇む温泉郷。
大型ホテルはなくしっとりとした雰囲気の旅館が多い、女性に人気がある温泉郷だ。
湯量は全国第2位とされ、また源泉の数も多いことから温泉旅館が密集せずに点在し、全体にゆったりとした雰囲気の温泉地となっている。
泉質はおもにアルカリ性単純温泉で、湯は柔らかく神経痛、冷え性、疲労回復などに効能がある。

「東の軽井沢、西の湯布院」と評されるおしゃれな温泉リゾート
「東の軽井沢、西の湯布院」と評されるおしゃれな温泉リゾート

2. 由布岳

日本有数の温泉地・由布院温泉の北東に位置する、標高1, 583mの由布のシンボル。二つの頂上を持つ双耳峰の活火山で、その美しく荘厳な姿から「豊後富士」とも呼ばれている。
古くから神の山として崇められ、奈良時代初期に編纂された「豊後風土記」や日本最古の歌集「万葉集」にも登場する名峰だ。

雄大にそびえる由布院のシンボル
雄大にそびえる由布院のシンボル

金鱗湖に関するよくある質問

Q

金鱗湖の朝霧が見られる時間は?

A

日の出からおおよそ8時までが見頃です。

Q

金鱗湖の紅葉の見頃は?

A

「金鱗湖」の紅葉は10月下旬から11月上旬です。

まとめ

「金鱗湖」の魅力や見どころ、アクセスなどを詳しく紹介してきたが、いかがだっただろうか。
湧水と温泉水が生み出す朝霧と周囲の自然が織りなす絶景を、ぜひ堪能してほしい。
周囲の魅力的な観光スポットに足を運ぶのも忘れずに。
由布院以外にも魅力的な観光地や温泉地が多い大分を観光するなら、人気観光スポットを厳選して紹介している、以下の記事もぜひチェックしてほしい。