紅葉の見頃と行くべきスポットがわかる!秋の東京を巡る紅葉ガイド
「せっかく秋に東京を観光するなら、美しい紅葉を見たい」という方は多いだろう。
実は東京にも紅葉名所は多く、東京近郊まで足を伸ばさずとも、秋の美景を満喫できる。
この記事で紹介する、東京ならではの紅葉の魅力と紅葉名所を参考に、秋の東京を巡ってみよう。
色んなシチュエーションで楽しめる東京の紅葉
新宿や渋谷など都会的なイメージが強い東京だが、自然豊かなスポットもあり、実は紅葉名所も多い。
高層ビル群と紅葉のコラボレーションが見られる、都市ならではの紅葉スポットだけでなく、野山の錦や色彩豊かに染まった渓谷が見られるスポットもある。
美しく色づいたイチョウが見られるスポットが多いのも、東京が持つ紅葉の魅力のひとつだ。
東京の紅葉の見頃
例年10月下旬から12月上旬に、紅葉の見頃を迎える。
同じ東京でも気候条件や日照時間、樹木の種類によって色づく時期が異なるため、紅葉名所ごとに見頃が少しずつ変わる。
この記事では紅葉名所と合わせて、例年の見頃も紹介するので、参考にしてほしい。
紅葉の色づきをリアルタイムで知りたい方は、日本の気象情報会社や日本気象協会が紅葉の見頃を発表している、下記のサイトも参考にしよう。
アクセス良好!気軽に紅葉散策できる紅葉名所13選
「せっかく秋に東京観光するなら、ついでに紅葉を見ておきたい」という方に、お勧めしたいスポットを厳選してご紹介。
どのスポットも東京都心部や最寄り駅からアクセスしやすく、サクッと見どころを回れるため、観光プランにも組み込みやすいはずだ。
1. 国営昭和記念公園
東京ドーム約40個分の敷地に、芝生の広場や噴水、スポーツコート、四季折々の草花が楽しめる庭園や水辺の植生が鑑賞できる池などが点在する。
植物や自然との共生を学ぶことができるさまざまな施設があり、イベントや体験プログラムなどを多数開催している。
98本ものイチョウが約300m並ぶ「かたらいのイチョウ並木」と、106本ものイチョウが約200m並ぶ「カナール沿い」という黄葉スポットがあり、景観が異なる2つの黄金色のトンネルをゆっくり散策できる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月下旬
2. 明治神宮外苑
1926年創建の明治神宮の外苑。聖徳記念絵画館を中心に神宮球場をはじめ各種スポーツ施設と四季折々の自然を満喫することができる。
青山通りから聖徳記念絵画館まで続く、約300mのイチョウ並木が有名で、秋は黄金色のトンネルとなり、非常に美しい。
紅葉が見頃を迎えると「神宮外苑いちょう祭り」が開催され、イチョウ並木を眺めながら、全国各地のグルメを味わえる。
イチョウ並木はライトアップされるため、夜に訪れても楽しめる紅葉スポットだ。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
3. 六義園
六義園は、1695年から7年の歳月をかけて作られた起伏のある景観をもつ回遊式築山泉水庭園。
国の特別名勝に指定される、小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられる名園だ。
紅葉の見頃になると、約560本ものイロハカエデやイチョウなどが園内のいたるところで色づき、荘厳な日本庭園を彩る。
紅葉で彩られた雅な園内を散策していると、タイムスリップしたような感覚になるだろう。
紅葉の時期は夜になると、日本庭園がライトアップされ、昼とは違った魅力を楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
4. 大田黒公園
JR・東京メトロ丸の内線・荻窪駅南口から、徒歩約10分の場所にある「大田黒公園」。
音楽評論家・大田黒元雄の屋敷跡地を、杉並区が回遊式日本庭園として整備して開園した。
「大田黒公園」には回遊式日本庭園だけでなく、お茶会を開ける茶室や大田黒元雄の仕事場だった洋館を記念館にしたスポットもある。
紅葉名所としても知られており、見頃になると多くの観光客が訪れる。
あずま屋がある池周辺と樹齢100年を超えるとされる大きなイチョウ並木は、人気が特に高い紅葉スポット。
夜は紅葉がライトアップされ、池の水面に移る紅葉が幻想的な景観を生み出す。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
5. 小石川後楽園
東京都文京区の後楽園にある、池を中心にした回遊式築山泉水庭園。
園内は、海・山・川・田園の4つの景が表現されており、歩く毎に移り変わる景観が楽しめる。
また、円月橋や西湖堤など、中国の景勝地や様式が取り入れられており、和漢の調和に優れた世界が広がる。
秋になると紅葉したイロハモミジやケヤキなどが、調和した世界に彩りを加え、雅な景観に。
数ある見どころの中でも、「通天橋」周辺は絶景スポットとして高い人気を誇る。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
6. 上野恩賜公園
東京都台東区にある上野公園で、正式名称は「上野恩賜公園」。
東京都建設局の管轄にある公園で、敷地面積は53万平方メートルで、広大な面積を誇り、歴史もある公園だ。
上野の山と不忍池からなり、多様な種類の緑や水辺景観が形成されており、都会のオアシスとなっている。
東京を代表する観光スポットのひとつで、春には桜の名所として国内外から観光客が訪れる。
紅葉名所でもあり、公園内の見どころと紅葉のコラボレーションも見どころのひとつだ。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月中旬
7. 浜離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に「浜御殿」と呼ばれ、徳川将軍家の別邸であったが、その後、皇室の離宮となる。そして、1945年より東京都に下賜され一般公開されるようになった。
海水を導いた「潮入りの池」は、潮の満ち干によって池の趣を変える。池の中には御茶屋もあり、こちらで抹茶を楽しむのも風情があっておすすめだ。
秋には紅葉した樹々で染まる庭園を、御茶屋から眺めることもできる。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
8. 新宿御苑
新宿御苑は江戸時代の武家屋敷地がルーツで、明治39年に皇室の庭園として誕生し、後に一般公開された。
広大な庭園は日本庭園・整形式庭園・風景式庭園という3つの特徴を持つ庭園があり、近代西洋庭園の名園といわれる。
秋になると各庭園が紅葉で彩られ、庭園ごとに異なる秋の景色を楽しめる。
整形式庭園のプラタナス並木は、木々が黄金色に染まり、落葉の絨毯が敷かれた、フォトジェニックなスポットとして人気が高い。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月中旬
9. 代々木公園
544,711.27㎡の広い敷地には、都心にあるとは思えない豊かな水と緑の風景が広がる代々木公園。
園内は、道路を挟んで北側の森林公園と、野外ステージや競技場などのある南側の広場地区に分かれている。
ケヤキやイチョウなど6種類の広葉樹が園内に約1,300本もあり、秋になると紅葉散策も楽しめる。
落葉の絨毯の上に黄金色のイチョウが並び立つ、美しい景色は必見だ。
- 紅葉の見頃
- 11月上旬〜12月中旬
10. 井の頭恩賜公園
東京・武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園は、大正6年(1917)に日本で最初の恩賜公園として開園し、2017年に100周年を迎えた歴史ある公園だ。
面積は約38万平方メートル、東京ドーム約9個分の広大な園内は「井の頭池辺」、「御殿山」、「西園」、「第二公園」の4区域に分かれる。
野球場や野外ステージ、ボート場をはじめ、三鷹の森ジブリ美術館もあり、イベントや観光に多くの人が足を運ぶスポットだ。
秋にはイロハモミジやイチョウ、ケヤキなどの紅葉が、「井の頭池」の水面に映る美しい光景が広がる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
11. 水元公園
水元公園は小合溜に沿って造られた、美しい水郷の景観を持つ公園。
約96haという広い園内には、ポプラ並木やメタセコイアの森などもあり、のんびりと散策を楽しみつつ森林浴するのに最適だ。
秋には色づいた木々が並ぶ水辺の景色を、ベンチに座ってゆっくり眺められる。
のんびりと紅葉散策したい方に、お勧めのスポットだ。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月中旬
12. 砧公園
自然の地形を活かし、芝生の広場と樹林で構成されている砧公園。
ファミリーパークはゆるやかな起伏をなす芝生の広場となっており、ここを中心に春には約840本の桜が咲く。
約1,000本のケヤキやイチョウ、モミジもあるため、秋には紅葉鑑賞もできる。
紅と黄色に色づいた木々と、落ち葉が絨毯のように一面に広がる光景から、秋の風情をたっぷりと感じられるはずだ。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月中旬
13. 日比谷公園
1903年に開園した日本最古の西洋風公園。16ヘクタールの広い敷地には、木々や芝生、色鮮やかな花が咲き、ビジネス街の中の憩いの場として親しまれている。
日比谷公園の最大のシンボルは「大噴水」で、朝8時から夜9時まで、28分間周期で24景を楽しむことができる。
イチョウやモミジなどの紅葉樹も多く、秋になると公園内のいたるところで木々が色づく。
日本で3番目に古い噴水と雲形池周辺では、情緒ある秋ならではの景色が楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 11月下旬〜12月上旬
東京の豊かな自然を満喫できる紅葉名所4選
東京には手軽に紅葉を楽しめるスポットだけでなく、野山の錦や色づいた渓谷、紅葉に囲まれた湖など、紅葉と豊かな自然景観を時間かけてゆっくり楽しめるスポットもある。
これから紹介する4つの紅葉名所は、多めに時間を確保して観光してほしい。
1. 高尾山
高尾山は、東京都八王子市に位置する標高599mの山。
アクセスがよく、観光気分で手軽に登れる山として人気がある。
小さな子供連れからお年寄りまで様々な人が訪れ、訪れる人の数は年間約300万人。世界一の登山者数を誇るスポットとしても有名。
東京の紅葉名所としても知られており、秋になると赤・黄・緑が入り混じる多彩な景色が広がる。
難易度が低い登山ルートもあるため、登山初心者でも楽しみながら紅葉ハイキングできる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜12月上旬
2. 秋川渓谷
あきる野市から檜原村にかけて続く約20kmの「秋川渓谷」。
都心から西へ1時間ほど移動した場所にあり、東京とは思えないほど豊かな自然を満喫できる。
散策路やバーベキュー場、宿泊施設が整備されており、手軽にアウトドアを楽しめるスポットとして人気。
秋になると木々が鮮やかに色づき、紅や黄色に彩られた渓谷が楽しめる。
「秋川渓谷」のシンボルでもある「石舟橋」から眺める、豊かな色彩に染まった渓谷は絶景だ。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
3. 奥多摩湖
東京と山梨にまたがる「奥多摩湖」。多摩川上流部を堰き止めた人造湖で、水道専用ダムとしては国内最大規模の貯水量を誇る。
「奥多摩湖」周辺は秩父多摩甲斐国立公園に指定されており、山々に囲まれた大自然が広がっている。
秋には周囲の山々が色づき、湖面に紅葉が映る美しい光景が眺められる。
山ごとに異なる表情も見どころのひとつだ。
アクティビティ施設や温泉なども充実しているため、東京都心部から2時間ほどで秋の小旅行が楽しめる。
- 紅葉の見頃
- 10月下旬〜11月中旬
4. 御岳渓谷
東京都青梅市に位置する、多摩川の上流が作り出した「御岳渓谷」。
「日本の名水100選」に選出された清流と奇石、周囲の木々が織りなす雄大な渓谷美が見られるスポットだ。
JR御嶽駅を起点に約4km続く「御嶽渓谷遊歩道」を歩けば、気軽に渓谷美を楽しめるだけでなく、玉堂美術館や澤乃井酒造、小澤酒造を巡れる。
雄大な渓谷美は秋になるとさらに美しさが増し、河川の両岸がカエデやイチョウ、ケヤキなどで彩られる。
- 紅葉の見頃
- 11月中旬〜11月下旬
東京から日帰りで楽しめる日本三大紅葉名所「日光」
少し足を伸ばして紅葉名所に行くなら栃木の「日光」がお勧めだ。
「日本三大紅葉名所」として知られており、車中から山裾に広がる紅葉が眺められる「いろは坂」や関東随一の紅葉スポット「中禅寺湖」、荘厳な雰囲気の中で紅葉散策できる「日光東照宮」など、美しい紅葉が見られるスポットが盛りだくさん。
東北新幹線を利用すれば、東京駅から約2時間で移動できるため、日帰りでも楽しめる。
日光には温泉地も多いため、露天風呂から紅葉を眺められる温泉旅館に宿泊するのもお勧めだ。
東京の紅葉に関するよくある質問
Q
東京の紅葉の見頃は?
例年の見頃は、10月下旬から12月上旬です。
Q
東京近郊でお勧めの紅葉名所を教えて
日本三大紅葉名所にも選ばれている、栃木の「日光」がお勧めです。関東随一の紅葉スポット「中禅寺湖」をはじめとする、有名な紅葉スポットが集まっています。
Q
東京でも自然豊かな場所で紅葉は見られる?
東京の都心部から西へ1時間〜2時間移動すれば、「高尾山」や「奥多摩湖」など自然豊かな場所で紅葉を楽しめます。
まとめ
東京ならではの紅葉の魅力と、人気の紅葉名所を紹介してきた。
東京にも紅葉名所が多く、驚いたかもしれない。
アクセス良好で紅葉名所間の距離も近いため、1日で色んな紅葉スポットを巡れるのも東京ならではだ。この記事を参考に、秋の東京をぜひ散策してほしい。