桜彩る春の九州で訪れるべきお花見スポット21選

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本列島の南西に位置する島にある、7つの県から成る九州地方
福岡を筆頭に、絶品ご当地グルメが多い地域としても知られている。
もちろん、それだけでなく、日本の歴史文化を感じられるスポットや温泉地、美しいビーチ、雄大な自然景観など、多様な魅力に溢れている。
桜の名所もバラエティ豊かで、様々な景観の中で桜を楽しめる。
この記事では九州地方の県ごとに、桜の名所と見頃を紹介していく。
春の九州旅行に訪れる予定があれば、ぜひこの記事で紹介した桜の名所も巡ってほしい。

目次

九州の桜の見頃

九州の桜の見頃は県ごとに大きな差はなく、どの県も例年3月下旬〜4月上旬だ。
ただ、桜の品種や花見スポットによっては、多少前後する。
また、あくまでも例年の見頃であり、その年の気候によってもある程度は前後するだろう。

九州各地の開花予想

2024年3月31日に発表された、九州各地の桜の開花日と満開日を知りたい方は、以下の表を参考にしてほしい。

福岡
・開花日:3月27日
・満開日:4月5日
・見頃:4月3日〜4月11日
佐賀
・開花日:3月29日
・満開日:4月4日
・見頃:4月4日〜4月10日
長崎
・開花日:3月26日
・満開日:4月4日
・見頃:4月3日〜4月10日
大分
・開花日:3月30日
・満開日:4月7日
・見頃:4月6日〜4月13日
熊本
・開花日:3月26日
・満開日:4月4日
・見頃:4月2日〜4月10日
宮崎
・開花日:3月25日
・満開日:4月5日
・見頃:4月3日〜4月11日
鹿児島
・開花日:3月29日
・満開日:4月8日
・見頃:4月6日〜4月14日
流川の桜並木 (福岡県・うきは市)
流川の桜並木 (福岡県・うきは市)

福岡の観光プランに組み込むべき花見・桜の名所3選

九州地方の北端に位置する福岡。
国際便が発着する福岡空港があるため、日本国内だけでなく、海外からのアクセスも抜群。そのため、九州の玄関口となっている。
アクセスの良さだけでなく、絶品ご当地グルメの多さ、最先端の流行が感じられるスポット、日本の歴史・文化を感じられるスポットなど、多様な魅力がコンパクトに詰まっていることも魅力のひとつだ。
もちろん、美しい自然景観を楽しめるスポットも多く、春には桜が咲き誇る絶景も見られる。
そんな福岡の桜の名所を3つに厳選して紹介しよう。

1. 福岡城跡

黒田孝高(官兵衛)・長政父子が1601年から7年をかけて築城。
江戸時代を通して治世が続いた福岡藩・黒田氏の居城として知られ、別名「舞鶴城」とも呼ばれる。
城の規模としては九州最大級といわれ、大中小の天守台と47の櫓があったと伝わる。
本丸・二ノ丸・三の丸を中心とした48万平方メートルが国指定史跡。
本丸から三の丸は舞鶴公園として、当時の外堀が大濠公園として整備されている。大濠公園は市民の憩いの場として人気で、ランニングやウォーキングを楽しむ人々が集う。
桜の見頃になると19種・1,000本ほどの桜が、敷地内の各所を彩る。
重要文化財にも指定された櫓と桜、お堀と桜、城門と桜など、様々なシチュエーションで花見を楽しめるので、いくら散策しても飽きないだろう。
日没後はライトアップされるため、昼と夜では全く異なる景観が広がる。
時間をかけて、じっくり桜を鑑賞してほしいスポットだ。

様々なシチューションで桜を楽しめる「福岡城跡」
様々なシチューションで桜を楽しめる「福岡城跡」
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

2. 西公園

1,300本ほどの桜が見られる「西公園」は、170,000㎡ほどの丘陵地。
福岡市中央区という都市部にありながら、美しい自然が豊富に残る場所だ。
展望台からは福岡市街のほか、博多湾や「志賀島」などの美しい景観が眼下に広がる。
遊歩道も十分に整備されているので、広い公園ながら散策はしやすいだろう。
福岡県では唯一、「日本さくら名所100選」に選ばれており、園内のいたる所で桜が見られる。特に、展望台から眺める景色と桜の調和が素晴らしい。
日が落ちると、ライトアップによる夜桜も楽しめる。
光に照らされた、日中とは違う華やかさを持つ桜も堪能してほしい。

桜が満開の時期には園内が淡いピンク色に染まるほどの桜が咲く
桜が満開の時期には園内が淡いピンク色に染まるほどの桜が咲く
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

3. 宝満宮竈門神社

竈門神社は1350年以上の歴史がある神社。玉依姫命をお祀りしており、縁結びの神様として古くから信仰されている。
また、「方除け」「厄除」の神様としても信仰されてきた。
標高829メートルの宝満山頂には竈門神社の上宮がある。上宮へは片道約2時間、多くの登山者が訪れる人気の山である。
宝満山に咲く桜は、古くから人々に親しまれており、今もなお桜の名所としても名高い。
宝満宮竈門神社のご神紋も桜であり、その結びつきは強い。
白やピンクのソメイヨシノやヤマザクラが華やかに彩る、荘厳な境内は必見。
300本ほどの桜が咲き誇る見頃には、さくらまつりが行われ、ミニコンサートや出店が楽しめる。
日没後にライトアップされた、神秘的な桜と境内も見逃せない。

鳥居を背景に咲く桜も実に美しい
鳥居を背景に咲く桜も実に美しい
桜の見頃(例年)
3月下旬

春ならではの絶景に出会える!佐賀で人気の花見・桜の名所3選

九州地方の北西部、日本海と有明海に挟まれているのが佐賀だ。
歴史ある温泉や弥生時代(紀元前300年〜紀元後250年)の遺跡など、人気の観光スポットが点在している。
また、壮大な自然景観を楽しめるスポットが多いのも佐賀の魅力。
桜の名所も多いため、春にしか出会えない光景も。
春に佐賀へ訪れるなら、これから紹介する人気の桜の名所へ、ぜひ足を運んでほしい。

1. 鏡山

標高284mほどの「鏡山」は唐津市にあり、頂上が平たく台形になっているのが特徴。
唐津市のシンボルとして、地元民からも愛されている。
西側と東側に展望台があり、「虹ノ松原」や唐津湾、そこに浮かぶ島々などを一望できる。
春にはその美しい景色を5,000本ほどの桜が鮮やかに彩る。
約4kmの登山道には桜のトンネルが出現し、登山客を華やかな姿で出迎える。
桜の下に腰掛けながら、ゆったりと桜を見上げるのもお勧め。
花見しながらの登山で、心が洗われるような体験ができるはずだ。

登山道の桜も楽しみつつ、山頂へと向かおう
登山道の桜も楽しみつつ、山頂へと向かおう
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

2. 御船山楽園

武雄のシンボルでもある御船山の断崖を借景に、鍋島藩の第28代武雄領主・鍋島茂義が3年の歳月をかけて弘化2(1845)年に築いた庭園。
大きな池のある池泉回遊式庭園で、東京ドーム約10個分、約15万坪の広大な敷地を誇る。
園内には、数十万本の植物が植えられており、四季折々の花が咲き誇る名所として、いつも多くの人でにぎわう。
ソメイヨシノやオオシマザクラ、ヤエザクラなど、2,000本の桜が咲くため、春は特に観光客が多い。
各所に桜咲く庭園を散策すれば、春の風情にどっぷり浸かれるはずだ。
桜の見頃には九州最大級の夜桜イベントが開催され、広大な敷地に点々と咲く桜が美しく照らされる。
ライトアップされた桜と断崖の影が、池の水面に映る侘び寂びを感じられる光景は必見だ。

日中の桜だけでなく夜桜が作り出す絶景も楽しもう
日中の桜だけでなく夜桜が作り出す絶景も楽しもう
桜の見頃(例年)
3月下旬

3. 旭ヶ岡公園

鹿嶋市の「旭ヶ丘公園」は「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、かつては公園一帯が「鹿島城」だった。
「鹿島城」は焼失しているが、石垣や武家屋敷などは残っている。
鹿島城の正門だった「赤門」は、県の重要文化財に指定されている。
園内には神社もあり、美しく整備された景観も含め、見どころは盛りだくさん。
佐賀三大桜の名所のひとつとしても知られ、桜の見頃には「一目5,000本」とも言われるほど、美しい景色が広がる。
また、九州で初めてライトアップされたスポットとしても知られている。

一目5,000本とも言われる光景を見に行こう
一目5,000本とも言われる光景を見に行こう
桜の見頃(例年)
3月下旬

美しい自然と名城を背景に桜を楽しめる!長崎の花見・桜の名所3選

九州地方の西部に位置し、佐賀県の南西部に隣接している長崎県
外国との貿易で発展した歴史があり、街並みや観光スポットからは異国情緒を感じられる。山や島々など、豊かな自然も長崎の魅力のひとつだ。
桜の名所も多いが、その中でも美しい自然景観や名城を背景に桜を楽しめるスポットを紹介しよう。
紹介する場所へ足を運べば、長崎ならではの春の絶景に出会えるはずだ。

1. 長崎県立西海橋公園

長崎県立西海橋公園」は佐世保市と西海市にまたがる公園で、総面積は36.8ha。
アスレチック広場やソフトボール場などを有する広大な敷地は、地元の家族連れや観光客で大いに賑わっている。
展望台からは美しい景色が広がり、人気のフォトスポットになっている。
2つの橋が架かる海峡「伊ノ浦瀬戸」では、最大の見どころである「うず潮」が見られることも。
春には「うず潮」を背景に桜を鑑賞できる、桜の名所へと変わる。
園内には1,000本ほどの桜があり、薄紅色の桜が緑の木々や海に映える、優美な景色に出会えるはずだ。
ぼんぼりが灯される夜間には、魅惑的に光る桜に出会えるだろう。

運が良ければ「うず潮」を背景に桜を鑑賞できる
運が良ければ「うず潮」を背景に桜を鑑賞できる
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

2. 大山公園

長崎県松浦市にある大橋で結ばれた福島の高台に整備されている公園。
展望台からは、伊万里湾に浮かぶ島々と青い海、春には満開の桜が眼下に広がる。特に桜の時期が美しく、シーズン中は県外からも多くの行楽客が足を運ぶ桜の名所になっている。
園内に植えられた桜は、ソメイヨシノやヤマザクラなど約500本。満開の桜と青い海のコントラストは別格の美しさだ。
開花時期に合わせて夜間ライトアップも行われ、幻想的な夜桜も見もの。
また、10月頃に一部の花を咲かせる十月桜も40本ほど植えられており、1年に2回の桜が楽しめる。

高台にある展望台から満開の桜と周囲の島々を眺められる
高台にある展望台から満開の桜と周囲の島々を眺められる
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

3. 島原城

島原市内の森岳と呼ばれる丘に建つ白亜の天守閣、島原城
元和4 (1618) 年から松倉豊後守重政が約7年かけて完成させた。
安土桃山期の築城様式を模した城で、本丸は高さ33mの五層天守閣を配し、北側に二の丸と三の丸を、さらに大小の櫓を要所に配した造り。
周囲は堀で囲まれており、石垣は緩やかな曲線を描きながら垂直に立ち、築城400年経つ今も当時の姿を残している。
そんな歴史ある名城は、春になると桜に彩られる。
白璧のお城と250本ほどの薄ピンク色の桜は、淡く儚い景色を作り出す。
提灯(ちょうちん)に照らされた夜桜も見どころのひとつで、柔らかな桜の姿も楽しんでほしい。

春ならではの淡く儚い景色を見られる島原城
春ならではの淡く儚い景色を見られる島原城
桜の見頃(例年)
3月下旬

温泉と併せて桜の名所も巡ろう!大分で人気の花見スポット3選

九州地方の北東部に位置する大分県は、日本一の源泉数を誇る温泉天国。
日本全体でも屈指の知名度と人気を誇る温泉地を有し、壮大な自然にも恵まれた地域だ。
かつての名城と桜が作り出す風情、菜の花・山岳と桜が織りなす春爛漫な様子を、温泉と共に満喫してほしい。

1. 岡城跡

1185年に川岸の海抜325mの台地に築城された「岡城」。
断崖絶壁の立地と石垣の構造的に守りやすく、何度も大軍に攻められたものの、攻め落とされることはなく、「難攻不落の名城」と謳われた。
明治時代(1868年〜1912年)に廃城となり、城内の建物は壊されたが石垣や門は現存している。
迫力と美しさが共存する石垣からは、「難攻不落の名城」と謳われた歴史を感じられるだろう。
「日本さくら名所100選」にも選出されており、敷地内には450本ほどの桜が咲く。
無骨ながら美しい石垣は桜をより美しく見せる。
敷地内を散策すれば、歴史と桜の美しさを堪能できるはずだ。

岡城の歴史に思い馳せながら、美しい桜を鑑賞してみよう
岡城の歴史に思い馳せながら、美しい桜を鑑賞してみよう
桜の見頃(例年)
3月下旬

2. 由布院・大分川岸桜並木

人気の温泉地「由布院温泉」から徒歩5分ほどの場所に位置する「由布院・大分川岸桜並木」。
由布岳を背景に、川沿いの遊歩道を覆うように50本ほどの桜が伸びており、その周辺には菜の花が広がる。
桜と菜の花は同じ時期に見頃を迎え、まさに春爛漫と言えるような光景が広がる。
由布院駅から徒歩5分の御幸橋から眺める、由布院・大分川岸桜並木は特に美しい。

春爛漫な様子を楽しめる由布院・大分川岸桜並木
春爛漫な様子を楽しめる由布院・大分川岸桜並木
桜の見頃(例年)
4月上旬
御幸橋の住所
大分県由布市湯布院町川南

3. 臼杵城跡

臼杵(うすき)市に佇む「臼杵城跡」。
キリスト教に入信した大名(広い領地を持つ武士)によって、1562年に築城。
海に浮かぶ孤島に築城し、地の利を活かした天然の要塞だった。
現在は埋め立てられているものの、その名残は周囲の断崖などに残る。
明治時代に廃城され、現在は櫓や城壁しか残っていないものの、600ほどの桜が咲き誇る、桜の名所として親しまれている。
断崖の上に建てられた城壁と櫓、その周辺に咲く桜は趣深い風景を作り出す。
日没後に大門櫓から城下を眺めると、ライトアップされた桜が闇夜に浮かぶ、絵画のような光景を見られる。
日没後の幻想的な敷地内を散策しつつ、大門櫓までぜひ足を運んでほしい。

断崖絶壁の上に建つ城壁と櫓を彩る桜
断崖絶壁の上に建つ城壁と櫓を彩る桜
桜の見頃(例年)
3月下旬〜4月上旬

バラエティ豊かな絶景が見られる!熊本の花見・桜の名所3選

九州地方の中央部にある熊本県は、現在も火山活動を続ける「阿蘇山」など、地球の力強さを感じられる雄大な景観が大きな魅力。
そんな熊本では、バラエティに富んだ春の絶景を見られる。
その中でも、菜の花と桜の共演、海を背景に桜が咲き誇る光景など、特に美しい景色を見られる桜の名所を紹介しよう。

1. 蛇ヶ谷公園

蛇ヶ谷公園」は玉名市にある公園で、「玉名温泉」からは歩いて10分ほど。
豊かな草木に囲まれた、約20haという大きな敷地にはテニスコートなどのスポーツ施設も完備。
広場も多く、ローラー滑り台などの遊具も充実しているので、家族連れでも楽しめる。
春には見頃を迎えた桜が1,500本ほど咲き誇り、園内のいたる所が華やかに染まる。
近い距離で桜を鑑賞でき、抜群のフォトスポットにもなるだろう。
桜がトンネルのように覆う遊歩道を歩けば、春の風情を強く感じられるはずだ。
陽が暮れると桜が提灯で優しく照らされ、どこか厳かな雰囲気が醸し出される。

桜のトンネルを通るような光景が見られる遊歩道
桜のトンネルを通るような光景が見られる遊歩道
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

2. 菊池公園

菊池市にある「菊池公園」は大型遊具のほか、芝生広場やテニスコートなども備える、地域住民の憩いの場。
園内には約3,000本の桜があり、桜の見頃になると毎年多くの花見客で賑わう。
熊本県内でも随一の桜の名所として知られ、カメラ好きが集うフォトスポットとしても定評がある。
定番のソメイヨシノが園内各地で見られ、晴れた日の青空に白やピンクの桜が良く映える。菜の花と桜のコラボレーションも必見だ。
花見客は多いものの公園の敷地も広く、桜も点在しているので、ゆっくり桜を眺められるのも嬉しい。
「菊池公園」では夜間のライトアップも行われ、漆黒の夜空に輝く幻想的な桜を楽しめる。

菜の花と桜の美しい共演も見逃せない
菜の花と桜の美しい共演も見逃せない
桜の見頃(例年)
3月下旬

3. 湯の児チェリーライン

「八代海」、別名「不知火(しらぬい)海」近くの5kmにおよぶ桜の並木道は「湯の児チェリーライン」と呼ばれ、「水俣市」に位置する。
海を背景に桜を楽しめるドライブロードとして人気があり、500本ほどの桜が道に並んでいる。
桜と海を同時に眺められるスポットは珍しく、青い海とピンクや白に染まる桜の爽やかな景色は、なかなかお目にかかれない。
近隣には車を停めて、桜を鑑賞できるお花見スポットがあるので、併せて訪れてみてほしい。
少し足を延ばせば展望台もあり、より壮大な眺望を楽しめるはずだ。
桜が見頃を迎える時期には「湯の児温泉」から海上花見船も運航され、他にはないロケーションで桜を堪能できる。

真っ青な海と空をバックに桜咲く春の絶景
真っ青な海と空をバックに桜咲く春の絶景
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

春の宮崎観光プランに加えるべき花見・桜の名所3選

九州の南東部にある宮崎県は、美しい海に囲まれた温暖な気候が特徴。
県内の至る所で南国のような景観が広がり、リゾート施設も充実している。
桜のイメージはあまりないかもしれないが、宮崎にも様々な桜の名所はある。
宮崎の花見スポットの中でも、特に訪れるべきスポットを3つに絞って紹介しよう。

1. 高城観音池公園

63haの敷地面積に、温泉施設やキャンプ場、プールや観覧車に広場などを備えた「高城観音池公園」。
都城(みやこのじょう)市にあるこの場所は、公園というよりもレジャースポットといえるだろう。
レジャーや季節の花々を楽しみたい観光客はもちろん、家族連れの地元民にも親しまれているスポットだ。
様々な楽しみ方ができるが、春に訪れると約5,000本の桜が織りなす絶景を楽しめる。
桜とほぼ同じ時期に見頃を迎えるツツジは、なんと50,000本。
ツツジと桜の共演や、江戸時代の史跡でもある「石山観音池」の周囲に咲き誇る桜、観覧車と桜など、様々な景観が園内に広がる。
レジャーも花見も楽しみたい、欲張りな方にピッタリのスポットだ。

園内各所に点在する花見スポットをレジャーと併せて楽しもう
園内各所に点在する花見スポットをレジャーと併せて楽しもう
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

2. 母智丘公園

都城市の「母智丘(もちお)公園」は、宮崎でも有数の桜の名所として知られている。
「日本さくら名所100選」にも選定されており、見頃にはソメイヨシノやヤエザクラなど、2,600本の桜が咲き誇る。
丘の上にある「母智丘神社」へと向かう、約2kmにも及ぶ桜並木は圧巻の美しさ。
母智丘神社から桜並木を見下す、薄いピンク色の絨毯が広がるような光景も見逃せない。
桜の見頃に合わせて開催される「都城もちお桜まつり」では、この地域で受け継がれてきた民俗芸能も楽しめる。

ライトアップされた桜並木も風情があって、美しい
ライトアップされた桜並木も風情があって、美しい
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

3. 西都原古墳群

宮崎県西都(さいと)市にある「西都原(さいとばる)古墳群」には、58haの広大な敷地に300基以上の古墳(3世紀半ばから7世紀ごろに作られた権力者のお墓)が点在している。
国指定の特別史跡に指定されており、日本全国でも最大級の規模を誇る古墳群として、宮崎を代表する観光スポットのひとつになっている。
古代の権力者たちが眠る場所には、2,000本の桜と30万本の菜の花が咲く。
黄色い絨毯のように広がる菜の花と、薄いピンク色の桜が調和した景色は、まさに春ならではの絶景。
歴史感じる場所で春の絶景を眺める、少し変わった体験ができる場所だ。

古代の権力者が眠る場所で春の絶景を満喫しよう
古代の権力者が眠る場所で春の絶景を満喫しよう
桜の見頃(例年)
3月下旬

鹿児島のシンボルと桜のコラボレーションを楽しめる花見スポット3選

九州地方の南部にある鹿児島県
シンボルである「桜島」をはじめ、自然の息吹を肌で感じられる観光スポットが盛りだくさん。
鹿児島の花見スポットの魅力はなんといっても、桜島を背景に桜を楽しめること。
これから紹介する桜の名所に足を運べば、まさに鹿児島ならではの春の風景に出会えるだろう。

1. 忠元公園

鹿児島県伊佐市にある「忠元公園」は、鹿児島で唯一「日本さくら名所100選」に選ばれた場所だ。
園内には約2kmの桜並木があり、ソメイヨシノを中心とする700本ほどの桜が美しいトンネルを作る。その密度の高さから千本桜と呼ばれている。
見頃になると日没後は、約1,000個の提灯でライトアップ。
ロマンチックな夜桜のトンネルは、カップルでの花見にもピッタリだ。

満開の桜並木を散策して春の風情を感じよう
満開の桜並木を散策して春の風情を感じよう
桜の見頃(例年)
3月下旬

2. 仙巌園

仙巌園は1658年、島津光久により島津家別邸として作られた日本庭園。50,000平方メートルの敷地面積を誇る。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるなど、鹿児島の雄大な景色を利用した「借景式庭園」である。
琉球を通じて中国貿易を行っていた島津家にふさわしく、中国文化の影響がみられるのも特徴。
園内にはカンヒザクラをはじめとする5種類ほどの桜が約150本植えられており、2月上旬から咲き始める。
雄大な桜島を背景に咲く桜は、鹿児島ならではの春の風景だ。
桜の品種が多いので、比較的長い期間桜を楽しめるのも嬉しい。

鹿児島のシンボルを背景にした桜をゆっくり眺めてみよう
鹿児島のシンボルを背景にした桜をゆっくり眺めてみよう
桜の見頃(例年)
2月中旬

3. 高岡公園

姶良(あいら)市加治木(かじき)町にある「高岡公園」。
標高155mにあるため、園内の展望台からは鹿児島のシンボルである「桜島」と「錦江湾」を一望できる。
春にはその絶景を300本ほどの桜が彩る、桜の名所となる。
遮るものがない、開放感のある景色を堪能してほしい。
日没後のライトアップでは、光に照らされた幻想的な桜も楽しめる。

桜島と錦江湾を一望できる開放感ある景色に、桜が色を添える
桜島と錦江湾を一望できる開放感ある景色に、桜が色を添える
桜の見頃(例年)
3月下旬~4月上旬

九州の桜の名所に関するよくある質問

Q

九州の桜の見頃は?

A

県やスポットによって異なりますが、例年の見頃は3月下旬~4月上旬です。

Q

九州で花見スポットが多いエリアは?

A

「日本さくら名所100選」に選ばれたスポットが最も多いのは熊本ですが、福岡や大分にも多くの花見スポットがあります。

まとめ

この記事では、九州地方の各県の花見スポットと桜の見頃を紹介してきた。
春に九州を観光する予定があれば、記事で紹介した桜の名所をぜひ巡ってほしい。
桜の名所ごとに全く異なる風景に出会えるため、飽きることはないだろう。
九州以外の桜の名所を知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてほしい。