日本で紅葉を見るなら絶対に読むべき「日本紅葉ガイド」
紅葉が見られる数少ない国の中でも、特に美しいと評判が高い日本。
その評判通り、美しい紅葉が見られるスポットは多く、どのスポットで紅葉を見るか迷ってしまう人も多い。
もう迷わないように、日本で紅葉を見るなら訪れるべき「日本三大紅葉名所」と、地域別に人気の紅葉名所を3つずつ厳選して紹介しよう。
日本の紅葉が持つ魅力
海外では黄色や紅色など一色の紅葉しか見られない紅葉スポットが一般的だが、日本の紅葉スポットでは赤・黄に加えて、緑の木々も見られる。
この豊かな色彩が日本の紅葉の魅力だ。
それだけでなく、紅葉とお寺や神社などの歴史的建造物が生み出す雅な景観。
温泉に浸かりながら紅葉が見られたり、ロープウェイから紅葉を眺められたりと、紅葉を色んなシチュエーションで楽しめるのも日本で紅葉を見る醍醐味だ。
日本各地の紅葉の見頃
地域によって紅葉の見頃は異なるため、紅葉の名所に訪れる際は注意しよう。
日本の地域ごとの紅葉の見頃は下記の表を参考にしてほしい。
- 北海道
-
9月下旬〜10月下旬
(北海道全域) - 東北
-
9月下旬〜11月中旬
(青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県) - 関東
-
10月上旬〜12月上旬
(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県) - 中部
-
9月下旬〜12月上旬
(山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県) - 北陸
-
10月中旬〜12月上旬
(新潟県・富山県・石川県・福井県) - 関西
-
10月中旬〜12月上旬
(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県・三重県) - 中国
-
10月中旬〜11月下旬
(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県) - 四国
-
10月上旬〜11月下旬
(徳島県・香川県・愛媛県・高知県) - 九州
-
10月下旬〜12月上旬
(福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県)
※気候条件や紅葉スポットによっては、表に記載した例年の見頃から、その年の見頃が前後する可能性もある。
【2024年】日本各地の紅葉の見頃
2024年の各地の紅葉名所の見頃を下記の紅葉マップにまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
同じ地域でも紅葉スポットによって見頃は異なる。
詳しくは紅葉名所ごとの見頃を確認しよう。
リアルタイムで紅葉情報がわかるサイト
紅葉の色づきをリアルタイムで知りたい方は、日本の気象情報会社や日本気象協会が紅葉の見頃を発表している、下記のサイトを参考にしよう。
日本で紅葉を見るなら知っておくべき「日本三大紅葉名所」
日本に数ある紅葉名所の中でも、特に有名な「日本三大紅葉名所」をご紹介。
観光の主な目的が紅葉なら「日本三大紅葉名所」のうち、1ヶ所は必ず訪れるべきだ。
1. 【京都】嵐山
歴史的建造物と紅葉が調和した景観が楽しめる、京都の「嵐山」。
日本庭園と色づいた山々、整然と配された石庭と紅葉など、日本ならではの風情を感じられる紅葉スポットが多い。
特にユネスコ世界文化遺産に登録された「天龍寺」や「龍安寺」、嵐山を代表する景勝地「渡月橋」は人気の紅葉スポットとなっている。
2. 【栃木】日光
栃木県全体の4分の1を占める「日光市」には、ドライブしながら紅葉が楽しめる「いろは坂」や関東随一の紅葉スポットである「中禅寺湖」、紅葉と滝のコラボレーションが楽しめる「竜頭の滝」など、人気の紅葉スポットが目白押し。
温泉地もあるため、温泉に入りながら紅葉を見られる。
ドライブしながら楽しめる紅葉スポットが多いため、日光で紅葉を満喫するならレンタカーを利用しよう。
3. 【大分】耶馬渓
「日本新三景」・「日本遺産」・「日本三大奇景」に選定されている、大分県中津市の「耶馬渓」では、彩豊かな紅葉と岩峰群とのコラボレーションが楽しめる。
南北32km東西は36kmもある広大な敷地の中には、断崖・岩窟・渓流と奇石が作り出す唯一無二の景色が広がっている。
数ある美しい紅葉を見られるスポットの中でも、特に有名なのは深耶馬溪の中心地にある「一目八景展望台」。
「一目八景展望台」から見える奇景は、ここでしか見られない。
雄大な景観が紅と黄に染まる!北海道の紅葉名所3選
北海道の魅力のひとつである、雄大な景観が紅と黄色に染まる迫力ある景観が見られる紅葉名所をご紹介。
北海道で紅葉を見たいなら、まずは紹介した3つの紅葉名所から訪れてほしい。
1. 定山渓温泉街
大都市札幌の奥座敷とも言われる北海道札幌市南区に位置する歴史ある温泉街。
開湯から150年余り、支笏洞爺国立公園に指定され、温泉街は白井川と豊平川に削られてできた河岸に広がっている。
温泉街の中心にある定山渓大橋からは、紅葉に彩られた大渓谷の中にホテルが佇む景観を一望できる。
温泉街の近くにも紅葉の名所が点在しており、紅葉スポット巡りの拠点としても最適だ。
- 紅葉の見頃
- 10月上旬〜10月中旬
2. 北海道大学
広大なキャンパスを持ち、のびのびした空間が広がっている北海道大学。
アクセスが良好で、札幌駅から徒歩圏内で敷地の中に入ることが可能。学生や教職員だけでなく、学外の人でも見学や散策できる。
「ポプラ並木」のエリアでは、空高く背を伸ばすポプラを眺められ、北の大地らしい雄大な光景が広がる。
そして北13条通りという道路の両側は「イチョウ並木」となっており、秋になると黄金色に染まり非常に見応えがある。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月上旬
3. 支笏洞爺国立公園
北海道の南西部に位置する支笏洞爺国立公園。その規模は総面積993 km²にも及ぶ。
二大カルデラ湖(火口に水が溜まり湖となったもの)である洞爺湖、支笏湖に加え、羊蹄山、有珠山、樽前山など様々な形式の火山や火山地形を見ることができる。
園内には紅葉スポットが多く、登別温泉地獄谷や支笏湖周辺は紅葉の名所として特に有名だ。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜10月下旬
東北の豊かな自然に圧倒される紅葉名所3選
東北の紅葉スポットの特徴は「自然の豊かさ」だ。
紅葉の帷が下りた山々や美しく色づいた渓谷は、他の地域にもあるがその豊かさに圧倒されるのは東北だけ。
圧倒されるほど美しくも豊かな紅葉名所を3つに厳選して紹介しよう。
1. 【青森県】奥入瀬渓流
十和田湖から流れ出る奥入瀬川。そのうち十和田湖畔の子ノ口から焼山までの渓谷部分を流れる約14kmの区間が奥入瀬渓流と呼ばれている。
木々の中に清流や多彩な形状の滝、大小さまざまな岩など変化に富んだ自然の景観を楽しめる景勝地として、十和田湖と合わせて国の特別名勝及び天然記念物に指定されている。
滝や渓流と色づいた木々が調和した風景は美しく、「三乱の流れ」や「石ヶ戸の瀬」、「阿修羅の流れ」「十和田湖」では秋限定の絶景が見られる。
自然遊歩道が整備されているため、歩いて散策するのもお勧めだ。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
2. 【宮城県】鳴子峡
深さ100mに及ぶ断崖絶壁が、およそ2.5kmにわたり続く鳴子峡。
鋭く切り立つ白い崖に、紅葉、楓、ミズナラ、など落葉広葉樹が生い茂り、秋にはそれらの木々が赤や黄色に色づいて、絵画のような美しい光景を作り出す。
鳴子峡にかかる「大深沢橋」を渡ると、峡谷の高さと周囲の風景を存分に味わうことができる。スリリングかつロマンチックなビューポイントで、タイミングが良ければ、鳴子峡を渡る列車を眺めることも。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
3. 【青森県】八甲田山
青森市の南部にそびえる複数の山々の総称であり、日本百名山のひとつ。
1,585mの大岳を主峰とし、高田大岳、井戸岳、赤倉岳など10の山々が北八甲田、櫛ヶ峰など6峰の山々が南八甲田と呼ばれている。
紅葉の見頃になると山々全体が紅葉に染まり、美しい錦模様が広がる。
10月下旬に初雪が降ることもあり、雪が降る中で紅葉を見られることも。
八甲田ロープウェイからは360度紅葉が広がるパノラマを楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月下旬
アクセス良好で気軽に楽しめる!関東の紅葉名所3選
都市部が多いイメージの関東だが、実は紅葉の名所も多い。
都市部からアクセスが良く、気軽に楽しめるのも関東の紅葉名所の魅力のひとつだ。
1. 【東京都】高尾山
高尾山は、東京都八王子市に位置する標高599mの山。
アクセスがよく、観光気分で手軽に登れる山として人気がある。
小さな子供連れからお年寄りまで様々な人が訪れ、訪れる人の数は年間約300万人。世界一の登山者数を誇るスポットとしても有名。
東京の紅葉名所としても知られており、秋になると紅・黄・緑が入り混じる多彩な景色が広がる。
難易度が低い登山ルートもあるため、登山初心者でも楽しみながら紅葉ハイキングできる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
2. 【東京都】明治神宮外苑
1926年創建の明治神宮の外苑。聖徳記念絵画館を中心に神宮球場をはじめ各種スポーツ施設と四季折々の自然を満喫することができる。
青山通りから聖徳記念絵画館まで続く、約300mのイチョウ並木が有名で、秋は黄金色のトンネルとなり、非常に美しい。
紅葉が見頃を迎えると「神宮外苑いちょう祭り」が開催され、イチョウ並木を眺めながら、全国各地のグルメを味わえる。
イチョウ並木はライトアップされるため、夜に訪れても楽しめる紅葉スポットだ。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
3. 【東京都】国営昭和記念公園
東京ドーム約40個分の敷地に、芝生の広場や噴水、スポーツコート、四季折々の草花が楽しめる庭園や水辺の植生が鑑賞できる池などが点在する。
植物や自然との共生を学ぶことができるさまざまな施設があり、イベントや体験プログラムなどを多数開催している。
98本ものイチョウが約300m並ぶ「かたらいのイチョウ並木」と、106本ものイチョウが約200m並ぶ「カナール沿い」という黄葉スポットがあり、景観が異なる2つの黄金色のトンネルをゆっくり散策できる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月下旬
中部地方で紅葉ハイキングを楽しむならココ!人気の紅葉名所3選
中部地方で人気の紅葉名所なら、ハイキングしながら紅葉も楽しめる。
本格的なハイキングが楽しめる紅葉名所だけでなく、気軽にハイキングできる紅葉名所もあるため、体力に自信がない方にもお勧めだ。
1. 【長野県】上高地
上高地はその美しい景観から、「特別名勝」と「特別天然記念物」ふたつの称号を与えられた日本屈指の山岳景勝地である。
整備された遊歩道からは、穂高をはじめとする3000m級の山々を間近に望める。槍ヶ岳などの登山道の入り口の一つになっており、大きなリュックを背負った本格的な登山客も多い。
上高地には絶景の紅葉スポットも多く、特に河童橋周辺・明神池周辺・大正池周辺は人気の紅葉スポットとなっている。
本格的なハイキングと紅葉を楽しめるのは、秋の上高地ならではだ。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜10月下旬
2. 【愛知県】香嵐渓
巴川がつくる約1kmの渓流で、愛知高原国定公園の一部。
標高254mの飯盛山から川沿いにかけて、落葉広葉樹林が広がり、秋になると約4,000本もの「モミジ」が色づく。
紅葉の見頃になると「香嵐渓もみじまつり」が開催され、夜はライトアップされた黄金色の飯盛山と巴川に映る黄金色の樹々が生み出す幻想的な空間を楽しめる。
その他にも香嵐渓の紅葉を360度眺められる「香嵐橋」や、錦色に染まる樹々で覆われた「香積寺」の参道など、見どころが多い。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
3. 【長野県】千畳敷カール
長野県駒ヶ根市と宮田村にまたがる中央アルプス・宝剣岳の直下に広がる、2万年前に氷河で浸食された椀状の谷。
四季折々でダイナミックな変化を見せる雄大な景色を求め、全国から多くの登山者や観光客が訪れている。
高山植物の宝庫としても知られ、秋には色とりどりの草紅葉を楽しめる。
山肌一面が紅や黄色、オレンジに色づいた見事な紅葉を「中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ」で空中散歩しながら眺めよう。
- 紅葉の見頃
- 9月下旬〜10月上旬
定番に飽きた方へお勧め!北陸地方の紅葉名所3選
トロッコやゴンドラに乗りながら紅葉を眺められるなど、様々なシチュエーションで楽しめる紅葉名所が集まる北陸地方。
定番の紅葉スポットに飽きた方は、ぜひ北陸地方の紅葉名所に訪れてほしい。
1. 【富山県】黒部峡谷
黒部川の浸食によってV字形に深く刻み込まれた大峡谷。
北アルプス中央部の鷲羽岳に源を発した水は立山連峰と後立山連峰の間を長さ86㎞にわたり、高低差3000mにも及ぶ急な斜面を流れ下る。そんな険しい谷へのアクセスはトロッコ電車のみ。
トロッコ電車に揺られながら、常緑樹と紅葉樹、黄葉樹の3種類の木々が織りなす、美しいコントラストを眺められる。
沿線には特別天然記念物の猿飛峡や黒部川本流の水面から高さ34mに架かる奥鐘橋、自然が造り出した迫力満点の人喰岩などの景勝地もあり、紅葉だけでなく様々な景観が見られるのも楽しい。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月中旬
2. 【新潟県】弥彦公園
約4万坪にも及ぶ広さをもつ「弥彦公園」では、渓流や滝などもあり、日本の風情を感じられるスポットが多い。
敷地内には様々な種類の木々が植えられており、四季折々の景観が楽しめる。
「弥彦公園」を象徴する「観月橋」周辺の「もみじ谷」には、その名の通り「モミジ」をはじめとする紅葉樹・黄葉樹が植えられている。
朱色の「観月橋」と紅葉が醸し出す艶やかさは必見だ。
夜になると紅葉がライトアップされ、艶やかさはさらに増す。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月中旬
3. 【新潟県】苗場ドラゴンドラ
「苗場高原」と「田代高原」を結ぶ、日本最長のゴンドラ。
標高差約430m・全長約5.5kmを約25分かけて進むゴンドラでは、標高差と景観からスリルを感じられる。
秋になるとゴンドラ周辺の木々は色づき、エメラルドグリーンの「二居湖」と紅葉が生み出す美しい光景を楽しめる。
紅葉の絶景ポイントである「14号柱」と呼ばれるスポットでは、錦秋の山々にゴンドラで入り込んでいくような、迫力ある体験ができる。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
日本の秋ならではの風情を感じられる!関西地方の紅葉名所3選
1. 【京都府】音羽山 清水寺
778年に開かれ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された「音羽山 清水寺」。
音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内には、国宝と重要文化財を含め30以上の伽藍や碑がある。
秋になると境内の木々が紅く色づき始め、紅葉と歴史的建造物とのコラボレーションが楽しめる。
清水の舞台から飛び降りる(思い切って決断することの意)”でおなじみの「本堂」と、朱色に塗られた三重塔、この2つの建築物と真紅に染まった紅葉が生み出す絶景は必見だ。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
2. 【京都府】高台寺
京都東山の山麓、八坂の塔で有名な法観寺の北東にある臨済宗建仁寺派の禅宗寺院。
豊臣秀吉没後、正室ねね(北政所)は大阪から京都へ移り住み出家する。
その後の1606(慶長11)年秀吉の菩提を弔い、自身の墓所として東山界隈でも屈指の名刹、高台寺(正式な名称:高台聖寿禅寺)を創建する。
千利休の意匠による茶室や小堀遠州が作庭した庭園など境内の見どころは尽きないが、高台寺の名を国内外に轟かせているのが秋の紅葉だ。
約1,000本ものモミジが織り成す、美しいグラデーションは圧巻。
夜のライトアップでは、荘厳で神秘的な美景を堪能できる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
3. 【奈良県】奈良公園
貴重な歴史的文化遺産である、春日大社、興福寺、東大寺、奈良国立博物館、正倉院等々と、これらをとりまく雄大な自然美を楽しめる公園。
「春日山原始林」(特別天然記念物)をはじめとし、「奈良のシカ」「春日神社境内ナギ樹林」「知足院ナラノヤエザクラ」「ルーミスシジミ棲息地」など多くのものが天然記念物に指定されている。
秋になると、歴史的文化遺産や天然記念物と色づいた木々が調和した空間へと移り変わる。
園内の各所に紅葉樹が植えられているため、散策しながらお気に入りの紅葉スポットを見つけるのも楽しい。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜12月上旬
紅葉に染まる静謐な空間を散策できる!中国地方の紅葉名所3選
中部地方には、静かな空間の中で紅葉が絶景を織りなす紅葉名所が多い。
静謐な空間でしっとりと紅葉を楽しみたい方は、中国地方の紅葉名所に訪れてほしい。
1. 【広島県】紅葉谷公園
広島湾に浮かぶ宮島にある「紅葉谷公園」は、弥山麓の谷間にある遊歩道として整備された公園。
秋になると約700本もの木々が紅葉し、公園内を彩る。
約700本のうち560本がイロハカエデのため、真紅に染まった木々と緑の美しいコントラストが楽しめる。
公園入り口の真紅の橋「紅葉橋」とその付近のカエデやモミジが生み出す景色は、「雅」という表現がふさわしい美しさ。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
2. 【広島県】今高野山
弘法大師(空海)によって開かれた真言密教の聖地である「高野山」の、別格本山(総本山に準じる寺院)として建立された「今高野山」。
「高野山」と同じく弘法大師(空海)によって開かれたとされている。
建立当初は7堂12院もの寺院が建てられ繁栄していたが、災害や戦争などによって、多くが失われた。
今も残る観音堂の本尊や丹生神社の「獅子頭」などは、文化財に指定されている。
紅葉の見頃になると、今高野山一帯が色づき、寺院と紅葉が調和した空間を散策できる。
- 紅葉の見頃
- 11月上旬〜11月中旬
3. 【岡山県】奥津渓
吉井川上流の渓谷で国の名勝にも指定されている「奥津渓」。
数十万年の歳月をかけて形作られた臼渕の甌穴群は、「東洋一の甌穴」ともいわれている。
その他にも「奥津渓八景」と呼ばれる見どころが点在し、様々な景観が楽しめる。
秋になるとモミジやカエデ、イチョウが色づき、多彩な紅葉と変化に富んだ地形が生み出す絶景が見られる。
夜になると紅葉はライトアップされ、昼とはまた違った景観が楽しめる、バリエーション豊かな絶景スポットだ。
- 紅葉の見頃
- 10月中旬〜11月上旬
色んなシチュエーションで紅葉を楽しもう!四国地方の紅葉名所3選
船から庭園とライトアップされた紅葉が見られたり、ロープウェイから空・海・紅葉が一度に見られたり、澄んだ美しい川と紅葉のコントラストが見られたりと、様々なシチュエーションで紅葉が楽しめる四国地方。
定番ではないシチュエーションで紅葉が楽しみたい方は、これから紹介する四国の紅葉名所に訪れてほしい。
1. 【香川県】栗林公園
高松藩主松平家の別邸として、歴代藩主が修築を重ね300年近く前に完成した栗林公園。
国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、日本一の大きさを誇る。
6つの池と13の築山からなる回遊式庭園であり、「一歩一景」と言われるように、歩くたびに違った美しい景色を眺められる。
紅葉の時期になるとライトアップされた艶やかな紅葉が、園内の湖に映る幻想的な景観も楽しめる。
船から庭園とライトアップされた紅葉が眺められる「南湖周遊和船」は、紅葉の時期に訪れるなら必ず乗ってほしい。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
2. 【香川県】寒霞渓ロープウェイ
香川県小豆島にある渓谷「寒霞渓」。瀬戸内海国立公園の中心地に位置する。
およそ千三百万年前の火山活動によってできた安山岩、集塊岩などの岩石が、長い年月の地殻変動や侵食により、そそりたつ奇岩怪石の絶景をつくりあげた。
日本三大渓谷美、日本三大奇勝や日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」などに選ばれている。
深い渓谷をロープウェイが運行しており、そこからは瀬戸内海と紅葉に染まった渓谷が一望できる。
日本で唯一の空・海・紅葉に染まる渓谷を一度に見られるロープウェイだ。
- 紅葉の見頃
- 11月上旬〜11月下旬
3. 【愛媛県】面河渓
石鎚山のふもとに広がる渓谷で、国指定の名勝地として知られている。
少し離れた遊歩道からでも、川底が見えるほど透明度が高い清流が見どころのひとつ。
エメラルドグリーンのような清流と紅や黄色に染まった紅葉のコントラストは、まさに絶景。神秘的な雰囲気さえも感じられる。
滝や奇石が見られるスポットもあり、バリエーションに富んだ絶景が見られる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月中旬
定番のシチュエーションならココ!九州地方の紅葉名所3選
九州地方の紅葉名所では、お寺と紅葉や渓谷と紅葉など、定番とも言える組み合わせが楽しめる。
それだけでなく一面が黄金色に染まる、珍しい紅葉名所もある。
秋に九州地方を観光するなら、これから紹介する紅葉名所を訪れるべきだ。
1. 【宮崎県】高千穂峡
阿蘇山の噴火で流れ出した溶岩を五ヶ瀬川が数万年かけて浸食して出来たV字峡谷。
高いところで100m、平均80mにも達する断崖が7㎞に渡って続く景観は見事。
国の名勝、天然記念物に指定されている。
最大の見どころは、日本の滝百選に選定されている「真名井の滝」。
紅葉の見頃になると滝の近くも色づき、ボートの上から滝と紅葉の絶景が眺められる。
「真名井の滝」付近以外でも紅葉が見られるので、高千穂峡遊歩道を散策してみよう。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
2. 【福岡県】太原のイチョウの紅葉
太原地区のブドウ園に広がる100本以上のイチョウ林は「太原のイチョウの紅葉」と呼ばれ、紅葉の見頃になると多くの観光客が訪れる。
イチョウ林は私有地であり、所有者の善意で立ち入りが許されているため、観覧期間以外は立ち入りが禁止されている。
落葉する時期には、黄金の絨毯が一面に敷かれたような美しい景色が見られる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
3. 【福岡県】呑山観音寺
鉾立山の麓にある呑山観音寺は、高野山真言宗の別格本山(総本山に準じる寺院)。
霊験あらたかなお寺であり、年間の参拝者は100万人を超える。
それだけでなく、多くの僧侶が集まる研鑽の場ともなっている。
3,000体を越える水子地蔵や弘法大師が祭られる大師堂、稲荷大明神が祭られる稲荷社など、見どころも多い。
境内や参道にはモミジとツツジがそれぞれ約1,000本以上もあり、秋になると荘厳な雰囲気を紅葉が彩る。
紅葉が美しいスポットはいくつもあるが、その中でも「百観音堂」の裏に植えられた約1,000本のドウダンツツジが辺り一面を真っ赤に染める様子は必見だ。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月中旬
沖縄でも紅葉は見られる?
残念ながら沖縄では美しい紅葉は見られない。
紅葉に必要な気候条件を満たさず、樹木の種類も日本本土とは異なるためだ。
紅葉を見るなら、沖縄以外を旅行先に選定しよう。
日本の紅葉に関するよくある質問
Q
紅葉の見頃はいつ?
地域によって異なりますが、10月上旬から12月上旬にかけて紅葉の見頃を迎える地域が多いです。
Q
「紅葉狩り」ってどういう意味?
紅葉の見頃に紅葉スポットに行って、紅葉を鑑賞することを意味します。
Q
紅葉の名所として有名な場所を教えて
日本三大紅葉名所と呼ばれる、京都の「嵐山」・栃木の「日光」・大分の「耶馬溪」が数ある紅葉の名所の中でも特に有名です。
まとめ
日本の紅葉が持つ魅力から、地域ごとの紅葉の見頃、地域別に厳選した紅葉名所の紹介をしてきた。
日本へ紅葉を見に訪れるなら、この記事で紹介した紅葉名所を中心とした観光プランを組み立ててほしい。
そうすれば日本の紅葉が持つ魅力を満喫できるだろう。