海外と日本の文化が溶け合う街並みが魅力!長崎の厳選観光スポット26選
国際貿易港として栄えてきた長崎の最大の魅力は、異国情緒漂う街並み。
海外の文化と日本の文化が溶け合った、独特な雰囲気を感じられるのは長崎だけだ。
もちろん、長崎の魅力はそれだけではない。
歴史を物語る建造物が多く、歴史好きにも人気の観光地だ。
見どころが多い長崎の中でも、外せない観光スポットやグルメ、宿泊施設を厳選して紹介しよう。
長崎ってどんなところ?
日本の九州地方に位置する長崎県。
長崎は神戸や横浜と並んで、海外と盛んに交流が行われた国際貿易港のひとつ。
そのため、長崎の市街地はヨーロッパや中国の影響を強く受けており、洋館や唐寺が並ぶエキゾチックな街の雰囲気を未だに残している。
街を歩けば名所・旧跡だらけで、歴史が好きな方にはぜひ訪れてほしい。
特に世界文化遺産に認定されている軍艦島は、その美しい廃墟が並ぶ景観から国内外から人気の観光地となっている。
長崎のおすすめの観光シーズンは?
長崎観光のベストシーズンは秋だ。
10ほどの火山が集まる雲仙岳の迫力ある風景の中に咲き乱れる紅葉は圧巻。
また、秋に開催されるイベントや伝統行事が多く、秋でしか味わえない長崎の魅力がある。
長崎の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
長崎への移動方法は?
長崎空港があるため、東京からは羽田空港・成田空港から2時間半。
関西エリアや中部エリアの空港からも約2時間で移動できるため、アクセスも良好。
台湾・中国・韓国など、国外の都市からの直行便もあるため、国外からのアクセスも抜群だ。
長崎観光の主要交通手段
長崎を観光するなら、人気の観光スポット周辺を走る路面電車、通称「ちんちん電車」を活用しよう。
観光案内所・JR九州みどりの窓口などで販売している、500円の1日乗車券を利用すれば、お得に観光スポットを巡れる。
歴史あるエキゾチックな街並みが魅力!長崎の厳選観光スポット17選
世界文化遺産や異国情緒あふれる街並みが魅力の長崎。
思わず写真に撮りたくなる美しいスポットが目白押しだ。
他にも1日中遊べるレジャー施設や歴史を物語る建築物など、見どころが多い。
そんな見どころの多い、長崎の観光スポットを厳選してご紹介。
1. グラバー園
160年以上前、海を越えて長崎にやってきた商人たちの居留地を保存した野外博物館。
立地するのは長崎港を見渡せる丘陵地で、園内にはさまざまな見どころが点在している。
目玉となるのが9棟の伝統的建築物で、なかでも日本の近代化に貢献したトーマス・ブレーク・グラバーが住んでいた「旧グラバー住宅」は、世界遺産登録された貴重なもの。
2. 軍艦島
端島、通称「軍艦島」は、長崎港から約18kmの海上にある無人島。
島の周囲がコンクリートの岸壁で覆われ、高層アパートが建ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれている。
島には、日本初の鉄筋コンクリート住宅が建てられる他、病院、学校、商店、映画館などの娯楽施設も充実しており、住民は不自由ない暮らしをしていた。
しかしその後、国の主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことにより、1974年1月に端島炭坑は閉山。
同年4月には全ての居住者が島を去り、無人島となった。
3. ハウステンボス
ヨーロッパのような美しい街並みと海につながる運河が流れる日本一広いテーマパーク。パーク内は四季折々の花や光のイルミネーションで彩られ、最新のアトラクションも充実している。多彩なイベントも開催されワクワクと感動がいっぱいだ。
4. 長崎新地中華街
江戸時代、長崎では中国との貿易も盛んに行われており、中国船からの荷物を納める荷物倉所を造るため、海を埋め立てた土地を新地蔵所と呼ばれていた。
新地中華街は神戸、横浜と並ぶ日本3大中華街のひとつ。
規模は小さくコンパクトながら東西、南北あわせて約250mの十字路に、中華料理、中華菓子、中華雑貨など約40店舗が立ち並ぶ。
5. 大浦天主堂
正式名称は「日本二十六聖殉教者聖堂」といい、文禄1(1597)年に殉教した二十六聖人に捧げられた教会で、殉教の地である西坂に向けて建てられている。
キリスト教禁教令が出されていた元治2(1865)年3月、浦上の潜伏キリシタンが大浦天主堂を訪れプティジャン神父に信仰を告白した「信徒発見」。
約250年もの間、密かに信仰を守り通していた信徒がいたという感動的な出来事は世界中のキリスト教歴史の中でも奇跡と称されている。
6. 長崎原爆資料館
爆心地からほど近い小高い丘に建つドーム型の資料館で、1500点もの資料や遺品を保存、展示。原爆の惨状や核兵器の歴史とともに平和を願うストーリー性を持った展示スタイルで分かりやすく学べる。
7. 九十九島パールシーリゾート
九十九島(くじゅうくしま)は複雑に入り組んだリアス海岸と208の島々からなる海域。
九十九とは数えきれないほどたくさんという意味の例え言葉のこと。
九十九島パールシーリゾートはその玄関口にあり、遊覧船やマリンレジャー、水族館、動物園などが楽しめる複合施設だ。
8. 平和公園
長崎市松山町の小高い丘の上に広がる平和公園
(昭和20)年8月9日11時02分、この上空で原子爆弾が投下された。原爆の脅威と犠牲者の冥福を祈り、世界の恒久平和を願って昭和26年(1951)に整備されたもの。
9. 出島
鎖国時代の約200年間、唯一西欧との貿易が許されていた出島。寛永13 (1636) 年に海を埋め立てて築いた扇型の島で、さまざまな貿易品だけでなく、食文化や西洋の学問のほかビリヤードやバドミントンなどの遊びもここから日本各地へ伝わっていった。
10. 眼鏡橋
長崎市中心部を流れる中島川には風情ある石橋が10以上架かっており、眼鏡橋はそのなかの1つで日本最古。
寛永11(1634)年、興福寺の2代目住職・黙子如定禅師が架設したといわれる長さ22m、幅3.65mの石橋で国の重要文化財に指定されている。
11. 長崎バイオパーク
動物が本来生活している野生の環境に近づけ、自由にのびのびと暮らす様子を観察できる生態展示を導入。
一般的な動物園のように檻の外からただ見るのではなく、動物が暮らす環境の中に立ち入って生活の一部を共有し、人と動物との共生について学ぶことができる。
ふれあえる動物はキツネザルやミーアキャット、カピバラといった人気者のほか、バクといった大型の動物たちまで種類はさまざま。
12. 雲仙地獄
雲仙温泉街のメインスポット雲仙地獄。
硫黄の香りとともに白い温泉の噴気がもうもうと噴き上がる風景はまさに地獄のよう。
30分ほどでひとまわりできる遊歩道を回りながら、30あまりの地獄をめぐることができる。
13. 島原城
島原市内の森岳と呼ばれる丘に建つ白亜の天守閣、島原城。
元和4 (1618) 年から松倉豊後守重政が約7年かけて完成させた。
安土桃山期の築城様式を模した城で、本丸は高さ33mの五層天守閣を配し、北側に二の丸と三の丸を、さらに大小の櫓を要所に配した造り。
周囲は堀で囲まれており、石垣は緩やかな曲線を描きながら垂直に立ち、築城400年経つ今も当時の姿を残している。
14. 浦上天主堂
明治6(1873)年、長かったキリシタン弾圧の禁制が解かれ浦上の信徒たちにより建設が計画されたが、当初は資金が集まらなかった。
明治28(1895)年にフレノ神父の設計により教会の建設が開始され、30年後の大正14(1925)年、石とレンガ造りのロマネスク様式としては東洋一と称された大聖堂が完成。
15. 稲佐山展望台
標高333m、長崎市内の中心にある稲佐山の頂上にたたずむ。カフェやレストランを備える展望台からは、長崎湾の周辺はもとより遥か向こうに雲仙・天草・五島列島も見渡すことができる。
また日中だけでなく、夜の時間帯の美しさも一見の価値あり。1000万ドルの夜景とも称される絶景は、2021年に開催された「夜景サミット in 長崎」で、モナコ・上海の2大都市と並ぶ「世界新三大夜景」に再認定されたほどで、展望台の床に設置された光の演出とも相まって、ロマンティックな雰囲気を生み出している。
16. 長崎ペンギン水族館
長崎市中心部から車で20分ほどの場所にあり、橘湾に面した「長崎ペンギン水族館」はその名の通りペンギンに特化した水族館。
地球上に生息する18種類のうち、9種類約180匹を飼育している。
深さ4mと国内最大級のプールでペンギンがスイスイと泳ぐ「亜南極ペンギンプール」や、さまざまな角度からペンギンの生態を観察できる「温帯ペンギンゾーン」など多彩な展示スタイルが魅力。
17. 九十九島水族館海きらら
複雑に入り組んだリアス海岸と208の島々からなる美しい海域・九十九島の豊かな自然を満喫できる「九十九島パールシーリゾート」内にある水族館。
展示の目玉となる「九十九島湾大水槽」では、国内でも珍しい屋外型の水槽に磯や砂地、岩場、岩礁など変化に富んだ九十九島湾の環境を再現。
長崎で人気の飲食店3選
国際貿易港として栄えた長崎には、海外をルーツとするグルメも多い。
レトロモダンな建物で洋食を味わえるレストランや、海外の食文化に影響を受けた長崎のご当地グルメが味わえる、長崎で人気の飲食店を紹介しよう。
1. レモンド・レイモンド上京店
佐世保発祥のご当地グルメ「レモンステーキ」の専門レストラン。
レモンステーキとは、薄くスライスした牛肉を鉄板で焼き、レモン風味の和風ソースで味わうメニューのこと。
かつて佐世保に駐留していたアメリカ海軍の影響で流行したステーキを、日本流にアレンジしたことが誕生のきっかけと言われている。
2. 青い理髪舘 工房モモ
島原城のお膝元、レトロな商店街の一角で営業するカフェ。
店舗に用いられている建物は、1923年築造の木造洋館で登録有形文化財指定の貴重なもの。
2000年のリニューアルに際しても建物の保存を目的とし、極力原型を留めている。
照明やオブジェも当時のものを残し、懐かしい雰囲気が随所に漂っている。
提供するのはオーガニック野菜・発酵食品をはじめ、心身の健康や環境に配慮した素材を用いたフードの数々。
おすすめはやさしい味わいの週替わりメニューで、腸内の環境を整える「美腸ランチ」。
3. 自由亭喫茶室
長崎外国人居留地跡を活用した、洋館が立ち並ぶ観光施設「グラバー園」の敷地内にあるカフェ。
この建物は明治時代に日本人シェフ草野丈吉が開業した西洋レストラン「自由亭」で、現在、そのレストランで明治期に伝わったメニューを現代風にアレンジして復刻。
レトロな空間で楽しむことができる。
長崎で泊まるならココ!宿泊施設3選
観光で疲れた身体は、源泉かけ流しの温泉やラグジュアリーなおもてなし、オーシャンビューで癒そう。
長崎の観光をさらに良い体験にしてくれる宿泊施設を3つに絞ってご紹介。
1. 100%厳選掛け流しの宿 雲仙スカイホテル
硫黄の香りに包まれた湯けむり漂う、古き良き「雲仙温泉街」のちょうど真ん中あたりに立つ老舗旅館で、「雲仙地獄」「原生沼」をはじめとする雲仙ならではの名所へのアクセスが良好。
自慢の湯は、神経痛やリューマチ、美肌、糖尿病に効果があるとされる硫黄泉を源泉掛け流しでお届け。
2. ホテルヨーロッパ
花と光の感動リゾート「ハウステンボス」の直営ホテル。
周囲は穏やかな運河に囲まれたロケーションで、オランダの同名のホテルを再現したデザインがグレードの高さを物語る。
宿泊者専用クルーザーに乗ってチェックインする演出をはじめ、365日開催される生演奏コンサート、鮮やかな花々に囲まれたロビーなど、いたるところにラグジュアリーなおもてなしが散りばめられている。
3. ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート
本館と離れ、新館の3つの宿泊棟があり、長崎港と市街地を見下ろす丘の上に立つ。
目の前に広がるのは山肌に建ち並ぶ家々、長崎港から出航する定期船。
夜は宝石のような夜景の幕が開き、いつまでも眺めていたい長崎風景に出合うことができる。
そんな特別な時間を過ごしてもらいたいという思いから全室オーシャンビュー。
長崎でしか体験できない!イベント3選
海外と日本の文化が混ざったイベントや日本の伝統や風習を大切に守り続ける伝統行事など、長崎でしか体験できないイベントが多い。
紹介するイベントに合わせて、観光する時期を調整してみてはいかがだろうか。
1. 長崎ランタンフェスティバル
「長崎ランタンフェスティバル」は、旧暦の1月1日から15日まで(例年1月下旬頃から2月上旬頃)に、日本三大中華街のひとつ、長崎新地中華街をはじめ浜町の観光通りアーケード、中央公園など長崎市中心部で展開される冬の一大イベント。
もとは長崎新地中華街の人たちが、街の振興のために、旧暦の正月を祝う「春節祭」として行われていたものが、1994年から「長崎ランタンフェスティバル」として広がりをみせていったもの。
2. 長崎ペーロン選手権大会
日本におけるボートレースの元祖、ペーロン競漕の起源はおよそ360年前にさかのぼる。
当時、長崎港に停泊していた唐船が暴風雨で大破した事故が起こり、海の神の怒りを鎮めようと漁師たちが船で競漕したことがはじまり。
以来、旧暦5月の端午の節句の恒例行事となったが、現在は毎夏に各地区で予選が始まり、7月の最終日曜に優勝チームを決める「長崎ペーロン選手権大会」が行われている。
3. 平戸くんち
平戸の秋の風物詩「平戸くんち」は平戸海峡や対岸の九州本土を見渡す丘の上の平戸城内にあり、歴代平戸藩主・松浦家祖霊を祀る亀岡神社の秋の例大祭。
祭は毎年10月24-27日の4日間に渡って行われる。25日には境内で築地町の「ジャ踊り」、宮の町の「獅子舞」など各町による伝統芸能が披露される「奉納踊り」の後、神輿や甲冑を着た武者、馬に乗った宮司らが市街地を練り歩く「御神幸」で街全体が賑わいを見せる。