夏の北海道を楽しみ尽くす観光ガイド

夏の北海道を楽しみ尽くす観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

北海道」は国内外を問わず、非常に人気の高い観光地だ。
日本一の面積を誇る北海道は、札幌や小樽、旭川をはじめ、各地域に見どころが盛りだくさん。
特に夏は本州に比べて涼しく過ごしやすく、手つかずの大自然の中で開放感を味わえるアクティビティも充実している。
そのため、夏に北海道観光を検討している人も多いだろう。
そこで、この記事では北海道各地から、夏に訪れるべきお勧めのスポットやアクティビティなどを厳選して紹介する。
気になったスポットやアクティビティを中心に観光プランを立てれば、夏の北海道の魅力を満喫できるはずだ。

夏の北海道でしか味わえない絶景と体験

開放感あふれる絶景と、大自然の中で思いきり遊べる多彩なアクティビティが夏の北海道の大きな魅力。
広大な大地に聳え立つ羊蹄山をはじめとする山々、一面に広がるラベンダー畑やひまわり畑、澄んだ湖面が映し出す美しい風景など、夏だからこそ出会える絶景がある。
そんな絶景の中で楽しむサイクリングやドライブは格別。原生林を歩くトレッキングや、湖上でのカヤックやSUPにも挑戦してみてほしい。
もちろん、旬を迎えた北海道の食材を使ったグルメも、夏の楽しみのひとつだ。

開放感あふれる大自然の絶景を楽しめる夏の北海道
開放感あふれる大自然の絶景を楽しめる夏の北海道

夏の北海道の平均気温

夏の平均気温は以下の通り、他の地域と比べて涼しく過ごしやすいのが大きな特徴。
梅雨の影響をほとんど受けず、湿度も低いので日中はカラッとした陽射しで蒸し暑さを感じにくい。
6月~8月にかけては昼間の時間が長く、アウトドアや観光に最適な気候と言えるだろう。

6月
17.0
7月
21.1
8月
22.3

夏の北海道でお勧めの服装

日中は半袖のTシャツや薄手のブラウス、ショートパンツなどの軽装で北海道の夏は快適に過ごせる。
アウトドアアクティビティを楽しむなら、動きやすい服装に履き慣れたスニーカーがお勧め。
朝晩・山間部では冷たい風が吹き気温が下がるので、軽いカーディガンや薄手のストールを1枚持っておくと安心だ。
急な天候の変化に備えて、小さく折りたためるレインコートがあるといざという時に役立つ。
また、比較的涼しいとはいえ日差しは強いため、帽子・サングラス・日焼け止めといった紫外線対策をして肌を守ろう。

涼しいとはいえ、紫外線対策は忘れずに
涼しいとはいえ、紫外線対策は忘れずに

夏の北海道を旅する前に立ち寄っておきたいショッピングスポット3選

夏の北海道ならではのアイテムを手に入れて旅をはじめたい。
そんな時は、これから紹介するショッピングスポットに立ち寄ってみてほしい。
旅のなかでも役に立ち、お土産にしても喜ばれるはずだ。

1.【札幌市】ナチュラルアイランド直営店 home札幌店

北海道の植物から化粧品を作っているスキンケアメーカー「ナチュラルアイランド」。
自社農園で有機栽培したハーブや花を厳選し、こだわりの処方をされた商品ラインアップが特徴だ。
例えば、白老町の自社農園で栽培している「カレンデュラ」や滝上町の「和ハッカ」など、北海道各地のハーブを使ったスキンケア製品が揃う。
優しい使い心地と自然の香りが魅力で、北海道だけでなく、全国のユーザーからも支持されている。
直営店「home札幌店」は円山公園のそばにある路面店で、円山動物園や北海道神宮の観光と合わせて立ち寄りやすいロケーション。
お土産として特に人気なのが、滝上町の和ハッカのエッセンシャルオイルを配合したリフレッシュポイント乳液だ。

2.【札幌市】「薄荷堂(HAKKA’DO)札幌店」

「薄荷堂(HAKKA’DO)札幌店」は、1984年創業の老舗メーカー・北見ハッカ通商が展開する自社ブランドショップ。
札幌ショールーム「薄荷堂(HAKKA’DO)」は、1984年創業の老舗メーカー・北見ハッカ通商が展開する自社ブランドショップ。
札幌店は大通駅から徒歩約1分、サンエス二番街ビル1・2階に位置し、ミントグリーンの可愛らしい外観が特徴だ。
1階では、北海道産牛乳と北見産薄荷を使用したミントジェラートやブレンダーアイスなどのスイーツを販売。イートインスペース(2階)で、購入したジェラートやドリンクを片手に休憩するのもお勧め。
また、2階には北見ハッカ通商の全アイテムが揃うショールームがあり、定番のハッカ油スプレーをはじめ、ハッカ飴や石鹸といったハッカ製品のお土産を購入できる。
ちなみ、北見市にある本店では、限定のミントソフトクリームを味わえるほか、入館・見学無料の施設「KITAMINTHALL」も併設。
北見ハッカとその歴史資料が展示されており、機会があればぜひ立ち寄ってみてほしい。

3.【札幌市】丸井今井札幌本店

北海道の中心地、札幌市には有名な観光スポットがいっぱい。札幌市時計台さっぽろテレビ塔、北海道を代表するイベント「さっぽろ雪まつり」「YOSAKOIソーラン祭り」などが行われる大通公園といった場所がある。
その近くにあるのが、丸井今井札幌本店だ。大通館・一条館・西館(ルイ・ヴィトン)の3棟に分かれ、ショッピング、ファッション、グルメとさまざまな目的で利用できる。

有名観光スポットからすぐ!北海道グルメ、お土産購入に便利なスポット
有名観光スポットからすぐ!北海道グルメ、お土産購入に便利なスポット

夏だからこそ訪れるべき北海道の絶景スポット5選

北海道の数ある絶景スポットの中から、夏だからこそより輝きを増す景色を楽しめる場所を厳選して紹介する。
自然が生み出した唯一無二の芸術に、思わず息をのむ瞬間がきっと待っているはずだ。

1.【千歳市】国立公園支笏湖

支笏湖は日本屈指の透明度を誇り、「支笏湖ブルー」と称される深く澄んだ青が魅力の湖。
国内では20回も水質日本一に輝き、その美しさが証明されている。また、四季ごとに木々の深緑や紅葉など異なる美しさを見せてくれるのも魅力のひとつ。
特に冬の「支笏湖氷濤まつり」では、湖の水を凍らせて作る氷像が立ち並び、幻想的な風景を楽しめる。
支笏湖はカヤックや遊覧船など、水上アクティビティも充実。湖畔の森を散策するハイキングもお勧めだ。
初心者が楽しめるツアーもあり、支笏湖の大自然を満喫できる。
園地には湖を眺めながら入れる温泉や、地元食材を使ったグルメが楽しめるお店が点在し、心も体も満たされる至福の時間を過ごせる。

2.【美瑛町】白金青い池

鮮やかなブルーに目を奪われる「白金青い池」は、美瑛随一の観光スポットとして有名。
十勝岳の火山泥流を防ぐための防災工事で、美瑛川に設置されたブロック堤防に水が貯まって偶然できた人造湖。
不思議なほど美しい青色をたたえた湖は、周囲の豊かな自然や立ち枯れたカラマツとも相まって、まるで童話の世界のような幻想的な雰囲気をみせる。

幻想的なブルーの世界に感動
幻想的なブルーの世界に感動

3.【積丹郡】神威岬

ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属し、積丹半島北西部から日本海に細長く伸びている岬。駐車場から岬の先端までは約770mあり、アップダウンのある遊歩道を通って20分程でたどり着く。
歩きながら見える自然あふれる景観や積丹ブルーと呼ばれる青く澄んだ海が続く景色は正に絶景。
先端には、神威岩や神威岬灯台があり、周囲300度の丸みを帯びた水平線を見ることができる。

周囲300度の青く透き通る積丹ブルーの海に囲まれた絶景岬
周囲300度の青く透き通る積丹ブルーの海に囲まれた絶景岬

4.【斜里郡】神の子池

「阿寒摩周国立公園」内にひっそりと佇む、周囲220mほどの小さな池。
摩周湖、別名:神の湖(カムイト―)の伏流水からできているという言い伝えが名前の由来だ。
1日に湧き出る水の総量は約12,000トン、水温は年間を通じて8℃に保たれている。
水面は季節や光の角度によって、コバルトブルーやエメラルドグリーンなど、様々な色に輝く。
透明度も非常に高く、水深5mの底までくっきりと見通せるほどだ。
特に晴れた日には、水草や倒木が映り込んだ鏡面のような美しさが楽しめる。

美しい湖面と周囲の自然が織りなす絶景が魅力の小さな池
美しい湖面と周囲の自然が織りなす絶景が魅力の小さな池

5.【小樽】青の洞窟

洞窟に差し込んだ空の光が海の底へ届き、7色ある光の色のうち青色以外を吸収することによって海面が美しい色に輝く「青の洞窟」。
海水の透明度や地形、光の角度などさまざまな条件が重なって生み出される自然の芸術だ。世界的に有名なイタリアのカプリ島をはじめ日本にも数カ所に存在するが、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の中にある洞窟は小樽観光の際にはぜひ訪れたいスポット。

本場イタリアに負けない美しさ! 自然の神秘に満ちた青く輝く海の洞窟
本場イタリアに負けない美しさ! 自然の神秘に満ちた青く輝く海の洞窟

【7月中旬〜8月上旬】北海道の夏を彩るラベンダー畑3選

夏の北海道を観光するなら、ラベンダー畑は外せない。
広大な丘陵地帯を背景に咲き誇るラベンダーは、鮮やかな色彩と爽やかな香りで訪れる人を魅了する。
例年7月中旬から8月上旬にベストシーズンを迎え、見頃の約2週間は畑一面が濃淡豊かな紫色に染まる。
北海道の中でも特にラベンダー畑で有名な富良野地方のお勧めスポットを紹介するので、ぜひ足を運んでほしい。

1.【富良野】ファーム富田

「富良野エリア」内の数あるラベンダー畑の中でも、最も歴史・知名度・人気がある「ファーム富田」。
北海道を観光するなら外せない観光スポットとしても、名前が上がるほどだ。
園内には12ヶ所の花畑があり、ラベンダーだけでなく、コスモス・ポピー・カスミソウなどの花々が季節に応じて咲き誇る。
ラベンダーに埋め尽くされた斜面と田園風景、十勝連峰が一望できる「トラディショナルラベンダー畑」や7色の花々が虹のように丘を彩る風景が特徴の「彩りの畑」など、様々な景観が「フォーム富田」内だけで楽しめる。
ファーム富田から少し離れた場所には、ファーム富田が運営する日本最大級のラベンダー畑「ラベンダーイースト」もある。

鮮やかな花の虹に感動する「彩りの畑」
画像提供:ファーム富田 鮮やかな花の虹に感動する「彩りの畑」

2.【富良野】フラワーランドかみふらの

富良野市にある「フラワーランドかみふらの」では、広大な敷地にラベンダーとサルビア、ユリなどの花々が咲き誇る、彩り豊かな花畑が楽しめる。
花畑をトラクターバスに乗って巡れたり、新鮮な富良野メロンやとうもろこし、ラベンダーソフトクリームなどの北海道グルメを楽しめたり、押し花ハガキや香り袋を自分で作ってお土産として持って帰れたりと、様々な体験ができる。
大人だけでなく子供にも人気の観光スポットだ。

雄大な富良野の自然をバックに季節の花々が咲き誇る観光農園
雄大な富良野の自然をバックに季節の花々が咲き誇る観光農園

3.【富良野】日の出公園ラベンダー園

約4.2haの敷地に広がるラベンダー畑が人気の公園。6月下旬から7月下旬にかけて丘陵地全体がラベンダーで埋め尽くされ、風に揺れる鮮やかな紫色の花と爽やかな香りを楽しめる。
遅咲きのオカムラサキという品種が中心に植えられており、シーズン終盤に訪れても観賞できるのもポイントだ。
ラベンダー以外にもキャットミントやマリーゴールドなどさまざまな季節の花々が美しい。

丘を染めるラベンダー畑とカップルに人気のスポットで知られる公園
丘を染めるラベンダー畑とカップルに人気のスポットで知られる公園

【8月上旬〜中旬】夏の北海道観光プランに入れるべきひまわり畑3選

ラベンダー畑の見頃を過ぎた時期に北海道を観光するなら、ひまわり畑にもぜひ立ち寄ってほしい。
大地に咲き誇る黄色の花と晴れ渡る青空との鮮やかなコントラストは、格別の美しさを誇る。
ひまわりの見頃は、例年8月上旬から中旬。入場無料の農園が多いのも嬉しいポイントだ。ここからは、特に有名なひまわり畑を紹介していこう。

1.【雨竜郡】北竜町ひまわりの里

北竜町ひまわりの里は北海道の中央にある北竜町にあり、多くのひまわりが咲き乱れることで人気のスポット。
北竜町におけるひまわりの栽培は、当時の北竜農協職員が昭和54年(1979)に旧ユーゴスラビアのひまわり食用油の畑に感動したことがきっかけ。
ひまわりは200万本にもなり日本最大級の畑になり、サイクリングのスポットとしても人気が高い。

日本最大級のひまわり畑
日本最大級のひまわり畑

2.【美瑛町】ぜるぶの丘・亜斗夢の丘

国道237号線沿いの丘の上にある観光農園。旭岳や十勝岳連峰など迫力たっぷりの大自然を背景に、季節の花畑を鑑賞できる。
植えられているのは約3,000本のラベンダーをはじめ、ひまわり、ポピーなど年間約30種類で、春から秋までさまざまな花が園内を彩る。
広大な園内はバギーまたはカートで移動。1人乗り、2人乗りのバギー、1台で4~5人乗れるカートから選ぶことができる。

北海道らしい大自然を背景に咲き誇るひまわり
北海道らしい大自然を背景に咲き誇るひまわり

3.【網走市】大曲湖畔園地

かつて網走刑務所の農場だった土地が整備され、2006年に観光農園へと生まれ変わった場所。
最大の見どころは、夏から秋にかけて花開くひまわり畑。毎年7月上旬から中旬にかけて、約75万本のひまわりが1回目の見ごろを迎える。
そして、2回目の見ごろが9月下旬から10月上旬にかけて訪れ、約260万本のひまわりが咲き誇る。一面が黄色に染まった美しい景色は圧巻だ。

夏から秋にかけて広がるひまわり畑が壮観! 80haにも及ぶ広大な観光農園
夏から秋にかけて広がるひまわり畑が壮観! 80haにも及ぶ広大な観光農園

夏の北海道だからこそ訪れたい「京極町」

北海道虻田郡に位置する「京極町」は、羊蹄山(別名:蝦夷富士)の東麓に広がる自然豊かな町。ニセコ町や洞爺湖町と近く、旅行の拠点にもピッタリなエリアだ。
羊蹄山から1日に約8万トンの水量が湧き出す「京極の名水」は特に有名で、多くの観光客が名水を目当てに訪れるほど。
地下水が自然に噴き出す清らかな水は、年間を通じて冷たく、「京極のふきだし湧水」名義で北海道遺産に認定されている。
セイコーマート(北海道のローカルコンビニ)でも、「京極の名水」として商品化されており、高い人気を誇る。
その京極の名水は「ふきだし公園」内でいつでも汲み放題。
名水を使った「ラーメン」・「そば」・「珈琲」などの絶品グルメも魅力のひとつ。特に北海道牛乳と卵黄で作られる滑らかな「京極プリン」の人気が高い。

夏の北海道ならキャンプも楽しもう

夏に北海道を訪れるなら、ぜひキャンプにも挑戦してみてほしい。
快適な気温の中、大自然で過ごすひとときは特別な思い出になるはずだ。
ここでは、数あるキャンプ場の中から、特に夏に訪れたい場所を紹介しよう。
いずれも設備は充実しており、キャンプ道具は現地でレンタルできるため、気軽にアウトドア体験を楽しめるのも魅力だ。

1.【苫小牧市】オートリゾート苫小牧 アルテン

北海道苫小牧市の北西部、樽前山麓に広がる大規模なキャンプ場。
バリエーション豊富なサイトだけでなく、デッキハウス、コテージ、バンガローといった宿泊施設も用意されている。
調理道具やカセットコンロ、テント、タープなど、キャンプの必需品はレンタル可能。
施設内には食材セットも購入できるバーベキュー場やレストラン、売店、さらには源泉かけ流しの露天風呂を楽しめる温泉施設まであるため、手ぶらで来ても楽しめる。
また、45haの広大な敷地内には、パークゴルフ場やカヌー体験をはじめとする、多数のアクティビティが揃い、様々な楽しみ方ができるのも嬉しい。

背の高い木々に囲まれた環境でキャンプを楽しめる(※写真はイメージです。)
背の高い木々に囲まれた環境でキャンプを楽しめる(※写真はイメージです。)

2.【千歳市】モラップキャンプ場

北海道千歳市・支笏湖東南岸の砂地に広がる、約150張り(予約制)のフリーサイトキャンプ場。
必要最小限の設備とレンタル品のみだが、「手ぶらプラン」を利用すれば、キャンプに必要な道具や夕食と昼食の食材などを用意してくれるため、初心者の人でも安心して楽しめる。
支笏湖の湖面と、目の前にそびえる名峰・恵庭岳が織り成す絶景をテントから眺められるのが、モラップキャンプ場最大の魅力だ。
また、スワンボートやカヌー、ヒメマス釣り(6月~8月)といった水上アクティビティも充実しており、手つかずの自然を満喫できる。

日没後は支笏湖と天の川の絶景にも出会える
日没後は支笏湖と天の川の絶景にも出会える

3.【札幌市】オートリゾート滝野

滝野すずらん丘陵公園内に広がるオートキャンプ場。
日本オートキャンプ協会から最高位「5ツ星」の認定を受ける、評価の高いスポットだ。
札幌中心部から車で約1時間とアクセスに優れ、自然の静けさと充実した設備を両立した環境で快適に楽しめる。
緑豊かな原生林に囲まれた丘陵地には、オートサイト・ログキャビン・フリーサイトの6区画が点在。
1番人気の夏限定キャンプファイヤーは、家族や仲間との思い出作りにピッタリ。
場内には、清潔な無料シャワー棟・Wi-Fi完備のセンターハウス、売店が整備されるほか、卓球台や多目的ホールなど遊び場も豊富。
さらにテント・タープ・寝具などレンタル用品も充実しており、手ぶらで訪れてもキャンプを楽しめる。

夏ならではの絶景も楽しめる滝野すずらん丘陵公園も合わせて楽しもう
夏ならではの絶景も楽しめる滝野すずらん丘陵公園も合わせて楽しもう

夏の北海道だからこそ楽しめるアクティビティ3選

夏の北海道には、大自然を全身で感じられるアクティビティが盛りだくさん。
絶景の中で爽快感な気分を味わえるサイクリングやトレッキング、水しぶきを浴びながら自然と一体になったような感覚が楽しめるマリンアクティビティなど、その種類は多彩だ。
ここからは、夏の北海道ならではの体験ができるアクティビティを紹介しよう。

1.【小樽市】小樽青の洞窟クルーズ

揺れが少ないパワーボートに乗り、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある手つかずの海食洞を目指すボートクルーズ。
小樽港(龍宮埠頭)を出発し、青の洞窟で折り返して戻る約1時間20分の航海が楽しめる。
圧倒的な大自然の迫力が眼前に広がり、海からしか見られない雄大な景色の数々を満喫できるのが魅力だ。
特に、洞窟内部に降り注ぐ自然光が岩肌を美しいブルーに染めあげる光景は圧巻。
道中にも崖絶壁の景観やトド岩といった見どころが満載で、カモメやウミネコ、ウミウなどの海鳥にも出会える。

ボードだからこそ見られる絶景を見にいこう
ボードだからこそ見られる絶景を見にいこう

2.【千歳市】支笏湖 クリアカヤック

支笏湖の静かな湖面を、船底が透明なクリアカヤックで巡る水上アクティビティ。
夏の支笏湖は暖かな日差しと涼やかな風が心地よく、カヤックに乗って湖上をゆったり進むと、湖底に沈む倒木や水草、魚たちを間近に観察できる。
特に透き通った青空や木々、水面にきらめく太陽の光が織りなすコントラストは、ここでしか出会えない特別な光景だ。
色鮮やかな花々や遠くにそびえる山々に囲まれ、まるで自然と一体化したかのような感覚を味わえる。
「手ぶらプラン」で申し込めば、事前準備なしで気軽に参加できるのも嬉しいポイント。

視界いっぱいに青い空と湖が広がる支笏湖
視界いっぱいに青い空と湖が広がる支笏湖

3.【余市町】積丹半島余市SUP

余市町白岩町を拠点に、夏季限定で開催されるSUP(スタンドアップパドルボード)体験ツアー。
多くの体験者が「こんな美しい海があるなんて」と驚く、積丹の海を舞台にSUPで水上を進む。
陸からはアクセスできない美しい海岸線や、岩陰に潜む自然景観に出会える。
SUPの上で夏の日差しをゆっくり浴びたり、冷たい海にダイブしたりと、自由な時間を過ごせるのも魅力。
ツアーは午前・午後・夕方の三部制。濡れてもよい服装に水着(ウェットスーツの中に着る用)・サンダル・着替え・タオルを準備すれば、誰でも参加可能だ。

驚くほど美しい積丹の海をSUPで探索してみよう
驚くほど美しい積丹の海をSUPで探索してみよう

夏が旬の食材を味わえる北海道のお勧め飲食店3選

北海道で夏に旬を迎える食材や、厳選した和牛を味わえるお勧めの飲食店を紹介する。
夏の北海道ならではのグルメを堪能したい方は、これから紹介する飲食店へぜひ足を運んでみてほしい。

1.【小樽市】和牛黒澤 堺町通り店

歴史ある小樽堺町通り商店街に店を構える「和牛黒澤」は、肉料理をメインに提供する和食店。
テーブル席が並ぶ店内は、和の趣を残しつつ、モダンで落ち着いた雰囲気が漂う。
美しい霜降りと濃厚な旨み、とろけるような柔らかさが特徴の最高品質の国産黒毛和牛を使用した、多彩なメニューが魅力。
ウニをステーキの上にのせて味わう、夏限定の「ウニステーキ」は特にお勧め。
和牛と鰻を一度に味わえる「鰻和牛重」も高い人気を誇る。
お店に隣接するテイクアウト専門店では、絶品のうなぎの天ぷらを販売している。

2.【小樽市】味処たけだ

JR「小樽」駅から徒歩約1分の「小樽三角市場」内にある名物食堂。同じ市場内にある「武田鮮魚店」が手がけるだけあって、小樽ならではの新鮮な魚介類がお手頃価格でいただける。
小樽名物の生うにといくらを贅沢に盛った「生うに・いくら丼」をはじめ、生うに、カニ、ホタテを合わせた「三食丼」、サーモンといくらを合わせた「親子丼」など丼メニューは25種以上。好みのネタをトッピングしてオリジナルの海鮮丼を作ることもできる。

鮮魚店直営の食事処で新鮮魚介に舌鼓
鮮魚店直営の食事処で新鮮魚介に舌鼓

3.【函館市】活魚料理 いか清 大門店

函館はイカの名産地として知られており、仕入れ先である入舟漁港には、イカ専門のせり場があるほど。
そんな函館で、新鮮なイカ刺しをメインに提供しているのが「活魚料理 いか清 大門店」だ。
大門店では、冬から春にかけては活ヤリいか、夏から年末までは活真いかをイカ刺しで提供している。それぞれに味などの特徴が異なるが、真イカは肝まで食べることができるとして人気が高い。

徹底した鮮度へのこだわりが生み出す食感と甘みが自慢
徹底した鮮度へのこだわりが生み出す食感と甘みが自慢

夏の北海道観光をより豊かにしてくれる宿泊施設3選

北海道旅行で、夏にこそ泊まってほしい宿泊施設をご紹介。
それぞれニセコ・支笏湖・洞爺湖と、夏ならではの美しい景色が広がるエリアに位置している。
館内・客室から楽しめる絶景はもちろん、部屋の設備や料理も充実しており、きっと満足度の高い滞在になるだろう。

1.【倶知安町】坐忘林

坐忘林(ざぼうりん)」は、静寂に包まれたニセコの山麓に佇む旅館。
全15室はいずれも離れ宿形式で、全ての部屋がスイートルーム仕様。専用の露天風呂と内湯を備えた、贅沢なプライベート空間が魅力だ。
客室からは、白樺の原生林と羊蹄山が織りなす絶景を望みながら、穏やかな時間を過ごせる。
また、旬の北海道食材をふんだん使った懐石料理も特徴のひとつ。
見た目にも美しい一皿が供され、五感を通じて北海道の恵みを堪能できる。

客室から眺められる美しい白樺の原生林(※写真はイメージです。)
客室から眺められる美しい白樺の原生林(※写真はイメージです。)

2.【千歳市】しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌

支笏洞爺国立公園内にあり、日本有数の透明度を誇る支笏湖のほとりにあるリゾートホテル。
命の源である水の力に着目、「癒しと健康」をテーマに、館内のレストラン「ヘルシービュッフェ[アマム]」、日本食レストラン「料理茶屋 天の謌(うた)」での食事や、温浴から睡眠に至るまで、さまざまな面から美と健康をトータルプロデュースする新しいスタイルが特長だ。

水の力に着目、「癒しと健康」をテーマにした新スタイルのリゾートホテル
水の力に着目、「癒しと健康」をテーマにした新スタイルのリゾートホテル

3.【洞爺湖町】洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス

自然豊かな洞爺湖畔に立つ大型リゾートホテル。開放感あふれるガラス張りのロビーやレストラン、温泉など、館内のさまざまな場所から洞爺湖の美しい景色を望むことができる。
ホテル最上階にある大浴場「星の湯」からの眺望も自慢。
洞爺湖と羊蹄山を望むインフィニティ露天風呂をはじめ、青空が湯面に映り込む広々とした内湯、星を見上げる寝湯などがスタンバイ。

館内のさまざまな場所で洞爺湖を一望できる絶景リゾートホテル
館内のさまざまな場所で洞爺湖を一望できる絶景リゾートホテル

夏の北海道で参加すべきお勧めのイベント3選

夏に北海道で開催されるイベントの中でも、特に有名な3つの祭りをご紹介。
いずれも北海道ならではの文化を体験でき、地元民はもちろん多くの観光客で毎年賑わう人気のイベントだ。
それぞれ行われる時期が異なるのでタイミングがあえば、ぜひ参加してほしい。

1.【札幌市】さっぽろ夏まつり

毎年7月中旬~8月中旬にかけて開催される北海道最大級の夏祭り。札幌市中心部に位置する大通公園を中心に、多彩なイベントが行われる。
最大の目玉は、大通公園に登場する日本有数の規模を誇るビアガーデン。大通公園の6区画に国内外の有名ビールメーカーが出店する。日本4大ビール、道産クラフトビール、ドイツビールはじめとする世界各国のビールなどさまざまなビールとともに、地元食材を使ったビールに合うメニューが味わえる。

札幌恒例、北海道最大級の夏の祭典
札幌恒例、北海道最大級の夏の祭典

2.【札幌市】YOSAKOIソーラン祭り

毎年6月に開催される「YOSAKOIソーラン祭り」。高知県よさこい祭りをルーツに、よさこい祭りで使われる鳴り物の「鳴子」と北海道の民謡「ソーラン節」をミックスして誕生した札幌の人気イベントだ。
YOSAKOIソーラン祭りのルールは、鳴子を持つこと、曲にソーラン節のフレーズを入れることの2つだけで、それ以外は自由。それゆえチームごとに特色のある衣装や踊りを楽しむことができる。

よさこい祭りをルーツに、北海道のソーラン節をミックスした札幌の踊りの祭典
よさこい祭りをルーツに、北海道のソーラン節をミックスした札幌の踊りの祭典

3.【登別市】登別地獄まつり

登別地獄まつり」は、地獄谷の釜のふたが開き、閻魔(えんま)大王と鬼たちが登別温泉街を訪れるという伝説を起源とした夏の風物詩。
毎年8月の最終土・日曜日に開催され、高さ約6mの閻魔大王山車が極楽通りを約300m練り歩く。
鬼みこしや鬼踊り、登別太鼓の演奏なども行われ、お祭りを一層盛り上げる。
会場は地獄谷をはじめ、泉源公園・極楽通り・特設舞台らの複数エリアに分かれ、屋台・お土産ブースも出店するなど見どころが満載。フィナーレには豪快な「鬼花火」が夜空を彩る。

地元の人々と観光客が一体となって楽しめるイベント
地元の人々と観光客が一体となって楽しめるイベント

夏の北海道観光に関するよくある質問

Q

夏だからこそ見られる北海道の絶景は?

A

富良野の丘陵地に一面広がる「紫のラベンダー畑」、手つかずの大自然を楽しめる「知床五湖と原生林」は夏の北海道を象徴する絶景です。

Q

夏に旬を迎える北海道の食材は?

A

ジンギスカン・エゾバフンウニ・とうもろこし・夕張メロンをはじめ、様々な食材が夏に旬を迎え、この時期ならではの絶品グルメを堪能できます。

まとめ

夏に北海道への観光を検討中の人に向けて、夏だからこそ訪れてほしいスポットやアクティビティなどを紹介してきた。
一度の旅行で紹介したスポット全てを巡るのは難しいので、気になった場所を中心にプランを考えると良いだろう。
どのエリアに観光するか目星がついた方は、北海道全体の定番スポットやお勧めの宿泊施設などをまとめた、こちらの記事も一緒に読んでほしい。